まそ・しなのめ
TRAINING(この描写いれたかったけど入れられなかった編)アイ光,告白 番外編(この描写いれたかったけど入れられなかった編)
「私の事、どう思ってくれているんだい、教えて」
「…うん……少し、だけ…待って」
「あぁ、待つさ、君から私の事がどう見えているのか知りたい、待ってでも、知りたいんだ」
切れ長の目を細めて微笑まれて、その瞳が、感情が…私に向いていると思うと息が出来なくなってしまうようだった。
大きな手が頬を包み、少しずつ顔が近くなって、被さるように抱きしめられ、感情が溢れて涙が出てくる。
もう、止められない。
「……すき」
「もう一度、」
息づかいが聞こえてくるくらい近くて、額同士が合わさる。
アイメリクの高い鼻がすりすりと私の鼻をさすり、蒼の瞳が私を映す。
「……アイメリク」
「うん、」
583「私の事、どう思ってくれているんだい、教えて」
「…うん……少し、だけ…待って」
「あぁ、待つさ、君から私の事がどう見えているのか知りたい、待ってでも、知りたいんだ」
切れ長の目を細めて微笑まれて、その瞳が、感情が…私に向いていると思うと息が出来なくなってしまうようだった。
大きな手が頬を包み、少しずつ顔が近くなって、被さるように抱きしめられ、感情が溢れて涙が出てくる。
もう、止められない。
「……すき」
「もう一度、」
息づかいが聞こえてくるくらい近くて、額同士が合わさる。
アイメリクの高い鼻がすりすりと私の鼻をさすり、蒼の瞳が私を映す。
「……アイメリク」
「うん、」
5inferno11
DOODLEアイ光 / 種族設定・ネタバレなし。アイ(→)←光。全然付き合ってない。偶像は羽ばたかない 英雄殿が断れない性格であることは、自分の頭にも入っていたはずなのに。とはいえ、如何なるときも彼女が私の支配下に置かれているなどとは考えていない。気心の知れた仲だとは思っているが、彼女のことを恐れ多く感じて距離を置こうとしてしまう部分はまだ、ほんの少し残っている。
アルコールにより熱を帯びた身体が寝返りを打とうとして藻掻いた。寝室へと歩みを進めながら彼女を抱え直す。首が程よい位置に落ち着いたのか、安心したように大人しくなった。
英雄殿の身体がひとつ落とされたところでベッドは簡単には沈まない。警戒心もなく放り出された足から靴を脱がせ、薄らと傷の浮いた肌はそこから見え隠れしている。
「英雄殿」
「んー……」
1046アルコールにより熱を帯びた身体が寝返りを打とうとして藻掻いた。寝室へと歩みを進めながら彼女を抱え直す。首が程よい位置に落ち着いたのか、安心したように大人しくなった。
英雄殿の身体がひとつ落とされたところでベッドは簡単には沈まない。警戒心もなく放り出された足から靴を脱がせ、薄らと傷の浮いた肌はそこから見え隠れしている。
「英雄殿」
「んー……」
5inferno11
DOODLEアイ光 / 種族設定・ネタバレなし。枷があるなら踊れない「体は丈夫なほうだと思ってるんだけどね。……情けない」
椅子に腰掛けた英雄殿は靴から開放された足をぱたぱたと泳がせていた。靴の鋭い縁や摩擦によってなのか、じわりと血が滲んでいる。社交の場で真新しい靴を用意したのだろうが、かえってそれは彼女を圧迫してしまっていた。
「歩けないほどじゃない」
「実際は?」
「痛い、泣きそう、帰りたい」
顔色を変えずにぶっきらぼうに言い捨てるものだからつい笑ってしまった。先程まで気丈に振舞っていたぶん、弱味を見せられるとこちらも困ってしまう。しかし今回は英雄殿も個人としてこの場に呼ばれている。早々に帰宅し期待を裏切ることは考えていないだろう。
