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    ほの

    hibaru_q

    DONE【電子特異点4_Re/展示作品】
    既刊の宣伝を兼ねた書き下ろし小話です。
    原城は「はるのじょう」「はるのしろ」とも読み、春には今も桜が咲き誇ります。

    本もこんな感じの甘めほのぼの+少しシリアスな短編集です。ご興味ありましたら宜しくお願いいたします。
    パスワードはピクリエにて公開しております。
    天ぐだ♀/その心はまだ、春待つ庭に――そうか、皆いないんだった
    無機質な天井に向かって呟いた言葉が暗闇に吸い込まれる。
    年末年始、カルデアのサーヴァントたちはそれぞれの故郷へ里帰りをしていた。
    出立前に挨拶をとマイルームに入り浸るサーヴァントも数多く、ここ数日は毎晩お泊り会のような賑やかさだった。彼らが全盛期だった頃の思い出話は明け方まで尽きることなく。
    「マスター、良いお年を!」
    「うん、またね!」
    そして、祭りの後のように、空っぽになった部屋に静けさが訪れた。
    まるで、人類最後のマスター・藤丸立香はもう必要なくなったかのように。

    皆、自分に明確な悪意を持っているわけではない。
    言葉の端々から、彼らなりの気遣いを感じるのも確かだった。
    あの時は、何もできない自分に任せるしかなかった。それ以外に選択肢がなかったのだ。
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    ika0253

    TRAINING逆バニー族(あくまで種族)の炎ホの出会い、前日譚的なやつ。個性の扱いとかまだ設定ふわふわしてます。
    幼いホークスしか出てこないし、幼い子に逆バニ着せるのはアレなので、大人になったら逆バニ衣装になる種族です。なので炎司さんだけ逆バニー服着せられてます。
    これは逆バニーである必要あるのか?と思う人しかいないと思いますが、わたしが逆バニーを愛しているので無茶やらしてもらってます💪
    逆バニー族の炎ホ〜前日譚〜ここは逆バニー族の住む集落。
    強い雄達は狩に出かけ、他の者たちは木の実等を採取しながら生活を営んでいた。

    「やっぱり手ん届く範囲はもう採られてしもうとる」
    見上げても近くに果実はなく、辛うじて高いところに成っている程度だ。秋も深くなってきておりそもそもの数も少なくなってきている。集落から離れた場所ならばもう少し残っているのだろうが、齢十にもならない少年には森はまだまだ危険だ。
    「でも、持って帰らんと今日食べられるもんもなかし……」
    仕方がない、と周りに誰もいないことを確認して背中に生えた羽根を一枚ずつ器用に操作し、高い位置にある実をもぎる。子供の逆バニー族は裾の長いスモッグのような服を与えられており、その裾部分を広げて振ってくる果実を受け止める。
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