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    ika0253

    TRAINING逆バニー族(あくまで種族)の炎ホの出会い、前日譚的なやつ。個性の扱いとかまだ設定ふわふわしてます。
    幼いホークスしか出てこないし、幼い子に逆バニ着せるのはアレなので、大人になったら逆バニ衣装になる種族です。なので炎司さんだけ逆バニー服着せられてます。
    これは逆バニーである必要あるのか?と思う人しかいないと思いますが、わたしが逆バニーを愛しているので無茶やらしてもらってます💪
    逆バニー族の炎ホ〜前日譚〜ここは逆バニー族の住む集落。
    強い雄達は狩に出かけ、他の者たちは木の実等を採取しながら生活を営んでいた。

    「やっぱり手ん届く範囲はもう採られてしもうとる」
    見上げても近くに果実はなく、辛うじて高いところに成っている程度だ。秋も深くなってきておりそもそもの数も少なくなってきている。集落から離れた場所ならばもう少し残っているのだろうが、齢十にもならない少年には森はまだまだ危険だ。
    「でも、持って帰らんと今日食べられるもんもなかし……」
    仕方がない、と周りに誰もいないことを確認して背中に生えた羽根を一枚ずつ器用に操作し、高い位置にある実をもぎる。子供の逆バニー族は裾の長いスモッグのような服を与えられており、その裾部分を広げて振ってくる果実を受け止める。
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    sakurattihikari

    PROGRESS魔王城内部の書庫とジーヴルとジャルデンのなんか
    勝手に人の子借りたりしてるぞ しかし扱いごめんな現在進行系
    ジャがちょっと潮風感じる
    紙と木、あるいは皮でできた書物。それらを収納する壁によってつくられた、静けさの籠もる少し冷たい空気の立ち込める空間。男は、己の踵が床を叩く音を耳にしながら、その足を奥へと進めた。
    魔王城内に作られた、本の収蔵と管理のための空間である書庫へ、ジーヴルは訪れていた。人に用事があったためである。しかしその人というものが、領内の見回りなどを請け負う、基本的にどこにも留まらないといった職分なもので、同じ軍に属していても、会う機会というのはそう多くはない。そのためそんな彼が比較的よく訪れるらしいこの書庫に、ジーヴルは珍しく自ら足を向けた。
    書庫にもいくらかの魔物たちはいるが、城内の各所や他の地域に比べれば少なく、静かな方だと感じる。それは喧騒の有無か、存在の騒がしさの有無か。少数人が集って大声をあげているよりも、大人数の静寂を浴びている方が鬱陶しく感じることもあるのだ。少なくとも現在の書庫の様子とは、片手で数えられるほどの数の個体だけがおり、それらは静寂を好んでいるらしいのだった。
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    山瀬屋

    MOURNINGトンチキな錦桐(未満?)、0の前くらい
    カラオケの扱いとか当時の音楽事情が余り分かってないですが、なんかリリースされた新曲:審判がおお…って刺さる桐20歳かわいいなって思ったというトンチキ妄想でした
    金が無い。

    とりあえず家賃と光熱費を払うので精一杯。何でこんなに金が無えのか不思議だ、と桐生は思った。今月は取り立てやらカチコミやらもあったし、それなりに小遣いも貰ったはずなのに。暫し思考するが、答えは出なかった。そのうちに頭の中に見知った長髪が現れて苦言を呈し出す。

    『そりゃあ桐生、お前ェって奴ァ、あんまりにも金に頓着が無さすぎるんだよ。稼ぐのも、使うのも、もっと頭使ってやんなきゃ駄目だ。ちょっと立ち回りゃいくらだって稼げる時代だぜ。大体お前はよ、先月も俺がいくら飯食わせてやったと…、』

    くどくどと説教を垂れる脳内の赤ジャケットを振り払う。顔を合わせれば大抵しこたま言われるのだから、何も妄想でまで怒られることもないだろう。しかし確かに、(脳内)錦の言う通りだ。桐生は余り頭を使うことが好きでなく、集金のささやかな報酬や、暴力沙汰の後に貰う親父達からの小遣いで日々を賄っている。とはいえ取り立ての取り分なんてたかがしれているし、いくら極道と言ったってそう毎日荒事があるわけでもない。一方そんな収入ながら、桐生はさして金のやりくりに興味が無かった。最も特に欲しい物がある訳でもなく、高価なものに興味があるわけでもなく。ならば多少は手元に残りそうなものだが、と桐生は首を傾げる。実際、興味が無いというのが問題で、その頓着の無さから好き勝手使い、少ない持ち金がいつの間にか消えているというのが実情だった。兎に角思い付きで無駄な買い物が多いのだ。錦から度々指摘はされるものの、ついぞ直らない。そもそも兄弟から日頃甘やかされているこの男は、いざとなれば稼いでる錦に食わせてもらえばいいや、等と潜在的に至極甘いことを考えているのだった。
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