閣下
あんな
PAST2017年のF銀8巻段階?の妄言がメモの底から発掘されました。閣下に対する無限の夢を語っている。最後は後世の小学生の怪談になるやつです熱血豪腕ロマンチストだれでも
2017/7/13 12:52
6巻以降ラグ有りで的外れな事言ってたらすいませんこれまでのフレーゲル大活躍と記述無しだった貴族対策まとめてヴェスターラント伏線化&すでに劇薬ヘイト管理し始めてる感あるのゾクゾクくる!農民叛乱に独立って言葉が出てるのやばい
話が進むほどメタに効いてくるタイプの仕込み来て藤崎先生オベの事どんな風に読んでたのか、あの時代のあの民主主義?共和制?が成立できるのか匂わせる程度でも個人的な意見含めて作劇して欲しい。虐殺見殺しで終わるか、もしかしたらもっと悪辣な演出が来るかも来て欲しい。もしこの叛乱が民主化運動の火種として記録される歴史だったらオベが私財を投げ打って民衆を支援したなんとかの父とか呼ばれそうで笑うの堪えるのでつらい。閣下が大勢に慕われてる世界線を想像して耐えられない。百歩譲って学校にある偉人の肖像画コーナーの怪談ポジションで居て欲しい。勇気ある小学生が深夜学校に忍び込み光る義眼に遭遇して逃げ帰るやつ。そんな風に愛される閣下であって欲しい。かんっぜんに脱線して何書くつもりだったか忘れたけど閣下は大変な博愛の人だと思ってるしフジリューオベに熱血豪腕ロマンチストのレッテルをいつか貼りたいです。
5252017/7/13 12:52
6巻以降ラグ有りで的外れな事言ってたらすいませんこれまでのフレーゲル大活躍と記述無しだった貴族対策まとめてヴェスターラント伏線化&すでに劇薬ヘイト管理し始めてる感あるのゾクゾクくる!農民叛乱に独立って言葉が出てるのやばい
話が進むほどメタに効いてくるタイプの仕込み来て藤崎先生オベの事どんな風に読んでたのか、あの時代のあの民主主義?共和制?が成立できるのか匂わせる程度でも個人的な意見含めて作劇して欲しい。虐殺見殺しで終わるか、もしかしたらもっと悪辣な演出が来るかも来て欲しい。もしこの叛乱が民主化運動の火種として記録される歴史だったらオベが私財を投げ打って民衆を支援したなんとかの父とか呼ばれそうで笑うの堪えるのでつらい。閣下が大勢に慕われてる世界線を想像して耐えられない。百歩譲って学校にある偉人の肖像画コーナーの怪談ポジションで居て欲しい。勇気ある小学生が深夜学校に忍び込み光る義眼に遭遇して逃げ帰るやつ。そんな風に愛される閣下であって欲しい。かんっぜんに脱線して何書くつもりだったか忘れたけど閣下は大変な博愛の人だと思ってるしフジリューオベに熱血豪腕ロマンチストのレッテルをいつか貼りたいです。
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CAN’T MAKE11/5新月🌑執事閣下🐺🦇【俺の名を、呼んで】今、貴方を否定する。「呼んで、俺の名を」の後日談。お時間が許せば前作から是非どうぞ→https://poipiku.com/1651141/5443404.html
俺の名を、呼んで【俺の名を、呼んで】
教会には、足音だけが響いている。祭壇の上部、天井近くのステンドグラスから柔い光が射し込んで、聖女の肌の上ではじけた。神の教えを広め、天と民とを繋ごうとする者、聖職者。その足元にも、ささやかな光を受けて影は伸びる。
しんと凍えそうな静寂の中、彼女はひとり祭壇へと向き合っていた。燭台に火を分け、使い古しの聖書を広げるが、これは決してルーチンなどではない。毎日新しい気持ちで、彼女は祈る。故に天も、祝福を与えるのだろう。穢れない彼女はいつか天使にだってなるかもしれない。真っ直ぐな姿勢にはそんな予感すら覚える眩しさがあった。
静けさを乱す、木の軋む音。聖女ははたと振り返る。開け放っていた出入口の扉がひとりでに閉まるのを彼女は遠目に見つめた。風のせいだろうかと首を傾げれば、手元で灯したばかりの蝋燭の火が揺らめき、何者かの息によって吹き消える。不可思議な現象に、彼女の動作と思考、双方が同時に止まる。奏者不在のパイプオルガンがゆっくりと讃美歌を奏でればいよいよ不穏な気配が立ち込める。神聖なはずの教会が、邪悪に染まっていく。
6012教会には、足音だけが響いている。祭壇の上部、天井近くのステンドグラスから柔い光が射し込んで、聖女の肌の上ではじけた。神の教えを広め、天と民とを繋ごうとする者、聖職者。その足元にも、ささやかな光を受けて影は伸びる。
