au
Rue_92
DONEHS AUTo repay debt he owed, 7 had to do questionable jobs. 3 & 5 get the wind of it, proceeds to bother Ricardo. 2
noa/ノア
DONE[風信&南風✈] パイロットAU。この間の、隠れて泣いている南風を見つけてしまった日の夜。風信さんの家でべしょべしょに泣く南風……
⚠️暴言を吐くパワハラ上司がいます
フライトを終えて戻ったら一番にやりたいこと、それは熱いシャワーをたっぷり浴びることだ。
風信にとってそれは、フライト先でも家でも同じだった。だがやはり長距離のフライトのあとは自分の家のシャワーが一番だ。明日はオフだし映画でも見ようかなどと考えながらタオルで髪を乾かしていると、テーブルに置いたスマホの着信音が鳴った。
南風だ。タオルを肩にかけてタップする。チャットメッセージ画面が現れる。
『今日はすみませんでした。ハンカチは洗って今度お返しします』
備品室の隅で肩を震わせていた姿を思い出す。
『気にしなくていい。大丈夫か?』と返信を返す。少し間があって吹き出しが現れる。
『大丈夫だとおもいます』
しばらく指が逡巡したあと、返信を打つ。
5343風信にとってそれは、フライト先でも家でも同じだった。だがやはり長距離のフライトのあとは自分の家のシャワーが一番だ。明日はオフだし映画でも見ようかなどと考えながらタオルで髪を乾かしていると、テーブルに置いたスマホの着信音が鳴った。
南風だ。タオルを肩にかけてタップする。チャットメッセージ画面が現れる。
『今日はすみませんでした。ハンカチは洗って今度お返しします』
備品室の隅で肩を震わせていた姿を思い出す。
『気にしなくていい。大丈夫か?』と返信を返す。少し間があって吹き出しが現れる。
『大丈夫だとおもいます』
しばらく指が逡巡したあと、返信を打つ。
sabamisodaisuk1
DOODLE現代AU同棲してるオクバデ
ご飯を作りたいオクジーくんと何か怒ってるバデーニさんの痴話喧嘩
かっこいい英傑はいません
オクジーくんはご飯を作りたい「オクジー君」
食卓の向こう側。いつものように食前の祈りを終えて、マッシュポテトを取り分ける俺の手元を眺めていたバデーニさんは、おもむろに言った。
「は、はい?」
「前から思っていたが」
と言って、食卓の上の料理を一瞥する。鶏肉と野菜のグリルとマッシュポテト、そして具材をたっぷり入れた真っ赤なビーツのスープ――これはバデーニさんの故郷の料理だと聞いて俺が特によく作るようになったものだ――俺は何か嫌いな食べ物でもあったかと、咄嗟に詫びる構えで肩を縮める。
「な、何か……?」
「いつもこんなに料理に手を掛けなくていいぞ。私は少食だし、美食家じゃない」
「あぁ、」
俺は少しホッとして、笑みを作る。
「それは、気にしないで下さい。俺が好きでやってるんで……」
3287食卓の向こう側。いつものように食前の祈りを終えて、マッシュポテトを取り分ける俺の手元を眺めていたバデーニさんは、おもむろに言った。
「は、はい?」
「前から思っていたが」
と言って、食卓の上の料理を一瞥する。鶏肉と野菜のグリルとマッシュポテト、そして具材をたっぷり入れた真っ赤なビーツのスープ――これはバデーニさんの故郷の料理だと聞いて俺が特によく作るようになったものだ――俺は何か嫌いな食べ物でもあったかと、咄嗟に詫びる構えで肩を縮める。
「な、何か……?」
「いつもこんなに料理に手を掛けなくていいぞ。私は少食だし、美食家じゃない」
「あぁ、」
俺は少しホッとして、笑みを作る。
「それは、気にしないで下さい。俺が好きでやってるんで……」
panchoudai
DOODLEyes I still have that Banseok/Areum brainrotAlso in the same AU as @andnowforyaya's Travel Plans fic. Maybe set 1-2 years after that? Yeh 2
🦭.
