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MAIKINGリリの声帯模写してたら女体化しちゃったゲの話。書きかけ。尻叩きに
「 ……なんだ、まだ練習してんのか」
作業を終えて部屋に戻ると、すでに耳に馴染んだ女の声がして。
中でブラッシュアップに励んでいるらしいメンタリストに声をかけた。
この男の声帯模写は特殊で。
完全に役になりきっている時は、外見まで変わってしまう。
蝙蝠というより変幻自在の化け狐だ。
……どちらかと言えば、完璧に作り上げられたイメージに引き込まれて、脳がそのイメージを視覚に投影している、と言うのが近いのだろうが。
そんなことを思いながら部屋に入ると、珍しくゲンが固まっていて。
こちらの気配に気づいて、怖々というふうに振り返った。
「 千空ちゃん!!!どうしよ!!!???」
「 あ"ぁ?」
女の声のまま、いつになく切羽詰まった様子で訴えられて、怪訝に思って問い返す。
964作業を終えて部屋に戻ると、すでに耳に馴染んだ女の声がして。
中でブラッシュアップに励んでいるらしいメンタリストに声をかけた。
この男の声帯模写は特殊で。
完全に役になりきっている時は、外見まで変わってしまう。
蝙蝠というより変幻自在の化け狐だ。
……どちらかと言えば、完璧に作り上げられたイメージに引き込まれて、脳がそのイメージを視覚に投影している、と言うのが近いのだろうが。
そんなことを思いながら部屋に入ると、珍しくゲンが固まっていて。
こちらの気配に気づいて、怖々というふうに振り返った。
「 千空ちゃん!!!どうしよ!!!???」
「 あ"ぁ?」
女の声のまま、いつになく切羽詰まった様子で訴えられて、怪訝に思って問い返す。
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DONEフォロワーさんとお話してたコーヒーネタ現パロ千ゲ無糖と微糖「 はい、千空ちゃん♬」
あたたかげな湯気を漂わせて、コトンとカップが目の前に置かれる。
白いカップには、濃い琥珀色の液体。それにいつもの角砂糖とミルクピッチャーが添えられている。
「 大学のレポート?……あんまり根詰めすぎないようにね」
「 おう。……テメーは飲まねぇのか?」
カップに口をつけながら問いかけると、答えずににこにこ笑ってこちらを見ていた。
やや濃いめのコーヒーに、オーガニックの角砂糖とミルクの甘さがやわらかくて。
好みを完全に把握されている。
「 ご馳走さん。……じゃあ、テメーの分は俺が淹れてやるわ」
カップを手に立ち上がると、ゲンは焦ったように両手をバタバタさせた。
「 えっいいよ千空ちゃんレポートあるでしょ!」
731あたたかげな湯気を漂わせて、コトンとカップが目の前に置かれる。
白いカップには、濃い琥珀色の液体。それにいつもの角砂糖とミルクピッチャーが添えられている。
「 大学のレポート?……あんまり根詰めすぎないようにね」
「 おう。……テメーは飲まねぇのか?」
カップに口をつけながら問いかけると、答えずににこにこ笑ってこちらを見ていた。
やや濃いめのコーヒーに、オーガニックの角砂糖とミルクの甘さがやわらかくて。
好みを完全に把握されている。
「 ご馳走さん。……じゃあ、テメーの分は俺が淹れてやるわ」
カップを手に立ち上がると、ゲンは焦ったように両手をバタバタさせた。
「 えっいいよ千空ちゃんレポートあるでしょ!」
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DONEシャボン玉の歌って物悲しいよねって話から広げた千ゲネタ。しゃぼんだまとあおいそらしゃぼんだま とんだ
屋根まで とんだ
屋根まで飛んで
こわれてきえた
おそらく、子供の頃、多くの人が耳にしたことがあるだろう、うた。
それは彼も同様で。
キャビンで千空たちがしゃぼんだま遊びをしていた、とコハクに聴いてからなんとなく懐かしくなって、甲板で口ずさんでいた。
……なんだかもの悲しくて、ちいさい頃はあまり好きではなかったけれど。
ふわふわして、見目鮮やかで、人目を引くけれど薄っぺらで壊れやすくて。
……中身は、からっぽ。
なんだか自分を見ているようで。
