PSY
𝓪𝓶𝓾
DONE肩が触れ合う距離で:🐑🔮学パロです。
カバンの中にメイク道具しか入ってないゥと、ぱんっぱんに教科書を詰めて帰るふふちゃの対比最高じゃないです?←
梅雨…相合傘をしやすい季節……最高です。 2717
elle_niya
DONEPP2期9話の怒り狂った朱ちゃんを止めるギノさん。
これが宜朱に落ちたきっかけ。
2枚目の2019年に描いたものをリメイク、
2023年に描き直した。
はてさて、少しはマシになっているかな? 2
途綺*
DONE🐑🔮//綺羅星の微睡み甘やかされてふわふわしてぼんやり眠くなる話。※実際にある睡眠導入法を軽くアレンジしています。
「ふーふーちゃんのばか」
足を抱えて小さく丸まった浮奇の声は、深く潜り込んだベッドの中でくぐもって響いた。ファルガーがドッゴの夜の散歩から帰ってきた直後という、浮奇にとっては有り得ないほど早い時間にベッドへ入っているのは低気圧に負けて痛みを訴える頭のせいだった。
外の雨が強くなるにつれて突き刺すような痛みが徐々に強くなってきたこめかみをさすりながら眉根を寄せていた浮奇は、見兼ねたファルガーに鎮痛薬を飲むよう促された。当然の対応だとは分かっていたが昼前から痛んでいた頭は疲れ切って正常な思考を保てず、浮奇は鎮痛薬を差し出すファルガーの手を拒否した。ふーふーちゃんが抱きしめてくれれば治るだとか、脳みそを取り出して壁に投げたいだとか、キスして甘やかしてよだとか。とにかく悪態をついた覚えはあるが何を口走ったのか記憶にない。ただ、話を受け流しつつ浮奇の手を引いてキッチンへと向かったファルガーが唐突に顎を掴んできて、優しく重なる唇に安心したのと同時にぬるい水と薬が口内へ流れ込んできたことで浮奇はようやく正気を取り戻した。
4137足を抱えて小さく丸まった浮奇の声は、深く潜り込んだベッドの中でくぐもって響いた。ファルガーがドッゴの夜の散歩から帰ってきた直後という、浮奇にとっては有り得ないほど早い時間にベッドへ入っているのは低気圧に負けて痛みを訴える頭のせいだった。
外の雨が強くなるにつれて突き刺すような痛みが徐々に強くなってきたこめかみをさすりながら眉根を寄せていた浮奇は、見兼ねたファルガーに鎮痛薬を飲むよう促された。当然の対応だとは分かっていたが昼前から痛んでいた頭は疲れ切って正常な思考を保てず、浮奇は鎮痛薬を差し出すファルガーの手を拒否した。ふーふーちゃんが抱きしめてくれれば治るだとか、脳みそを取り出して壁に投げたいだとか、キスして甘やかしてよだとか。とにかく悪態をついた覚えはあるが何を口走ったのか記憶にない。ただ、話を受け流しつつ浮奇の手を引いてキッチンへと向かったファルガーが唐突に顎を掴んできて、優しく重なる唇に安心したのと同時にぬるい水と薬が口内へ流れ込んできたことで浮奇はようやく正気を取り戻した。
miyageyamarimo
MEMO東金朔夜の誕生日とノイショと私推しの誕生日にノイショに花を贈るかどうか、みなさん一度は考えたことがあるのではないでしょうか?もし少しでも悩んだのなら贈ったほうが楽しいよ、ノイショのスタッフさんも親切に対応してくださるよ、ということを伝えつつ、私の個人的な気持ちの悪い葛藤?の記録をご参考までに載せておきます。 6
あまごい
DOODLEPSYCHO-PASS3期第一話のサブタイトル「ライラプスの召命」から、絶対捕まえる運命の猟犬を放つ神のような、常守朱に導かれる慎導灼を描きたいなと思って作成。常守朱は猟犬に希望を託し、慎導灼は真実を掴むため覚悟を決めたような表情を意識して描きわけました。
途綺*
DONE🐑🔮//ディナーはハグの後で夕暮れの床に🔮が落ちてる話。
浮奇が床に落ちている。