PROGRESSComic(ongoing) for @/fyocien's au ⚠️CW: violence(cutting/fingering wound), slightly suggestiveAnswer the first page to view! (Keep it lowercase with no spaces, don’t forget to include unit “kn-m”) 5
noa/ノア
DOODLE[風信&南風✈] パイロットAU。風信さんが南風の横でおやつ食べてるだけ。※たぶん、ほんとのパイロットはコックピットでこんな呑気なことしてないですが…
「それ、おいしそうですね」
隣の操縦席から南風が横目で風信のほうを見る。
「これか? ああ、うまいぞ」
風信は、手の中のチョコレートを口に放り込んだ。
二人の目の前には綺麗な青空が広がっている。大気の様子を知らせてくれる程度には雲があり、だが避けねばいけないような危険は見当たらない。気を抜くことはできないが、自動操縦に任せ、穏やかな時間が流れる。
「一つくださいよ」
南風の声に風信は短く答える。
「だめだ」
不服そうな顔をする南風をちらりと見る。
「同乗するパイロットは同じものを口にしてはいけない。知ってるだろ」
「ええ……でもお菓子くらい……」
「もし、これに毒が入ってたらどうする」
「そんな……それに、風信機長がいま食べててなんともないじゃないですか」
1601隣の操縦席から南風が横目で風信のほうを見る。
「これか? ああ、うまいぞ」
風信は、手の中のチョコレートを口に放り込んだ。
二人の目の前には綺麗な青空が広がっている。大気の様子を知らせてくれる程度には雲があり、だが避けねばいけないような危険は見当たらない。気を抜くことはできないが、自動操縦に任せ、穏やかな時間が流れる。
「一つくださいよ」
南風の声に風信は短く答える。
「だめだ」
不服そうな顔をする南風をちらりと見る。
「同乗するパイロットは同じものを口にしてはいけない。知ってるだろ」
「ええ……でもお菓子くらい……」
「もし、これに毒が入ってたらどうする」
「そんな……それに、風信機長がいま食べててなんともないじゃないですか」
aulyasela35
DOODLEI created my TMNT Fantasy AU of Knightess April O'Neil, set in medieval times, she befriends with Tribunal Turtle brothers in the lush green woods. 3noa/ノア
DOODLE[風信&南風✈️] パイロットAU。ある朝突然、空港の麻薬探知犬と入れ替わってしまったっぽい南風。探知犬ハンドラーのモブ君視点。
隅々までありえなさ120%なので、頭をカラにしてお読みください🙇
「今日はどうしたんだ?」
覗き込んだケージの中にいるのは、黒の雄のラブラドール。麻薬探知犬の彼は、ハンドラーの自分の相棒だ。まだ探知犬になって一年ほどだが、訓練の時から落ち着いた優秀な犬だった。だが、今朝ケージに来ると、ケージの中をうろうろ歩き回り床のあちこちを嗅いでいる——まるで見知らぬところに来たように。
だが、餌の皿を置くと、匂いを嗅いでいつもどおりすぐに平らげたので、体調が悪いわけではないらしい。
「さあ、今日も仕事だぞ」
ケージから出し、空港へ向かう。
リードを引いて税関を行きかう客とスーツケースの間を歩きまわる。朝は心配だったが、荷物を次々に嗅いでまわる様子はいつも通りで安心する。
だが、突然ピタリと止まり、空気の匂いを嗅いだ。何か見つけたのかと緊張する。と、突然リードを引っ張られた。
2523覗き込んだケージの中にいるのは、黒の雄のラブラドール。麻薬探知犬の彼は、ハンドラーの自分の相棒だ。まだ探知犬になって一年ほどだが、訓練の時から落ち着いた優秀な犬だった。だが、今朝ケージに来ると、ケージの中をうろうろ歩き回り床のあちこちを嗅いでいる——まるで見知らぬところに来たように。
だが、餌の皿を置くと、匂いを嗅いでいつもどおりすぐに平らげたので、体調が悪いわけではないらしい。
