ジーク
tokikokun_11
DOODLE2023/05/03 超プリ★コンにて配っていた無配ペーパーです!音トキ!当日発行した同人誌『一等星のナハトムジーク』の続き的な内容のオマケなので、本読んでないと話の文脈がわかんないかも~
そんな大した文脈もないのですが…(見ればなんとなくわかるやつ)
現地でお手に取って下さった方はありがとうございました!数足りなくてお渡し出来なかった方はすみませんでした~;; 4
niesugiyasio
PAST原作軸エルリ連作短編集『花』から再録15『空』終尾の巨人の骨から姿を表したジーク。
空体が軽い。解放されたみたいだ。俺はこれまで何かに囚われていたのか? 空はこんなに青かっただろうか?
殺されてやるよ、リヴァイ。
意図はきっと伝わっただろう。
地鳴らしは、止めなくてはならない。もとより望んだことはなく、地鳴らしは威嚇の手段のつもりだった。媒介となる王家の血を引く巨人がいなくなれば、行進は止まるはずだ。これは俺にしかできないことだ。
エレン、とんだことをやらかしてくれたもんだ。すっかり信じ切っていたよ。俺も甘いな。
また生まれてきたら、何よりクサヴァーさんとキャッチボールをしたいけれど、エレンとも遊びたいな。子どもの頃、弟が欲しかったんだよ。もし弟ができたら、いっぱい一緒に遊ぶんだ。おじいちゃんとおばあちゃんが俺達を可愛がってくれる。そんなことを思っていた。これ以上エレンに人殺しをさせたくないよ。俺も、親父も、お袋も、クサヴァーさんも、生まれてこなきゃよかったのにって思う。だけどエレン、お前が生まれてきてくれて良かったなって思うんだ。いい友達を持ったね。きっとお前がいい子だからだろう。お前のことを、ものすごく好きみたいな女の子がいるという話だったよな。ちゃんと紹介して貰わず終いだ。残念だな。
677殺されてやるよ、リヴァイ。
意図はきっと伝わっただろう。
地鳴らしは、止めなくてはならない。もとより望んだことはなく、地鳴らしは威嚇の手段のつもりだった。媒介となる王家の血を引く巨人がいなくなれば、行進は止まるはずだ。これは俺にしかできないことだ。
エレン、とんだことをやらかしてくれたもんだ。すっかり信じ切っていたよ。俺も甘いな。
また生まれてきたら、何よりクサヴァーさんとキャッチボールをしたいけれど、エレンとも遊びたいな。子どもの頃、弟が欲しかったんだよ。もし弟ができたら、いっぱい一緒に遊ぶんだ。おじいちゃんとおばあちゃんが俺達を可愛がってくれる。そんなことを思っていた。これ以上エレンに人殺しをさせたくないよ。俺も、親父も、お袋も、クサヴァーさんも、生まれてこなきゃよかったのにって思う。だけどエレン、お前が生まれてきてくれて良かったなって思うんだ。いい友達を持ったね。きっとお前がいい子だからだろう。お前のことを、ものすごく好きみたいな女の子がいるという話だったよな。ちゃんと紹介して貰わず終いだ。残念だな。
niesugiyasio
PAST原作軸エルリ連作短編集『花』から再録⑨『仇』巨大樹の森でジークに部下を巨人化させられたリヴァイは、かつてエルヴィンとかわした会話を思い出す。
仇巨大樹の森が、巨人の死骸から立ちのぼる蒸気で曇る。三体の巨人の足音が遠ざかっていく。立体機動で有利に戦うためには、この森から出すわけにいかない。急く心をリヴァイは抑え、ガスと刃の補充にかかる。過ぎし日の声を聞く。「ガスと刃を補充していけ」時間を惜しむリヴァイにエルヴィンはただ命じた。
なあ、エルヴィン。あの頃は、まだ何も分かっちゃいなかったな。
探りをいれるための作戦だった。思惑通りに事が運び、未知の巨人であった女型をおびき出すことができた。兵団内に密通者がいることも分かった。だがあまりにも多くの兵士が犠牲になった。
あの戦いで、どれだけ死なせたか。リヴァイの脳裏に犠牲となった部下の顔が浮かぶ。
今、巨大樹の根元では、リヴァイが討伐した巨人が蒸気を上げ、消えていこうとしている。ほんのちょっと前までリヴァイの部下達だった巨人だ。
2340なあ、エルヴィン。あの頃は、まだ何も分かっちゃいなかったな。
探りをいれるための作戦だった。思惑通りに事が運び、未知の巨人であった女型をおびき出すことができた。兵団内に密通者がいることも分かった。だがあまりにも多くの兵士が犠牲になった。
あの戦いで、どれだけ死なせたか。リヴァイの脳裏に犠牲となった部下の顔が浮かぶ。
今、巨大樹の根元では、リヴァイが討伐した巨人が蒸気を上げ、消えていこうとしている。ほんのちょっと前までリヴァイの部下達だった巨人だ。