しんと凍えそうな静寂の中、彼女はひとり祭壇へと向き合っていた。燭台に火を分け、使い古しの聖書を広げるが、これは決してルーチンなどではない。毎日新しい気持ちで、彼女は祈る。故に天も、祝福を与えるのだろう。穢れない彼女はいつか天使にだってなるかもしれない。真っ直ぐな姿勢にはそんな予感すら覚える眩しさがあった。
静けさを乱す、木の軋む音。聖女ははたと振り返る。開け放っていた出入口の扉がひとりでに閉まるのを彼女は遠目に見つめた。風のせいだろうかと首を傾げれば、手元で灯したばかりの蝋燭の火が揺らめき、何者かの息によって吹き消える。不可思議な現象に、彼女の動作と思考、双方が同時に止まる。奏者不在のパイプオルガンがゆっくりと讃美歌を奏でればいよいよ不穏な気配が立ち込める。神聖なはずの教会が、邪悪に染まっていく。
すずめ
DOODLEおたおめみあんまりないうえ昔のすがたなの歳のあがったことをお祝いするみがうすいけどらくがきでいいからなんかヤッターしたかったなぎさま閣下いつも当日に「わー今日だったのか!(焦)」てなるPでごめんね…
手前のおてては殿下のつもりでりぼんのところにぐさっとお花を挿さすはずだったんだけどわやわやわかんないことになってしまったんだわん
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DONE凪砂くん誕生日おめでとー!🎉✨閣下を全力で祝いたい茨の小話にしようと思ったのにトンチキな方向にぶっ飛びかけた凪茨です
閣下誕生日凪砂の逞しい腕が茨の腰のあたりをぎゅうと抱きしめる。茨が着ているパジャマ代わりのライブTシャツの裾にすっぽりと頭を入れて、静かに息を吸い込んだ。ボディーソープの甘い香りの中に茨の匂いを嗅ぎつけて一息つく。可哀想に伸びきったTシャツはもう使い捨てるほかないだろう。
素肌の腹に顔をぴったりとくっつけられて、茨は落ち着かないようだ。
退避したい気持ちをじりっとした身動ぎで誤魔化せば、察しの良い最終兵器は拘束具ばりにぎゅうううっと締めつけを強めた。
腕の力強さに反して、腹を撫でる頬は幼子が母親に戯れるようにくすぐったい。こちょこちょに弱いジュンならば大爆笑してたかもしれない。……などと、茨の頭に他の男が過ぎったことすらも察した凪砂は頬を徐々に膨らませ「私は怒っているよ」という主張を腹越しに伝えた。
2116素肌の腹に顔をぴったりとくっつけられて、茨は落ち着かないようだ。
退避したい気持ちをじりっとした身動ぎで誤魔化せば、察しの良い最終兵器は拘束具ばりにぎゅうううっと締めつけを強めた。
腕の力強さに反して、腹を撫でる頬は幼子が母親に戯れるようにくすぐったい。こちょこちょに弱いジュンならば大爆笑してたかもしれない。……などと、茨の頭に他の男が過ぎったことすらも察した凪砂は頬を徐々に膨らませ「私は怒っているよ」という主張を腹越しに伝えた。
S_eN_a_0_
DONE今回の閣下誕イラスト、だいたいのメイキングになります。1枚目 下描き
2枚目 線画
3枚目 下塗り
4枚目 肌
5枚目 目
6枚目 服と髪
7枚目 適当に背景や加工して完成
本当にざっくりなので、何か知りたいことが(ないと思うけど)もしあったらいつでも聞いてください〜〜! 7
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DONER18 執事閣下🐺🦇「うっかり相手の名前を間違えてお仕置きプレイされる主従ください🐺🦇」という有難いご命令に恐れ多くもお応えしました。謹んでお詫び申し上げます。後日談はこちら→ https://poipiku.com/1651141/5571351.html呼んで、俺の名を【呼んで、俺の名を】
抱き抱えた主人を起こさぬよう、寝床の棺へとそっと降ろしてやる。その身はやはり成人男性としては異常に軽く、精神的にこたえるものがある。
深夜の地獄はしんと暗く、冷たい。人間共の思い描く地獄そのものを思わせるほど熱気に溢れ、皮膚が爛れてしまうような日中の灼熱とは打って変わって、夜は凍えるような寒さが襲う。悪魔であれ、地獄の夜は心細い。此処は一人寝には寒過ぎる。
棺桶の中で寝息を立てるのは、我が主ヴァルバトーゼ様。俺が仕えるのは唯一、このお方だけ。それを心に決めた美しい満月の夜からつゆも変わらず、いつ何時も付き従った。
あれから、早四百年が経とうとしている。その間、語り切れぬほどの出来事が俺たちには降り注いだが、こうして何とか魔界の片隅で生きながらえている。生きてさえいれば、幾らでも挽回の余地はある。俺と主は、その時を既に見据えていた。堕落し切った政腐を乗っ取ってやろうというのだ。
