にゃんち
holic_comic
DONEバレンタインのにゃんちょぎを彷彿とさせる伯仲です。社会人パロです。
・長義くんと国広くんは同僚
・南泉くんは定期的に集荷にやってくる宅配業者
・国広くんには中距離恋愛中の彼氏がいます
・国広くんはちゃんとチョコレートを用意しているのかは謎。してなさそうこの子
会話しているだけのバレンタインですが、よろしければお付き合いください!
chocolate? 南泉が集荷に来る曜日と時間帯ははいつも決まっていて、けれど集荷エリアでチェックをしたら、よほどのことがない限りこちらには来ない。たとえすぐそこに、愛しい恋人氏が寝そべるみたいな妙な姿勢でパソコンを睨みつけていても、だ。
業務中だから当たり前といえば当たり前なんだけど、どうしてここからやんごとない関係に発展できたのかは、国広は謎で仕方がない。
そんな月曜の午後、珍しく南泉がふらりと国広の座る島までやってきた。――残念ながら長義は経理部との打ち合わせに行って、いない。
「よお。長義、いねえよな」
「――ああ」国広は壁の時計をちらりと見上げて答えた。「あと三十分くらいはかかると思うぞ」
「ふうん」
南泉はどうでもいいみたいに返事をして、それから、ことりと長義のデスクに缶入りの飲み物を置いた。スリムなタイプの缶は、こげ茶色のフォルムをしている。
2178業務中だから当たり前といえば当たり前なんだけど、どうしてここからやんごとない関係に発展できたのかは、国広は謎で仕方がない。
そんな月曜の午後、珍しく南泉がふらりと国広の座る島までやってきた。――残念ながら長義は経理部との打ち合わせに行って、いない。
「よお。長義、いねえよな」
「――ああ」国広は壁の時計をちらりと見上げて答えた。「あと三十分くらいはかかると思うぞ」
「ふうん」
南泉はどうでもいいみたいに返事をして、それから、ことりと長義のデスクに缶入りの飲み物を置いた。スリムなタイプの缶は、こげ茶色のフォルムをしている。
holic_comic
DONE社会人パロです。くりんばとにゃんちょぎが並行する世界観です。国広くんと長義くんは某メーカーのシステム部に所属しています。仲良しです。
国広くんと伽羅さんは中距離恋愛でお付き合いをしています。
宅配業者の南泉くんは、国広くんと長義くんの会社へ集荷へ行きます。
長義くんと南泉くんはお付き合いしています。
そんなパロディです。
情報システム部の国広くんと長義くんの話 マシンルームから帳票の束を持って戻ってくると、朝から挨拶周りで出ずっぱりだった長義がデスクに戻っていた。
「あれ。長義。もう終わりなのか」
俯いて何か作業をしているらしい長義のつむじに声をかける。キーボードを叩くときはいつも椅子の背にもたれかかって寝転ぶような姿勢だから、こんなふうに俯いているのはそういえば珍しい。一体何をやっているんだ……。
「げっ。字、書いてる」
「うるっさい。今、話しかけるな! 字が歪む」
「あんたの字、元々歪んで――、あいたっ」
新年早々同じパターンである。素早く手を伸ばした長義に、脇腹をグーパンされた。どうして長義は美人なのに口も回るのに、最終的には真っ先に手が出るのだろう。
3322「あれ。長義。もう終わりなのか」
俯いて何か作業をしているらしい長義のつむじに声をかける。キーボードを叩くときはいつも椅子の背にもたれかかって寝転ぶような姿勢だから、こんなふうに俯いているのはそういえば珍しい。一体何をやっているんだ……。
「げっ。字、書いてる」
「うるっさい。今、話しかけるな! 字が歪む」
「あんたの字、元々歪んで――、あいたっ」
新年早々同じパターンである。素早く手を伸ばした長義に、脇腹をグーパンされた。どうして長義は美人なのに口も回るのに、最終的には真っ先に手が出るのだろう。
らくがき置き場
MOURNING2020年2月に発行されたにゃんちょぎアンソロジー『猫と華のある暮らし』の寄稿再録です😊発行から一年以上経ったので再録させて頂きました。(問題があれば削除しますのでその場合はご連絡下さい) 6yshr45