ひんやりとした足を掬い、医療セットから拝借してきたガーゼを宛てがう。凝固しかけた血にぴったりと付着し、同時に英雄殿が身構えた。
1170椅子に腰掛けた英雄殿は靴から開放された足をぱたぱたと泳がせていた。靴の鋭い縁や摩擦によってなのか、じわりと血が滲んでいる。社交の場で真新しい靴を用意したのだろうが、かえってそれは彼女を圧迫してしまっていた。
「歩けないほどじゃない」
「実際は?」
「痛い、泣きそう、帰りたい」
顔色を変えずにぶっきらぼうに言い捨てるものだからつい笑ってしまった。先程まで気丈に振舞っていたぶん、弱味を見せられるとこちらも困ってしまう。しかし今回は英雄殿も個人としてこの場に呼ばれている。早々に帰宅し期待を裏切ることは考えていないだろう。
ひんやりとした足を掬い、医療セットから拝借してきたガーゼを宛てがう。凝固しかけた血にぴったりと付着し、同時に英雄殿が身構えた。
晴@うどん巫女
DOODLEQ.どうしてめりくさんは狼男ではなく吸血鬼の仮装なんですか?A.私が見たかったからです。
アイ光守護天節2023「てっきり、狼男の仮装をすると思ったのに……」
「少々趣向を変えてみようと思ってね」
「その結果が、吸血鬼なの?」
問いかけたハツナは戸惑った表情でアイメリクを見上げている。確かに、あの流れなら狼男の仮装をすると思われていても仕方がないか――そう考えながら、アイメリクはハツナの頬をするりと撫でた。
赤ずきんを被った少女がお使いに出たところ、母親の言いつけを守らず花畑に寄り道をした結果、狼男に騙されて食べられてしまう。そんな昔ばなしが、黒衣森には伝わっているのだという。ハツナからその話を聞いたアイメリクは、守護天節の仮装にちょうどいいのではないかと提案した。提案と言えば聞こえはいいが、愛しい少女の赤ずきん姿が見たいという下心以外、何も持ち合わせていなかったが、ハツナは「いいアイデアですね」と賛同し、今日を迎えたのである。
972「少々趣向を変えてみようと思ってね」
「その結果が、吸血鬼なの?」
問いかけたハツナは戸惑った表情でアイメリクを見上げている。確かに、あの流れなら狼男の仮装をすると思われていても仕方がないか――そう考えながら、アイメリクはハツナの頬をするりと撫でた。
赤ずきんを被った少女がお使いに出たところ、母親の言いつけを守らず花畑に寄り道をした結果、狼男に騙されて食べられてしまう。そんな昔ばなしが、黒衣森には伝わっているのだという。ハツナからその話を聞いたアイメリクは、守護天節の仮装にちょうどいいのではないかと提案した。提案と言えば聞こえはいいが、愛しい少女の赤ずきん姿が見たいという下心以外、何も持ち合わせていなかったが、ハツナは「いいアイデアですね」と賛同し、今日を迎えたのである。
5inferno11
DOODLEアイ光 / 現パロ。種族設定・ネタバレなし。シャッターチャンスを与えるな 血の気が引く。眼下には送信済の画像があった。そこまではまだいい。すぐに送信を取り消せばまだ取り返しはついた。しかしそんな期待も悲しく、その既読は私が送信した直後につけられてしまっていた。
これはアイメリクに送るつもりなど更々なかったのだ。新しく購入した下着なのだが可愛らしいデザインに感動し、自分で写真を撮っていた。そのまま「似合う?」などと軽く話題に出して軽く流せばよかったものの、考える間もなく着信が入った。
「誰に送るつもりで?」
背筋が凍る。先に嫉妬が芽生えているのは可愛らしいことだが、大の大人の嫉妬は大変可愛らしくない。
「似合う?」
「似合っている。……が、これは私に送るつもりはなかっただろう」