2926抱き抱えた主人を起こさぬよう、寝床の棺へとそっと降ろしてやる。その身はやはり成人男性としては異常に軽く、精神的にこたえるものがある。
深夜の地獄はしんと暗く、冷たい。人間共の思い描く地獄そのものを思わせるほど熱気に溢れ、皮膚が爛れてしまうような日中の灼熱とは打って変わって、夜は凍えるような寒さが襲う。悪魔であれ、地獄の夜は心細い。此処は一人寝には寒過ぎる。
棺桶の中で寝息を立てるのは、我が主ヴァルバトーゼ様。俺が仕えるのは唯一、このお方だけ。それを心に決めた美しい満月の夜からつゆも変わらず、いつ何時も付き従った。
あれから、早四百年が経とうとしている。その間、語り切れぬほどの出来事が俺たちには降り注いだが、こうして何とか魔界の片隅で生きながらえている。生きてさえいれば、幾らでも挽回の余地はある。俺と主は、その時を既に見据えていた。堕落し切った政腐を乗っ取ってやろうというのだ。
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DONER18 執事閣下🐺🦇いけないことだ。ずるいことだ。でも、悪魔なのだから、良いのだろうか。二次創作のド定番、媚薬ネタを書きました。R指定するほどではないですが、まだお縄につきたくないので念のため。
悪いこと、いけないこと、その全部【悪いこと、いけないこと、その全部】
手を、離す。風を纏い宙を駆ける。剣を振りかぶり、弓使いを上空から穿てば刃がその存在を魂ごと切り裂いて、悪魔は何事もなかったかのよう時空ゲート上へと着地する。彼を持ち上げ、宙へと投げた狼男が「お見事です」と後方から恭しく頭を下げた。
「アイテム界は癖になっていかんな」
「少々深入りし過ぎたかもしれませんね」
魔界政腐の堕落を憂い、再教育を企む二人は既に魔界下層区、中層区を制圧し終えていた。支持者を得、仲間も増えたことで大所帯になった地獄だが、今アイテム界を行くのは吸血鬼と人狼の二人だけである。志を同じくする仲間たちと言えど所詮は悪魔。何処に行くにも仲良く一緒、などということはない。アイテム界は趣味の世界ではある。攻略については各々が打倒政腐の戦略に差し支えない範囲で行うことが暗黙の了解となっていた。
5624手を、離す。風を纏い宙を駆ける。剣を振りかぶり、弓使いを上空から穿てば刃がその存在を魂ごと切り裂いて、悪魔は何事もなかったかのよう時空ゲート上へと着地する。彼を持ち上げ、宙へと投げた狼男が「お見事です」と後方から恭しく頭を下げた。
「アイテム界は癖になっていかんな」
「少々深入りし過ぎたかもしれませんね」
魔界政腐の堕落を憂い、再教育を企む二人は既に魔界下層区、中層区を制圧し終えていた。支持者を得、仲間も増えたことで大所帯になった地獄だが、今アイテム界を行くのは吸血鬼と人狼の二人だけである。志を同じくする仲間たちと言えど所詮は悪魔。何処に行くにも仲良く一緒、などということはない。アイテム界は趣味の世界ではある。攻略については各々が打倒政腐の戦略に差し支えない範囲で行うことが暗黙の了解となっていた。
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DONE10/6新月🌑執事閣下🐺🦇【つきよみのきみと】月の出を、知らない君と待つ。つきよみのきみと【つきよみのきみと】
忘れてはならなかったはずの記憶は、泡(あぶく)のように弾け消えた。オレは風に魔力を編み込む術(すべ)は愚か、此処に立っている理由を、頭の中にあったはずの悉くを何処かに置き忘れて来てしまったらしい。在るのは記憶の抜け殻としてのこの身体だけ。……「忘れてはならなかった」? はて、オレのような根無し草が何をそのように想うだろう。
ところで、オレに降り注ぐ妖霊族の呪文の嵐を弾き返し、しなやかに槍を振るうこの男は、一体何者であったか。
「おい、大丈夫かフェンリッヒ!?」
フェンリッヒ? ああ、オレのことか。目の先で振るわれた槍が防いで散らした青い魔力。それが頬ギリギリを掠めていく。堆(うずたか)く積み上がったジオブロックの上から、魔物が此方を見下ろし、笑う。
3622忘れてはならなかったはずの記憶は、泡(あぶく)のように弾け消えた。オレは風に魔力を編み込む術(すべ)は愚か、此処に立っている理由を、頭の中にあったはずの悉くを何処かに置き忘れて来てしまったらしい。在るのは記憶の抜け殻としてのこの身体だけ。……「忘れてはならなかった」? はて、オレのような根無し草が何をそのように想うだろう。