からっぽな自分が嫌いなわけではないけれど、たまにふぅっと胸の中の空洞を自覚してしまうことがあって、そんな時はひどく寂寥感に駆られた。
……柄にもなく感傷的になっているのだろうかと、苦笑してしまう。
1728屋根まで とんだ
屋根まで飛んで
こわれてきえた
おそらく、子供の頃、多くの人が耳にしたことがあるだろう、うた。
それは彼も同様で。
キャビンで千空たちがしゃぼんだま遊びをしていた、とコハクに聴いてからなんとなく懐かしくなって、甲板で口ずさんでいた。
……なんだかもの悲しくて、ちいさい頃はあまり好きではなかったけれど。
ふわふわして、見目鮮やかで、人目を引くけれど薄っぺらで壊れやすくて。
……中身は、からっぽ。
なんだか自分を見ているようで。
からっぽな自分が嫌いなわけではないけれど、たまにふぅっと胸の中の空洞を自覚してしまうことがあって、そんな時はひどく寂寥感に駆られた。
……柄にもなく感傷的になっているのだろうかと、苦笑してしまう。
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MAIKINGパラレル千ゲ。親の口約束で許婚になってる設定の両片思いネタ。
めちゃくちゃ途中ですが書いたとこまで
JUST FALL IN LOVE① ……恋は落ちるもの、なんてよく言うけれど、そんなの創作の中だけのことで。
本当にそうだなんて思わなかった。
君に、出会うまでは。
親同士が決めた許婚との顔合わせの席で、手持ち無沙汰にカードをいじっていたら。
突然。
君が視界に飛び込んできた。
「 おいテメー今のどうやりやがった!?」
それは初歩的なカード消失マジックだったけれど、よほど彼の興味を引いたらしく。
好奇心に、きらきらとおおきなあかい瞳を輝かせて彼はずい、とこちらに詰め寄った。すべてを暴こうとするようなその視線から、目が離せなくて。
どくん、と大きく響いた鼓動とともに、時間が止まる。
この顔は知っている。事前に母から渡された写真にあった顔だ。けれど、写真ではもっと無表情で。こんな。
2674本当にそうだなんて思わなかった。
君に、出会うまでは。
親同士が決めた許婚との顔合わせの席で、手持ち無沙汰にカードをいじっていたら。
突然。
君が視界に飛び込んできた。
「 おいテメー今のどうやりやがった!?」
それは初歩的なカード消失マジックだったけれど、よほど彼の興味を引いたらしく。
好奇心に、きらきらとおおきなあかい瞳を輝かせて彼はずい、とこちらに詰め寄った。すべてを暴こうとするようなその視線から、目が離せなくて。
どくん、と大きく響いた鼓動とともに、時間が止まる。
この顔は知っている。事前に母から渡された写真にあった顔だ。けれど、写真ではもっと無表情で。こんな。
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DONE砂礫の楽園①朝フォロワーさんとお話ししてた戦闘力0の殺戮兵器ゲの千ゲ。
後半。
② https://poipiku.com/1403107/4195951.html
見渡す限り、石と砂と、そして機械の世界。
そんな状況でも、戦争は続いている。
限られた資源を奪い合うために。
……数百年前。
突如世界を襲った急速な砂漠化現象。
それでも各国で研究を重ね、全人口をフォローし得るプラントの準備は進められていた。それで、全てを賄えるはずだった。
その均衡が崩れたのは、ほんの一つのスイッチから。
過酷な長時間勤務の続く、某国の軍事研究施設で。
宿直の研究員が疲労のあまり誤操作してしまったそれは、長距離弾道ミサイルの発射ボタン。
これにより発射されたミサイルが、各国のプラントに壊滅的な打撃を与えた。……そうして、当初より速いスピードで、砂漠化は進行する。
あとは残った、あるいは活用可能なプラントをどう運用するか。
3201そんな状況でも、戦争は続いている。
限られた資源を奪い合うために。
……数百年前。
突如世界を襲った急速な砂漠化現象。
それでも各国で研究を重ね、全人口をフォローし得るプラントの準備は進められていた。それで、全てを賄えるはずだった。
その均衡が崩れたのは、ほんの一つのスイッチから。
過酷な長時間勤務の続く、某国の軍事研究施設で。
