叩き
akmo3616ut
PROGRESS【尻叩き】嵐が丘概念の☔
私得しかない
序章は☔モブ女しかない
終盤から☔🍄にしたい
愛憎と救済のぺトリコール序章
――戻っておいで、レイン。
帰らねぇよ
――全てが詰まった黄昏の庭園へ。
全てを失ったクソな邸宅になんて。
――醜悪と慈愛を教えてくれたあの庭へ。
裏切りと残酷を刻みやがったあの場所に。
――暗闇の間から覗く仄かな灯のある花園へ。
冷たい雨が絶え間なく降り注ぐ荒地に。
――血塗れた戦場から、早く帰って来て。
俺を認めてくれた場所から、絶対に離れない。
私 は 貴 方 を 待 っ て い る 。
俺 は お 前 を ぶ っ こ ろ す 。
嫉妬と愛憎が滲む館で、神覚者を襲った悲劇。
「うーん。それは自己満足だと思いますが?」
そして、一人の青年による救済の物語。
1
話に入る前に、レイン・エイムズの過去を語らなければならない。彼は生まれながらで痣が二本と、優秀な魔法使いとして生まれた。二年後に弟も誕生し、明るい未来が待っていたのも束の間、両親が突然この世界を去る。悲劇の幕開けだった。身分が全てのこの世界で、後ろ盾がない自分たちには存在価値などなかった。名誉や美徳がある貴族とは対象に、孤児は自堕落、暴力的、不衛生にも劣る存在として認識された。
10841――戻っておいで、レイン。
帰らねぇよ
――全てが詰まった黄昏の庭園へ。
全てを失ったクソな邸宅になんて。
――醜悪と慈愛を教えてくれたあの庭へ。
裏切りと残酷を刻みやがったあの場所に。
――暗闇の間から覗く仄かな灯のある花園へ。
冷たい雨が絶え間なく降り注ぐ荒地に。
――血塗れた戦場から、早く帰って来て。
俺を認めてくれた場所から、絶対に離れない。
私 は 貴 方 を 待 っ て い る 。
俺 は お 前 を ぶ っ こ ろ す 。
嫉妬と愛憎が滲む館で、神覚者を襲った悲劇。
「うーん。それは自己満足だと思いますが?」
そして、一人の青年による救済の物語。
1
話に入る前に、レイン・エイムズの過去を語らなければならない。彼は生まれながらで痣が二本と、優秀な魔法使いとして生まれた。二年後に弟も誕生し、明るい未来が待っていたのも束の間、両親が突然この世界を去る。悲劇の幕開けだった。身分が全てのこの世界で、後ろ盾がない自分たちには存在価値などなかった。名誉や美徳がある貴族とは対象に、孤児は自堕落、暴力的、不衛生にも劣る存在として認識された。
Rahen_0323
MAIKINGここで最初に投下してたカキツバタが居なくなる話の二話目です。ギャグ要素ゼロです。ここから読むとなにも分からないと思うので一話目から読むことをオススメします。死ネタではありません。
完結してから支部に一気にって思ってたけどそれだと一生投稿しなさそうなので、尻叩きでもあります。 6255
amaama1205
SPUR ME無印軸のキラが実はザフトの白服(フェイス所属、無印軸からフェイスって名称があったかどうかは無視)だったという設定のinザフトの導入部。アスキラのつもりで書いてますが終盤までアスキラ要素がマイナス値叩き出す予定。冒頭で敬礼したのは今後出てくるヤマト隊副官です(オリキャラではない)いつかアスキラになるはずのキラinザフト他の何を犠牲にしても、誰に恨まれたとしても構わないと思っていた決心はいっそ笑える程簡単に崩れ去ってしまった。そのあまりの脆さに嫌気がさして、目の奥が熱を帯びる。
お前を討つ、というその言葉の意味が頭の中で何度も何度も繰り返される。ずっと聞きたかった、記憶の中のそれよりも少し低い声音。しかし紡がれたのはまるで今生の別れとも錯覚してしまいそうな決別の言葉だった。
それでも、もう歩んできてしまった道を戻ることは許されない。泣いては駄目だ。せめて今だけは堪えなければならない。そう何度も己に言い聞かせ、唇を噛み締めて耐えるより他になかった。
「キラ」
気遣わしげにかけられた声に、キラは動揺で声が震えないよう注意して言葉を吐き出す。
