刺青
部屋着の麦茶
PROGRESS真島吾朗誕生日イラスト描いてます真島はんに限ったことじゃないけど、刺青とかシャツの柄だとかの素材を描くべきな気がしてきた……
他のキャラは背中だけだから素材描くのはまだわかるけど、真島はんってあの開いた状態で描かないといけないってことだよね……
龍が如くの刺青の高画質画像どっかないかなぁ〜… 3
睦城@Rokushirou
DONE彼の存在を知った際、まず黒髪ロングヘアと刺青のデザインが最高すぎて絶対に来てほしいと願ったサーヴァントです。弊カルデアのアサシンクラスの中で一番強くなってくれました……いつもありがとう………。幕間最高です……。 2ねこざね鳴鼓
DOODLE現パロで白の肩の刺青が一瞬ブラ紐に見えてビビる事が年に3回くらいある杉の杉白です(説明しないと分からない)。「ダルッダルの服全部捨てろッ!!」とキレ散らかすまでがセット(理不尽)
シロ坊
DONE2403さわマルでの展示漫画です。消耗品3よりスマソン。パスは7文字。
描いてて気付いたのですが猛獣使い系受けが好きなのかもしれない……。
あっ諸事情(という名のコスパ)で刺青全てない状態です!!ご承知おきください……! 4
大茶器
DONEドラマパロ鯉月+杉/vs仲良し刺青シールで遊んで欲しい欲。
左右反転は仕様。俳優さんて写真左右反転してるイメージ。
ドラパロ陽気おじさん月は写真の時ピースしがち。
共演作が多くて仲良しな杉と月と、
最近俳優業に戻り、子役時代からブランクのある鯉。
この後個人SNSへ鯉からの通知がヤバい事になる杉。 6
saitogi1059bsr
DOODLE勇尾と房太郎にどハマりしました😇金カムありがとう…死してなお受けの背後に立つ系の攻めとケツとタッパのデカいロングヘアーに弱い🍡です…房太郎は今タグと刺青の勉強中です…なんか良いタグあったら教えて欲しい… 2
yanou_ra
DONEギャンロちゃん10周年おめでとう絵。言うほど祝ってないか。結局10周年迎えるのが29日なのか31日なのか分からんけど31日はちょっと忙しいから今日祝っとく。
東郷さんの刺青は面倒なので省略。ズボン描かなかったせいですっぽんぽん感がある…そんな薫ちゃんじゃないんだから……
ギャンロキャラ、腰パンっぽく描かれてる率高いからこうなるのも仕方ないよね!
Namako_Sitera
DOODLE刺青パロで現パロ同棲なヨルンとセイルの話。一緒に寝るぐらいはなんか概念百合百合しているがまあホラゲパロなので許してくれ……!絆創膏を首に貼る。 眠りたくないと思う日が来るとは思わなかった。
しとしととした雨が窓を濡らしている。天気予報によれば夜から朝にかけてこの天気らしく、それはつまりあの夢を見ることが確定しているということだ。
だが何が起こるかわからないあの現象のことを深く考えても仕方がない。ヨルンは眠りへの恐怖を振りきるように、セイルから預かった写真と手帳をリビングのテーブルに広げた。
夢の中で射影機に記録された写真は、現実の射影機に送られる。不気味な景色が映るそれらを手に資料と照らし合わし、調べるべきものを洗い出しながら明日の予定を組み立てていく。
ヨルンにとってこの時間はそう悪くないものだった。冥銭や辺獄の研究を引き継いでいてよかったと思える、今は亡き恩師の気配を感じることができる時間。
2173しとしととした雨が窓を濡らしている。天気予報によれば夜から朝にかけてこの天気らしく、それはつまりあの夢を見ることが確定しているということだ。
だが何が起こるかわからないあの現象のことを深く考えても仕方がない。ヨルンは眠りへの恐怖を振りきるように、セイルから預かった写真と手帳をリビングのテーブルに広げた。
夢の中で射影機に記録された写真は、現実の射影機に送られる。不気味な景色が映るそれらを手に資料と照らし合わし、調べるべきものを洗い出しながら明日の予定を組み立てていく。