宿直の研究員が疲労のあまり誤操作してしまったそれは、長距離弾道ミサイルの発射ボタン。
これにより発射されたミサイルが、各国のプラントに壊滅的な打撃を与えた。……そうして、当初より速いスピードで、砂漠化は進行する。
あとは残った、あるいは活用可能なプラントをどう運用するか。
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MAIKINGぜろいちさんときゃっきゃしてる、おとなにナッツパロのやつ。もうちょっと続くけどキリのいいとこだからとりあえず。小学5年生の千ゲ(♀)。不思議なナッツで大人の女性になっちゃうゲで、同級生なのにガキおねもイケる素敵設定。
「 ……うーん……やっぱり俺、クラスの女子に比べて発育悪いよねぇ」
鏡と、キャミソールの中を見比べながらため息をつく。
まだ小学生、とは言うけれど、小学五年生ともなれば、発育のいい子はすでにかなり大人びている。
そんなクラスメイトの中で、自分は背も低いし、どう見てもつるぺたな扁平胸だし。
どうにもそれがコンプレックスだった。
「 あーあ、早くボン!キュ!ボン!のナイスバディになりた〜い!」
もっと大人びて、女の子らしければ自信が持てるのに。
現実はなかなか思い通りにいかない。
「 ま〜た、んなこと言ってんのか。……ウチまで聞こえてんぞ、ゲン」
子供らしからぬクールな声と共に、窓から幼馴染が現れる。
「 せ、せせせせんくうちゃん!……今の、聞いてた?」
9048鏡と、キャミソールの中を見比べながらため息をつく。
まだ小学生、とは言うけれど、小学五年生ともなれば、発育のいい子はすでにかなり大人びている。
そんなクラスメイトの中で、自分は背も低いし、どう見てもつるぺたな扁平胸だし。
どうにもそれがコンプレックスだった。
「 あーあ、早くボン!キュ!ボン!のナイスバディになりた〜い!」
もっと大人びて、女の子らしければ自信が持てるのに。
現実はなかなか思い通りにいかない。
「 ま〜た、んなこと言ってんのか。……ウチまで聞こえてんぞ、ゲン」
子供らしからぬクールな声と共に、窓から幼馴染が現れる。
「 せ、せせせせんくうちゃん!……今の、聞いてた?」
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DONEハッピーホワイトデー最近書いてるタカマガハラ+現パロ&にょたゆりクロスオーバー時空のにょたゆりちゃんホワイトデーネタ。ぜろいちさん元気になあれ♬
「 ……うーん、今年はどうしようかなあ」
冬から春にかけてはイベントごとが多い。
クリスマスに大晦日、三ヶ日が明けると千空ちゃんのお誕生日。そこから一か月でバレンタインとせわしない。
そして今月はホワイトデー。
本来はバレンタインのお返しをもらう日だが、バレンタインもホワイトデーも、昔から互いに贈り合っていたからプレゼント交換のような感覚がある。
バレンタインには手作りトリュフとホットチョコレート、実験や読書で手が荒れやすい千空のために、ハンドクリームを贈った。
さて、ホワイトデーはどうしたものだろう。
……そうだ。お揃いのネイルケアセットはどうだろう。デコレーションはしなくても、爪の保護用に使えるものだし、実用的だ。
3044冬から春にかけてはイベントごとが多い。
クリスマスに大晦日、三ヶ日が明けると千空ちゃんのお誕生日。そこから一か月でバレンタインとせわしない。
そして今月はホワイトデー。
本来はバレンタインのお返しをもらう日だが、バレンタインもホワイトデーも、昔から互いに贈り合っていたからプレゼント交換のような感覚がある。
バレンタインには手作りトリュフとホットチョコレート、実験や読書で手が荒れやすい千空のために、ハンドクリームを贈った。
さて、ホワイトデーはどうしたものだろう。
……そうだ。お揃いのネイルケアセットはどうだろう。デコレーションはしなくても、爪の保護用に使えるものだし、実用的だ。
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PASTにぶんのいちフォロワーさんとお話してた、ゲとなんでもはんぶんこしたいくちゃの千ゲ。
付き合ってません。
考えてみたら実質プロポーズだし結婚してた?
