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    社畜

    はかいのじゅもん

    DONE【同居人】透明な善性
    ※ネタバレなし ※自探掘り下げ

    自PC→九石論 探偵所勤めの社畜
    お相手PC→貴志結人 押しかけ有能助手

    これを錬成してからシナリオ行きました。結果は片ロスです。オォン………
    【同居人】透明な善性 ※ネタバレなし 人並みに当たり前に生きている気でいた。恵まれていたかと問われると答えに詰まってしまうが、それでも自身の境遇を悲観するほどではなかった。それが己の見解。母のいなくなった部屋で一人外を眺めながら、誰に話すこともなく完結した思考の末路だった。
     ところが周囲の人々は、自分が生まれ持った境遇を話すと決まって悲しそうな顔をする。保健室の先生や、事情を聞きに来た担任、クラスメイト。生命として当たり前に善性を持ち、同情してくれる人々は、決まってこちらを気にかけてくれていた。
     その行動に疑問があるわけではない。理解はできた。だが同意はできなかった。覆ることのない乖離がそこにはあった。他者に何を言われても、一向に自分の境遇が「憂慮されるべき」ものであると結論づけることはできなかった。だって必要がなかったから。憂慮されずとも生活は回っていたし、将来も高卒で働けば問題ないと想定がついていた。必要なものが過不足なく取り揃えられた現状。これ以上何かを得ようという欲求が自分にはなかったのだ。ただ、それだけのこと……なのだが。
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    rinka_chan_gg

    DONE現パロ夏五。
    社畜サラリーマンの夏油がある日見つけた喫茶店のマスターを営んでいる五条に恋をして…?というハートフルでほのぼのしたお話(当社比)の続編です。
    前作をご覧になっていない方は是非そちらからどうぞ→ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19005270

    後ほどピクシブにておまけの話もつけて再掲します。

    イベント開催おめでとうございました!
    ハニーミルクの恋ー2ー■■■



    夕陽が、都会の街を橙色に染め上げている。
    閑散とした住宅街。どんどん幅が細くなっていく道路。利用者のいない静かな公園。
    すっかり見慣れた風景を、夏油傑は今日も歩く。お気に入りの、あの店に行く為に。



    チリンチリン。ガラス張りのドアを開くと入店のベルが鳴り響く。音に気付いたアルバイトの青年が「いらっしゃいませー!」と元気よく駆けてきた。夏油の顔を見るとハッとして「お疲れ様です、お好きな席どーぞ!」と一言付け加えた。彼にはすっかり顔を覚えられていることに気恥ずかしさを感じながらも、夏油は奥のテーブル席へと向かった。

    少し前までは、窓際のカウンター席の方が外の景色も見られるし良いと思っていたのだが、最近はもっぱらテーブル席が夏油の定位置となっていた。その理由は単純に、ここだと店内を一望できるからだ。
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