ヨルンにとってこの時間はそう悪くないものだった。冥銭や辺獄の研究を引き継いでいてよかったと思える、今は亡き恩師の気配を感じることができる時間。
Namako_Sitera
DOODLE刺青の聲パロなセイルとヨルン。さらっと同居してる謎時空。多分おそらく射影機に選ばれし者。雨の熱。 雨の音が聞こえる。
肌寒さに引っ張られセイルは目を覚ます。古めかしい家屋の床に寝ていたらしい、体の節々が痛んだ。お気に入りの赤いポンチョが濡れており、両足は靴も脱がされて素足で冷えていた。
どうしてこんなところに? と寝ぼけた頭で見上げる。格子の檻、座敷牢と呼ばれる類の地下牢の中にいるらしい。
起き上がり、牢に触れる。冷え切った木枠の冷たさが指を刺した。その時己の左手が視界に入った。中指を嵌めた青い指輪がきらりと瞬き、セイルはようやく外へ出ようという意識に切り替わった。
だが牢の扉は固く、鍵が閉まっている。鍵を壊そうと何か牢の中を探そうにも、右足に取り付けられた足枷につながる鎖が思ったよりも短く動けない。
4552肌寒さに引っ張られセイルは目を覚ます。古めかしい家屋の床に寝ていたらしい、体の節々が痛んだ。お気に入りの赤いポンチョが濡れており、両足は靴も脱がされて素足で冷えていた。
どうしてこんなところに? と寝ぼけた頭で見上げる。格子の檻、座敷牢と呼ばれる類の地下牢の中にいるらしい。
起き上がり、牢に触れる。冷え切った木枠の冷たさが指を刺した。その時己の左手が視界に入った。中指を嵌めた青い指輪がきらりと瞬き、セイルはようやく外へ出ようという意識に切り替わった。
だが牢の扉は固く、鍵が閉まっている。鍵を壊そうと何か牢の中を探そうにも、右足に取り付けられた足枷につながる鎖が思ったよりも短く動けない。
Cronose
DONEあけましておめでとうございます!!!本年もよろしくお願いします!!!!!今年は辰年ということでチャイナドレスのさくらちゃん!!!
チャイナドレスと合わせたいファッション、ぼんぼり、ふわふわ、片眼鏡、アームカバーをすべて盛り込みました!!!
差分→https://www.pixiv.net/artworks/115361849
hiko_kougyoku
MEMO「龍の刺青を持つ男」メイキング※相変わらず散らかった文章
※話があっちこっちいってます。
※好き勝手書いています。
※時折如何わしい妄想あり。
「龍の刺青を持つ男」メイキング 金勒さんと言ったらさ、やっぱり一度は妄想するよね……刺青ネタ。
金勒さんの刺青ネタ書きたい書きたい書きたい書きたい書きたい! ぜえったい書きたい! 傷がありながらも白い背中にごっつい刺青が入っている金勒さんを見たい!
……という欲望から書きはじめたのが今回のお話であります。長いお話を読んでくださり本当にありがとうございます!
さて、金勒さんの刺青を妄想するにあたり……
「龍にする」というのはどういうわけかスパッと決まりました。ちなみに今年の干支とか全然意識していません!
で、その刺青もカラフルで鮮やかなのもいいけれど黒一色の渋くてこわくてごっついデザインのやつがいいな……しかも目の部分だけギラギラ輝いてんの。更に普段は出てなくて特殊な条件下で出るとか厨二心くすぐっていいよな……そういえば体温で出てくるとか聞いたことあるな……。
10241金勒さんの刺青ネタ書きたい書きたい書きたい書きたい書きたい! ぜえったい書きたい! 傷がありながらも白い背中にごっつい刺青が入っている金勒さんを見たい!
……という欲望から書きはじめたのが今回のお話であります。長いお話を読んでくださり本当にありがとうございます!
さて、金勒さんの刺青を妄想するにあたり……
「龍にする」というのはどういうわけかスパッと決まりました。ちなみに今年の干支とか全然意識していません!
