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    自己紹介

    ◆ 山吹

    MOURNING十傑アンソロにお誘い頂いたときにボツった書き出し部分。あいばくが全然付き合わないので付き合ってるところから始めちゃろ〜って書いたもののざわの自己紹介が恐ろしく長くなったのでやめた
    夜明けまで爆豪との付き合いは長くはないが関係は深い。今でこそ収まるところに納まってはいるものの、出会いはあまりいいものではなかった。

    出会いは今から3年も前に遡る。その頃、相澤の住む国では当地者が変わり治安が悪くなっている最中だった。城の近くは変わりないように見えても、城から離れ、国境に近付くほど犯罪が増えた。物盗はもちろんのこと、傷害事件も頻繁に起こり、最近では人身売買も行われているという噂がたつようになって、いよいよ黙って見過ごす訳には行かなくなった城のお偉方たちは相澤をリーダーに据えて街の外れに向かうように言付けた。相澤がリーダーに抜擢されたのは単純に相澤が一番国境近くの土地に詳しかったからだ。

    相澤は今でこそ傭兵として城勤めをしているが、昔は国境近く、言わば貧民街に住んでいた。貧しかったわけではなく仕事上都合が良かったのだ。その頃の相澤の仕事は賞金稼ぎだった。貧民街には太陽の下を歩けないようなことをしてきたヤツらがわんさといたので、相澤はそんなヤツらを捕まえて回っていた。友人であるマイクはいつも相澤のことを心配していて、顔を見るたびにシロに勤めろ、口利きなんかしなくたってお前が捕まえてきた賞金首たちの数を見りゃすぐに許可も下りる。いつか親友が知らないうちにどこかの路地裏でおっ死ぬんじゃないかって胃を痛めているオレの身にもなってくれ、と嘆願されたのは一度や二度ではなかった。相澤は決まって山田の誘いを断っていた。そんななかで相澤が一度だけ大きな怪我をした。相澤に恨みのある人間に後ろっから刺された。運良くマイクが相澤のもとを訪ねに来た時間とかち合って相澤を刺した男は捕まり、相澤は病院に搬送された。目が覚めたらマイクはおいおいと泣いていて、もうこんなことはいやだと言う。頼むから城に勤めてくれ、こんな死に場所を探すような方法じゃなくたっていい、やることは変わらないのにフリーでやっていく意味がどこにあるんだ。そう言われたからというわけではないが、あんまりにも泣く友人にさすがの相澤も申し訳なくなって首を縦に振った。その頃から相澤は城勤めとなり、勤務先に近い街中に居住区を移した。傭兵のヤツらはほとんどがずっと街中で生活を送ってきた者ばかりで、やれ物盗だ、傷害だ、果ては人身売買だと言われても、それがどこでどのように行われているかてんで想像できない様子だった。これではただの噂話で終わ
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