4533お前を討つ、というその言葉の意味が頭の中で何度も何度も繰り返される。ずっと聞きたかった、記憶の中のそれよりも少し低い声音。しかし紡がれたのはまるで今生の別れとも錯覚してしまいそうな決別の言葉だった。
それでも、もう歩んできてしまった道を戻ることは許されない。泣いては駄目だ。せめて今だけは堪えなければならない。そう何度も己に言い聞かせ、唇を噛み締めて耐えるより他になかった。
「キラ」
気遣わしげにかけられた声に、キラは動揺で声が震えないよう注意して言葉を吐き出す。
ゆたぞう
MEMO※画像一番下から読みましょう※nrkkに出会って初めての夜 狂い悶えた新鮮な叫び声 というか妄想をブルスカに 叩きつけて満足してたんやけど ちょっとおもろいからスクショ貼っときます 文字だけだよ nrkk以外にymirの話題も出てきて混沌加減やばいから 地雷ある人は見てはいけません 3
Rahen_0323
SPUR ME何度か呟いていた視界不良になるカキツバタ、の今書き終わってる部分までです。完成にまだまだ掛かりそうなので尻叩き。捏造過多でゴミみたいなモブが出たりします。あとまだ途中ですがそこそこ長いです。攻略本未読なので間違いとかもあるかもしれません。ご注意を。 24654
ktgn_pdl
DOODLEささろで、ささ←ろが書いてみたいなというところからはじまったお話。出来れば今週中(週末含む)までに書き上げたいのでキリのいいところまでの途中経過を尻叩き的にあげます
完成版は多分ぴくしぶへになる
チャンネル内にそのまま置こうと思ったら文字数多くてアカン言われたのでした
盧笙先生が片恋自覚したらを考えた話。の自覚まで。 ああ、よくないな。
金曜日の放課後、勉強熱心な生徒たちの自主勉強に時間いっぱいまで付き合った後、廊下を歩いていた盧笙は自分の身の内でなにかがことりとずれるような感覚に足を止めた。
もちろん実際になにかが動いたわけではない。
なにか気持ちが、よくない感情に呑み込まれる前触れ。これは、あがり症に煩わされるようになった辺りから時折盧笙を苛むものだった。
いまの環境が、状況が、すべてが、身の丈に合っていないんじゃないかと囁く声とともに、過去の行いすべてが答え合わせを求めてくるような。
あの日、あのときにした選択は正しかったのか。もっと違うやり方があったんじゃないのか。そもそも自分がいなければよかったんじゃないのか。
11541金曜日の放課後、勉強熱心な生徒たちの自主勉強に時間いっぱいまで付き合った後、廊下を歩いていた盧笙は自分の身の内でなにかがことりとずれるような感覚に足を止めた。
もちろん実際になにかが動いたわけではない。
なにか気持ちが、よくない感情に呑み込まれる前触れ。これは、あがり症に煩わされるようになった辺りから時折盧笙を苛むものだった。
いまの環境が、状況が、すべてが、身の丈に合っていないんじゃないかと囁く声とともに、過去の行いすべてが答え合わせを求めてくるような。
あの日、あのときにした選択は正しかったのか。もっと違うやり方があったんじゃないのか。そもそも自分がいなければよかったんじゃないのか。
gattcha
SPUR ME前髪のびかけの譲が、T村時代に初めて「見取り」を経験する話です(譲テツ前提)尻叩きの為に、全20pの前半を一部公開します
※注意※
村人モブが在宅死を迎えるシーンに「死に水を取る」という言葉を使ってます
名前も顔もがっつりでズト先生との深い交流を前提にしています
途中でぶったぎってるんで麻上さんの出番はこれからです
それでも読むよいいよ、という方はぶるすこのツリーんとこパス置きます
読みます?→ 8
ponsuke
SPUR MEここで告知するんかいな感じですが尻叩きも兼ねて…5月5日のスパコミ用のサクカ!です!前の落書きのを再利用しました(そしてあぽなので無料編集期間が過ぎてから有料編集しました。不備がなければこれですが最高シンプルクールなサクカになっていたら笑ってください…(笑えん)
新刊は誰得?俺得!なジュウ終ログ再録本予定ですが新規でなにか描ければ…!
