MYS
7ku_pup
DOODLE #mysta生賀文#ooc
#錯別字
#邏輯混亂
#文筆低下
#一頓亂寫
蜉蝣1900年1月20日,一個敏感又脆弱的生命在這個寒冷的冬夜誕生。
萬籟俱寂的夜晚只有雪花撲簌簌落下的聲音為這個新的生命而喝彩,刺骨得寒風將窗戶吹得砰砰響,力氣大到似是想立馬奪走孩子的性命,屋內壁爐裡的火焰散發著溫人的溫度。剛從母親子宮裡接觸世界的孩子並不知情,緩慢地從窒息感中反應過神來,閉著眼睛伸出手在空氣中摸索,一隻粗糙而有力的大手輕輕握住了孩子的小手,孩子緊緊抓住這只大手,耳邊傳來溫柔又虛弱的聲音,聲音說:“晚上好,mysta,我是媽媽哦。”
媽媽?
Mysta嘴裡囁嚅著,抓住女人的手越發用力。
媽媽。
撲簌簌的雪花將他覆蓋,隨後他沉沉地睡去了。
再一次醒來,又是一個冬夜。
Mysta不明白為什麼自己會睡那麼久,剛出生的嬰兒也無法思考更多,只是下意識覺得這一切都似曾相識,模糊的記憶在腦內橫衝直撞。
1764萬籟俱寂的夜晚只有雪花撲簌簌落下的聲音為這個新的生命而喝彩,刺骨得寒風將窗戶吹得砰砰響,力氣大到似是想立馬奪走孩子的性命,屋內壁爐裡的火焰散發著溫人的溫度。剛從母親子宮裡接觸世界的孩子並不知情,緩慢地從窒息感中反應過神來,閉著眼睛伸出手在空氣中摸索,一隻粗糙而有力的大手輕輕握住了孩子的小手,孩子緊緊抓住這只大手,耳邊傳來溫柔又虛弱的聲音,聲音說:“晚上好,mysta,我是媽媽哦。”
媽媽?
Mysta嘴裡囁嚅著,抓住女人的手越發用力。
媽媽。
撲簌簌的雪花將他覆蓋,隨後他沉沉地睡去了。
再一次醒來,又是一個冬夜。
Mysta不明白為什麼自己會睡那麼久,剛出生的嬰兒也無法思考更多,只是下意識覺得這一切都似曾相識,模糊的記憶在腦內橫衝直撞。
🥠☘️✨
PROGRESS*這已經是好久好久以前的作品了,不過我沒有打算完成,但還是想發出來,不發總感覺很可惜。*由於尚未完成,因此各段極度不連貫。
【Luxiem】循序漸進(MyShu)1.
青春期的男孩內心總是有著那麼一股躁動,它恰似一株生氣蓬勃的向光性幼苗,只在向陽之處肆意成長。但就他們而言,那根細芽卻總倔強地直面黑暗,在缺乏光明的角落裡才願破土而出。
——誰知道,在他們腦內啡大量分泌的每一個夜晚裡,攤開的書本中的文字究竟有多少真正被植入了他們的大腦記憶庫?隔天起床後,Mysta又能一字不漏地背誦裡面的幾個字句?
童話之所以被稱為童話,乃是因為它的過度渲染和美化。除了心智不成熟的幼童外,沒有人會受到欺騙——除非他心甘情願。
就連蘋果樹上的蛇嘴裡吐出的千篇一律的謊言都比這些生動的文字要逼真得多。
「媽媽,沒事,一切都很好。我們只是在靠著看書而已,因為天氣很冷。」房裡所有的燈都被關上了,只留下一盞昏黃的床頭燈。說實話,它著實不是個好的照明工具,在只有這盞小燈亮著的情況下,書中密密麻麻的詞句看上去更像一片被肆意潑灑的黑墨水。
9952青春期的男孩內心總是有著那麼一股躁動,它恰似一株生氣蓬勃的向光性幼苗,只在向陽之處肆意成長。但就他們而言,那根細芽卻總倔強地直面黑暗,在缺乏光明的角落裡才願破土而出。
——誰知道,在他們腦內啡大量分泌的每一個夜晚裡,攤開的書本中的文字究竟有多少真正被植入了他們的大腦記憶庫?隔天起床後,Mysta又能一字不漏地背誦裡面的幾個字句?