ところで、オレに降り注ぐ妖霊族の呪文の嵐を弾き返し、しなやかに槍を振るうこの男は、一体何者であったか。
「おい、大丈夫かフェンリッヒ!?」
フェンリッヒ? ああ、オレのことか。目の先で振るわれた槍が防いで散らした青い魔力。それが頬ギリギリを掠めていく。堆(うずたか)く積み上がったジオブロックの上から、魔物が此方を見下ろし、笑う。
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DOODLE【10/4】ヴァルバトーゼ閣下🦇お誕生日おめでとうございます!仲間たちが見たのはルージュの魔法か、それとも。104【104】
人間の一生は短い。百回も歳を重ねれば、その生涯は終焉を迎える。そして魂は転生し、再び廻る。
一方、悪魔の一生もそう長くはない。いや、人間と比較すれば寿命そのものは圧倒的に長いはずであるのだが、無秩序混沌を極める魔界においてはうっかり殺されたり、死んでしまうことは珍しくない。暗黒まんじゅうを喉に詰まらせ死んでしまうなんていうのが良い例だ。
悪魔と言えど一年でも二年でも長く生存するというのはやはりめでたいことではある。それだけの強さを持っているか……魔界で生き残る上で最重要とも言える悪運を持っていることの証明に他ならないのだから。
それ故に、小さい子どもよりむしろ、大人になってからこそ盛大に誕生日パーティーを開く悪魔が魔界には一定数いる。付き合いのある各界魔王たちを豪奢な誕生会にてもてなし、「祝いの品」を贈らせる。贈答品や態度が気に食わなければ首を刎ねるか刎ねられるかの決闘が繰り広げられ……言わば己が力の誇示のため、魔界の大人たちのお誕生会は絢爛豪華に催されるのだ。
3272人間の一生は短い。百回も歳を重ねれば、その生涯は終焉を迎える。そして魂は転生し、再び廻る。
一方、悪魔の一生もそう長くはない。いや、人間と比較すれば寿命そのものは圧倒的に長いはずであるのだが、無秩序混沌を極める魔界においてはうっかり殺されたり、死んでしまうことは珍しくない。暗黒まんじゅうを喉に詰まらせ死んでしまうなんていうのが良い例だ。
悪魔と言えど一年でも二年でも長く生存するというのはやはりめでたいことではある。それだけの強さを持っているか……魔界で生き残る上で最重要とも言える悪運を持っていることの証明に他ならないのだから。
それ故に、小さい子どもよりむしろ、大人になってからこそ盛大に誕生日パーティーを開く悪魔が魔界には一定数いる。付き合いのある各界魔王たちを豪奢な誕生会にてもてなし、「祝いの品」を贈らせる。贈答品や態度が気に食わなければ首を刎ねるか刎ねられるかの決闘が繰り広げられ……言わば己が力の誇示のため、魔界の大人たちのお誕生会は絢爛豪華に催されるのだ。
いさお
DOODLE執事閣下本の原稿の作業過程まとめてみました!(表紙と新刊1P+インナー設定)
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▼1枚目は表紙絵完成図/
(②ラフ③線画④塗り⑤加工前⑥加工後完成)
▼漫画原稿 ⑦ネーム⑧ラフ⑨線画ベタ⑩仕上げ
リンク先はフェンヴァル本【※R18】新刊通販↓↓
https://4me2.booth.pm/items/3233542 11
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DOODLER18 執事閣下🐺🦇【甘く、酸っぱく、癖になる】人間界のお祭りに学ぶつもりが、ホテルでソープランドみたいなプレイをしてしまうどうしようもない話。甘く、酸っぱく、癖になる【甘く、酸っぱく、癖になる】
ベルベットのマントをはためかせ、吸血鬼は高らかに宣言した。その良く通る声に誰も彼もが息を呑み、振り返る。
……と言っても、聴衆の大半はプリニーであるのだが。
「お前たちの尽力に感謝する! 甲斐あってイワシ夏祭りの準備もいよいよ大詰めだ! そこで……仕上げとして人間界の夏祭りを偵察しに行くこととした!」
彼奴らは楽しむ才能に長けているからな、行けば今構想しているイワシ夏祭りに足りないものが見つかるやもしれん。プリニーたちに語り掛ける閣下はうきうきと愉しげだ。
