rainbow_ryoki
DONEツナはバナナの夢を見るか最低なタイトルでR18……まグ…ろ疑惑のKおじさんにどうにか気持ち良くなってもらおうと暁くん口でがんばってなんやかんやする話です。ノリが平成のBLっぽくできたかなと思いました。 6619
おじさん
DONEOuter Wildsパロの暁K プレイヤー→暁人 Feldspar→KKの配役 パロ元のネタバレ満載なのでゲームプレイしてから読むともっとオモロかもしれんな Outer Wildsはいいゾ〜これ 1485リョウ
MOURNINGED後みんな生きてる世界線なのに幸せにならなそうな暁→→→→→Kくらいの暁Kです。病み気味な闇思考暁人くんの思考がうるさい話。需要はないだろうけど思いついてしまったから書きました。供養!
繋がらない想い 繋がれた糸「僕はKKのことが好きです。付き合ってくれませんか」
アジトの一室。夜もすっかり更けて室内には僕とKKだけしかいない。
なんの捻りもない愛の告白を口にすれば、KKの目が見開かれた。けれどそれはほんの一瞬で、彼は目を細める。
ついにきたか、とでも思ったのかな?
そんな風に邪推してしまうのは、僕がKKに気があるということをあからさまに態度に出してきたから。
あの事件の後——まるで何事もなかったかのように僕らは渋谷に戻っていた。みんな生きたまま。こういうのを奇跡と言うのだろう。そして、生身のKKを目にした僕は決意したんだ。絶対に彼を離しはしないと。
適合者になった僕はKKのアジトに出入りするようになった。事件以降、頻度は落ちたとはいえ怪異は起きる。今まではKKが一人で解決していたみたいだけれど、無理をしていたのは明白だ。だから僕は手伝いを申し出た。KKは態々面倒事に首を突っ込むなって反対していたけれど、凛子さんが僕の援護をしてくれた。一人でやれることには限度がある、でも二人ならって。なにより、あの夜の実績が大きい。その話を出されたらKKもNOとは言えなくなったみたいで、試用期間の条件付きで仲間に加えてくれた。
2304アジトの一室。夜もすっかり更けて室内には僕とKKだけしかいない。
なんの捻りもない愛の告白を口にすれば、KKの目が見開かれた。けれどそれはほんの一瞬で、彼は目を細める。
ついにきたか、とでも思ったのかな?
そんな風に邪推してしまうのは、僕がKKに気があるということをあからさまに態度に出してきたから。
あの事件の後——まるで何事もなかったかのように僕らは渋谷に戻っていた。みんな生きたまま。こういうのを奇跡と言うのだろう。そして、生身のKKを目にした僕は決意したんだ。絶対に彼を離しはしないと。
適合者になった僕はKKのアジトに出入りするようになった。事件以降、頻度は落ちたとはいえ怪異は起きる。今まではKKが一人で解決していたみたいだけれど、無理をしていたのは明白だ。だから僕は手伝いを申し出た。KKは態々面倒事に首を突っ込むなって反対していたけれど、凛子さんが僕の援護をしてくれた。一人でやれることには限度がある、でも二人ならって。なにより、あの夜の実績が大きい。その話を出されたらKKもNOとは言えなくなったみたいで、試用期間の条件付きで仲間に加えてくれた。
リョウ
DONEさっさとくっついて欲しい暁Kのお話の最終話。https://poipiku.com/3543762/6928212.html / https://poipiku.com/3543762/6928197.html の続きです。
やっと完結!