1080これはアイメリクに送るつもりなど更々なかったのだ。新しく購入した下着なのだが可愛らしいデザインに感動し、自分で写真を撮っていた。そのまま「似合う?」などと軽く話題に出して軽く流せばよかったものの、考える間もなく着信が入った。
「誰に送るつもりで?」
背筋が凍る。先に嫉妬が芽生えているのは可愛らしいことだが、大の大人の嫉妬は大変可愛らしくない。
「似合う?」
「似合っている。……が、これは私に送るつもりはなかっただろう」
5inferno11
DOODLEアイ光 / 種族設定・ネタバレなし。架空の天使 宗教国家であるゆえに信仰を唱えることは何もおかしな話ではない。それはものであったり人であったり、あるいは存在しない事象だったりすることもある。
───天使がいるんだ。
そうアイメリクが話題に出したのが、前者であるのか後者であるのかは理解できなかった。ぼんやりと頭に浮かべるのは、彫刻になるような美しい女神の姿だ。どうやらそれを彼は目視で見たことがあるらしい。
イシュガルドの街を歩きながら、そんな話に疑問を覚える。なんでも、初めて聞く話だということもあった。
「それは他の人にも見えるの?」
「エスティニアンにも教えたらそれはお前だけだと言われた」
よりにもよっていちばん信仰だか何だかに疎そうなエスティニアンにその話をしたのか。まあ長年の付き合いのある彼らのことだ、そんな些細な会話は流す程度に行っているのかもしれない。
1108───天使がいるんだ。
そうアイメリクが話題に出したのが、前者であるのか後者であるのかは理解できなかった。ぼんやりと頭に浮かべるのは、彫刻になるような美しい女神の姿だ。どうやらそれを彼は目視で見たことがあるらしい。
イシュガルドの街を歩きながら、そんな話に疑問を覚える。なんでも、初めて聞く話だということもあった。
「それは他の人にも見えるの?」
「エスティニアンにも教えたらそれはお前だけだと言われた」
よりにもよっていちばん信仰だか何だかに疎そうなエスティニアンにその話をしたのか。まあ長年の付き合いのある彼らのことだ、そんな些細な会話は流す程度に行っているのかもしれない。
5inferno11
DOODLEアイ光 / 種族設定・ネタバレなし。ティースプーンで好きなだけ 視線を泳がせる。その目はアイメリク本人に到底向けられるものではなく、彼の持つ本に対してもそれは同様であった。表紙からも背表紙からも、嫌というほどタイトルがはみ出している。どうして買ったときにブックカバーを貰わなかったのかと過去の自分を恨んだ。
閉じられていた本はアイメリクの手によって開かれ、ぱらぱらと飛ばし読みでページを捲る。彼は聡明である。短時間でも少し頭に入れれば内容を把握できるのであろう。互いに無言を貫くその間も紙の擦れる音だけが響いた。
「なるほど」
先に沈黙を破ったのはアイメリクのほうだった。どこか力強く閉じられた本は、私の手元へと返される。タイトルはこうだ。───『旦那様の淫靡な夜』。
1018閉じられていた本はアイメリクの手によって開かれ、ぱらぱらと飛ばし読みでページを捲る。彼は聡明である。短時間でも少し頭に入れれば内容を把握できるのであろう。互いに無言を貫くその間も紙の擦れる音だけが響いた。
「なるほど」
先に沈黙を破ったのはアイメリクのほうだった。どこか力強く閉じられた本は、私の手元へと返される。タイトルはこうだ。───『旦那様の淫靡な夜』。
5inferno11
MENUR18サンプル「BOILED」アイ光R-18/B5/24P ¥500
2023.06.25 頭割りだョ!ヒカセン集合5
Eアライアンス こ10
▼ 通販ページ
https://satomimi.booth.pm/items/4856946