一方、俺はと言えば。主人から発された「人間界」の一言で脳内にトラウマが蘇る。肌が粟立つ。「いってらっしゃいませッス〜」だの「お土産よろしくッス!」だのと呑気なプリニーたちが酷く恨めしい。そも、罪人の癖に閣下に対して馴れ馴れし過ぎるだろう。土産を強請ったプリニーは後でみっちり再教育だ。
7095ベルベットのマントをはためかせ、吸血鬼は高らかに宣言した。その良く通る声に誰も彼もが息を呑み、振り返る。
……と言っても、聴衆の大半はプリニーであるのだが。
「お前たちの尽力に感謝する! 甲斐あってイワシ夏祭りの準備もいよいよ大詰めだ! そこで……仕上げとして人間界の夏祭りを偵察しに行くこととした!」
彼奴らは楽しむ才能に長けているからな、行けば今構想しているイワシ夏祭りに足りないものが見つかるやもしれん。プリニーたちに語り掛ける閣下はうきうきと愉しげだ。
一方、俺はと言えば。主人から発された「人間界」の一言で脳内にトラウマが蘇る。肌が粟立つ。「いってらっしゃいませッス〜」だの「お土産よろしくッス!」だのと呑気なプリニーたちが酷く恨めしい。そも、罪人の癖に閣下に対して馴れ馴れし過ぎるだろう。土産を強請ったプリニーは後でみっちり再教育だ。
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DONEあなたに欲望(ねがい)はありますか。ほんのり執事閣下🐺🦇これは愚か者たちのねがいの話。(極悪LV9999開催おめでとうございます!)
欲望(ねがい)と毒一滴【欲望(ねがい)と毒一滴】
欲しいものほど手に入らない。得られぬと思うと一層欲しくなる。それが人間という生き物の性(さが)であるのだろう。人の求めるもの。それは例えば富、例えば地位。あるいは難攻不落の誰かであったりする。
手に入れたい、そんな強い想いはか弱きはずの人間を突き動かし、時として驚くようなことまでさせてのける。そのパワーは俺たち悪魔の想像を遥か超えていく。絆だとか信頼だとか……そんなものにまで可能性を見出している我が主人はさておき、俺も人間の貪欲さにはある種の可能性を感じなくもない。
ところでお前は知っているか。人の欲望を叶える「悪魔」の存在を。どうせ縋るならばお祈り聞き流しの神様よりも、是非とも悪魔にするが良い。それなりの対価を支払うことにはなるだろうが、きっちりと契約履行を果たすと保証しよう。
3478欲しいものほど手に入らない。得られぬと思うと一層欲しくなる。それが人間という生き物の性(さが)であるのだろう。人の求めるもの。それは例えば富、例えば地位。あるいは難攻不落の誰かであったりする。
手に入れたい、そんな強い想いはか弱きはずの人間を突き動かし、時として驚くようなことまでさせてのける。そのパワーは俺たち悪魔の想像を遥か超えていく。絆だとか信頼だとか……そんなものにまで可能性を見出している我が主人はさておき、俺も人間の貪欲さにはある種の可能性を感じなくもない。
ところでお前は知っているか。人の欲望を叶える「悪魔」の存在を。どうせ縋るならばお祈り聞き流しの神様よりも、是非とも悪魔にするが良い。それなりの対価を支払うことにはなるだろうが、きっちりと契約履行を果たすと保証しよう。
ういえ
DONEバニーの日🐰🐰グリ江ちゃんノリッノリでバニー服着そう。
(長男閣下に見せにいって溜息つかれてほしい)
有利を露出高めにするか迷ったけど次男NGが出たので服を着てもらいました。あとウインクめちゃくちゃぎこちない。っていう設定。
(エラーで同時ツイートできないみたいなのでTwitterとポイピク別々にアップ)
greenpeoplegen
DONE閣下の隠した数式①※問題が解けましたら②にお進みください
《ご注意》
作品内では謎解きのためテルカリュミレースを英語表記世界として取り扱っています。
そのため謎の文字がアルファベット、アラビア数字で書かれています。 2
あんな
MOURNINGタイムトラベラーフェルナーが未来へ閣下と帰還する話です。設定とか内容がふわっふわです。フェルオベです。簒奪日和「さあやって参りましたローエングラム王朝第54代皇帝タイトル防衛戦、相対しますは発足期よりの宿年のライバル、ミッターマイヤー!本日の種目はボクシング!!果たして王冠はどちらの手に渡るのか!?」
解説者は声を張り上げる。熱狂と興奮を隠そうともせずに。楽しそうに。
私の望んだ未来とはかけ離れている。だが、ここには千年の貴き平和があると言う。
「いかがです?こうした趣向が手を変え品を変え、今では民衆の一番の娯楽となりました。多少騒がしいですがおれはこの簒奪制を気に入っています。何より大量の流血と社会的混乱が無い。未来にはもっと洗練されて残るのでしょうね」
