遼
meemeemeekodayo
DONEバレンタインの遼嘉わたしのため耐熱カップへ生地を注ぐ。ここまでくれば後はもう焼くだけだった。焼き上がりがどうなるか多少の不安はあるものの肩の荷が下りたようで張遼は静かに息を吐く。
後片付けは残っているが急ぐ必要もない。先に温かい飲み物でも淹れて休憩するのも悪くない。
「あ、でも生クリームを先に用意して欲しいな。混ぜているところとか格好いいし」
「構いませんが、郭嘉殿」
「なぁに」
「い、いつまでそれは続くのですか」
妙に力が入ってしまう理由、それは張遼の向かいで郭嘉がこちらを撮影しているからに他ならない。向けられているのはスマートフォンで立派な機材ではないにしろ、レンズがずっと己を記録していると思うとどうにもぎこちなくなる。
やんわりとカメラの拒否を口にしても郭嘉は微笑むばかりだ。
895後片付けは残っているが急ぐ必要もない。先に温かい飲み物でも淹れて休憩するのも悪くない。
「あ、でも生クリームを先に用意して欲しいな。混ぜているところとか格好いいし」
「構いませんが、郭嘉殿」
「なぁに」
「い、いつまでそれは続くのですか」
妙に力が入ってしまう理由、それは張遼の向かいで郭嘉がこちらを撮影しているからに他ならない。向けられているのはスマートフォンで立派な機材ではないにしろ、レンズがずっと己を記録していると思うとどうにもぎこちなくなる。
やんわりとカメラの拒否を口にしても郭嘉は微笑むばかりだ。
井幸ミキ
DONEグリザイユ画法というのを試してみたく。ううう。難しい。陰影のトレーニングになると思う。今度チャレンジするときはもっと塗り込みしてみたい。
カラー塗り込み
↑
グレースケール
↑
線画
↑
ラフ
カッコイイ遼を描けるようになりたい
ぎゃくばにしんぬったらりょうかきたくなった 4
井幸ミキ
DONE2023年描き初め😂書き初めした話に、遼の初夢の話を足そうと思っているのだけど。
伸がバニーの恰好をした夢で。その兎姿は逆バニー、みたいな。
ちょっと描いてみたくて…逆バニー。。。
お話の続きは遼と伸、どっちの視点で書こうか考え中(えっちぃのはどっちが書きやすいかなぁ〜) 2
ネオン(どシコりシコ太郎)
DOODLE遼也さんが引いて書いてらした町医者の坂本×恋を自覚していない岡田が良すぎたので俺はキスしてるふたりがみたいなってなって落書きしたやつ翳りゆく部屋島にたったひとつの診療所。
入口に掛けられた「診療中」の札を裏返したのは、臨時で雑用や客捌きを手伝っていたひとりの青年だ。
先程まであんなに賑やかだったそこにはもう人っ子一人おらず、代わりに数匹の野良猫がゴロゴロと喉を鳴らしてたむろしているのが目に入る。
「……」
青年は黙って、ドアを開くとその奥へ消えていく。
この診療所のつくりは古く、漆喰の白壁はところどころ、いや、元の色がわからぬほどにくすんでいた。待合室に置かれた木製のベンチも、大きな窓にかかる白いカーテンも、すべてが日に焼け色褪せたまま、静かに呼吸を続けている。
まるでレトロフィルムの世界に迷い込んだような錯覚すら感じる——そう評した本人は、診察室のなかに一台だけ置いてある、ベッドの上に腰掛け、天井を見つめていた。
2454入口に掛けられた「診療中」の札を裏返したのは、臨時で雑用や客捌きを手伝っていたひとりの青年だ。
先程まであんなに賑やかだったそこにはもう人っ子一人おらず、代わりに数匹の野良猫がゴロゴロと喉を鳴らしてたむろしているのが目に入る。
「……」
青年は黙って、ドアを開くとその奥へ消えていく。
この診療所のつくりは古く、漆喰の白壁はところどころ、いや、元の色がわからぬほどにくすんでいた。待合室に置かれた木製のベンチも、大きな窓にかかる白いカーテンも、すべてが日に焼け色褪せたまま、静かに呼吸を続けている。
まるでレトロフィルムの世界に迷い込んだような錯覚すら感じる——そう評した本人は、診察室のなかに一台だけ置いてある、ベッドの上に腰掛け、天井を見つめていた。
meemeemeekodayo
DONE癖のある遼の遼嘉楽にならざり癖というのはなかなか直らないもので、物心ついた時分から何かを凝視してしまう妙な習慣が張遼にはあった。見つめる対象は様々で動植物であったり風景であったり、もちろん人も含まれる。別にそこに感情は込められていないからただただ見るだけである。怒りも悲しみもない。本当に幼い頃からの「癖」としか、言いようがなかった。
「なんだ、用があるなら言え」
「いやはや何とも、何とも鋭い眼光ですな!」
以前の主は別に気にした様子はなかった。その軍師もまた注意するようなことはなかった、が、今になってみれば揶揄われていたのかもしれない。
「それくらい睨んでいられれば、私ももっと威厳が出て強くなれるのだろうか」
「お前、視線がうるさいのよ!」
2194「なんだ、用があるなら言え」
「いやはや何とも、何とも鋭い眼光ですな!」
以前の主は別に気にした様子はなかった。その軍師もまた注意するようなことはなかった、が、今になってみれば揶揄われていたのかもしれない。
「それくらい睨んでいられれば、私ももっと威厳が出て強くなれるのだろうか」
「お前、視線がうるさいのよ!」