niesugiyasio
PAST原作軸エルリ連作短編集『花』から再録⑧『生命』巨大樹の森で監視されているジーク。
生命生まれてこなきゃよかったんだよね。
まず俺。それから親父。お袋もだ。
クサヴァーさんだって生まれてこなかったら辛い思いをすることもなかった。
みんなみんな、生まれてこなきゃよかったんだよ。
生まれてこなかったことにすることはできないから、せめてこれから、生まれてこないようにするしかない。
視線を感じ、目線を上げると、怖い顔つきのお兄さんがいた。街で見かけたらまだ遠いうちに横道に入るとかして会わないようにするんだが、ここではそうもいかない。この島特有の巨大樹が群生する森に滞在させられている。
「企みごとか? 読書がはかどってねぇようだが」
「もう何度も読んだからね」
開いていた本を閉じる。できれば近くにいてほしくない相手ではあるが、あまりにもすることがないので、話してみることにする。
1599まず俺。それから親父。お袋もだ。
クサヴァーさんだって生まれてこなかったら辛い思いをすることもなかった。
みんなみんな、生まれてこなきゃよかったんだよ。
生まれてこなかったことにすることはできないから、せめてこれから、生まれてこないようにするしかない。
視線を感じ、目線を上げると、怖い顔つきのお兄さんがいた。街で見かけたらまだ遠いうちに横道に入るとかして会わないようにするんだが、ここではそうもいかない。この島特有の巨大樹が群生する森に滞在させられている。
「企みごとか? 読書がはかどってねぇようだが」
「もう何度も読んだからね」
開いていた本を閉じる。できれば近くにいてほしくない相手ではあるが、あまりにもすることがないので、話してみることにする。
niesugiyasio
PAST原作軸エルリ連作短編集『花』から再録⑦『森』巨大樹の森で、リヴァイはジークを見張る。
森巨大樹の森をリヴァイが初めて訪れたのは調査兵団に入って間もない頃だった。どこの森だったかは、定かでない。まだ地理を把握できていなかった。恐らく、ウォール・マリア南部、シガンシナから最も近い森だったのではないか。調査兵団に入ったとはいえ兵士になるつもりはなく、当時分隊長だったエルヴィンの殺害を目論む身だった。共に地下街から出てきたファーランとイザベルと、昼なお暗いこの森は計画の実行におあつらえの場所ではないか、などとひそひそ話をしたものだ。ただ単に殺すのでなく、エルヴィンが持っているという書類を奪わねばならなかったから簡単でなかった。私室や執務室に隠してある可能性もあったが、身につけて持ち歩いているということも考えられた。実際、懐に何か忍ばせているようにも見えた。スリの要領で盗めないか。そう考えて巨大樹の森での訓練中、立体機動で飛んでいるさなかにすれ違い、懐のものをかすめ取る作戦を試みた。しかし残念なことに主にミケに邪魔されて近づくことすらできなかった。
2849ONDsora
MOURNINGECHOでの画像です。【MMD-SCⅥ】ECHO【1080p】
ニコニコ動画↓
https://www.nicovideo.jp/watch/sm42066208
YouTube↓
https://youtu.be/5DZKe_fmO4w 7
野手 note
DONE★現パロss。どうもなにかがあったらしいジクライ。とても平和。年相応に翻弄されてるかわゆいライナとのほほんとしたジク。横文字多めにゆるく書いたのでゆるく読んでください。スペイン料理美味しいです。Coffee With Milk and Sugar 無機質なオフィスビルの林の間に、そこだけ花が咲いたような佇まいの、ガラス張りの小さなカフェバーがある。赤いテントが張り出した店先はしかつめらしい周りの景観と一線を画し、いつでもゆったりとした時間が流れていた。
昼の白い光が差し込む店内は今日も混み合って賑やかだ。くだけた雰囲気の内装に、スローテンポなBGMが心地よく長居を誘う。気候の良いいま時分は日当たりのよいテラス席が開放され、様々な年齢層の客が日光と風を浴びて思い思いに過ごしていた。さながら都会のオアシスであった。
遅めの昼食を取ろうと店を覗いたジークとライナーは、かろうじて空席を見つけ、これ幸いとカウンターに陣取った。
ランチの時間過ぎてて助かったなあ。
3413昼の白い光が差し込む店内は今日も混み合って賑やかだ。くだけた雰囲気の内装に、スローテンポなBGMが心地よく長居を誘う。気候の良いいま時分は日当たりのよいテラス席が開放され、様々な年齢層の客が日光と風を浴びて思い思いに過ごしていた。さながら都会のオアシスであった。