前置き:ED後、みんな生きてる世界線で暁人くんとKKが一緒に祓い屋さんやってます。
言霊4 (完) 約束通りの夜8時。KKの自宅の前にきたけれど、インターフォンを鳴らすのを躊躇ってしまう。左手には立ち寄ったコンビニで買った缶ビールとおつまみセット、KKが吸ってたと記憶している銘柄の煙草が入ったコンビニ袋をぶら下げている。空いた右手をインターフォンに伸ばしてはいるが……。
どういう顔をすればいいんだろ……。
会って、昨日のことを謝らないと。そう思ってはいるものの、後ろめたさと気まずさは拭えない。何度も訪れたことがあるはずなのに、今日は目の前のドアが恐ろしく大きく重く感じられてしまう。
ふとコンビニ袋を下げた左腕を上げて時計を確認すると、ここに立ってからすでに数分が経過していた。いつまでもこうしている訳にもいかない。僕はゆっくり深呼吸し、意を決してインターフォンを押した。
4801どういう顔をすればいいんだろ……。
会って、昨日のことを謝らないと。そう思ってはいるものの、後ろめたさと気まずさは拭えない。何度も訪れたことがあるはずなのに、今日は目の前のドアが恐ろしく大きく重く感じられてしまう。
ふとコンビニ袋を下げた左腕を上げて時計を確認すると、ここに立ってからすでに数分が経過していた。いつまでもこうしている訳にもいかない。僕はゆっくり深呼吸し、意を決してインターフォンを押した。
おじさん
DONE暁K まるで腐向けな要素皆無だけど暁Kです 暁人が人を殺したらKKは一緒に背負ってくれると思ったので書いた 殺人ものなので一応成人済みの方のみ れっきとした大人の人は「yes」でお読みください 1653リョウ
DONE早くくっついて欲しい暁Kのお話。https://poipiku.com/3543762/6867424.html の続き。
二人ともそれぞれが拗らせてます。早くくっつけ。
こちらは暁人視点です。
次話でラストです。
前置き:ED後、みんな生きてる世界線で暁人くんとKKが一緒に祓い屋さんやってます。
言霊3 side 暁人 何であんなこと言っちゃったんだろう……。
昨夜のことを思い出しては何度もそんな後悔を繰り返していた。
なんでKKを責めるようなこと、言ってしまったんだろう。
今考えればKKが言っていることもわかる。明確な答えを出さないのは今の関係を壊さないための選択肢の一つだ。僕がそれに納得するかは別として。けれど、あのときはその選択肢自体を受け入れられなかった。そもそも、依頼者の話を僕とKKのことにすり替えてる時点でどうかしてたのだ。
言い訳をするなら、悪霊の気にあてられよくない方向に思考をもっていかれていた、引きずられてしまっていたせいだ。自分に向けてそんな言い訳を反芻してはため息を吐く。
この間から、自分に言い訳してばかりだ。
3086昨夜のことを思い出しては何度もそんな後悔を繰り返していた。
なんでKKを責めるようなこと、言ってしまったんだろう。
今考えればKKが言っていることもわかる。明確な答えを出さないのは今の関係を壊さないための選択肢の一つだ。僕がそれに納得するかは別として。けれど、あのときはその選択肢自体を受け入れられなかった。そもそも、依頼者の話を僕とKKのことにすり替えてる時点でどうかしてたのだ。
言い訳をするなら、悪霊の気にあてられよくない方向に思考をもっていかれていた、引きずられてしまっていたせいだ。自分に向けてそんな言い訳を反芻してはため息を吐く。
この間から、自分に言い訳してばかりだ。
リョウ
DONE早くくっついて欲しい暁Kのお話。https://poipiku.com/3543762/6867424.html の続き。
二人ともそれぞれが拗らせてます。早くくっつけ。
こちらはKK視点です。K夫婦の捏造含むのでご注意ください。という意味でワンクッション。