で、その刺青もカラフルで鮮やかなのもいいけれど黒一色の渋くてこわくてごっついデザインのやつがいいな……しかも目の部分だけギラギラ輝いてんの。更に普段は出てなくて特殊な条件下で出るとか厨二心くすぐっていいよな……そういえば体温で出てくるとか聞いたことあるな……。
hiko_kougyoku
DONE乃武金「龍の刺青を持つ男」⑤(終)
※乃武金と言い張る。
※捏造多々あり。かなり自由に書きました。
※ いつもと違う雰囲気。
※名前付きのモブ有。
※流血描写あり。
龍の刺青を持つ男⑤(終) 6
電光石火の動きで金勒が迫ってくるのを確かめた乃武綱だったが、しかし次の瞬間、目の前で銀色が閃いたことに気付くと、背筋がぞわりと粟立つのを感じた。金勒が逆手で抜き出した刀を、勢いのままに下方から振り上げたのだ。
素早い抜刀ができるという逆手持ちの利点が頭をよぎった乃武綱は、返す刀が真っすぐこちらの首を突き刺そうとしていることに気付くと、咄嗟に刀で受けとめた。目の前で小さな火花が散る。速いと思った時には金勒の姿はすでになくなっていた。開けた視界を目の当たりにし、一瞬呆けてしまった顔は直後、背中に冷たいものが走ったところで凍り付いた。
思考ではなく勘が体を動かした。乃武綱が振り向きざまに刀を水平に構えた瞬間、刀と刀がぶつかった衝撃が掌に伝わってくる。瞬歩で背後に回り込んだ金勒の、頸動脈を狙った突きを防いだのだ。まぐれとも天運とも言える防衛を、眉を顰めることで不快感を示した金勒は、刀をくるりと回して順手に持ち替え、畳みかけるように鋭い斬撃を繰り出す。空気を震わせた、三つの金属音。牽制でしかなかったのか、それら全てが刀身に当たるだけだったものの、瞬きする間もない攻撃に産毛が立ち上がるのを感じた。
15150電光石火の動きで金勒が迫ってくるのを確かめた乃武綱だったが、しかし次の瞬間、目の前で銀色が閃いたことに気付くと、背筋がぞわりと粟立つのを感じた。金勒が逆手で抜き出した刀を、勢いのままに下方から振り上げたのだ。
素早い抜刀ができるという逆手持ちの利点が頭をよぎった乃武綱は、返す刀が真っすぐこちらの首を突き刺そうとしていることに気付くと、咄嗟に刀で受けとめた。目の前で小さな火花が散る。速いと思った時には金勒の姿はすでになくなっていた。開けた視界を目の当たりにし、一瞬呆けてしまった顔は直後、背中に冷たいものが走ったところで凍り付いた。
思考ではなく勘が体を動かした。乃武綱が振り向きざまに刀を水平に構えた瞬間、刀と刀がぶつかった衝撃が掌に伝わってくる。瞬歩で背後に回り込んだ金勒の、頸動脈を狙った突きを防いだのだ。まぐれとも天運とも言える防衛を、眉を顰めることで不快感を示した金勒は、刀をくるりと回して順手に持ち替え、畳みかけるように鋭い斬撃を繰り出す。空気を震わせた、三つの金属音。牽制でしかなかったのか、それら全てが刀身に当たるだけだったものの、瞬きする間もない攻撃に産毛が立ち上がるのを感じた。
hiko_kougyoku
DONE乃武金「龍の刺青を持つ男」④
※乃武金と言い張る。
※捏造多々あり。かなり自由に書きました。
※ いつもと違う雰囲気。
※名前付きのモブ有。
※流血描写あり。
龍の刺青を持つ男④ 5
結果として、千日との会話は謎が謎を呼んだだけとも言えるものだったが、龍の刺青の男が生きているかもしれないという小さな灯は乃武綱の意欲を掻き立てるには十分なものだった。
この十日間は、乃武綱がこれまでの人生の中で最も積極的に働いた期間と言っても過言ではなかった。各地で暴れる手練れの討伐任務は片っ端から引き受け、尸魂界のあちこちを走り回り、倒した人間の背中に龍の刺青がないことを確かめるやいなやすぐに次の任務へと向かう。平素の自堕落さとはうって変わった働きっぷりを見た長次郎と知霧が、どこかで拾い食いでもしておかしくなったのではないかと胡乱な目を向けてきたが構わなかった。やみくもに動き回ることで、龍の刺青の男の手掛かりの欠片だけでも得られればそれで良いと思っていたし、何より気休めになった。
