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    ジェイフロ

    いなや

    MAIKINGジェイフロ

    クルエラ見たあとに最高のクルーウェルが見たくなって書いたやつ。双子まだ出てこない。未完によってただの講義記録になっている。あともう半分くらいある。
    結構毛だらけ犬灰だらけ「仔犬ども!」

    Mr.クルーウェルはなにをおいてもまずその一言から指揮を執る。
    しなる鞭の破裂音。
    教壇を踏み鳴らした高圧的な靴。
    制服がのろのろわらわら、一斉に席に着き始める地響き。
    至極真面目な最前層と、可能な限り後ろにいたい――そしてあわよくばバレず寝たい、そんな偉業はまず無理だが――層があるものだから不思議と中間あたりに隙間ができる。
    少し目立って、無難でソツないながらにやや当てられやすく、教師の印象に残る席。
    そんな空間の隣にアズールは滑り込んだ。すると、既に座っていたバイパーが無口に半身ほど隙間を空けたので、人魚はより嫌に笑んだ。バイパーはいつでも先んじて、集団のなかで絶妙なバランスを見定めるのが上手かった。アズールは彼のそういったところを気に入っていたし、活用できればとも思っていたし、こうして隙あらばあやかろうともしていた。そしてバイパーはアズールのことを毛嫌いしていた(つまりかの行為もなにもどれ席を作ってやろうなどという気遣いではなく、まぁそのような意味である)。
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    ねこ山

    DOODLEたまにとんでもなくグズグズになるジェくんを甘やかすフロくんの話
    ジェイフロすごろく会の「朝が弱いのはどっち?」、「告白したのはどちらから?」、「プロポーズするならなんて言う」あたりに個人的な願望を詰め込みました
    とかくフロくんが乙女っぽい思考回路になっているため強いフロくんが好きな方にはお勧めできない代物です
    ジェくんは対外的にはスーパー秘書だけど、フロくん相手には恋心自覚なしのポンコツだと嬉しい
    Sleeping Moray 陸では、朝になっていく様子を「白々と明けていく」とか表現するらしい。
     でも、海ではちょっと違う。
     登る太陽に照らされて、世界に青みが戻ってくるんだ。揺れて割れる水面から射し込んだ光がカーテンみたいにゆったり揺れてて……朝の海ン中、けっこうキレーだよ。
    「もういやですうみにかえりますうみおくりしてくださいぼくもうずっとうみにいます」
     大きな窓から入る柔らかなセレストブルーに包まれて、今朝のきょうだいは稚魚ちゃんに戻っちゃったみたい。ベッドの中にオレを引きずり込んだジェイドが、オレの腹に顔を埋めたままもだもだと身体をぐねらせる。
     なんか……そのうち両目から赤い水とか垂れ流しそぉ……。
     別に海に送ってやってもいいけどさぁ、絶対帰ってこねーパターンのヤツじゃん。海送りと海還りは、オレとジェイドみたいに二つで一つ。ニコイチ、ワンセットでしょ? ちゃんと帰ってきて!
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    yo_lu26

    MENU2022年05月05日 10:00〜22:00
    フロ受けWebオンリー「きまぐれウツボは愛されたい!」みに!
     イベント展示です。観用少女パロディネタとなっております。ジェイフロです。
    ラッキードールは貧乏青年の夢を見る甘々らぶらぶいちゃいちゃ全年齢の観用少女パロ。人間🐬×観用少女🦈。店主は🐙です。

    「前代未聞のことです。まさか、観用少女が自分で目覚めて、お客様を追いかけていってしまうだなんて」
     通りがかっただけの🐬に反応して目覚めてしまった観用少女🦈と貧乏青年🐬とのハートフル同居生活のお話。お話は一区切りですが、今後続く予定です。


    ※※※


    「ラッキードールは貧乏青年の夢をみる」 

     ああ、お腹が空きました、とジェイドは初夏の夕暮れの生ぬるい風に乗って漂ってきた、どこかの家の美味しそうな夕餉の匂いにため息を吐いた。最近のジェイドは空腹でいるのが常となっていた。まさか、新卒で入った会社が数ヶ月で不祥事が露見し倒産するなんてさすがに予想できなかった。とりあえず生活を繋ぐために惣菜屋で働いているが生活は厳しい。頼りたくても両親は海の向こうで、帰るためのお金にすら事欠くありさまだ。そもそも渋る両親を説得してようやくこの街にやってきたので、親には頼りづらい。生活は苦しいけれど、ジェイドはまだまだ帰るつもりはなかった。昔から故郷ではないどこかで、自分の好きな場所で暮らしてみたかった。それがやっと叶った今、多少不自由でもここでの生活を続けていきたい。惣菜屋での仕事終わり、廃棄予定のおかずを片手にもう大分暗くなりかけている道を歩く。このおかずも、今日と明日と二日に分けて食べなければならない。もらってきたおかずは、成人男性でなおかつ燃費の悪い彼にとっては本来一食でぺろりと平らげられてしまう程度の量だったが、それほど食費を切り詰めなければ、生活が回っていかなかった。
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