私はこの世界ーーー未来について何も知らない。ついさっき目覚め、見知らぬ調度品の中顔を覗き込んできた見知った男に、アントン・フェルナーに置かれた状況の説明もそこそこに見せたいものがありますと連れてこられた。
1188解説者は声を張り上げる。熱狂と興奮を隠そうともせずに。楽しそうに。
私の望んだ未来とはかけ離れている。だが、ここには千年の貴き平和があると言う。
「いかがです?こうした趣向が手を変え品を変え、今では民衆の一番の娯楽となりました。多少騒がしいですがおれはこの簒奪制を気に入っています。何より大量の流血と社会的混乱が無い。未来にはもっと洗練されて残るのでしょうね」
私はこの世界ーーー未来について何も知らない。ついさっき目覚め、見知らぬ調度品の中顔を覗き込んできた見知った男に、アントン・フェルナーに置かれた状況の説明もそこそこに見せたいものがありますと連れてこられた。
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DOODLE溺れた先の水底で貴方と呼吸を分け合って。執事閣下🐺🦇全年齢ですが事後描写あります
その水底で呼吸を分けて【その水底で呼吸を分けて】
満ちる光の気配で意識が鮮明になっていく。俺は此処に堕ちて来るまで、地獄という場所を誤解していたらしい。
魔界の最底辺。そこは朝と夜の区別などなく、陰鬱と、居心地の悪さに満ちた空間だと長らく思い込んでいた。
身体が鉛のように重い。理由ぐらい、言われずとも分かっている。視線を隣の枕へ向けると確かにいたはずの人がもぬけの殻で心臓が止まる。慌てて上半身を起こし目をこすれば、窓際に人影を見て胸を撫で下ろす。
そこには揺れるカーテンの隙間から薄日を浴びる主人の姿があった。光を自ら浴びる吸血鬼などこの人以外にいるのだろうか。羽織っただけのシャツからのぞく素肌は魅惑的と言うよりも、柔い光に包まれ、神秘的なものに思えた。血を吸わなくなったために縮んでしまったその体格には今なお不安を覚え、肉のない肋骨を直視出来ない。腕を掴んでも腰を掴んでも、その華奢な体つきに力を込めるのを躊躇ってしまう。
3363満ちる光の気配で意識が鮮明になっていく。俺は此処に堕ちて来るまで、地獄という場所を誤解していたらしい。
魔界の最底辺。そこは朝と夜の区別などなく、陰鬱と、居心地の悪さに満ちた空間だと長らく思い込んでいた。
身体が鉛のように重い。理由ぐらい、言われずとも分かっている。視線を隣の枕へ向けると確かにいたはずの人がもぬけの殻で心臓が止まる。慌てて上半身を起こし目をこすれば、窓際に人影を見て胸を撫で下ろす。
そこには揺れるカーテンの隙間から薄日を浴びる主人の姿があった。光を自ら浴びる吸血鬼などこの人以外にいるのだろうか。羽織っただけのシャツからのぞく素肌は魅惑的と言うよりも、柔い光に包まれ、神秘的なものに思えた。血を吸わなくなったために縮んでしまったその体格には今なお不安を覚え、肉のない肋骨を直視出来ない。腕を掴んでも腰を掴んでも、その華奢な体つきに力を込めるのを躊躇ってしまう。
あんな
DONE続転生現パロ丸の内OL閣下のフェルオベ前:https://poipiku.com/IllustViewPcV.jsp?ID=288510&TD=4855577
結婚します
白い薬指呑む約束をしたある日の居酒屋の個室で、フェルナーがおもむろにとあるブランドの小袋を取り出した。中から現れたのは灰色のマニュキュア。
「閣下、明日は土曜日でしょう。気分転換にいかがですか?」
「ここで塗るつもりか?」
「私はなかなか上手いものですよ」
それは他の女にも同じ事をしたという自白だな、とわざと溜息を吐き呆れてみせてもフェルナーは意に介さない。
「マニュキュアならすでに塗ってある」
パールすら入っていない模範的なピンクベージュの爪を付き出すと、待ってましたとばかりに右手を取られた。
テーブルの上にあったおしぼりで指の先を拭かれていく。
「このマニュキュアはトップコートがいらないくらいツヤが出るそうなんですよ」
1548「閣下、明日は土曜日でしょう。気分転換にいかがですか?」
「ここで塗るつもりか?」
「私はなかなか上手いものですよ」
それは他の女にも同じ事をしたという自白だな、とわざと溜息を吐き呆れてみせてもフェルナーは意に介さない。
「マニュキュアならすでに塗ってある」