童話之所以被稱為童話,乃是因為它的過度渲染和美化。除了心智不成熟的幼童外,沒有人會受到欺騙——除非他心甘情願。
就連蘋果樹上的蛇嘴裡吐出的千篇一律的謊言都比這些生動的文字要逼真得多。
「媽媽,沒事,一切都很好。我們只是在靠著看書而已,因為天氣很冷。」房裡所有的燈都被關上了,只留下一盞昏黃的床頭燈。說實話,它著實不是個好的照明工具,在只有這盞小燈亮著的情況下,書中密密麻麻的詞句看上去更像一片被肆意潑灑的黑墨水。
dudwpnp
DONE使い魔🧡と魔法少女💜♀番外編まんが第1話→https://poipiku.com/7091754/9059498.html
第2話→https://poipiku.com/7091754/9158400.html
2024/10/12🐋Dear my brother2🐋開催おめでとうございます!
⚠️
※💜女体化一人称僕
※マスコット化あり
さかもとらん
MENU2024/10/12 🐳兄弟WEBオンリー【Dear my brother】で発行予定の🧡💜本サンプルです。30P/正方形/¥500-
💙視点で語られるふたりがお別れする話。第三者視点なので曖昧な話が多くなります。
Into the Blue これは僕、アイク・イーヴランドがただ書き記したくてはじめたものである。現実に存在している彼の言動を記録に残す事を、誰かは呆れ、誰かは蔑み、誰かは恋だと笑い、大勢の人間は気が狂うと助言してくる事などとうに承知の上だ。
けれど、僕にとってこの手記は決して恋慕や気狂いの類ではない。ただ、いつかこれを本人が読んでくれたらという願いだけは持っている。きっと君は笑って誤魔化して、僕の預かり知らない所で捨てるかもしれないね。それでもいいんだ。君が納得できるのであれば、それでいい。
これは僕が足掻きたくて、残したくて、確かに其処に存在していたものへの郷愁だと考えてくれれば良い。
これはアイク・イーヴランドが記す、闇ノシュウの行動記録である。
3375けれど、僕にとってこの手記は決して恋慕や気狂いの類ではない。ただ、いつかこれを本人が読んでくれたらという願いだけは持っている。きっと君は笑って誤魔化して、僕の預かり知らない所で捨てるかもしれないね。それでもいいんだ。君が納得できるのであれば、それでいい。
これは僕が足掻きたくて、残したくて、確かに其処に存在していたものへの郷愁だと考えてくれれば良い。
これはアイク・イーヴランドが記す、闇ノシュウの行動記録である。
kznr0324
DOODLE💜のためにケーキを作る🧡 この時代に流れ着いて間もない頃は、煌びやかすぎる街並みと明るすぎる夜に辟易したものだった。
今でも時折困惑することがある。たとえば湯を沸かそうと、ケトルに差し込む電熱棒を探す瞬間などがまさにそれだ。換気扇のフードの下やコンロの周りををさんざん探ってから、改めて電気式のケトルに視線を落としてはた、と気付く。
そうだ、今はもっと簡単に沸かせるんだった、と。
空を飛び、海を越え、列車をいくつも乗り継がなければ辿り着けない距離にいる相手とも、薄っぺらい硝子の板が一枚あればいつでも連絡がとれる。それでも、いくら電波を介して言葉を交わそうと、無性に顔を見たくなる瞬間があるのはなぜなのか。幾度となく頭をよぎる疑問に、ミスタは未だ答えを見出せずにいた。
3789今でも時折困惑することがある。たとえば湯を沸かそうと、ケトルに差し込む電熱棒を探す瞬間などがまさにそれだ。換気扇のフードの下やコンロの周りををさんざん探ってから、改めて電気式のケトルに視線を落としてはた、と気付く。
そうだ、今はもっと簡単に沸かせるんだった、と。