「 ……おう、それ半分よこせ」
最近、なんだかそう言われることが増えた。
中身は食べ物だったり、作業だったりいろいろだけれど。
今日は、さっき淹れたラテ。
最近冷えてきたからと用意したものだ。
もしかして、はんぶんこがブームなのだろうか。……ふとそう思ってないない、と首を振る。彼は合理性を重んじる人で、流行やブームに流されると言うことがない。
少なくとも、自分が知る限りでは。
「 ……飲みかけだけどいいの?新しいの淹れるよ?」
「 いちいち新しく作るのも非合理だろうが」
まあ、確かに言う通り、作る手間と片付ける手間は二倍になる。
「 じゃあ、千空ちゃんあと飲んでいいよ」
ちょっとぬるくなっちゃったけど。
「 おう、悪いな」
2044最近、なんだかそう言われることが増えた。
中身は食べ物だったり、作業だったりいろいろだけれど。
今日は、さっき淹れたラテ。
最近冷えてきたからと用意したものだ。
もしかして、はんぶんこがブームなのだろうか。……ふとそう思ってないない、と首を振る。彼は合理性を重んじる人で、流行やブームに流されると言うことがない。
少なくとも、自分が知る限りでは。
「 ……飲みかけだけどいいの?新しいの淹れるよ?」
「 いちいち新しく作るのも非合理だろうが」
まあ、確かに言う通り、作る手間と片付ける手間は二倍になる。
「 じゃあ、千空ちゃんあと飲んでいいよ」
ちょっとぬるくなっちゃったけど。
「 おう、悪いな」
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DONE悪ノリ千ゲ。013のツイートネタ。深夜に金策してたら情緒が崩壊して変なノリになっちゃった千ゲと巻き込まれギンロちゃんのやつ
「 ……目標額、あとちょっっとなのに、貯まんないねぇ、千空ちゃん…… 」
「 あ"〜……他、なんかねぇのかメンタリスト 」
「 ん〜……考えてるんだけどさあ〜…… 」
薄暗い部屋で、額を突き合わせるくらいの距離で二人は疲れたようにつぶやいて。
そこでぷつんと何かが切れた。
ふと、部屋の奥から秘めやかな声が響いて、銀狼は足を止めた。
ここは、千空とゲンの部屋のはずだが、こんな深夜にまた二人でなにか悪巧みでもしているのだろうか。
二人の密談の内容が気になって、耳をそばだてる。
「 ……ッあっ!……おれ、もう……無理……ッ!」
「 あ"ぁ?無理なわけあるか。……テメーなら、まだまだ余裕あんだろうが」
1295「 あ"〜……他、なんかねぇのかメンタリスト 」
「 ん〜……考えてるんだけどさあ〜…… 」
薄暗い部屋で、額を突き合わせるくらいの距離で二人は疲れたようにつぶやいて。
そこでぷつんと何かが切れた。
ふと、部屋の奥から秘めやかな声が響いて、銀狼は足を止めた。
ここは、千空とゲンの部屋のはずだが、こんな深夜にまた二人でなにか悪巧みでもしているのだろうか。
二人の密談の内容が気になって、耳をそばだてる。
「 ……ッあっ!……おれ、もう……無理……ッ!」
「 あ"ぁ?無理なわけあるか。……テメーなら、まだまだ余裕あんだろうが」
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MAIKING引き続きぜろいちさんときゃっきゃしてる高天原パロ。↓https://twitter.com/zeroichi14dcst/status/1362027505129979905?s=21
そーなちちゃんサイド(にょたゆり)のやつ
キャスト:
たかおみくん:干空ちゃん♂
ゆーきちゃん:ゲちゃ♂
そーたくん:干空ちゃん♀(高天原では♂)
なちくん:ゲちゃ♀
……人間が自然の理に反し、あらゆるものを汚し、破壊したために自然界の怒りを買い、このままでは高天原も中ツ国も共に滅んでしまう。……人間と言う種、それ自体が絶滅してしまう。それを防ぐには、五つの勾玉を集め、自然の怒りの中心でどうにか世界を維持している、天照のもとに向かう必要がある。
王都である、神王宮の城下町で、風の精霊はゲンにそう告げた。
あまりに容赦のない現実。現実感のない絶望。脳裏を、走馬灯のように大切なひとたちが過っていく。
どくん。どくん。……いやに、鼓動が大きく響いた。
滅ぶ。……死ぬ?みんな、消えてしまう?
親しい友人も、家族も、仕事で関わった人たちも、…………も?
