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    はるか@haruka_tbv

    DONE監♀受け版ワンドロ&ワンライ

    過去お題参加 第53回 呪(まじな)い

    監♀初書き 男装監♀ 恋人未満

    レオ🦁監♀ですが、つの🐉タロが出張ってます。
    男子がひたすら蘊蓄をしゃべる。
    王族同士間で未来の予定を勝手に牽制するお話。

    お気に入りを並べて愛でたい若様なので、💚感情はないです。

    各種捏造多々

    #女監督生受け版ワンドロワンライ
    #twstプラス
    ラッピングにはリボンを添えて「……ああ、キングスカラーか。相変わらず器用なことだ」

    夜半過ぎのオンボロ寮。
    いつものように夜の散歩ついでに顔を出したツノ太郎が、突然そんなことを言ったので、一瞬意味が分からなかった。
    「え? ……あ、あれのこと?」
    思わずベッドサイドのチェストを見やる。
    その上には、数日前にレオナ先輩から渡された、ブレスレットがのっているのだ。



    ◆◆◆



    放課後の植物園で。
    お昼寝中のレオナ先輩を見付けたので、なんとなく近付いて、ついつい綺麗なお顔とキュートなお耳を眺めていた時だった。
    パチッと目を覚ました先輩は、私を目にすると腹筋だけでのそっと起き上がって、ポイッと何かを放って寄越した。
    慌ててキャッチしてみれば、
    「やる」
    と一言だけ言って、またゴロンと寝てしまった。
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    夜盲症

    DONE「早起きの徳はプライスレス」の小話。
    蓄光ゴムと消えちゃうキャンディと事故チュー。
    【閑話】8時過ぎ拙者のベッド 久しぶりに眩しい光で目を覚ます。そういや昨日はフロイドを自室に呼んで深夜までゲームをしたんだっけ。光の方へ目をやると、逆光の中でターコイズブルーが光った。フロイドのピアスがチリ、と光って天井に海を作る。あ〜めっちゃ綺麗。もしかして、神様?
     「おはようホタルイカ先輩」
     フロイドの少し高い声がイデアの脳を揺すった。「おはよう」と言った声は思ったより掠れていて、昨日あんだけ喋ったもんなぁと他人事のように思った。ふたりで激甘紅茶を飲んで、今日は何をしようかと話しているとフロイドは何か思い立ったように辺りを探す。フロイドが掻き集めたものは蓄光のゴムで、そう言えば朝に光を蓄えようって言ったなぁ、と記憶を引っ張り出した。イデアのベッドに蓄光ゴムが並べられる。その間にオルトが目を覚ます時間を遅らせた。こんなところ、弟には見せられない。整然と並べられたゴムを横目にフロイドが持ってきたクッキーで朝食にした。数十分経ち、待ちきれなくなったフロイドがブラインドを閉じた。部屋が暗くなり、ほのかに発光したゴムを見て顔を見合わせて笑う。フロイドが「ホタルイカ先輩も」と言うのでなんのことかと思ったら髪の事だった。そうか、昨日寝落ちしたから暗い場所では見てないんだ。
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    fuji_u2dch

    MOURNINGホシクジラ(宇宙鯨)という種族の青さんのお話を書こうとしてあまりのファンタジー感の強さにやめたもの

    ホシクジラ(宇宙鯨)とは?
    宇宙を泳ぐ鯨。幻想種のうちの一つ。海の鯨と似た身体をもつが、これまで関わったことのある種族のカタチを借りることもでき、言葉を交わすことも出来るらしい。
    生き物の夢を餌とする。これまで食べてきた夢を身体に貯蓄することで、透明な身体の中で星が瞬くようにも見える。
    宇宙飛ぶクジラは夢をみない 潮騒の音と月の静けさ。宵闇の安寧と夜風のせせらぎ。それらに浮かされて、すいと尾鰭で静まり返った星海を蹴った。
     人型をしていたならばきっと、鼻歌を奏でたであろうぐらいには、ホシクジラの鬱は上機嫌だった。このような夜には、美味しい食事が摂れる。事実、先ほどの海辺近くの家で眠っていたニンゲンの夢は、少しばかり食んだ瞬間にすぅと融けるような心地よいものだった。きっと水晶を食べた時は、あんな味だ。無味のようでいて、しかし爽やかで。後味の引かない涼しさに、それから少しばかりのうらさびしさをアクセントに添えて。見事にホシクジラとしての鬱が好む夢だった。
     腹ごなしも済んで、なんとはなしに人の多い都市部へ方向を変える。文明の灯りが灯された建物の聳え立つ空へ。泳ぎにくいけれども、どうせ自身を気にするイキモノは少ないからホシクジラは悠々と尾鰭を上下させ、身体を泳がす。時計塔だかなんだか知らないが、邪魔な建物を目印に。夜なのによおやるわと胸のうちで呟いて、目下のいくつもの光を眺める。月夜の海面より、地上はよっぽど眩しかった。
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