パールすら入っていない模範的なピンクベージュの爪を付き出すと、待ってましたとばかりに右手を取られた。
テーブルの上にあったおしぼりで指の先を拭かれていく。
「このマニュキュアはトップコートがいらないくらいツヤが出るそうなんですよ」
あんな
MAIKING転生現パロ丸の内OL閣下のフェルオベ(フェル←オベ気味)※2020年8月1日のサルベージ
居酒屋ロマンチック情報課(給湯室)に出入りする丸の内OL閣下。給湯室入った瞬間周囲は沈黙するし出てった瞬間ヒソヒソ話が再開する(心が痛い)
残業帰りにすれ違う清掃員フェルナ〜はガチの工作員。企業スパイではない。国家の存亡をかけたグレートゲームが水面下で展開してるけど閣下には今日のランチの方が大事。何しろ2045年の日本には劣悪遺伝子排除法は無いし勤めてる会社は義眼の自分を新卒で採ってくれたので覇者の登場を待つことも無いのである
「閣下は欲が無い方ですね。いや丸の内勤めだから出世欲はあるんでしょうけど」
フェルナーとは1ヶ月に一度ほど居酒屋で呑む仲になった。初回、フェルナーは個室に入るなり洗いざらい持てる記憶を吐き出し、あなたはどうなのですと詰め寄ってきた。私は記憶があることを伝え、その場は再会を喜ぶ席となった。フェルナーは能力を生かし転生者を探し回っていたらしい。国家権力を味方に付けてできる事はさぞ多かった事だろう。私を探していたらしい。それほど意外な生き方をしていただろうか。曰く、少なくともおれには探し当てるのは難しかったですね。初めはシンクタンクを中心に探していまいした。あの世界にはたくさんの方がいますよ。転向いかがですか?
676残業帰りにすれ違う清掃員フェルナ〜はガチの工作員。企業スパイではない。国家の存亡をかけたグレートゲームが水面下で展開してるけど閣下には今日のランチの方が大事。何しろ2045年の日本には劣悪遺伝子排除法は無いし勤めてる会社は義眼の自分を新卒で採ってくれたので覇者の登場を待つことも無いのである
「閣下は欲が無い方ですね。いや丸の内勤めだから出世欲はあるんでしょうけど」
フェルナーとは1ヶ月に一度ほど居酒屋で呑む仲になった。初回、フェルナーは個室に入るなり洗いざらい持てる記憶を吐き出し、あなたはどうなのですと詰め寄ってきた。私は記憶があることを伝え、その場は再会を喜ぶ席となった。フェルナーは能力を生かし転生者を探し回っていたらしい。国家権力を味方に付けてできる事はさぞ多かった事だろう。私を探していたらしい。それほど意外な生き方をしていただろうか。曰く、少なくともおれには探し当てるのは難しかったですね。初めはシンクタンクを中心に探していまいした。あの世界にはたくさんの方がいますよ。転向いかがですか?
rlyeh_fish
DOODLE閣下と大天使のスケベを供給してくれた人に振り込み先を聞いたらおひねりは森の番人の鎧に突っ込めというので突っ込んだ、マッドサイエンティストフォロワーとtmのところへおひねりする話お使いに出かけたらおひねりを入れられた件についてタムリンは困惑した。
まさかこの大八車を引いて帰れというのかと頭を抱えた。
とある森での話であった。
タムリンはーートウキョウの地に住むある人間の仲魔である。
大破壊前の語彙を使うならマッドサイエンティストというやつなのかも知れぬ。
人里離れた土地の、昔は工場だか倉庫だかだった建物を根城にしていて、もっぱら妖精の専門家として知られている。
邪教の館でもないのに妖精タムリンを大量生産する、というよりはタムリン作成に関してはどんな悪魔からでも合体ルートを導き出してしまうために、結果として専門家扱いされるに至った、そんな女であった。
さてそんな女には遠方に知己があった。
遥か600kmは離れた西の地、悪鬼退治で知られる神の膝下に住む女である。
2602まさかこの大八車を引いて帰れというのかと頭を抱えた。
とある森での話であった。
タムリンはーートウキョウの地に住むある人間の仲魔である。
大破壊前の語彙を使うならマッドサイエンティストというやつなのかも知れぬ。
人里離れた土地の、昔は工場だか倉庫だかだった建物を根城にしていて、もっぱら妖精の専門家として知られている。
邪教の館でもないのに妖精タムリンを大量生産する、というよりはタムリン作成に関してはどんな悪魔からでも合体ルートを導き出してしまうために、結果として専門家扱いされるに至った、そんな女であった。
さてそんな女には遠方に知己があった。
遥か600kmは離れた西の地、悪鬼退治で知られる神の膝下に住む女である。