「さあ、今日も仕事だぞ」
ケージから出し、空港へ向かう。
リードを引いて税関を行きかう客とスーツケースの間を歩きまわる。朝は心配だったが、荷物を次々に嗅いでまわる様子はいつも通りで安心する。
だが、突然ピタリと止まり、空気の匂いを嗅いだ。何か見つけたのかと緊張する。と、突然リードを引っ張られた。
guacatos
DOODLE[ naga asogi kazuma x barok van zieks ][ naga asogi kazuma x ryuunosuke naruhodo ]
[ naga asogi kazuma x barok van zieks x ryuunosuke naruhodo ]
cw : /!\ suggestive, monster AU, height difference 4
sabamisodaisuk1
DONE現代AU自分の中で妄想してる「介護施設で働くオクジーくん」という時空があり、その中の書きたいとこだけ書いたやつです
以下存在しないあらすじ↓
作家を志しつつ、ヘルパーとして高齢者介護施設で働く青年・オクジー。
ある日、高名な学者である入所者・ピャスト氏のもとに奇妙な男が度々訪ねてくるようになる。バデーニと名乗る彼の傲慢な態度と奇行に悩まされつつ、強くは出られないオクジーだったが……
雪の日のオクバデ「うわ……もうこんなに積もってる」
午後七時。正面入り口の門を閉めに外へ出ると、早くもあたりは真っ白な雪景色と化していた。朝の予報では、降雪は夜中からだと言っていたのにあてにならないものだ。
早めに車のタイヤを替えておいてよかった、と思う。例年よりずっと早い大寒波。ホールのテレビも、さっきからそのニュースばかり流している。この分だと翌朝の通勤にも響きそうだ。スタッフに欠勤が出なければいいが……などとあれこれ思い巡らしていると、
「ぶえっくしゅ!」
と大きなくしゃみの音がしてそちらを見た。
「えっ。あれっ、バデーニさん!?」
「どうも。良い夜だなオクジーくん。クソッ」
と毒づきながら鼻を拭う。
「どうしたんですか? すいませんけど、面会時間ならもう終わりましたよ」
9063午後七時。正面入り口の門を閉めに外へ出ると、早くもあたりは真っ白な雪景色と化していた。朝の予報では、降雪は夜中からだと言っていたのにあてにならないものだ。
早めに車のタイヤを替えておいてよかった、と思う。例年よりずっと早い大寒波。ホールのテレビも、さっきからそのニュースばかり流している。この分だと翌朝の通勤にも響きそうだ。スタッフに欠勤が出なければいいが……などとあれこれ思い巡らしていると、
「ぶえっくしゅ!」
と大きなくしゃみの音がしてそちらを見た。
「えっ。あれっ、バデーニさん!?」
「どうも。良い夜だなオクジーくん。クソッ」
と毒づきながら鼻を拭う。
「どうしたんですか? すいませんけど、面会時間ならもう終わりましたよ」
noa/ノア
DONE[FengQing] 現代で同棲しているフォンチンAUです(神官ではなく一般人です)。ある日、突然姿を消した慕情。
※全年齢、ネタバレなし
いなくなった慕情 家の中が、やけに静かだ。
日曜の朝、目を覚ました風信はむくりと体を起こした。
隣に慕情がいないのは珍しくない。たいてい彼のほうが早起きだ。だが、耳をすませても、何の物音もせず、人の気配が感じられない。
風信はジーンズを履きながら、寝室から顔を出した。やはり、しんと静まり返っている。
まあ、買い物かなにかに出かけているのだろう。特に気に留めず、風信は冷蔵庫から出した牛乳を口に流し込んだ。
だが、昼を過ぎて、夕方になり、陽が沈んでも慕情は帰ってこなかった。
メッセージを送るが、既読の表示はつかない。
今日は何か予定があっただろうか。部屋にかけてあるカレンダーを見るが、二人ともあまり書き込まないし、冷蔵庫に貼ってあるホワイトボードには、買い足すもののメモが残っているだけだ。
4449日曜の朝、目を覚ました風信はむくりと体を起こした。
隣に慕情がいないのは珍しくない。たいてい彼のほうが早起きだ。だが、耳をすませても、何の物音もせず、人の気配が感じられない。
風信はジーンズを履きながら、寝室から顔を出した。やはり、しんと静まり返っている。