どうしても仕上げなければいけない作業を終えてやけに静かな階下に降りたファルガーが見つけたのは、すっかりと傾きかけている陽が当たるカーペットの上で猫さながらに身体を丸めて眠る浮奇だった。すぐそこに使い慣れたソファがあるのに昼寝をするには妙な場所で丸くなる姿は、眠っているというより「落ちている」と言った方が正しいような光景だった。
近寄ってみれば浮奇へ身を寄せたKatとCatがこちらを見詰めてくる。まだファルガーに慣れないらしい彼女たちが普段なら一目散に逃げ出しそうな距離なのに、視線を向けるだけで動かずにいるのは浮奇が傍にいるからだろうか。まるで母猫に寄り添う子猫のように見えて、お互い親と離れた身であることを思い出して胸の奥が切なくなる。だが、本人が気に留めていないことを他者がつつくことでもないとすぐに頭を振った。
2062どうしても仕上げなければいけない作業を終えてやけに静かな階下に降りたファルガーが見つけたのは、すっかりと傾きかけている陽が当たるカーペットの上で猫さながらに身体を丸めて眠る浮奇だった。すぐそこに使い慣れたソファがあるのに昼寝をするには妙な場所で丸くなる姿は、眠っているというより「落ちている」と言った方が正しいような光景だった。
近寄ってみれば浮奇へ身を寄せたKatとCatがこちらを見詰めてくる。まだファルガーに慣れないらしい彼女たちが普段なら一目散に逃げ出しそうな距離なのに、視線を向けるだけで動かずにいるのは浮奇が傍にいるからだろうか。まるで母猫に寄り添う子猫のように見えて、お互い親と離れた身であることを思い出して胸の奥が切なくなる。だが、本人が気に留めていないことを他者がつつくことでもないとすぐに頭を振った。
Lotus***
DONE同棲設定🐑🔮。🔮が昔片想いしていた人物(捏造モブ)が話題の中心になります。モブ当人の言動の描写はありません。また、この話の中に悪人はいません。
最初から最後まで🐑🔮です。 8526
途綺*
DONE🔮🐑//君色の指先甘えたり、寄り添ったり、振り回したりする話。
「浮奇、髪を…」
風呂から上がって雑にタオルドライした髪先からポタポタと雫を落としながらリビングへと向かったファルガーは、先に風呂を上がってソファに座っている浮奇に声を掛けようとして途中で言葉を止めた。熱心に手元を見つめる浮奇の前には、黒いネイルの瓶が置いてある。静かに近寄れば足音に気付いた浮奇が顔を上げた。
「ふーふーちゃん、上がったの?おかえり。」
「あぁ、ただいま。ネイルしてるのか?」
「ううん、これから。ちゃんと髪拭いてきた?」
母親のような口調で問いかける浮奇に、頷くことで返事をする。そのまま浮奇の隣へと腰掛ければ、動いたことで髪先から落ちた雫がソファに染みを作った。
「うそつき。」
「…拭いた、軽く。」
2200風呂から上がって雑にタオルドライした髪先からポタポタと雫を落としながらリビングへと向かったファルガーは、先に風呂を上がってソファに座っている浮奇に声を掛けようとして途中で言葉を止めた。熱心に手元を見つめる浮奇の前には、黒いネイルの瓶が置いてある。静かに近寄れば足音に気付いた浮奇が顔を上げた。
「ふーふーちゃん、上がったの?おかえり。」
「あぁ、ただいま。ネイルしてるのか?」
「ううん、これから。ちゃんと髪拭いてきた?」
母親のような口調で問いかける浮奇に、頷くことで返事をする。そのまま浮奇の隣へと腰掛ければ、動いたことで髪先から落ちた雫がソファに染みを作った。
「うそつき。」
「…拭いた、軽く。」
しろ🐾
DONE🐑🔮「これを読んでいる頃には、俺はもういません」・全然シリアスじゃ無い
・ほぼ🐑ちゃんの独り言
・一緒に暮らしている設定
突発ワンライ企画参加させていただきました
テーマ「泣きそうな横顔」
ツイッターに上げたものを加筆修正
愛するきみへ 7:20