(再販希望はWavebox https://wavebox.me/wave/9axwpjbtgupx6t5g/ まで) 7
晴@うどん巫女
DOODLEうちのアイ光前提の古代のお話。うちのアゼムとエメトセルクが会話してるだけ。短い。「今度はどこをウロチョロしていたんだ、アゼム」
「ウロチョロなんて、人聞きの悪いこと言うのね。ちょっと雪原でお手伝いをしていただけよ?」
「……また、アイツのところにいたのか」
「手伝いのついでに、少し立ち寄っただけだけどね」
「なんとまあ、随分とご執心なんだな?」
「だって、あの人はあなたと違って、私の話を聞くとき楽しそうにしてくれるんだもの」
無邪気な彼女の返答に、己の眉間に皺が一つ増えるのも構わず、エメトセルクは顔をしかめた。
218「ウロチョロなんて、人聞きの悪いこと言うのね。ちょっと雪原でお手伝いをしていただけよ?」
「……また、アイツのところにいたのか」
「手伝いのついでに、少し立ち寄っただけだけどね」
「なんとまあ、随分とご執心なんだな?」
「だって、あの人はあなたと違って、私の話を聞くとき楽しそうにしてくれるんだもの」
無邪気な彼女の返答に、己の眉間に皺が一つ増えるのも構わず、エメトセルクは顔をしかめた。
5inferno11
DOODLEアイ光♀テンプレ( https://twitter.com/fugutakut/status/1592825407531016192?s=46&t=qFZy4YGBAReIKYU0OqmMIg )お借りしました 2
まそ・しなのめ
TRAININGヒカセン♀がメリクさんへ伝えたいようです🤔日に日に書く文字数が多くなってきているので前編です
アイ光・告白(前編)「……アイメリクに伝えたい事があるの」
休憩中のアイメリクに必然的に出くわし、いつも通りの何気ない会話の間に、構えていない事をアピールするかのようにはにかみながらそう伝えると、アイメリクは鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしながら数秒静止していた。その透き通る蒼い瞳の中に私が映っている。綺麗な瞳だな、と考えているとアイメリクは急に顔を逸らし、どうやら口元を押さえているようだ。
大丈夫かと問うときにしないでくれ、と返答する。なかなかこちらを向いてくれないものだから、覗き込むと嫌そうに再びそっぽを向かれてしまった。それでも見えた頬が少しだけ赤くなっている。白い肌には分かりやすく映っていた。
「…それは、場所を変えた方が良いかな?」
448休憩中のアイメリクに必然的に出くわし、いつも通りの何気ない会話の間に、構えていない事をアピールするかのようにはにかみながらそう伝えると、アイメリクは鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしながら数秒静止していた。その透き通る蒼い瞳の中に私が映っている。綺麗な瞳だな、と考えているとアイメリクは急に顔を逸らし、どうやら口元を押さえているようだ。
大丈夫かと問うときにしないでくれ、と返答する。なかなかこちらを向いてくれないものだから、覗き込むと嫌そうに再びそっぽを向かれてしまった。それでも見えた頬が少しだけ赤くなっている。白い肌には分かりやすく映っていた。
「…それは、場所を変えた方が良いかな?」
まそ・しなのめ
TRAINING前回の「議長のお父さんのお話」のその後アイ光・告白その後その後
目が覚めると、そこは何の変哲もない神殿騎士団の仮眠室だった。
珍しい、普段はプライベートなんて無いただの二段ベッドだが、ベッドにカーテンがあり、周りの目を塞いでいた。