次話でラストです。
前置き:ED後、みんな生きてる世界線で暁人くんとKKが一緒に祓い屋さんやってます。 2968
KRTK_0023
DOODLEちょっとした出来心で描いた、、、☺️☺️☺️こういう感じの構図大好きなんだよねぇぇえええ
パスワードはいつものです
過去の投稿遡れば載ってますが、分からなかったら聞いてください🙌🙌
リョウ
DONE六月あきけ企画の作品です。お題は「ジューンブライド」を選びました。前置き:ED後みんな生きてるハッピーな世界線です。
Happy wedding 雨。さーっと細かく静かに降り注ぐ窓の外。雨雲が月をすっかり隠してしまっている。雨を嫌いだという人は多い。特に結婚式の日は晴れを望むだろう。ジューンブライドと言うけれど、梅雨のある日本には適さないのかも。
僕も雨はあまり好きではなかった、あの日までは。今は雨も悪くないと思える。彼と僕が出会ったあの日を思い出せるから。きっと、今日の雨も彼との距離を縮めるためのものなんだ。
結婚式場の控え室で僕はふーと息を吐いた。鏡を見れば白いタキシードを着て硬い表情をした自分の姿があった。ヘアメイクさんが髪をオールバックにセットした分、その表情がはっきりと見える。
コンコン
「どうぞ」
ドアのノックに応えれば、室内に待機している式場スタッフさんがドアを開けた。中に入ってきた麻里が僕を見るなりわぁっと声を上げた。
3524僕も雨はあまり好きではなかった、あの日までは。今は雨も悪くないと思える。彼と僕が出会ったあの日を思い出せるから。きっと、今日の雨も彼との距離を縮めるためのものなんだ。
結婚式場の控え室で僕はふーと息を吐いた。鏡を見れば白いタキシードを着て硬い表情をした自分の姿があった。ヘアメイクさんが髪をオールバックにセットした分、その表情がはっきりと見える。
コンコン
「どうぞ」
ドアのノックに応えれば、室内に待機している式場スタッフさんがドアを開けた。中に入ってきた麻里が僕を見るなりわぁっと声を上げた。
リョウ
DONEなかなかくっつかない暁Kのお話。https://poipiku.com/3543762/6724351.html の続きです。KKさんの態度にやきもきしている暁人くん。
戦闘シーン書くの楽しかったです。色々独自設定入れてしまいましたが、if世界線なのでご理解いただけると幸い。
もう少し続きます。
前置き:ED後、皆生きてる世界線で暁人くんとKKが一緒に祓い屋さんやってます。
言霊2 避けられても仕方ないと思っていた。端的に言ってしまえばKKを押し倒して逃げるように帰ったのだから。けれど、僕の予想とは裏腹に祓いの仕事の連絡が届いた。連絡は凛子さんからだった。よくよく考えてみれば、仕事は凛子さんから振られることが多い。KKが彼女に先日のことを話すわけもなく、ともすればいつもと変わらず「手伝いをお願いしたいのだけど」と凛子さんから連絡が来るのは当然のことだろう。
新たに懸念するべきかKKがごねて現場に来ない、ということだが、KKは仕事は真面目にこなすタイプだ。予定通りの時間に彼は現場に来た。常と変わらない態度で。KKに言わせればオトナの対応ということなのだろう。わざとこちらを意識しないようにしているのが癪で、僕はいつも以上にKKを目で追った。
5769新たに懸念するべきかKKがごねて現場に来ない、ということだが、KKは仕事は真面目にこなすタイプだ。予定通りの時間に彼は現場に来た。常と変わらない態度で。KKに言わせればオトナの対応ということなのだろう。わざとこちらを意識しないようにしているのが癪で、僕はいつも以上にKKを目で追った。
リョウ
DONE禁煙デーな暁K。ココアシガレットは美味しい。前置き:ED後、KKさんが生きている世界線で暁人くんとKKさんはラブラブだよ。