まあ、買い物かなにかに出かけているのだろう。特に気に留めず、風信は冷蔵庫から出した牛乳を口に流し込んだ。
だが、昼を過ぎて、夕方になり、陽が沈んでも慕情は帰ってこなかった。
メッセージを送るが、既読の表示はつかない。
今日は何か予定があっただろうか。部屋にかけてあるカレンダーを見るが、二人ともあまり書き込まないし、冷蔵庫に貼ってあるホワイトボードには、買い足すもののメモが残っているだけだ。
noa/ノア
DOODLE[風信&南風✈] パイロットAU。貧血で倒れて風信さんにお姫様だっこされるなんぽんが書きたかっただけ。※諸々深く考えずにお読みください😂
夕暮れの空を飛ぶコックピットに、エンジンの規則的な唸りとは違う音が響く。
南風が、はっとして腕で腹を抱える。「……すみません」
風信は小さく笑い、横目で見た。「腹へってるのか?」
「はい。その、ちょっと節制しておこうかと」
ああ、と風信は察する。
もうすぐやってくる航空身体検査。それはパイロットの健康診断だが、結果いかんによっては飛べなくなることもありうる。もちろん永遠に飛べなくなるような重篤なことは滅多にないとはいえ、ひっかからないに越したことはない。
「前回、数値がちょっと悪くなってたので……今回は食事もしばらくサラダだけにしたりして頑張ってるんですけど……」
「ハードな仕事なんだから、しっかり食べないともたないぞ」と風信は眉をひそめるが、向こうも大人だ。食生活に口を出すこともあるまい、とそれ以上は何も言わなかった。
2137南風が、はっとして腕で腹を抱える。「……すみません」
風信は小さく笑い、横目で見た。「腹へってるのか?」
「はい。その、ちょっと節制しておこうかと」
ああ、と風信は察する。
もうすぐやってくる航空身体検査。それはパイロットの健康診断だが、結果いかんによっては飛べなくなることもありうる。もちろん永遠に飛べなくなるような重篤なことは滅多にないとはいえ、ひっかからないに越したことはない。
「前回、数値がちょっと悪くなってたので……今回は食事もしばらくサラダだけにしたりして頑張ってるんですけど……」
「ハードな仕事なんだから、しっかり食べないともたないぞ」と風信は眉をひそめるが、向こうも大人だ。食生活に口を出すこともあるまい、とそれ以上は何も言わなかった。
もずく
DONE🐔🐺(全5頁)Xにて呟いた吸血鬼🐔×若🐺AUです。
沢山言いたいことがあるのにDTJD出来ずにいる雄鶏吸血鬼🐔くんと思い切ってDTJDしたのは良いもののなかなか伝わらない若🐺のもどかしいお話です。元々書きたい!という所だけを形にしたものなのでストーリー性はあまりありませんが雰囲気だけでも楽しんで頂けますと嬉しいです!
パスワード:🐔🐺機体番号 5
asterisk_2005
DOODLEDelusional Au Nasiens if the baby swapping didn't happen.Despite if didn't happen Nasiens and Percival still eventually destined to meet
And be bond together (for my delusional of course) 7
terahara_2ji
DONE2025年1月8日花怜SS 全年齢 中学生AU「まぶしい せかい」
⚠️現代かつ中学生AUです。(全4P全年齢)
⚠️殿下と城主が同い年の設定のAUです。ネタバレはありませんが苦手な方はご遠慮ください。
一応、シリーズ物の予定です。
なんでも許せる方向けです。 4
noa/ノア
DOODLE[風信&南風✈] パイロットAU。長距離往復フライトの次の日、ふたり一緒にインフルにやられる二人。高熱の風信機長にビデオ通話する南風がいます。高熱でフラフラの風信さんがやたら色っぽいということを書きたかっただけです。
※全年齢です
熱のいたずら「南風、大丈夫か?」
十時間をこえる長距離往復フライトは、慣れていても堪える。だが、フライト後、一緒に乗務していた南風の顔に疲労以外のものを感じ、風信は尋ねた。南風は、気づかれたことに驚いたように顔をあげる。