今後本とかお品書きとかは支部にも告知していこうと思います~
m0im0i_Fetish
MEMOプリテンダードゥフシャーサナ特異点のネタ出し(ケツ叩き用)※ヨの死ネタ(大前提)
※小説形式ではない
※作者の癖により今後ビマサナ、ヨダサナ、ヴィサナが入って来る可能性あり
・ヨが🐼ヴァに助けられた!恥!死ぬ!ってなって悪魔とかからの介入がなく本当に自死しちゃった特異点。
・サナはヨに国と一族を託されたけど泣いてまで縋ったのにヨが考え直さず死んじゃったから精神崩壊ギリギリだし、兄上の心を変えることが出来なかった自分では一族の意志をまとめ率いることなど出来ないって思考に陥った結果死んだのはサナで自分はヨだと思い込むようになる。
・両親は確かにヨを1番可愛がっててサナをどうしようもない存在として見ていたけどだからといって愛しい息子の1人が人格を殺してヨに成り代わるなんて到底受け入れられなくて滅茶苦茶曇るしシャク叔父は苦虫を噛み潰したような顔で幻術使って偽装工作してくれるよ。
1282・サナはヨに国と一族を託されたけど泣いてまで縋ったのにヨが考え直さず死んじゃったから精神崩壊ギリギリだし、兄上の心を変えることが出来なかった自分では一族の意志をまとめ率いることなど出来ないって思考に陥った結果死んだのはサナで自分はヨだと思い込むようになる。
・両親は確かにヨを1番可愛がっててサナをどうしようもない存在として見ていたけどだからといって愛しい息子の1人が人格を殺してヨに成り代わるなんて到底受け入れられなくて滅茶苦茶曇るしシャク叔父は苦虫を噛み潰したような顔で幻術使って偽装工作してくれるよ。
ひさい❄️🦏
DOODLE別つシリーズの別エンド。後も。⇒前に。と来て、その先の話です。
此処では絶対に出さないつもりだった人が顔面に左ストレートで名刺一枚叩きつけてきたので、書かざるを得なかったです。強い。
この話の先もまた、身体が治る/治らない、長生き出来る/出来ない等の分岐が彼らにはあるだろうけれど。
それでもあの地獄で生を終えずに、大切な人達と最期まで穏やかに過ごせる事だけは確定している。
そんな終着点です🙏 3232
夜野 帷
INFO崚さん企画のステイシー受けアンソロvol.2にvol.1に続き、参戦させて頂くことになりました🙏てな訳で(?)ネタ出し尻叩きの意味も込めて前回寄稿させて頂いたハンステを蔵出し。
人生で初めて描いたエロ漫画ですが楽しんで頂ければこれ幸い(*´-`)
🔑⇒①18↑?+②RoA日本公開年月日
小文字全10文字 14
よだかつぐみ
PROGRESS8月のチャ!で出したい本の中身です。とある童話のオマージュ。友情以上恋愛未満(予定)な幼馴染みのはなし。
進捗ダメダメちゃんなので、尻叩きがてらここに載せます。完成まで見守ってもらえたら幸いです。
夜汽車にて。(仮) ガタンゴトン、と仰々しい音とともに、足元がかすかに揺れている。自身が汽車に乗っていることに、グリーンは数秒かけて気が付いた。
立ち竦む自身の真正面には、大きくくり抜かれた車窓があり、そこから見える景色は今まで見たことがないくらいの、満天の星空だった。
濃紺にも漆黒にも見える闇の中、白をはじめ、時折、赤や青に光る星々が、一斉に歌うように瞬いている。
星明かりの他に、建物や電灯の明かりも影もなく、まるで汽車ごと宇宙空間に放り出されたかのように見えた。
ずっと醒めていた筈なのに、今微睡みから目を覚ましはじめたばかりのようなぼんやりした感覚を覚えていた。
そもそも、自分は一体いつ、何のために、この汽車に乗ったのだろうか。改札を通った記憶もひどく曖昧で、思い出そうとすると脳内に白い靄が立ち込めてきて、これ以上の思考を遮断してしまう。
4036立ち竦む自身の真正面には、大きくくり抜かれた車窓があり、そこから見える景色は今まで見たことがないくらいの、満天の星空だった。
濃紺にも漆黒にも見える闇の中、白をはじめ、時折、赤や青に光る星々が、一斉に歌うように瞬いている。