禁煙デー 何とはなしに眺めていたSNSのトピック欄に『世界禁煙デー』という文字。
へー、そんなのがあるのか。
隣に座るKKを見れば、ちょうど机の上においた煙草に手を伸ばすところだった。煙草のパッケージを手にし、一本引き抜くとぐしゃりとパッケージを握りつぶす。どうやら空になったみたいだ。
「煙草、買ってこようか?」
「ん? いいのか?」
「うん。喉渇いたからコンビニまで行こうと思ってたとこ。ついでに買ってくるよ」
「ありがとよ」
僕はソファから立ち上がり玄関へと向かった。
KKには禁煙してもらいたいけれど、そう簡単にいくとは思えない。運良くストックの煙草がなくなったわけだし、ひとまず今日だけでもお試し禁煙をしてもらえたらな。
1509へー、そんなのがあるのか。
隣に座るKKを見れば、ちょうど机の上においた煙草に手を伸ばすところだった。煙草のパッケージを手にし、一本引き抜くとぐしゃりとパッケージを握りつぶす。どうやら空になったみたいだ。
「煙草、買ってこようか?」
「ん? いいのか?」
「うん。喉渇いたからコンビニまで行こうと思ってたとこ。ついでに買ってくるよ」
「ありがとよ」
僕はソファから立ち上がり玄関へと向かった。
KKには禁煙してもらいたいけれど、そう簡単にいくとは思えない。運良くストックの煙草がなくなったわけだし、ひとまず今日だけでもお試し禁煙をしてもらえたらな。
おじさん
DONEキスの日暁K 禁煙してて口寂しいからキスで埋める話禁煙応援キャンペーン夜の路地、待ち合わせの場所に立っている男が目に入り、声を掛けようと上げかけた手を止める。忙しないリズムで足先をトントンと鳴らし、ストレスに顰められた表情で虚空を見つめている。かりかりと爪を立てながら唇を触り続けている手。どうやら禁煙は順調なようだ。
「お待たせ。酷い顔してるよ」
小走りに近付いてようやく声を掛ければ、眉をぴくりと動かしたKKは暁人を睨みつけた。
「遅え!」
「ごめんって。ちょっと準備に時間かかっちゃってさ」
「良いから早くしろ、限界なんだよ!」
「分かってるってば……ほら」
KKの要望通り、爪で弄られて赤くなった唇にそっと触れる。待ちきれないと疼くKKの視線に促されながら、優しくキスを落とした。舌で軽く唇を舐めると、少しだけ鉄の味が滲む。
1296「お待たせ。酷い顔してるよ」
小走りに近付いてようやく声を掛ければ、眉をぴくりと動かしたKKは暁人を睨みつけた。
「遅え!」
「ごめんって。ちょっと準備に時間かかっちゃってさ」
「良いから早くしろ、限界なんだよ!」
「分かってるってば……ほら」
KKの要望通り、爪で弄られて赤くなった唇にそっと触れる。待ちきれないと疼くKKの視線に促されながら、優しくキスを落とした。舌で軽く唇を舐めると、少しだけ鉄の味が滲む。
リョウ
DONE前置き:ED後、KKさんが生きている世界線で暁人くんとKKさんはラブラブだよ。キスの日な暁K。
キスの日「今日は何の日か知ってる?」
無邪気な声で暁人が言う。手にした文庫本に落としていた視線を声の方へと向けた。ソファに座る俺を見下ろす暁人の表情は、声と同じくとても無邪気に微笑んでいる。
こういう時のコイツは面倒だ。
正直に言えば、無邪気に笑顔を浮かべる暁人を可愛く思う。だが、面倒なのはコイツがそう言った表情を浮かべる時は何かしらの企みがあることを経験上知っているからだ。年下の恋人はこれで意外と計算高いのだ。
「今日?」
何を企んでいるのか。思案しつつ質問の意図を考える。
5月23日。ちらりとカレンダーに目をやるが、そこには予定の書き込みはないし、祝日というわけでもない。カレンダーに書いていない予定でもあったかと記憶をたどるが、思い当たるものは何もなかった。