「大丈夫です。でもちょっとだけ……頭がいたくて」
にこっと笑って見せる南風の額にすっと手を伸ばす。
「熱はなさそうだな。でも体調が悪くなるようだったら医者にいけよ」
「はい」南風は答える。「機長の手、冷たくて気持ちいい……」
そのトロリとした顔に若干心配になるが、南風のことだ、無理はしないだろうとそれほど気にとめず帰宅した。
次の日の朝、風信は嫌な予感とともに目を覚ました。
枕の上で動かした頭がずきりと鈍く痛む。恐る恐る額に手をもっていく。
2791十時間をこえる長距離往復フライトは、慣れていても堪える。だが、フライト後、一緒に乗務していた南風の顔に疲労以外のものを感じ、風信は尋ねた。南風は、気づかれたことに驚いたように顔をあげる。
「大丈夫です。でもちょっとだけ……頭がいたくて」
にこっと笑って見せる南風の額にすっと手を伸ばす。
「熱はなさそうだな。でも体調が悪くなるようだったら医者にいけよ」
「はい」南風は答える。「機長の手、冷たくて気持ちいい……」
そのトロリとした顔に若干心配になるが、南風のことだ、無理はしないだろうとそれほど気にとめず帰宅した。
次の日の朝、風信は嫌な予感とともに目を覚ました。
枕の上で動かした頭がずきりと鈍く痛む。恐る恐る額に手をもっていく。
noa/ノア
DONE新春SSおみくじ:第六番 [風信&南風 パイロットAU]※南風はでてきません
認識のすれ違いにより、風信機長と組むモブ副操縦士君が勘違いをするお話。
「おはよう」
ブリーフィング室で後ろからかけられた声に、若い副操縦士が振り返る。
「おはようございます。風信機長ですか」
「ああ。NY2501便はここだな?」
「はい、はじめまして」
社内で名高い風信機長だが、その副操縦士はまだ一緒に飛んだことはなかった。二人で確認を始める。
風信も、話しながらこの初めて組む副操縦士の様子をみていた。少しばかり早とちりしがちなところはありそうだが、判断は早そうだ。ちらちらと自分の顔を伺ってくる様子に少し引っかからないでもないが、機長の反応が気になるのは仕方ないだろうとそれほど気にはとめなかった。
一通り確認を終えたところで、風信は指を軽く弄び、左手から指輪をはずした。だが外したところでそれは風信の指からぽろりと落ちた。
1302ブリーフィング室で後ろからかけられた声に、若い副操縦士が振り返る。
「おはようございます。風信機長ですか」
「ああ。NY2501便はここだな?」
「はい、はじめまして」
社内で名高い風信機長だが、その副操縦士はまだ一緒に飛んだことはなかった。二人で確認を始める。
風信も、話しながらこの初めて組む副操縦士の様子をみていた。少しばかり早とちりしがちなところはありそうだが、判断は早そうだ。ちらちらと自分の顔を伺ってくる様子に少し引っかからないでもないが、機長の反応が気になるのは仕方ないだろうとそれほど気にはとめなかった。
一通り確認を終えたところで、風信は指を軽く弄び、左手から指輪をはずした。だが外したところでそれは風信の指からぽろりと落ちた。
noa/ノア
DONE新春SSおみくじ:第四番 [風信&南風 パイロットAU]年越しのNYの中継を見ていた風信機長が、画面に見慣れた姿を見つけるお話。
「ん?」
会社の休憩室で、テレビで流れるニュースをぼんやりと見ていた風信は、思わずその画面を凝視した。
テレビには新しい年を待つ世界各地の様子が流れている。画面にいま映っているのは、ニューヨークはタイムズスクエア。年越しの有名なカウントダウンには、毎年大勢の人が集まる。
まだ早いはずだが、もうすでにカウントダウン待ちの人々が集まっているらしい。だが、それはどうでもよかった。風信の目を引いたのは、キャスターの後ろに映っている人物だ。
ダウンジャケットに身を包み、寒そうにしながらきょろきょろと周りを見ているその姿には、ひどく見覚えがあった。
「南風……?」
間違いない。自分でもよく気づいたものだなと思いながら風信はおもわず画面の中の姿を見つめた。
1075会社の休憩室で、テレビで流れるニュースをぼんやりと見ていた風信は、思わずその画面を凝視した。
テレビには新しい年を待つ世界各地の様子が流れている。画面にいま映っているのは、ニューヨークはタイムズスクエア。年越しの有名なカウントダウンには、毎年大勢の人が集まる。