空を飛び、海を越え、列車をいくつも乗り継がなければ辿り着けない距離にいる相手とも、薄っぺらい硝子の板が一枚あればいつでも連絡がとれる。それでも、いくら電波を介して言葉を交わそうと、無性に顔を見たくなる瞬間があるのはなぜなのか。幾度となく頭をよぎる疑問に、ミスタは未だ答えを見出せずにいた。
kznr0324
DOODLE食の細い🧡を心配する💜 そんな顔をさせるつもりじゃなかった。
テーブルに並んだラップサンドと炭酸水のボトルを前に、ミスタは烈しく後悔した。
もとより食に然程執着しないほうだという自覚はあった。人並みに好き嫌いはしても、取り立てて美食家でもなければ、極端な偏食家でもない。しかし、客人を迎え入れてからのここ数日間は、食欲が減退しつつある事実を認めざるを得なかった。
対面に腰掛けるシュウも、既に察しているはずだ。甲斐々々しく口や手を出さずとも、気遣わしげな視線ばかりはおいそれと隠しおおせるものではない。何しろ彼を自宅に招き入れた夜、デリバリーを頼んだピザのひと切れさえ、ミスタは満足に食べきれなかったのだ。シュウは気分転換にと近場のカフェやパブへ連れ出したり、人目を気にせず食べられるようデリカテッセンで惣菜を買い込んだりと、手を替え品を替えミスタの食欲を喚起しようと試みたものの、目覚ましい変化は見られなかった。
2047テーブルに並んだラップサンドと炭酸水のボトルを前に、ミスタは烈しく後悔した。
もとより食に然程執着しないほうだという自覚はあった。人並みに好き嫌いはしても、取り立てて美食家でもなければ、極端な偏食家でもない。しかし、客人を迎え入れてからのここ数日間は、食欲が減退しつつある事実を認めざるを得なかった。
対面に腰掛けるシュウも、既に察しているはずだ。甲斐々々しく口や手を出さずとも、気遣わしげな視線ばかりはおいそれと隠しおおせるものではない。何しろ彼を自宅に招き入れた夜、デリバリーを頼んだピザのひと切れさえ、ミスタは満足に食べきれなかったのだ。シュウは気分転換にと近場のカフェやパブへ連れ出したり、人目を気にせず食べられるようデリカテッセンで惣菜を買い込んだりと、手を替え品を替えミスタの食欲を喚起しようと試みたものの、目覚ましい変化は見られなかった。
kznr0324
DOODLE自分を大事にする感覚がよくわかっていない🧡と💜 曇天から射し込む淡い光を受け、銀灰色に浮かび上がる部屋の中でミスタは目を醒ました。
寝返りを打てなかったせいか、強張った筋肉や関節があちこち軋むような感覚を覚える。頭の下に敷いたクッション越しに、扉を閉てるかすかな物音を聞きつけた。程なくして床板を踏む控えめな足音が響く。リビングへ立ち入った人影は、家主に気を遣ってか照明を点けないまま薄暗い部屋の中で荷物を下ろした。ソファに横臥したままミスタが名前を呼ぶ。薄暗がりに紛れて姿が見えていなかったのか、はたまた眠っていると思い込んでいたのか、シュウは小さく声を上げた。
「寝るなら寝室に行きなって言ったのに。そんなところじゃ体が休まらないよ」
愕かされたのを根に持つ風でもなく、ソファの傍らへ駆けつける。ブランケットの裾から半分ほど顔を出したミスタは、気遣わしげなきょうだいの表情を確認して満足そうにほくそ笑んだ。
1947寝返りを打てなかったせいか、強張った筋肉や関節があちこち軋むような感覚を覚える。頭の下に敷いたクッション越しに、扉を閉てるかすかな物音を聞きつけた。程なくして床板を踏む控えめな足音が響く。リビングへ立ち入った人影は、家主に気を遣ってか照明を点けないまま薄暗い部屋の中で荷物を下ろした。ソファに横臥したままミスタが名前を呼ぶ。薄暗がりに紛れて姿が見えていなかったのか、はたまた眠っていると思い込んでいたのか、シュウは小さく声を上げた。
「寝るなら寝室に行きなって言ったのに。そんなところじゃ体が休まらないよ」