last_of_QED
DONE魔界の転生システムについて。執事閣下🐺🦇はじめまして、私の想い人。
はじめましてを何度でも【はじめましてを何度でも】
転生。悪魔がより強大な力を得ることを目的として、代々魔界に伝わる禁忌術。現代となってはそのシステムは仔細解明され、下級悪魔ですら当然のように享受し、利用することの出来る術式となっている。最早確立されたこの仕組みを疑う者は魔界広しといえど、いないだろう。
しかし、どんなシステムにも瑕疵(バグ)は付き物。転生して、本当にまた"自分として生まれ変われるか"……そんな不安が時折よぎると言ったら、貴方は笑うだろうか。
此処は魔界、暗黒議会前。間も無く議会は閉会となり、重々しい扉が開くその時を迎えようとしている。曲がりなりにも暗黒議会を通すのだ。友好的だった議員の裏切り等の一定の不確定要素はあれど、力で捻じ伏せることがない限り、議会による決定は絶対。再び同じ者として転生出来ることは頭では分かっている、分かっているのだが。
2432転生。悪魔がより強大な力を得ることを目的として、代々魔界に伝わる禁忌術。現代となってはそのシステムは仔細解明され、下級悪魔ですら当然のように享受し、利用することの出来る術式となっている。最早確立されたこの仕組みを疑う者は魔界広しといえど、いないだろう。
しかし、どんなシステムにも瑕疵(バグ)は付き物。転生して、本当にまた"自分として生まれ変われるか"……そんな不安が時折よぎると言ったら、貴方は笑うだろうか。
此処は魔界、暗黒議会前。間も無く議会は閉会となり、重々しい扉が開くその時を迎えようとしている。曲がりなりにも暗黒議会を通すのだ。友好的だった議員の裏切り等の一定の不確定要素はあれど、力で捻じ伏せることがない限り、議会による決定は絶対。再び同じ者として転生出来ることは頭では分かっている、分かっているのだが。
🍠のらくがき置き場
DONE「できれば末永く、仲良くしてくださいねぇ……閣下♪」
カールスルーエちゃん、お誕生日おめでとう~!🎉
普段は策略家なのにSSキャラストの可愛さときたら…!そして公式くんのお祝いツイを見て、にっこりした車掌です目が笑っている笑顔そんな愛情表現をするあなたが好きです❤
https://twitter.com/oimo_yaki/status/1405536839713255440?s=20
last_of_QED
CAN’T MAKE皿の上の鰯、それは愛する主人のために。執事閣下🐺🦇御馳走とはなにか。
御馳走の作り方【御馳走の作り方】
「また鰯かよ! ボクは魚は嫌いだって言ってるだろ!」
「お前らの分はついでだ。ヴァル様が『同じ釜の飯を食わせたい』と仰るから作ってやっているが……まさかそのご厚意を無下にする訳ではないだろうな?」
「いや美味しいのよ? 美味しいんだけどこう鰯続きで喜ぶのはアンタのご主人様ぐらい……って……うん?」
隣の席から此方を見やり、プリニー帽の少女は首を傾げた。此処は泣く子も黙る魔界のどん底、地獄。仲間たちとの賑やかな食卓に、にわかに静寂が訪れる。
「なんかヴァルっち……具合悪い?」
「……お口に合いませんでしたか?」
「なっ、なんのことだ。美味いぞイワシは。味付けも申し分ない」
そう言った割に、皿の上の鰯ソテーはほとんど減っていなかった。誤魔化すように一口、その身を口に運ぶ。バターの香ばしさは勿論のこと、香草が鼻を抜け、臭みは消えている。安価な魚は良い料理人により工夫され、風味豊かに調理されていた。
6212「また鰯かよ! ボクは魚は嫌いだって言ってるだろ!」
「お前らの分はついでだ。ヴァル様が『同じ釜の飯を食わせたい』と仰るから作ってやっているが……まさかそのご厚意を無下にする訳ではないだろうな?」
「いや美味しいのよ? 美味しいんだけどこう鰯続きで喜ぶのはアンタのご主人様ぐらい……って……うん?」
隣の席から此方を見やり、プリニー帽の少女は首を傾げた。此処は泣く子も黙る魔界のどん底、地獄。仲間たちとの賑やかな食卓に、にわかに静寂が訪れる。
「なんかヴァルっち……具合悪い?」
「……お口に合いませんでしたか?」
「なっ、なんのことだ。美味いぞイワシは。味付けも申し分ない」
そう言った割に、皿の上の鰯ソテーはほとんど減っていなかった。誤魔化すように一口、その身を口に運ぶ。バターの香ばしさは勿論のこと、香草が鼻を抜け、臭みは消えている。安価な魚は良い料理人により工夫され、風味豊かに調理されていた。