ふう、と白い息を吐いて寝返りをうつ。
なんだか枕があたたかく、柔らかい。
やわら…
目を開けると目の前に白い肌で顔の小さいアウラの女性がいた。
その瞬間、全てを思い出した。
自分の弱い部分を見せて、情けなく年下の女性に縋り付いて、子供のように泣いて…
「っ!!!」
顔を真っ赤にして勢い良く起き上がるとリコは目を擦りながら目を開けた。
「…おはよ、アイメリク」
寝起きの掠れ声に色気を感じながらも何もないと信じながら頭を抱えた。
装備は脱がされているが上下しっかりと衣服は着ており、リコも角帽と上着を脱いでいた。
543目が覚めると、そこは何の変哲もない神殿騎士団の仮眠室だった。
珍しい、普段はプライベートなんて無いただの二段ベッドだが、ベッドにカーテンがあり、周りの目を塞いでいた。
ふう、と白い息を吐いて寝返りをうつ。
なんだか枕があたたかく、柔らかい。
やわら…
目を開けると目の前に白い肌で顔の小さいアウラの女性がいた。
その瞬間、全てを思い出した。
自分の弱い部分を見せて、情けなく年下の女性に縋り付いて、子供のように泣いて…
「っ!!!」
顔を真っ赤にして勢い良く起き上がるとリコは目を擦りながら目を開けた。
「…おはよ、アイメリク」
寝起きの掠れ声に色気を感じながらも何もないと信じながら頭を抱えた。
装備は脱がされているが上下しっかりと衣服は着ており、リコも角帽と上着を脱いでいた。
まそ・しなのめ
TRAINING議長のお父さんのお話*パッチ2.0以上のネタバレ含みます
ヒカセン(リコちゃん)学者設定
アイ光・お父さんのお話お父さんのお話。
英雄と呼ばれるアウラの女性、リコは神殿騎士団のアイメリクの執務室のソファへ座り、対してアイメリクは白く雪が積もる窓の外を見つめていた。
流れで教皇の話になった途端、アイメリクの表情が少しだけ曇った。
もう大丈夫、と毎回言うが何か詰まらせているような、わだかまりを残しているかのような会話だった。
「今は、大丈夫?」
「あぁ、君には迷惑をかけたね、すまなかった」
「本当は?」
「えっ?」
「無理に話せとは言わないけど、自分に嘘ついてもスッキリしないよ?」
そう伝えると、彼は驚いた後に頭を抱えながら苦笑いをした。
「君には敵わないな」
「そのくらい気づくわよ」
「……最初に聞いた時はショックだった」
「…うん、」
1311英雄と呼ばれるアウラの女性、リコは神殿騎士団のアイメリクの執務室のソファへ座り、対してアイメリクは白く雪が積もる窓の外を見つめていた。
流れで教皇の話になった途端、アイメリクの表情が少しだけ曇った。
もう大丈夫、と毎回言うが何か詰まらせているような、わだかまりを残しているかのような会話だった。
「今は、大丈夫?」
「あぁ、君には迷惑をかけたね、すまなかった」
「本当は?」
「えっ?」
「無理に話せとは言わないけど、自分に嘘ついてもスッキリしないよ?」
そう伝えると、彼は驚いた後に頭を抱えながら苦笑いをした。
「君には敵わないな」
「そのくらい気づくわよ」
「……最初に聞いた時はショックだった」
「…うん、」
まそ・しなのめ
TRAINING酒場で酔ってニコニコするだけの話。多分続く。
エステニャンがいる。
アイ光・酒場で酔ってニコニコするだけの話「リコ、飲み過ぎだ」
「まだそんなに飲んでないよ〜ほらアイメリクも飲みましょ?」
「さっきから飲んでいる、酔った君がいるのに私が酔い潰れては何のために居るのかわからなくなるだろう?」
ある日の夜、光の戦士リコはアイメリクを誘って忘れられた騎士亭を訪れていた。普段はボーレル邸で優雅なワインを嗜んでいるが、リコが大衆酒場へ行きたいと言うものだから渋々アイメリクが付き合っていた。