愕かされたのを根に持つ風でもなく、ソファの傍らへ駆けつける。ブランケットの裾から半分ほど顔を出したミスタは、気遣わしげなきょうだいの表情を確認して満足そうにほくそ笑んだ。
Duwein3
MEMO還會再更新,明天要上班先寫一點點「假想戀人」2「欸!?真的成了?」
尖銳的疑問句響徹整個走廊,Mysta一邊給路過的同學用眼神和動作賠不是,一邊用力拍自家同學讓他把聲音放小,「那時候A他們都在幫忙B準備告白啊,就你沒去,成了啦。」
「那天總決賽嘛,沒辦法。」
「知道啦,你不也得獎了,也是好事。」
當天的告白行動Mysta也去了,準確來說是被拉著去的,雖然基本也沒幫上什麼忙。
但是又有一對有情人湊上了,好事。
「Mysta呢,連他也交到女朋友了,你什麼時候也帶一位給我們看看呀?」
「你以為我像你們那樣嗎,有錢有才華,你要不是早早就有女友了說不定打完球能再多收十幾瓶飲料。」
「我只喝我女朋友給的啦。」
「再放閃我他媽就要罰款了。」
廢料話題持續聊著,以至於迎面撞上什麼東西的時候Mysta才後知後覺地反應。
644尖銳的疑問句響徹整個走廊,Mysta一邊給路過的同學用眼神和動作賠不是,一邊用力拍自家同學讓他把聲音放小,「那時候A他們都在幫忙B準備告白啊,就你沒去,成了啦。」
「那天總決賽嘛,沒辦法。」
「知道啦,你不也得獎了,也是好事。」
當天的告白行動Mysta也去了,準確來說是被拉著去的,雖然基本也沒幫上什麼忙。
但是又有一對有情人湊上了,好事。
「Mysta呢,連他也交到女朋友了,你什麼時候也帶一位給我們看看呀?」
「你以為我像你們那樣嗎,有錢有才華,你要不是早早就有女友了說不定打完球能再多收十幾瓶飲料。」
「我只喝我女朋友給的啦。」
「再放閃我他媽就要罰款了。」
廢料話題持續聊著,以至於迎面撞上什麼東西的時候Mysta才後知後覺地反應。
Amaterasu
DONE看病【L家族パロ】-ATTENTION-
・ご本人様方とは無関係の二次創作です
・年齢操作あり
・アイクが病弱で倒れます
・家族パロです
・モブが出てきます
・腐の表現があるかも
・誤字脱字変な文章あります
・地雷がない人が書きました
それでも大丈夫な方どうぞ↓↓↓↓
ヴォックス
長男:26歳
悪魔
アイク
次男:20歳
大学2年生
人間
シュウ
三男:17歳
高校2年生
呪術師
ミスタ
四男:12歳
小学6年生
人間
ルカ
五男:6歳
幼稚園
人間
❁⃘┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈❁⃘
Vox side
AM.6:00
ふわぁぁぁあと大きなあくびをしながら朝ごはんを作りにリビングに向かう。
すると何故か既にリビングには先客がいた。
「アイクか、おはよう」
「おはよ…」
9146・ご本人様方とは無関係の二次創作です
・年齢操作あり
・アイクが病弱で倒れます
・家族パロです
・モブが出てきます
・腐の表現があるかも
・誤字脱字変な文章あります
・地雷がない人が書きました
それでも大丈夫な方どうぞ↓↓↓↓
ヴォックス
長男:26歳
悪魔
アイク
次男:20歳
大学2年生
人間
シュウ
三男:17歳
高校2年生
呪術師
ミスタ
四男:12歳
小学6年生
人間
ルカ
五男:6歳
幼稚園
人間
❁⃘┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈❁⃘
Vox side
AM.6:00
ふわぁぁぁあと大きなあくびをしながら朝ごはんを作りにリビングに向かう。
すると何故か既にリビングには先客がいた。
「アイクか、おはよう」
「おはよ…」
直匙志万也