星明かりの他に、建物や電灯の明かりも影もなく、まるで汽車ごと宇宙空間に放り出されたかのように見えた。
ずっと醒めていた筈なのに、今微睡みから目を覚ましはじめたばかりのようなぼんやりした感覚を覚えていた。
そもそも、自分は一体いつ、何のために、この汽車に乗ったのだろうか。改札を通った記憶もひどく曖昧で、思い出そうとすると脳内に白い靄が立ち込めてきて、これ以上の思考を遮断してしまう。
tap23pa
PROGRESS整骨院24(書き下ろし)の冒頭です。自分の尻叩き用に上げました。発行する本誌では大幅修正があるかもしれません。ご容赦ください。絵文字をいただけたらとっても嬉しいです。☆22、23は現在未掲載です。24「もっとみんなで整骨院物語」(途中)(整骨院の先生53歳×会社員51歳)
「はい、八円のお釣りね」
「はい。お世話様です」
手に載せられたレシート、小銭、それと緑色のシールが三枚。ヴァッシュの口元が緩む。いかんいかん、変態さんだ、と拳を口に当てて咳払いする。
買い物をした金額に応じてシールがもらえる我が町の商店街。この頃はカードに押印のみならず、バーコード読み取りやら、アプリ提示やらで、お手軽感覚は増してきている。そんな世間一般の「当たり前」の荒波に、仁王立ちをして真っ向から勝負をしているこの町の気概が、ヴァッシュはとても好きだった。
よいせっと、と赤いカゴを置き、エコバックを広げる。
ウルフウッドに言わせれば「客の使い勝手とかいうレベルやないて。商店街のジジババ連中が、やり方変えるんが面倒なだけや」ということらしいが、好きな理由は他にもある。このシール台紙は、五十個溜まると歳末大感謝祭の引換券になるのだ。
1898「はい、八円のお釣りね」
「はい。お世話様です」
手に載せられたレシート、小銭、それと緑色のシールが三枚。ヴァッシュの口元が緩む。いかんいかん、変態さんだ、と拳を口に当てて咳払いする。
買い物をした金額に応じてシールがもらえる我が町の商店街。この頃はカードに押印のみならず、バーコード読み取りやら、アプリ提示やらで、お手軽感覚は増してきている。そんな世間一般の「当たり前」の荒波に、仁王立ちをして真っ向から勝負をしているこの町の気概が、ヴァッシュはとても好きだった。
よいせっと、と赤いカゴを置き、エコバックを広げる。
ウルフウッドに言わせれば「客の使い勝手とかいうレベルやないて。商店街のジジババ連中が、やり方変えるんが面倒なだけや」ということらしいが、好きな理由は他にもある。このシール台紙は、五十個溜まると歳末大感謝祭の引換券になるのだ。
ur6ue
DOODLE8回くらい書き直してる過去最高に難産な父水。そろぼちラストっぽいから尻叩きに置いときます。地獄に落ちた水木が相棒の身体取り戻す為に頑張る話。ネタばらしすると両片思い。
水木と目玉の辺獄カラダ探しア、綺麗だなと。
ゲゲ郎は視界に映る自分の相棒を見て、無意識下でポツリ思う。
黴臭い安宿。
水木はボロボロの障子を背景に燭台の横で煙草を吸っていた。半分ほど開かれた障子の向こうの空は気持ちのいい土砂降りで、湿った空気が窓の隙間から畳に落ちて、触れる箇所を冷たくさせる。
ぼんやりと部屋を照らす慎ましやかな光の傍らに座り、大きく乱れた寝巻きの胸元すら正そうともせず。水木は首筋を晒して、いっそ官能的に煙を吐き出す。
部屋に甘い香りが満ちる。それは遠くの記憶にある彼の縁深い匂いとはかけ離れていて、今はその頃とは違うんだと、勝手にショックを受けそうになる。
「……どしたぃ。ゲゲ郎」
こちらに向いた碧眼は、しかし疲労を纏っていた。水木は寝相のようにゆっくりと、煙草を指先に持ったままの手を顎に添えた。
55194ゲゲ郎は視界に映る自分の相棒を見て、無意識下でポツリ思う。
黴臭い安宿。
水木はボロボロの障子を背景に燭台の横で煙草を吸っていた。半分ほど開かれた障子の向こうの空は気持ちのいい土砂降りで、湿った空気が窓の隙間から畳に落ちて、触れる箇所を冷たくさせる。
