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    ワーク

    uruuru9r

    MOURNINGホームワークが終わらない 第五章
    2019年2月24日秘密の裏稼業11で発行した景零小説です。
    ※注意
    ・90年代小学生設定の景零短編集です。当時流行ったものがたくさん出てきます
    ・本誌ネタバレあり
    ・時代設定や家族設定はオリジナル。モブキャラが多数出てきます
    ・2019年当時に書いた話なので公式と若干違う部分があります
    ホームワークが終わらない 第五章【ノストラダムスのいうとおり】
     ノストラダムスの予言した通りだと、もうすぐ世界は終わるらしい。
     『一九九九年七の月 空から恐怖の大王が来るだろう』という予言から、人類滅亡説が囁かれた。彼の大予言はテレビ番組でも盛んに取り上げられ、関連書籍もたくさん発売されていた。
     僕はというと、ヒロと呑気に過ごしていた。僕たちはカセットテープにお互いの音声を録音しては交換することにハマっていた。ヒロはよくラジオ放送のように、トークの後に曲を流す。それがまた聴いていて楽しかった。彼には人を笑わせるユーモアがある。
    『こんばんは。DJヒロミツです。ノストラダムスの予言した七月に入りましたが、僕の学校では変わりなく毎日授業があります。台風で学校が休みになるように、ノストラダムスの予言も警報扱いになって学校が休みにならないでしょうか』
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    uruuru9r

    MOURNINGホームワークが終わらない 第四章
    2019年2月24日秘密の裏稼業11で発行した景零小説です。
    ※注意
    ・90年代小学生設定の景零短編集です。当時流行ったものがたくさん出てきます
    ・本誌ネタバレあり
    ・時代設定や家族設定はオリジナル。モブキャラが多数出てきます
    ・2019年当時に書いた話なので公式と若干違う部分があります
    ホームワークが終わらない 第四章【恋する文房具】
     成長するにつれて男女の差は顕著になるけれど、それは持ち物にも表れると僕は思う。
     クラスの女子がキラキラしたラメ入りカラーペンの虜になっている頃、男共はバトル鉛筆に夢中になっていた。鉛筆の表面に描かれたキャラクターによって最大HPが定められており、攻撃パターンや必殺技もそれぞれ違うので皆集めるのに必死だ。鉛筆を転がしては白熱するバトル。
     しかし、僕は一本も持っていない。欲しいとねだる勇気もなかった。それはヒロも同じだったようで休憩時間は二人して蚊帳の外になった。
    「ゼロはさ、バトル鉛筆欲しいと思う?」
     いつかの帰り道、ヒロが聞いてきた。
    「うーん、確かに欲しいけどさ」
     あれって鉛筆削りで削ったら終わりなんだぜ、と気丈に振る舞う。どこかでクラスメイト達を羨む気持ちも確かにあった。ふでばこを覗く度にHBの鉛筆と赤鉛筆、消しゴムしか入っていない。虚しかった。だけどヒロも我慢しているのを知ったとき、薄情かもしれないけど嬉しかったんだ。
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