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    あもり

    DONE遙かWebオンリーおめでとうございます!
    めで鯛ものを…と思ったら直近で読んでた機龍警察未亡旅団にめちゃくちゃにされたので、選ばれし神子様向けになりました。
    遙か3 です。カップリング色なし。

    春日望美、モブ、怨霊ズ、九郎さん、朔と白龍と譲くんです。
    ※本編では明言されてませんが、個人的には望美は人を斬っているだろうな前提の話です。よろしくお願いします。人が死にます。
    選ぶということ、選ばないということ 桜の花がゆらりと視界をよぎった。異世界の京で迎える何度目かの春の風景は、いつ見ても綺麗だ。頼まれた届け物を届け終えて、望美はひとり京の街を歩いていた。
     今回の旅の始まりは、まずまずの滑り出しだと思うと足取りも軽かった。流れで行くと、今日はまだ何も起きない日で、大きく事態が動くのにはもう少し猶予がある。けれど繰り返し時空を渡っているからといって、望美もすべてを把握しているわけではない。例えば、今の状態がそうだ。先ほどまで一緒に届け物についてきてくれた譲くんは、師匠に呼ばれている。いつもは私を送ってから師匠の所に向かっていたけれど、ふと思ってしまった。
     ーここの選択を変えたら、どうなるんだろう。大局が変わる所ではないかもしれないけれど、もしかしたら新しい未来が見れるかもしれない。例えば、誰かと出会えるとか、みんなが喜ぶ情報が見つかるとか。
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    百合菜

    DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。
    だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
    幸せをつかみとることができるのか!?

    大学の先輩・一美と帰宅途中の七緒。
    すると、怨霊が襲ってきて!?
    さらに一美も予想外の行動をしてくるが……
    「永遠と刹那の狭間で」11.運命の転換期11.運命の転換期

    6月になると梅雨入りはしていなくても東京中にムシムシした空気が漂う。
    薙刀部の練習が終わったあと、七緒と部活の先輩・一美はとりとめない話をしながら帰路に着く。

    「先月の大会、惜しかったね」

    ふたりの話題に出るのは先月行われた都大会のこと。
    下級生の自分たちの出番はなかったものの、応援していた先輩がたが団体戦で強豪校相手にあと一歩のところまで迫ったのが印象的だった。

    「でも、私、去年の大会は応援すら行けなかったから、応援に行けただけでも嬉しかったな」

    七緒の隣を歩く一美がポツリと話す。
    えっ?
    そう思って一美に視線を向けると、彼女は夜空を見つめながら言葉を続ける。

    「ゴールデンウィーク直前に大きな事故に遭っちゃって。奇跡的に命は取り留めたし、後遺症もなかったけど、検査だなんだで1ヶ月くらい入院していたんだ」
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