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    おじさま

    absdrac1

    CAN’T MAKEarb前回イベストの天(零)幻。
    あの後こうなって欲しいという願望の儘に書いたが、然程展開しなかった。
    あと、天谷奴のオジサマは庶民派なので、レストランやバーよりも居酒屋に行くのだろうな。
    酒とビジネスと極上の謎と「お酒は殆ど飲まないのですよ」
     既に此の世に酔っております故、と、夢野は彼の瞳によく似た色のカクテルを通して天谷奴を見た。ジャズピアノの音色が静かに響いている。この小説家の舌は鍵盤上のピアニストの指宛らに華麗に動く。
     今日は本当に楽しかったですね。次回作のプロットも思い付きそうですし、貴方のような方にもお会い出来ましたから。そう言って、グラスを傾けてミント・ジュレップを一口飲んだ。
    「おいおい、まだ今日は終わっちゃいないぜ」
     透き通るエメラルド色の酒が小説家の唇を濡らすのを視界の端に収めながら、天谷奴も自分のウィスキーに口を付ける。
     件の催し物の後、ふたりは食事を共にした。天谷奴が仕事で東都に来た時によく立ち寄る高級レストランに入ったが、夢野にとっては偉い作家の伴をする時のみに来る場所であった。「このような場には余り慣れておりませんので」などと断りながらも、食事を口に運ぶ所作は優雅なもので、天谷奴の伴としても申し分ない。
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    oki_tennpa

    CAN’T MAKE室生犀星『蜜のあわれ』パロをティカクロで書こうとしたんだろうなぁ……………
    蜜のあわれは良い小説なので読んでください!!!!!青空文庫で読めます。
    原作は小説家のおじさまと金魚の女の子がお喋りしたり庭作ったりしてます。ゆうれいもいる。
    音楽家のおじさまのラスティカ×金魚の少女のクロエになる予定だった。
    ぴち、ぴち、と僕の身体の上で跳ねている赤い小さなお嬢さんには魔法をひとつ。
    「わっ。もう、急に魔法を解いたら危ないよ」
    すこしむくれた彼──彼女は僕の大切な弟子で今日はかわいらしい魚の少女なんです。
    僕?僕は……音楽家のおじ様でしょうか。

    それは昨日の夜のことでした。
    いえ、昼かもしれませんね。
    僕は日がすっかり昇ってからいつもクロエに起こしてもらうので、朝ではないことは確かです。
    よく晴れていて日差しが暖かな日でしたから、中庭でモーニングティーを飲もうとした僕はキッチンへ向かいます。
    ネロに焼きたてのパンを貰おうとしたのですが、彼は談話室にいるとブラッドリーに言われたのでありがとうとお礼を言いました。
    談話室ではネロとミチル、それからリケと賢者様がお茶会をしていたので僕も混ぜて貰ったんです。
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