1301無邪気な声で暁人が言う。手にした文庫本に落としていた視線を声の方へと向けた。ソファに座る俺を見下ろす暁人の表情は、声と同じくとても無邪気に微笑んでいる。
こういう時のコイツは面倒だ。
正直に言えば、無邪気に笑顔を浮かべる暁人を可愛く思う。だが、面倒なのはコイツがそう言った表情を浮かべる時は何かしらの企みがあることを経験上知っているからだ。年下の恋人はこれで意外と計算高いのだ。
「今日?」
何を企んでいるのか。思案しつつ質問の意図を考える。
5月23日。ちらりとカレンダーに目をやるが、そこには予定の書き込みはないし、祝日というわけでもない。カレンダーに書いていない予定でもあったかと記憶をたどるが、思い当たるものは何もなかった。
おじさん
DONE暁K 一週目を終えた暁人が何の因果かまたあの時へと戻ってきたのでKKを“命懸けで”救う話 この辺りの本編内容があやふやなまま書いたので若干違いあるかもしれません 雰囲気で読んでくださいED2 どの世界でも改修工事の途中で放棄された地下施設。ボロボロのコンクリートの中にまるで似つかわしくない鳥居を前にして、暁人は立ち止まる。
『どうした?浄化しねえのか』
右腕がぐい、と持ち上がる。ぼやぼやと湧き上がる黒煙を見つめながら、これから起こる出来事に、起こった出来事に意識を向ける。
ここで、この男の身体を取り戻す。絶対に。そう決めたのだ。
「KK」
『あん?』
「僕はあんたが好きだよ」
『は、……あ?オマエ、何言って……』
背後に感じる気配。振り返らずとも分かる、痩せた男の静かな空気。空間が歪む。真白な霧に包まれたその場所に立つのは、空っぽの肉体。KKの、肉体。
姿が変化する。鬼のような巨体へと成った痩男に、暁人は目を逸らさずに立ち向かう。
1345『どうした?浄化しねえのか』
右腕がぐい、と持ち上がる。ぼやぼやと湧き上がる黒煙を見つめながら、これから起こる出来事に、起こった出来事に意識を向ける。
ここで、この男の身体を取り戻す。絶対に。そう決めたのだ。
「KK」
『あん?』
「僕はあんたが好きだよ」
『は、……あ?オマエ、何言って……』
背後に感じる気配。振り返らずとも分かる、痩せた男の静かな空気。空間が歪む。真白な霧に包まれたその場所に立つのは、空っぽの肉体。KKの、肉体。
姿が変化する。鬼のような巨体へと成った痩男に、暁人は目を逸らさずに立ち向かう。
リョウ
DONEくっつく前の暁K。暁→→→←Kくらいの距離感。酔った勢いでつい「好き」と言ってしまった暁人くんと、それを聞いてゆれるKKのお話。
たぶん続きます。
前置き:ED後KKが生きてる世界線で、暁人くんとKKが一緒に祓い屋さんやってます。
言霊「好きだよ、KK」
あ、言っちゃった。
お酒のせいだ。きっとそうだ。
不意に出てしまった言葉に、自分に向かってそう言い訳をした。
僕とKKの間にあるテーブルの上にはビールの空き缶とワインの空き瓶が転がっている。盛り上がってしまって飲みすぎたのは間違いない。その結果が先程の失言だ。
とはいえ、KKもだいぶ酔っている。顔は赤く染まり、暑いと言って上着を脱いで半裸の状態だ。彼の自宅だから良いものの、外では絶対して欲しくない。恥ずかしいからとかではなく、その綺麗な身体を簡単に人目に晒して欲しくないと言うのが僕の意見だ。
これだけ酔っているのだから、僕の声はちゃんと聞こえていないかも知れない。正直、そうであって欲しい。欲しいが、明らかにKKの目線が逸れたのでその可能性は低い。とはいえ、言葉に対する返事が返ってくるわけでもない。
2592あ、言っちゃった。
お酒のせいだ。きっとそうだ。
不意に出てしまった言葉に、自分に向かってそう言い訳をした。
僕とKKの間にあるテーブルの上にはビールの空き缶とワインの空き瓶が転がっている。盛り上がってしまって飲みすぎたのは間違いない。その結果が先程の失言だ。