DONEにゃんちょぎ♀小説アンソロに寄稿させていただいたものです。とても楽しく書かせていただきました。
お誘いいただきましてありがとうございました。
最近全然なにも載せられてないのでひとまずこちらにあげておきます。
花と子猫はよく踊る「猫殺しくん、折り入って相談があるんだが、君、俺と付き合ってくれないか」
などと部屋に押し入ってきた山姥切長義が仁王立ちになってそんなことを言い出すものだから、南泉一文字は今から食べようと思っていたアイスを床へと落としてしまった。久しぶりの非番を貰い冷房の効いた部屋でのんびりしていたわけだが、そんな平穏な南泉の休みを簡単に壊した長義は、平然とした顔で南泉の落としたアイスを拾いあげ、備え付けの冷蔵庫からは麦茶を、棚からはグラスを取り出す。南泉と同じくぽかんとした顔で成り行きを見守っていた物吉の隣へと腰をかけ、アイスの袋を破いて食べ始めた。
「それオレのアイス」
「いいじゃないか、減るものでもなしに」
「アホ。物理的に減ってんじゃねーか、にゃ!」
27266などと部屋に押し入ってきた山姥切長義が仁王立ちになってそんなことを言い出すものだから、南泉一文字は今から食べようと思っていたアイスを床へと落としてしまった。久しぶりの非番を貰い冷房の効いた部屋でのんびりしていたわけだが、そんな平穏な南泉の休みを簡単に壊した長義は、平然とした顔で南泉の落としたアイスを拾いあげ、備え付けの冷蔵庫からは麦茶を、棚からはグラスを取り出す。南泉と同じくぽかんとした顔で成り行きを見守っていた物吉の隣へと腰をかけ、アイスの袋を破いて食べ始めた。
「それオレのアイス」
「いいじゃないか、減るものでもなしに」
「アホ。物理的に減ってんじゃねーか、にゃ!」
茶盒♪ヽ(・`∀・ゞ)
DOODLE🎇🎆我看見放在にゃちょ的夾裡了所以這樣標了🙈,
有點想不起來這是什麼……印象中先畫定然後等浴衣發表…然後就忘了這個😂🙊
##刀 | ##腐本丸 | ##にゃちょ | #にゃんちょぎ 2
お休み💤
TRAININGカレー屋南泉現パロ
カレー屋をいとなむ南泉と、姫鶴のSS
作者はふだんにゃんちょぎをたしなんでいますので、
ベースといてそういうのはあります。ご注意下さい。
姫鶴のネタバレを回避している方も、ご注意下さい。
トマトとカボチャとマトリッツォトマトとカボチャとマトリッツォ
白壁が続く、旧市街地にその店はあった。
数十種類のスパイスが空間いっぱいに漂う、その店の名は、『月と矢』。もとは使用人用の長屋だった建物をリノベーションした内装は、店名でもある月と矢のモチーフを散りばめたインテリアともども好評で、先日は東京から〝リノベーション〟を主題にした雑誌の取材も受けたほどだ。
まぁ――
内装で注目されるのはしゃーないとして。
カレーの味のほーをメインにして欲しいんだけど、にゃ。
本当は。
「南くん、カレー」
そんな『月と矢』の本日イチバンの客が、言った。
「や、姫鶴の兄貴、南くんはやめてくれにゃ」
蜜色の金髪の長めの襟足を白いゴムで縛った、店主が答えた。
1657白壁が続く、旧市街地にその店はあった。
数十種類のスパイスが空間いっぱいに漂う、その店の名は、『月と矢』。もとは使用人用の長屋だった建物をリノベーションした内装は、店名でもある月と矢のモチーフを散りばめたインテリアともども好評で、先日は東京から〝リノベーション〟を主題にした雑誌の取材も受けたほどだ。
まぁ――
内装で注目されるのはしゃーないとして。
カレーの味のほーをメインにして欲しいんだけど、にゃ。
本当は。
「南くん、カレー」
そんな『月と矢』の本日イチバンの客が、言った。
「や、姫鶴の兄貴、南くんはやめてくれにゃ」
蜜色の金髪の長めの襟足を白いゴムで縛った、店主が答えた。
bksinto
DONE前作の続き。と言うか岩融視点。惚気る時は正々堂々真正面からな岩膝。
しれっとにゃんちょぎが混ざってます。
前回→https://poipiku.com/IllustViewPcV.jsp?ID=109274&TD=3462205 ――畑へと向かう道すがらの事だった。