……どくん。
一際大きな鼓動に、心臓が凍りついたような錯覚を覚える。
9023王都である、神王宮の城下町で、風の精霊はゲンにそう告げた。
あまりに容赦のない現実。現実感のない絶望。脳裏を、走馬灯のように大切なひとたちが過っていく。
どくん。どくん。……いやに、鼓動が大きく響いた。
滅ぶ。……死ぬ?みんな、消えてしまう?
親しい友人も、家族も、仕事で関わった人たちも、…………も?
……どくん。
一際大きな鼓動に、心臓が凍りついたような錯覚を覚える。
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DONEこないだからぜろいちさんときゃっきゃしてるタカマガハラパロ千ゲ。設定↓https://twitter.com/zeroichi14dcst/status/1362027505129979905?s=21
書きたいとこだけ書いたやつ。両片想い。
異世界幼馴染な女の子が拐われてくちゃが助けに行った(女の子はくちゃが好き)のでくちゃは彼女が好きなんだと誤解してるゲのやつ 1504
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PASTフォロワーさんリクエストの手のかっちりしたゲのお話。微妙にファーストキスネタの続き。付き合ってませんでした。
「 ……ゲンは男としては華奢な方だが、手はカッチリしているのだな 」
ふいに背後から手元を覗き込まれて、仕込袋を取り落としそうになる。
「 うわびっくりした!……藪から棒にどうしたの、コハクちゃん」
「 いや、別段。モヤシだミジンコだと言うので、思ったより手がしっかりしていて驚いただけだ 」
しかし、やはり指は細いし長いな。
などとつぶやきながら、指の形や手のひらの厚さ、皮膚の硬さなどを確認してくる。
若くて可愛い女の子に触られて悪い気はしないが、流石にちょっとどうかと思う。
……なんだか最近、千空ちゃんに似てきたような。
「 うん、手とか指は商売道具だからね。所謂パワー型ではないけど、鍛えてはあるよ 」
俺の手は、岩を割る手じゃなくて人の心の糸を手繰る手だから。
6375ふいに背後から手元を覗き込まれて、仕込袋を取り落としそうになる。
「 うわびっくりした!……藪から棒にどうしたの、コハクちゃん」
「 いや、別段。モヤシだミジンコだと言うので、思ったより手がしっかりしていて驚いただけだ 」
しかし、やはり指は細いし長いな。
などとつぶやきながら、指の形や手のひらの厚さ、皮膚の硬さなどを確認してくる。
若くて可愛い女の子に触られて悪い気はしないが、流石にちょっとどうかと思う。
……なんだか最近、千空ちゃんに似てきたような。
「 うん、手とか指は商売道具だからね。所謂パワー型ではないけど、鍛えてはあるよ 」
俺の手は、岩を割る手じゃなくて人の心の糸を手繰る手だから。
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PAST初期で気に入ってるやつ。千ゲンファーストキスネタ。「 ファーストキスはレモンの味って聞いたことあるけど、ホントかな?」
女の子って可愛いよな!
ふいにそんな話題を振られて、俺に訊くなという顔で振り返る。
「あ"ぁ?どういう科学的根拠だそりゃ。
つぅか、気になるなら試してみりゃいいじゃねぇか杠と」
どうせテメーのかわいい女の子はそこ一択だろうが。
そう切り返してやると、純朴という表現をまさに体現したかのような幼馴染みは真っ赤になった。
「そそそそんなこと出来るわけないだろう!俺と杠は!まだ!付き合ってないんだから!!」
あ"〜、そうだった。こいつらまだ付き合ってなかったんだった。付き合ってないと思ってんの本人たちだけだけどな。
律儀なこった、と心の中で独白する。
2332女の子って可愛いよな!
ふいにそんな話題を振られて、俺に訊くなという顔で振り返る。
「あ"ぁ?どういう科学的根拠だそりゃ。
つぅか、気になるなら試してみりゃいいじゃねぇか杠と」
どうせテメーのかわいい女の子はそこ一択だろうが。
そう切り返してやると、純朴という表現をまさに体現したかのような幼馴染みは真っ赤になった。
「そそそそんなこと出来るわけないだろう!俺と杠は!まだ!付き合ってないんだから!!」
あ"〜、そうだった。こいつらまだ付き合ってなかったんだった。付き合ってないと思ってんの本人たちだけだけどな。
律儀なこった、と心の中で独白する。