遅めの昼食を取ろうと店を覗いたジークとライナーは、かろうじて空席を見つけ、これ幸いとカウンターに陣取った。
ランチの時間過ぎてて助かったなあ。
nnnj9992
INFO3/19 壁博 新刊サンプルA5/42P/500円
東4ち01b「三回転」
ジークとライナーが気まずそうにしている漫画です。終始暗いです…。
ライナーが酷い目に遭っているパートはサンプルで全てになります。 15
野手 note
PAST★小説。ジクライ。カプとしては最初に書いたもの。短い。まだ何も起こってない。覆水盆に返らず。伏字は一応決まってはいますが任意のワードを入れてお楽しみください。けちくさいジクさんは私の不徳の致すところです王家なのにDon’t cry over spilt coffee いつからか戦士長の部屋でふたり、残務をこなすことが増えた。
開戦に至る以前から、マーレの軍事会議は「エルディア人に意見を聞いたのが間違いだった」、で終わることが多かった。こちらには自由な発言権がないのに核心に至らない質問をする幹部連中が無能なのだが、なんの戦略もないままではマーレの誇る戦士隊とて戦うべくもない。自然、戦士長と副長たるジークとライナーは議題を持ち帰って検討することになった。
うず高く積まれたジークの蔵書には貴重な古書も少なくなかったから、過去のユミルの民がいかに戦ってきたか書かれた文献を探し出して研究もした。対巨人砲などの先端技術が導入されつつある今となっては、エルディア帝国時代の資料には役に立たない記述も多かった。しかし、過去には最強かつ最凶の絶対的兵器であった祖先に関する知識を深め、彼らに思いを馳せる機会は、ライナーにとって不思議に心癒される時間だった。
1873開戦に至る以前から、マーレの軍事会議は「エルディア人に意見を聞いたのが間違いだった」、で終わることが多かった。こちらには自由な発言権がないのに核心に至らない質問をする幹部連中が無能なのだが、なんの戦略もないままではマーレの誇る戦士隊とて戦うべくもない。自然、戦士長と副長たるジークとライナーは議題を持ち帰って検討することになった。
うず高く積まれたジークの蔵書には貴重な古書も少なくなかったから、過去のユミルの民がいかに戦ってきたか書かれた文献を探し出して研究もした。対巨人砲などの先端技術が導入されつつある今となっては、エルディア帝国時代の資料には役に立たない記述も多かった。しかし、過去には最強かつ最凶の絶対的兵器であった祖先に関する知識を深め、彼らに思いを馳せる機会は、ライナーにとって不思議に心癒される時間だった。
野手 note
PAST★ごくごく短編。ジクライ。寝室。寒い夜のふたり、距離感など。なんか切ない感じに仕上がりましたのでご査収ください
Cold fish 遠くでゆっくりとドアの閉まる音がした。
シーツの波間でまどろんでいたライナーは薄目を開けた。いま何時だろう。
ふと目をやると、隣で寝ていたはずのジークの姿がない。手洗いにでも行って、いま戻ってきたのだろうか。
空気が乾燥して肌寒かった。ライナーは肩までシーツを手繰り寄せた。
ひたひたと足音が近づいて、ベッドの前で止まった。
通路に背を向けて寝ていたライナーは、ややあってジークが後ろから潜り込んでくる気配を感じた。木枠が軋む。肌着から官製煙草の匂いが漂った。一服してきたのか。
別に寝たふりをしたつもりはなかった。ほとんど意識は夢うつつだ。ただなんとなく、どこに行ってたんですかと一言訊くことができなかった。
701シーツの波間でまどろんでいたライナーは薄目を開けた。いま何時だろう。
ふと目をやると、隣で寝ていたはずのジークの姿がない。手洗いにでも行って、いま戻ってきたのだろうか。
空気が乾燥して肌寒かった。ライナーは肩までシーツを手繰り寄せた。
ひたひたと足音が近づいて、ベッドの前で止まった。
通路に背を向けて寝ていたライナーは、ややあってジークが後ろから潜り込んでくる気配を感じた。木枠が軋む。肌着から官製煙草の匂いが漂った。一服してきたのか。
別に寝たふりをしたつもりはなかった。ほとんど意識は夢うつつだ。ただなんとなく、どこに行ってたんですかと一言訊くことができなかった。
野手 note
DONE★小説。ジクライ短編。いちゃいちゃ控えめ。稲光と。ふたりともわりとお互いを慮ってるんだけどうまく噛み合ってない優しさみたいな。ちょっと保護者みたいなジク(それにしちゃいかがわしい)。くだらねえ下ネタ部分ですがスペイン産のおいしいんですよね〜 4164