「――岩融さんは”美人は三日で飽きる”って言葉があるの知ってます?」
「……む?」
胸元へ大小幾つもの笊を抱えて、朗らかな調子で鯰尾が言う。
彼の目線の先――かなり高い位置で、岩融は軽く眉を顰めた。
「……いや。耳馴染みは、無いが」
「ですよね。いや昨日、みんなで大河の再放送見てたらそんな台詞が出てきたので」
週の半ば、昼下がり――本日の務めは夕餉に用いる食材の収穫で、共に畑へと向かう途中。ほら、と鯰尾は自身を指さし、小さく首を傾けて見せた。
「俺達って、みんな綺麗に作られてるじゃないですか?」
「まあ……そうだな」
「ここで初めて顔を合わせたって相手も多いけど、付き合いの長い相手ってそれこそ数百年単位の付き合いだったりするから――飽きると言うか見慣れる、ってのは分かる気がして」
「ああ……それは、確かに」
「……で、それとはまた別に、岩融さんには関係なさそうだなーって、思いまして」
「ん?」
「確か――膝丸さんとのなれそめって岩融さんの一目惚れだったんでしょ?」
「……有り体に言えばな」
上目遣いに言われ、岩融は微苦笑を返す。――自分達 2542
あーや
DOODLEにゃんちょぎとぶぜまつ前提で、にゃんが豊前に膝枕してもらう話。刀帳順個室の本丸です。 その日の風呂と晩ごはんを済ませた南泉一文字は、寝るまでの暇な時間を持て余していた。一日中暇だったわけではない。毎日馬当番をしている。ふかふかの藁との戦いだ。最近はなぜか毎日、山姥切長義と馬当番に当てられている。長義は嫌そうにしているけど、南泉はそんなに悪くないと思っている。嫌そうにしている長義が、馬の反応を見て、小さく笑う瞬間を見つけるのが好きだ。昼間しっかり働いたんだから、夜くらいゆっくりしてもバチは当たらないはずだ。友達が少ないアイツも暇だろうから、俺が構ってやらなきゃな。なんて思って、南泉は長義の部屋の戸を叩いた。
「おーい、俺だ。入るぜー」
返事はない。戸に手をかけてみるが、鍵がかかっている。
ふすまなのに、わざわざ鍵かけるんだよなアイツ。留守の間に物盗んだりするような悪いヤツ、この本丸にはいないと思うけど。
「山姥切なら、いないぞ」
声がした方向に振り返ると、縁側にひとり腰掛ける豊前江がいた。
南泉は目を細めて、なんでお前が知ってんだにゃ、という顔で睨みつけてやった。
「あるじに連れて行かれた」
「あるじに?」
「夕飯のすぐあと、ちょっと話がある、つってあるじが 2113
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TRAININGCPでは(多分)初のにゃんちょぎ。唯一GWを何に使っているのかと小一時間(自戒)団地妻ちょぎちゃんと、運送屋にゃんせんくん。運送屋にこだわったのは、ユイさんちのにゃんぢょぎちゃんのお話の刷り込みが強い…げふげふ。玄関で、来客を知らせるチャイムが鳴る。古い団地だから、チャイムの音もどこか歪んで玄関の天井に響いていた。在宅ワークのおかげで、家から出ることは本当に僅か。出かけても近所の商店街までしかいかない。だって欲しいものは何でも通販で手に入る。どこにもいかないで、ずっとこの家にいて欲しい、というあの人の言葉に頷いたのは自分だった。だけれど、そのあの人も単身赴任でもう二か月も顔を見ていない。ネットカメラで話すのも考えたけれど、多忙な彼の負担になりたくないと言いかけた言葉は飲み込んだ。カメラの代わりに、一日一度だけでもメッセージが届くから、それで満足だ。「お届け物です」
低めの、若い男の声に慌ててキッチンテーブルに出していたハンコを手にする。チェーンをつないだままの細く開けた玄関の隙間から見えたのは、もうすっかり見慣れた宅配業者だった。前の担当者はずいぶんと年齢が上の男性で、ちらちらとこちらを詮索するような視線が嫌で一時期通販を控えていた。腰を痛めて辞めてしまった代わりに来たのが彼だった。
回ってくるのはたいてい夕方。遅番の配達員と入れ替わる前。『美人に届けて一日の仕事が終わるのが最高だと思う』と 3275