「おういつもの……って、今日は珍しい客人がいるな?」
そう入店してきたのはエスティニアンだった。装備は外しており、どうやら完全オフのようだ。
別に呼んではいない。アイメリクは油断ならない蒼の竜騎士に向けて睨みながら目を細めた。
「ここに居ると知っていたのか?」
490「まだそんなに飲んでないよ〜ほらアイメリクも飲みましょ?」
「さっきから飲んでいる、酔った君がいるのに私が酔い潰れては何のために居るのかわからなくなるだろう?」
ある日の夜、光の戦士リコはアイメリクを誘って忘れられた騎士亭を訪れていた。普段はボーレル邸で優雅なワインを嗜んでいるが、リコが大衆酒場へ行きたいと言うものだから渋々アイメリクが付き合っていた。
「おういつもの……って、今日は珍しい客人がいるな?」
そう入店してきたのはエスティニアンだった。装備は外しており、どうやら完全オフのようだ。
別に呼んではいない。アイメリクは油断ならない蒼の竜騎士に向けて睨みながら目を細めた。
「ここに居ると知っていたのか?」
まそ・しなのめ
TRAINING雨の中のキスちょっと大人な雰囲気
アイ光・雨の中のキスある日の昼下がり、急に雲行きが怪しくなったグリダニアにぽつぽつと雨が降る。
「しまった、雨予報だったのか」
隣国の教皇代理を連れてひそひそ木立を歩いていた冒険者リコは、ずぶ濡れになると慌てて拠点のある場所へと急いだ。
いくら走っても雨は待ってくれず、シャワーのように降る水を全身で被りながら走る。すでに装備はずぶ濡れで、髪もぺったりとまるで風呂上りのようになっていた。
「ひどい雨ね」
「あぁ、大丈夫か?ハンカチくらいしかないが…」
顔から流れる水滴を優しく彼のハンカチが拭き取る。
「ふふ、このくらい慣れてるから大丈夫」
拭いてくれるその優しくて、冷たくて大きな掌を優しく手で包むとピクリと跳ね上がり、動きを止めた。
560「しまった、雨予報だったのか」
隣国の教皇代理を連れてひそひそ木立を歩いていた冒険者リコは、ずぶ濡れになると慌てて拠点のある場所へと急いだ。
いくら走っても雨は待ってくれず、シャワーのように降る水を全身で被りながら走る。すでに装備はずぶ濡れで、髪もぺったりとまるで風呂上りのようになっていた。
「ひどい雨ね」
「あぁ、大丈夫か?ハンカチくらいしかないが…」
顔から流れる水滴を優しく彼のハンカチが拭き取る。
「ふふ、このくらい慣れてるから大丈夫」
拭いてくれるその優しくて、冷たくて大きな掌を優しく手で包むとピクリと跳ね上がり、動きを止めた。
まそ・しなのめ
TRAININGアウラの女の子アイ光・雪玉「っぶふ!」突然、顔に冷たい物が衝突して砕けた。目の前にはリコが悪戯な笑みを浮かべていることから、これは雪玉をぶつけられたのだろう。「……リコ、いくら仲が良くても私以外の要人に雪玉をぶつけてはいけないよ」「まさか、アイメリクだからつい…」まさかあの凛とした英雄が面白半分に雪玉を投げてくる奴だとは誰が思っただろう。「ほらもういっちょ投げちゃうぞ」真顔でふざけてくるのは少々恐怖だった。「私が雪玉を投げてこないと思ったら大間違いだ…ぞっ!」1つ、片手で固めた雪玉を英雄に向かって投げるも軽やかにしゃがんで回避された。どうやら高度な雪合戦にしようとしているようだ。私の中にも無邪気な心が残っていたのだなと思ったのはリコと出会ってから気付かされた。「本当に、君は無邪気だな」しかし、イシュガルドに平和をもたらした人間は間違いもなく彼女だと思うと、少し楽しい事に付き合ってあげようと思った。この幸せなひとときを噛み締めようじゃないかとくしゃりと笑って雪玉を投げ合った。
430