DOODLEぱらそるとさんのイラスト(https://x.com/niku_basi/status/1781306165038887304?s=46&t=0Mys8cC8eL4O1La6EkbsVA)(https://x.com/niku_basi/status/1762438378589737254?s=46&t=0Mys8cC8eL4O1La6EkbsVA)が性癖すぎて産まれました 人の脳は電気信号で記憶や思考をしている。果たしてそれが事実なのか勘違いなのか、その実水木にとって否定も肯定もできることでは無い。
しかし、もしそれが事実だとすればこの突発的な頭痛は頭がその電気信号を過剰にしてるか、あるいは電気信号で頭を焼き切ろうとしてるようにしか思えないのだ。
――███早う思い出せ。
混信音混じりの声、外乱音混じりの記憶。
誰かが、名前も顔も思い出せない誰かがそう、イヤに優しく語りかけてくる。
なんと言っているのか。思い出そうとすればするほど体が、あるいは本能がそれを止めるように頭痛の津波を遣わし掻っ攫おうとする。
肝心な部分が何を言っているのか分からないのに、どうしようもなく後ろめたいような、申し訳ないような、得体の知れない罪悪感ばかりが重くのしかかり、そのくせ、やはり鮮明に成りきらない。そんな朧気ならせめて罪悪感など抱かなければいいものを――。
3662しかし、もしそれが事実だとすればこの突発的な頭痛は頭がその電気信号を過剰にしてるか、あるいは電気信号で頭を焼き切ろうとしてるようにしか思えないのだ。
――███早う思い出せ。
混信音混じりの声、外乱音混じりの記憶。
誰かが、名前も顔も思い出せない誰かがそう、イヤに優しく語りかけてくる。
なんと言っているのか。思い出そうとすればするほど体が、あるいは本能がそれを止めるように頭痛の津波を遣わし掻っ攫おうとする。
肝心な部分が何を言っているのか分からないのに、どうしようもなく後ろめたいような、申し訳ないような、得体の知れない罪悪感ばかりが重くのしかかり、そのくせ、やはり鮮明に成りきらない。そんな朧気ならせめて罪悪感など抱かなければいいものを――。
pya
DOODLE🧡💜とお誘いの話誘惑なんだかちぐはぐだな、と感じた。
髪を撫でた時に鼻を擽ったその香りは、彼に似つかわしくない、咽せ返るような甘ったるい匂いだった。
「…ああ、妹のやつだからかな。丁度自分の切らしちゃったからこっそり借りたんだよね」
その答えを聞いてすぐに納得した。香水と言われても分からないほどのその強く甘い香りは、確かにティーンに好まれそうなものだった。
洗えればいいかなと思って、と妹の私物を黙って借りたこと悪びれることもなく彼は指で髪を梳かしながら笑って答える。その指が流れる度に派手なローズムスクの匂いが一瞬で辺りを蔓延った。
それは異性に興味を持ち始めた思春期の女の子が使うならまだしも、男性である彼が、ましてや恋人という俺が居ながら、こんな誘うような香りを漂わせているなんて堪ったもんじゃない。吸い込んだ透明な靄が喉の奥につっかえる。鬱陶しいそれを吐き捨てるように咳払いをして答えた。
2257髪を撫でた時に鼻を擽ったその香りは、彼に似つかわしくない、咽せ返るような甘ったるい匂いだった。
「…ああ、妹のやつだからかな。丁度自分の切らしちゃったからこっそり借りたんだよね」
その答えを聞いてすぐに納得した。香水と言われても分からないほどのその強く甘い香りは、確かにティーンに好まれそうなものだった。
洗えればいいかなと思って、と妹の私物を黙って借りたこと悪びれることもなく彼は指で髪を梳かしながら笑って答える。その指が流れる度に派手なローズムスクの匂いが一瞬で辺りを蔓延った。
それは異性に興味を持ち始めた思春期の女の子が使うならまだしも、男性である彼が、ましてや恋人という俺が居ながら、こんな誘うような香りを漂わせているなんて堪ったもんじゃない。吸い込んだ透明な靄が喉の奥につっかえる。鬱陶しいそれを吐き捨てるように咳払いをして答えた。