とはいえ、KKもだいぶ酔っている。顔は赤く染まり、暑いと言って上着を脱いで半裸の状態だ。彼の自宅だから良いものの、外では絶対して欲しくない。恥ずかしいからとかではなく、その綺麗な身体を簡単に人目に晒して欲しくないと言うのが僕の意見だ。
これだけ酔っているのだから、僕の声はちゃんと聞こえていないかも知れない。正直、そうであって欲しい。欲しいが、明らかにKKの目線が逸れたのでその可能性は低い。とはいえ、言葉に対する返事が返ってくるわけでもない。
おじさん
DONE暁K ED後生存IF 戦闘中に食らった幻覚で気が触れるKKの話 暁人が死ぬ描写有り死なば諸共目の前に対峙していたマレビトがオレに向かって手を翳す。瞬間強い光に包まれて目を眩ませる。ちかちかと明暗を繰り返す瞼の裏が落ち着いてゆっくりと視界を開かせれば、景色は夜の闇が広がる渋谷ではなかった。
「ここは……」
街並み自体は今まさに立っていた場所に変わりないが、真っ白に塗りつぶされている。着色前のフィギュアのような作り物感。何か攻撃を受けているのは確かだ。急いであのマレビトを浄化しなければ。
「KK!」
「暁人?」
背後からの切羽詰まった大声に呼ばれて振り返る。視線の先には、マレビトに背後を取られた暁人が立っていた。暁人の首に当てがわれた銀色の刃物に、冷たい空気が背筋を撫でていく。
「KK……!助けて!」
4304「ここは……」
街並み自体は今まさに立っていた場所に変わりないが、真っ白に塗りつぶされている。着色前のフィギュアのような作り物感。何か攻撃を受けているのは確かだ。急いであのマレビトを浄化しなければ。
「KK!」
「暁人?」
背後からの切羽詰まった大声に呼ばれて振り返る。視線の先には、マレビトに背後を取られた暁人が立っていた。暁人の首に当てがわれた銀色の刃物に、冷たい空気が背筋を撫でていく。
「KK……!助けて!」
リョウ
MAIKINGおKKさんが生きてる世界線で、暁人くんとKKが一緒に祓い屋さんやってます。暁人くんは見習い。暁K前提。なんやかんやあってKKが猫になる呪いかけられちゃったよ。でも呪いが半端で猫耳だけだよ。可愛いね。
2人のやりとり書いたら満足してしまったので投下。一応前後の話もあるけど長くなりそうなのでそのうちに。
おねこKKさん「KK……頭……」
暁人がこちらを指差し震える声でそう言った。
「頭?」
さっきから妙に周りの音が鮮明に聞こえる。それも定位がはっきりと。そこにきて暁人の指摘。
嫌な予感しかしない。嫌だなー嫌だなーと、どこぞの講談師のような気持ちでそっと頭に手を伸ばす。そして、それに触れるのと同時に暁人が叫んだ。
「猫耳!!」
KK自身には見えないが暁人が言う通り、そこには猫耳が生えているのだろう。髪の毛とは明らかに違う手触りと形に思わず絶句してしまう。呪いの直撃は避けたはずだ。耳以外に影響が出ているところはないかと慌てて全身を確認する。少なくとも、自分で確認できる範囲は大丈夫そうだ。いや、尻のあたりに違和感があるが、それをここで確認するわけにはいかない。
1915暁人がこちらを指差し震える声でそう言った。
「頭?」
さっきから妙に周りの音が鮮明に聞こえる。それも定位がはっきりと。そこにきて暁人の指摘。
嫌な予感しかしない。嫌だなー嫌だなーと、どこぞの講談師のような気持ちでそっと頭に手を伸ばす。そして、それに触れるのと同時に暁人が叫んだ。
「猫耳!!」
KK自身には見えないが暁人が言う通り、そこには猫耳が生えているのだろう。髪の毛とは明らかに違う手触りと形に思わず絶句してしまう。呪いの直撃は避けたはずだ。耳以外に影響が出ているところはないかと慌てて全身を確認する。少なくとも、自分で確認できる範囲は大丈夫そうだ。いや、尻のあたりに違和感があるが、それをここで確認するわけにはいかない。