朝身体を起こすと、深酒をしたわけでもないのに随分と頭が痛かった。バスルームで用を足し、鏡に映ったふて腐れた顔を横目に洗面台から鎮痛剤の入れ物を掴む。キッチンに行くと、カウンターに折りたたまれた手紙が置いてあった。
二つ折りになった紙の真ん中に良く知った筆跡で自分の名前が、右下には彼のサインがしてある。
ことりと薬の容器をカウンターに置いて、代わりに重ねて折られた紙を開く。
『ふぅふぅちゃんへ
この手紙を読む頃には、俺はもういません』
息を大きく吸って胸に溜めてから、長く吐く。頭痛が酷くなった気がした。
8:00
薄い塩味のビスケットを二枚食べてからオレンジジュースをグラスに半分だけ飲む。グラスを空にしてから水を一杯までいれて、痛み止めを二錠口の中に放り込む。舌に乗った苦みを水で流し込みながら、手紙の続きを読んだ。
3220朝身体を起こすと、深酒をしたわけでもないのに随分と頭が痛かった。バスルームで用を足し、鏡に映ったふて腐れた顔を横目に洗面台から鎮痛剤の入れ物を掴む。キッチンに行くと、カウンターに折りたたまれた手紙が置いてあった。
二つ折りになった紙の真ん中に良く知った筆跡で自分の名前が、右下には彼のサインがしてある。
ことりと薬の容器をカウンターに置いて、代わりに重ねて折られた紙を開く。
『ふぅふぅちゃんへ
この手紙を読む頃には、俺はもういません』
息を大きく吸って胸に溜めてから、長く吐く。頭痛が酷くなった気がした。
8:00
薄い塩味のビスケットを二枚食べてからオレンジジュースをグラスに半分だけ飲む。グラスを空にしてから水を一杯までいれて、痛み止めを二錠口の中に放り込む。舌に乗った苦みを水で流し込みながら、手紙の続きを読んだ。
ketaketa_kkk
DOODLE※まiほiやiくパロ東iのi国で出会うふたりの話。さまざまな捏造があります。なんでも許せる方向け。まだ付き合ってない 続くかも
#PsyBorg #CyChic 🔴🟣 7787
𝓪𝓶𝓾
DONE突発ワンライ企画!テーマ「泣きそうな横顔」🐑🔮です。
不安な🔮の感情表出どんなかなって思って書きました。
手をつないで:🐑🔮「ふぅふぅちゃん」
甘えたような声で俺を呼ぶのは、教室の後ろの引き戸にもたれかかった浮奇だった。もう夏も目前で特別気温が低いわけでもないのに、ジャケットの下にパーカーを着ていた。体調でも悪いのかと心配になるが、近づいてみてもそこまで顔色は悪くなさそうだ。
「どうした、浮奇。寒いのか?」
「んん……、ちょっとね。今日って放課後空いてる?」
「今日は委員会もないし、予定もないから空いてるぞ?」
「OK、じゃあ今日は放課後デートね。じゃあ」
用は済んだと足早にその場を離れようとする浮奇を呼び止めて、急ぎ足で自分の机まで戻り、偶然にも持ってきていたカーディガンを手に、浮奇の元へと戻る。
「寒いなら、これも」
差し出したカーディガンを受け取った浮奇は、両手に抱えてにっこりと笑い、
1807甘えたような声で俺を呼ぶのは、教室の後ろの引き戸にもたれかかった浮奇だった。もう夏も目前で特別気温が低いわけでもないのに、ジャケットの下にパーカーを着ていた。体調でも悪いのかと心配になるが、近づいてみてもそこまで顔色は悪くなさそうだ。
「どうした、浮奇。寒いのか?」
「んん……、ちょっとね。今日って放課後空いてる?」
「今日は委員会もないし、予定もないから空いてるぞ?」
「OK、じゃあ今日は放課後デートね。じゃあ」
用は済んだと足早にその場を離れようとする浮奇を呼び止めて、急ぎ足で自分の机まで戻り、偶然にも持ってきていたカーディガンを手に、浮奇の元へと戻る。
「寒いなら、これも」
差し出したカーディガンを受け取った浮奇は、両手に抱えてにっこりと笑い、
途綺*
DONE🔮🐑//君の愛に溺れる静かに追い詰められている話。彼は一体何をやらかしたんでしょうね?