10813結果として、千日との会話は謎が謎を呼んだだけとも言えるものだったが、龍の刺青の男が生きているかもしれないという小さな灯は乃武綱の意欲を掻き立てるには十分なものだった。
この十日間は、乃武綱がこれまでの人生の中で最も積極的に働いた期間と言っても過言ではなかった。各地で暴れる手練れの討伐任務は片っ端から引き受け、尸魂界のあちこちを走り回り、倒した人間の背中に龍の刺青がないことを確かめるやいなやすぐに次の任務へと向かう。平素の自堕落さとはうって変わった働きっぷりを見た長次郎と知霧が、どこかで拾い食いでもしておかしくなったのではないかと胡乱な目を向けてきたが構わなかった。やみくもに動き回ることで、龍の刺青の男の手掛かりの欠片だけでも得られればそれで良いと思っていたし、何より気休めになった。
fe_sawai
DOODLEもうちょい下まで描いたので刺青外して議員にしたやつワンクッション置いてますが別に全年齢だし多分センシテブでもないと思います…
「~~1枚いくら」、その話詳しく…!ってなったよね~ 2
hiko_kougyoku
DONE乃武金「龍の刺青を持つ男」③
※乃武金と言い張る。
※捏造多々あり。かなり自由に書きました。
※ いつもと違う雰囲気。
※名前付きのモブ有。
※流血描写あり。
龍の刺青を持つ男③ 4
生の終焉がどうなるかなど誰にも分からない。例え自分自身でも、だ。それにしても、かつて名を馳せた龍の刺青の男の最期にしてはやけにあっさりとした終わりだった。胸に空いた穴を埋めるかのように、この三日間そんなことばかりを考えていた乃武綱は、頭の下で腕を組んで仰向けに寝転がっていた。
七番隊舎はほとんどの隊士が鍛錬や見回りで出払っており、人が活発に動き回るはずの昼間にも関わらず人の気配がない。無人の静けさは乃武綱の部屋に不気味な空気を運び込み、視線の先にある天井の仄暗さと相まって背筋をぞっとさせた。
だからといって、職務で気を紛らわせるという気分でもない。机に山積みになった書類を一瞥したがすぐに目を逸らし、いっそこのまま不貞寝でもしてしまうかなどと考えていたと時だった。すぐ傍に誰かが立つ気配がした。
6726生の終焉がどうなるかなど誰にも分からない。例え自分自身でも、だ。それにしても、かつて名を馳せた龍の刺青の男の最期にしてはやけにあっさりとした終わりだった。胸に空いた穴を埋めるかのように、この三日間そんなことばかりを考えていた乃武綱は、頭の下で腕を組んで仰向けに寝転がっていた。
七番隊舎はほとんどの隊士が鍛錬や見回りで出払っており、人が活発に動き回るはずの昼間にも関わらず人の気配がない。無人の静けさは乃武綱の部屋に不気味な空気を運び込み、視線の先にある天井の仄暗さと相まって背筋をぞっとさせた。
だからといって、職務で気を紛らわせるという気分でもない。机に山積みになった書類を一瞥したがすぐに目を逸らし、いっそこのまま不貞寝でもしてしまうかなどと考えていたと時だった。すぐ傍に誰かが立つ気配がした。
hiko_kougyoku
DONE乃武金「龍の刺青を持つ男」②
※乃武金と言い張る。
※捏造多々あり。かなり自由に書きました。
※ いつもと違う雰囲気。
※名前付きのモブ有。
※流血描写あり。
龍の刺青を持つ男② 3
夜の帳はとうに降り、多くの人間が寝静まった頃。普段であれば寝酒を嗜む乃武綱だったがこの時ばかりは違い、七番隊舎を出て一番隊舎へと向かっていた。