まだ早いはずだが、もうすでにカウントダウン待ちの人々が集まっているらしい。だが、それはどうでもよかった。風信の目を引いたのは、キャスターの後ろに映っている人物だ。
ダウンジャケットに身を包み、寒そうにしながらきょろきょろと周りを見ているその姿には、ひどく見覚えがあった。
「南風……?」
間違いない。自分でもよく気づいたものだなと思いながら風信はおもわず画面の中の姿を見つめた。
noa/ノア
DONE新春SSおみくじ:第弐番 [風信&南風 パイロットAU]南風のサングラスが壊れるお話。
「あ、」
コックピットで機材の最終チェックを終え、出発を待っていた風信は、その声に隣を見た。
副操縦士の南風が、手に持ったサングラスをいじっている。
「どうした」と覗き込む。その手の中のサングラスは片方のつるが外れていた。
「壊れたのか?」風信が聞くと、南風は気まずそうな顔をした。
「その、昨日うっかり踏んでしまって……。でも、つるが外れただけだったので、テープで巻いてみたら直ったかと思ったんですが」
目を近づけて、うーんと唸る。「やっぱりダメだったのかも」
「予備は」風信が聞くと南風は、そのぅ、と言葉を濁す。「……ロッカーに」
「おい」
風信の顔を見て、南風の表情がわずかに固まる。
「お前、これはカッコつけるための小道具じゃなくて、上空では必需品だぞ」
1012コックピットで機材の最終チェックを終え、出発を待っていた風信は、その声に隣を見た。
副操縦士の南風が、手に持ったサングラスをいじっている。
「どうした」と覗き込む。その手の中のサングラスは片方のつるが外れていた。
「壊れたのか?」風信が聞くと、南風は気まずそうな顔をした。
「その、昨日うっかり踏んでしまって……。でも、つるが外れただけだったので、テープで巻いてみたら直ったかと思ったんですが」
目を近づけて、うーんと唸る。「やっぱりダメだったのかも」
「予備は」風信が聞くと南風は、そのぅ、と言葉を濁す。「……ロッカーに」
「おい」
風信の顔を見て、南風の表情がわずかに固まる。
「お前、これはカッコつけるための小道具じゃなくて、上空では必需品だぞ」
noa/ノア
DONE新春SSおみくじ:第壱番 [風信&慕情 現代AU]現代に暮らす風信と慕情。慕情が柚子ジャムをつくるお話。
年明けの休日の朝、目覚めた風信はひくひくと鼻を動かした。
ベッドから出てキッチンへ行くと、長い髪を束ねた姿がガス台に向かっていた。
「おはよう、慕情」
あくびをしながら声をかける。
「ん」
振り向くことなく返ってくる声はいつもどおりだ。
「なに作ってるんだ?」風信は後ろから覗き込んだ。
慕情は鍋の中身をヘラでゆっくりかき混ぜている。立ち昇る湯気はふわりと甘酸っぱい。
「謝憐からユズが大量に送り付けられてきた」
「ユズ?」
「ああ。なんか庭でいっぱいできたらしい」
「へえ」
「で、あまりたくさんあるから、ジャムにでもしておこうかと」
「なるほど」
鍋の中の深い黄色。その表面では、ふつふつと泡が現れては消える。
ヘラを持ち上げ、黄金色がポタリとゆっくり垂れるのを確認し、慕情が火を消す。風信はそれを見て、横に立ててあるスプーンをさっと取った。だが鍋の上に持って行ったところで、その手首をがしりと掴まれた。
1315ベッドから出てキッチンへ行くと、長い髪を束ねた姿がガス台に向かっていた。
「おはよう、慕情」
あくびをしながら声をかける。
「ん」
振り向くことなく返ってくる声はいつもどおりだ。
「なに作ってるんだ?」風信は後ろから覗き込んだ。
慕情は鍋の中身をヘラでゆっくりかき混ぜている。立ち昇る湯気はふわりと甘酸っぱい。
「謝憐からユズが大量に送り付けられてきた」
「ユズ?」
「ああ。なんか庭でいっぱいできたらしい」
「へえ」
「で、あまりたくさんあるから、ジャムにでもしておこうかと」
「なるほど」
鍋の中の深い黄色。その表面では、ふつふつと泡が現れては消える。
ヘラを持ち上げ、黄金色がポタリとゆっくり垂れるのを確認し、慕情が火を消す。風信はそれを見て、横に立ててあるスプーンをさっと取った。だが鍋の上に持って行ったところで、その手首をがしりと掴まれた。