ファルガーがソファに座っていると、手に持っているのが本でもスマホでも構わず浮奇はいつも膝に乗りたがる。時に正面だったり後ろ向きだったり気分によって変わるそれは、猫が自分の心を許した存在に寄り添うのと良く似ていて、少し擽ったい愛おしさに心を解されるようなファルガーの好きな瞬間だった。サイボーグであるため浮奇の体重が何の問題にもならないことを伝えてからは遠慮なく距離を詰めてくるようになったことだって、ファルガーにとってこの上なく嬉しいことだった。
だが長所と短所は紙一重とはよく言うもので、ファルガーは嬉しそうな顔で近づいてきた十数分前の浮奇を膝に乗せたことを酷く後悔していた。
「ふーふーちゃん、聞いてる?」
2079だが長所と短所は紙一重とはよく言うもので、ファルガーは嬉しそうな顔で近づいてきた十数分前の浮奇を膝に乗せたことを酷く後悔していた。
「ふーふーちゃん、聞いてる?」
しろ🐾
DONE🐏🔮🐏 「🐏ちゃんに入れたい」「はい?!」・首にキスしてたら予定外のことになった話
・お腹にキスする話の続き
・単体でも読めます
・R18じゃないです
日頃、思っていたよりは俺とのスキンシップに時間を割いてくれる君のことは大好きだし、愛しているし、可能な限り応えたいとは思っている。
思っているんだけどさ。
最近、君への応え方がちょっとよくわからない。
「……お腹揉んだら蹴り飛ばすから」
「んー」
わかってるんだかわかってないんだか、よくわからない返事が、首とうなじの境目で聞こえてくる。
夜のスキンケアを終えて、小腹が空いたからチーズを食べて、もう寝ようか、もう少し起きていようかとスマホを見ながら迷っていると、彼に捕まった。
今日は後ろから抱き込まれて首やうなじに顔をくっつけられている。くすぐったいし、お腹に手が当たっているから居心地は悪い。でも、身じろぐと、「どこに行くんだ」って言うみたいに腕に力を入れられて、抱え込まれる。
2293思っているんだけどさ。
最近、君への応え方がちょっとよくわからない。
「……お腹揉んだら蹴り飛ばすから」
「んー」
わかってるんだかわかってないんだか、よくわからない返事が、首とうなじの境目で聞こえてくる。
夜のスキンケアを終えて、小腹が空いたからチーズを食べて、もう寝ようか、もう少し起きていようかとスマホを見ながら迷っていると、彼に捕まった。
今日は後ろから抱き込まれて首やうなじに顔をくっつけられている。くすぐったいし、お腹に手が当たっているから居心地は悪い。でも、身じろぐと、「どこに行くんだ」って言うみたいに腕に力を入れられて、抱え込まれる。
Lotus***
DONE🐑🔮同棲設定。浮奇の寝起きのはなしその2。この話( https://poipiku.com/5657609/8043618.html )と同軸ですが、単品でもなんとなく読めると思います。 3340
途綺*
DONE🐑🔮//スターチスを迎えに知らない人から贈り物を貰う話。傷つくのは怖いから遠回しにしか伝えられない、ちょっとずるい大人の恋愛。スターチスの花言葉は「変わらぬ心」
インターホンの鳴る音に、浮奇は作業をしていた手を止める。窓から見えたのは運送業者の車だが、ルームメイトに受け取りを頼まれた覚えはなかった。とはいえ頼んでいたこと自体を忘れることはお互いに多々あるため、待たせるわけにもいかず足早に玄関へと向かう。
「はーい!」
「浮奇・ヴィオレタさん、お荷物が届いてます。」