昼間の喧騒はどこへ行ったのか、すれ違う人間どころか木々のざわめきすらも聞こえない、厳かな静謐。あると言えば自分が発する足音と、布と布が触れた時の摩擦音。夜は慣れているはずだが、この夜は苦手だ。思いつつもすっかり熱の抜けた空気が肌に染み込み、その冷たさに頭の中が緩やかに研ぎ澄まされてゆくのを実感していると、鮮明になった思考に突如桜達の顔が差し込まれ、口元を大きく歪めた。
嫌なもんを思い出しちまった……少しでも気分を晴らそうと遠くに目をやると、ぼう、と小さな明かりが目に飛び込んできた。一番隊舎だ。乃武綱は時間が時間ということもありすでに固く閉じられた正門を通り過ぎ、漆喰の塀伝いに進んで周囲をぐるりと回りこむ。そうして裏に設えられた小さな門から敷地内へと入ると、すぐ目の前に隊舎とは別の建物が現れた。
8831夜の帳はとうに降り、多くの人間が寝静まった頃。普段であれば寝酒を嗜む乃武綱だったがこの時ばかりは違い、七番隊舎を出て一番隊舎へと向かっていた。
昼間の喧騒はどこへ行ったのか、すれ違う人間どころか木々のざわめきすらも聞こえない、厳かな静謐。あると言えば自分が発する足音と、布と布が触れた時の摩擦音。夜は慣れているはずだが、この夜は苦手だ。思いつつもすっかり熱の抜けた空気が肌に染み込み、その冷たさに頭の中が緩やかに研ぎ澄まされてゆくのを実感していると、鮮明になった思考に突如桜達の顔が差し込まれ、口元を大きく歪めた。
嫌なもんを思い出しちまった……少しでも気分を晴らそうと遠くに目をやると、ぼう、と小さな明かりが目に飛び込んできた。一番隊舎だ。乃武綱は時間が時間ということもありすでに固く閉じられた正門を通り過ぎ、漆喰の塀伝いに進んで周囲をぐるりと回りこむ。そうして裏に設えられた小さな門から敷地内へと入ると、すぐ目の前に隊舎とは別の建物が現れた。
hiko_kougyoku
DONE乃武金「龍の刺青を持つ男」①
※乃武金と言い張る。
※捏造多々あり。かなり自由に書きました。
※ いつもと違う雰囲気。
※名前付きのモブ有。
※流血描写あり。
龍の刺青を持つ男① 1
「龍の刺青の男?」
ぐい呑みから口を離した乃武綱の唸りに、鈴虫の鳴き声が重なった。秋の夜は長いと言うが、肴にするには陰鬱な内容だ。それは言い出した方も感じているのか、目の前に座る有嬪はにっと笑って見せる。
「ああ、聞いたことねえか?」
「知らねえな……有名なのか?」
「俺の周りで知らないやつはいなかった。昔、背中に龍の刺青を持つ男がいた。男はとにかく剣の腕が立つらしく、何人もの手練れが葬り去られた。出会ったが最後、瞬きをする間に殺されちまう。残された死体の顔はどれも驚きで目を見開き、一瞬で絶命されたということが分かるものだった……」
一気に緊張を孕んだ部屋の空気に、有嬪の声が響く。背筋に感じた怖気は、何も夜の冷たさによるものではない。粟立った皮膚をさすりながらも、しかし頭の片隅で引っかかるものがあった乃武綱は、空になったぐい呑みをそのままに口を開く。
11661「龍の刺青の男?」
ぐい呑みから口を離した乃武綱の唸りに、鈴虫の鳴き声が重なった。秋の夜は長いと言うが、肴にするには陰鬱な内容だ。それは言い出した方も感じているのか、目の前に座る有嬪はにっと笑って見せる。
「ああ、聞いたことねえか?」
「知らねえな……有名なのか?」
「俺の周りで知らないやつはいなかった。昔、背中に龍の刺青を持つ男がいた。男はとにかく剣の腕が立つらしく、何人もの手練れが葬り去られた。出会ったが最後、瞬きをする間に殺されちまう。残された死体の顔はどれも驚きで目を見開き、一瞬で絶命されたということが分かるものだった……」
一気に緊張を孕んだ部屋の空気に、有嬪の声が響く。背筋に感じた怖気は、何も夜の冷たさによるものではない。粟立った皮膚をさすりながらも、しかし頭の片隅で引っかかるものがあった乃武綱は、空になったぐい呑みをそのままに口を開く。