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    玉子

    ゆるはら

    DONE髭切と和泉守兼定で審神者の取り合いする話 ※設定は玉子ふわふわよりふわふわ――ここはどこだろう?
    確か本丸の廊下を歩いていたはずなのに、いつまでたっても廊下が終わらない。
    そんなはずないのになあ、とおもいながら、歩き続けても、走っても、ぜんぜん出口がない。それどころか廊下の先が真っ暗闇でぜんぜん見えない。
    「どうしよう…………」
    途方に暮れて、引き返した方がいいかな、と振り向こうとした瞬間。
    「駄目だよ、主」
    「ひゃっ!?」
    柔らかい声とともに、目の前が掌でふさがれる。聞き覚えのある声。
    「うしろの正面、だーれだ?」
    「…………髭切、さん?」
    「はーい正解」
    ぱっ、と手を離して、ばあっと目の前に現れたのは、髭切さんだった。
    「主、こんなところでいったい何をしているんだい?」
    「え、えと…………な、なにしてたんだっけ…………」
    「ありゃ?覚えていないのかな?…………それは困ったね」
    うん、と頷こうとして、ぎゅっ、と手が握られる。髭切はでも大丈夫、といつも通りの優しい笑みを浮かべた。
    「僕が、主をちゃあんと連れて行ってあげるからね。心配しないで、ついてきてね」
    「う、うん…………」
    「そうそう。いいこ」
    ゆったりと手を引かれて、廊下を歩く。確かにさっきと違う雰囲 1755