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    朝チュン

    kumaneko013

    DONEアルハン♂で朝チュンしてます。
    ア教の事なら提督に聞くのが一番手っ取り早いと思うんだけど、勝手に個人情報を聞き出すのも悪い気がするな…ってのと、提督の事は好きだけどそれとは別に何かこう悔しさみたいなのがあるから聞かない…って気持ちは小僧の中にあると思います。でも当たり障りのない、ちょっとした事なら聞いちゃうかも。
    【欲張りだからもっと知りたい】 目を開けると、窓の外は明るくなり始めていた。
     寝ぼけ眼のアラタはベッドで横になったまま何度か瞬きを繰り返し、隣を見上げる。そこには未だ熟睡しているアルローの姿。
     自分とは違う褐色の肌も、目尻に刻まれたシワも、左目の上を走る大きな傷も、どれもが愛おしくて。アラタはほんの少し表情を緩ませながら、傷跡にそっと触れてみる。

     この傷、いつ出来たんだろう。
     傷に限った話じゃないけど、俺はアルローさんの事をまだ全然知らない。
     もっともっと知りたいなあ。
     それこそ、好きな人の事だったらいくらでも──

    「……おまえさん、俺の傷がそんな気になるのか?」
     唐突に聞こえたアルローの声により、思考が中断された。びくりと肩が跳ね、傷跡をなぞっていた指も慌てて離す。
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    htz_mee

    DONE悠虎SS(1/2) / 🐯→🐗の順です

    推しカプの朝チュン、なんぼあってもいい。
    特別な朝に side虎於―――


     世界でいちばん、穏やかな朝だとおもった。

     カーテンの隙間から溢れる陽のひかりの眩しさに閉ざされていた目蓋を薄く開けば、柔らかな髪が透けると共に映し出される柔らかな表情と一定間隔に聞こえる寝息に思わず口元が弛んだ。時刻はおそらく「おはよう」と言うには少し遅いのだろう。それでも、声を掛けて起こす気にはならなかった。普段ではまじまじと見ることのない目前にある寝顔をほんの少し、独り占めしていたいだなんて感情が湧いたからだ。……今までに幾度と女を抱いて秘密の夜を過ごし朝を迎えていたがそんなこと、一度だって思いもしなかった。一体なにが違うんだ、なんて考えは愚問なのだろう。
     重力に落ちる横髪を起こさぬ様にとそっと掬い、指の背で頬撫でながら耳に掛けてみせ様子を伺う。ひそりと寄せ動く眉すら愛おしい。ああ……これがきっと、人を好きになるという気持ちなんだと寝起きたばかりの脳が理解する。そんなことを口に出したらどんな顔をするだろうか。いつものように吊り上げた眉で、肩を竦めて隠しきれずに照れるのか、あるいは……――まだ見たことのない一面が見られるのかもしれない。
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