ぼんやりと部屋を照らす慎ましやかな光の傍らに座り、大きく乱れた寝巻きの胸元すら正そうともせず。水木は首筋を晒して、いっそ官能的に煙を吐き出す。
部屋に甘い香りが満ちる。それは遠くの記憶にある彼の縁深い匂いとはかけ離れていて、今はその頃とは違うんだと、勝手にショックを受けそうになる。
「……どしたぃ。ゲゲ郎」
こちらに向いた碧眼は、しかし疲労を纏っていた。水木は寝相のようにゆっくりと、煙草を指先に持ったままの手を顎に添えた。
tap23pa
PROGRESS整骨院21(書き下ろし)の冒頭です。自分の尻叩き用に上げました。発行する本誌では大幅修正があるかもしれません。ご容赦ください。絵文字をいただけたらとっても嬉しいです。整骨院21「原子番号73 タンタル 」(途中)(整骨院の先生52歳×会社員50歳)
脱衣室の小窓から見える空が少し群青色に変わっていた。
視線を落とすと地面近くは水色に。
あと一時間もすれば日が昇るだろう。
驚くほど長くて、驚くほど短い夜だった。
ヴァッシュは、小さく息を吐き、その息の白さに身震いをしながら、タオルで髪の毛を荒く掻き混ぜた。目の前の洗濯機はいつものようにヴィー、ヴィー、と水音とともに振動している。そうだ。いつものように。変わらないのに。
「出たよー」
「おう」
リビングから低い声が返される。ウルフウッドの方がずっと疲れただろうに、帰宅してすぐ「先にシャワー浴びてきい」と浴室に押し込まれた。抗わなかったのは、手の震えが止まらなかったから。両方の手の平を見る。
5963脱衣室の小窓から見える空が少し群青色に変わっていた。
視線を落とすと地面近くは水色に。
あと一時間もすれば日が昇るだろう。
驚くほど長くて、驚くほど短い夜だった。
ヴァッシュは、小さく息を吐き、その息の白さに身震いをしながら、タオルで髪の毛を荒く掻き混ぜた。目の前の洗濯機はいつものようにヴィー、ヴィー、と水音とともに振動している。そうだ。いつものように。変わらないのに。
「出たよー」
「おう」
リビングから低い声が返される。ウルフウッドの方がずっと疲れただろうに、帰宅してすぐ「先にシャワー浴びてきい」と浴室に押し込まれた。抗わなかったのは、手の震えが止まらなかったから。両方の手の平を見る。
くぼぼ
DONEその頭を叩き割っても救われないんだよの話そのとき両手はいつもと違うことなんてなかった。いつも通り学校を出て、駅に行って、電車を待つ。大抵この待ち時間に、先に学校を出た遥に追いついて。
いい加減それにうんざりしているらしい遥は、待っていた位置から足早に歩き出した。どうせ同じ電車に乗るのに、としつこく着いていくと、どんどん同じ顔が歪んでいく。
ついには我慢の限界らしい遥から罵声が上がった。
「着いてくんじゃねーよ!」
追い払うように振り回された手は、よくあることだから軽々避けられた。ここまでは幾度となく繰り返されてきた二人の日常と言えたかもしれない。
遥の手を避けるため後ろに下がった奏の足が、空を踏んだ。
「あ」
あっけないほど空虚な呟きは、遥の耳にしか届かない。すぐに異変に気づいた遥は、手を振り抜いた体勢のまま硬直した。
1674いい加減それにうんざりしているらしい遥は、待っていた位置から足早に歩き出した。どうせ同じ電車に乗るのに、としつこく着いていくと、どんどん同じ顔が歪んでいく。
ついには我慢の限界らしい遥から罵声が上がった。
「着いてくんじゃねーよ!」
追い払うように振り回された手は、よくあることだから軽々避けられた。ここまでは幾度となく繰り返されてきた二人の日常と言えたかもしれない。
遥の手を避けるため後ろに下がった奏の足が、空を踏んだ。
「あ」
あっけないほど空虚な呟きは、遥の耳にしか届かない。すぐに異変に気づいた遥は、手を振り抜いた体勢のまま硬直した。
mmiiya24
PROGRESSオメガバース流三┊10漸く現代軸に戻りました。
描写は少しですが、お互い別の人と付き合っていたりセフレいたりします。
進捗なので後から書き直す部分も多いかもしれませんが、お尻叩きでアップします~🥹 14