この地域を担当するいつもの配達員が笑顔でダンボールを渡してくる。浮奇より同じかやや歳下であろう彼は、イケメンな上に配達業をやっているだけあって適度に筋肉もついている浮奇の推しである。丁寧にお礼を言って受け取った浮奇は、帽子をとって挨拶する彼が背中を向けたのを確認してからドアを閉めた。
ちなみに引っ越してから初めて受け取りに出た時の話をルームメイトにした際に、自分が出る時に気まずいから電話番号を渡すなと強めに言われたのも今となっては笑い話だ。浮奇だって誰彼構わずアプローチを掛けている訳でなはいのに。
3834「はーい!」
「浮奇・ヴィオレタさん、お荷物が届いてます。」
この地域を担当するいつもの配達員が笑顔でダンボールを渡してくる。浮奇より同じかやや歳下であろう彼は、イケメンな上に配達業をやっているだけあって適度に筋肉もついている浮奇の推しである。丁寧にお礼を言って受け取った浮奇は、帽子をとって挨拶する彼が背中を向けたのを確認してからドアを閉めた。
ちなみに引っ越してから初めて受け取りに出た時の話をルームメイトにした際に、自分が出る時に気まずいから電話番号を渡すなと強めに言われたのも今となっては笑い話だ。浮奇だって誰彼構わずアプローチを掛けている訳でなはいのに。
honamin106
DONE🐑🔮身体の一部に花が咲く奇病に罹った二人の話
⚠️明るくて暗い。奇病自体は重くないです安心してください✋
ふぉろわっちの誕生花がテーマだったのですがとてもお祝い事の話じゃなくなったので供養( ˆ̑‵̮ˆ̑ )(全6ページ) 7
ketaketa_kkk
DOODLE以前べったーにあげていたものを移動しました。珍しく弱る🟣と助ける🔴、に見せかけた話
※能力捏造などあり 何でも許せる方だけ読んでください
※のく同居設定
#PsyBorg #CyChic 🔴🟣 4009
𝓪𝓶𝓾
DONE🐑🔮:まくら飛行機の中でイチャイチャしてるカップル見ながら書きました……
フライト時間1時間でも🐑🔮もしてそうよね……可愛いね
まくらゴーッと耳の奥に響く機内の音と、頬に感じる冷たい冷房が、これからの長いフライトのために寝よう寝ようとしていた俺の意思を削いでいく。
俺はこんななのに、と俺の左側で腕を組んで口を薄く開けて事も無げに眠る男をジトリと見つめた。
アイマスクもなし、耳栓もなし、俺みたいにスリッパに履き替えてもないし、ゆるゆるの服を着てる訳でもない。あるのは機内で配られた茶色のブランケット、それだけ。
唯一いつもと違うことと言えば、搭乗前に義手義足のネジの緩みがないかどうかを入念に確認していたぐらいだった。
「ふふ、眉が下がってるよ」
まるで家で寛いでいる時と変わりなくて、少しだけイラッとした俺は、見るからに硬そうなふーふーちゃんの肩にブランケットを適当に丸めて押し当てて、グリグリと顔を押し付けた。
1172俺はこんななのに、と俺の左側で腕を組んで口を薄く開けて事も無げに眠る男をジトリと見つめた。
アイマスクもなし、耳栓もなし、俺みたいにスリッパに履き替えてもないし、ゆるゆるの服を着てる訳でもない。あるのは機内で配られた茶色のブランケット、それだけ。
唯一いつもと違うことと言えば、搭乗前に義手義足のネジの緩みがないかどうかを入念に確認していたぐらいだった。
「ふふ、眉が下がってるよ」
まるで家で寛いでいる時と変わりなくて、少しだけイラッとした俺は、見るからに硬そうなふーふーちゃんの肩にブランケットを適当に丸めて押し当てて、グリグリと顔を押し付けた。