たなかんぼ
DOODLEつきあって数年目のクリテメちゃんエイプリルフールネタ。
○と誠「うーんうーん」
「どうしたんです?さっきからずっと唸って…オオカミさんにでもなっちゃいましたか?」
珍しく難しい顔で唸っている子羊の眉間を、人差し指でぐいと突く。
「や、なんでも…」
「なんでもって顔じゃないでしょう」
「えっと…あの、」
「話しにくいことですか」
なら、と子羊の手を引いてベンチにともに腰掛ける。向き合って手を握ればまっすぐに見つめた。
「ほら、ちゃんと話してくれないとわからないでしょう?」
「いやその。なんというか…」
「いい加減になさい。朝からずっとソワソワして、私が気になるんですよ」
「その、僕、テメノスさんが……」
「……なんです」
もごもごと口を動かして言いかけたが、結局言葉が出てくることはなかった。
1117「どうしたんです?さっきからずっと唸って…オオカミさんにでもなっちゃいましたか?」
珍しく難しい顔で唸っている子羊の眉間を、人差し指でぐいと突く。
「や、なんでも…」
「なんでもって顔じゃないでしょう」
「えっと…あの、」
「話しにくいことですか」
なら、と子羊の手を引いてベンチにともに腰掛ける。向き合って手を握ればまっすぐに見つめた。
「ほら、ちゃんと話してくれないとわからないでしょう?」
「いやその。なんというか…」
「いい加減になさい。朝からずっとソワソワして、私が気になるんですよ」
「その、僕、テメノスさんが……」
「……なんです」
もごもごと口を動かして言いかけたが、結局言葉が出てくることはなかった。
たなかんぼ
MOURNINGじごクリテメ②※不快表現のデパート
(嘔吐・失禁・言葉責め・欠損・白痴)
※ゴア・リョナ・グロ
※カカオ90%くらいの甘み
ほとんど罠です。救いは、人によってはあるかもしれません。わたしはこういうのだいすきです。 4647
たなかんぼ
DOODLEクリテメ短編集 🐑👁サークルに載せたぬるめ過去文※一部清書有
異端審問官の誘惑【誘惑に負けない!子羊くんシリーズ①】
壁に手をつき尻をぐいと突き出して、内腿をそぞろ撫でる仕草で微笑み『"ここ"、使いますか?』と誘惑してくる、幼顔の審問官。
連日の任務で疎かにしていた夜を思えば誘惑に乗るのは容易い。しかし、そんなふうに汚していい人ではない。大事に…大事にしたい。
『やめてください』
自分事ながら浅ましい下半身にぴしゃりと鞭を打つ。すると彼は面白くないといった表情で、口を尖らせる。その表情すら愛おしくて、全くおさまる様子のない己に呆れ果てた。
【誘惑に負けない!子羊くんシリーズ②】
たまには霊験あらたかな場所で禊を行いたいと言い、泉は危険な場所にあるからと護衛を強請られた時に気づけば良かったのだ。『ふたりきりですね』なんて囁く唇が、泉の成分のせいなのかやけに艶めいて見えた。
890壁に手をつき尻をぐいと突き出して、内腿をそぞろ撫でる仕草で微笑み『"ここ"、使いますか?』と誘惑してくる、幼顔の審問官。
連日の任務で疎かにしていた夜を思えば誘惑に乗るのは容易い。しかし、そんなふうに汚していい人ではない。大事に…大事にしたい。
『やめてください』
自分事ながら浅ましい下半身にぴしゃりと鞭を打つ。すると彼は面白くないといった表情で、口を尖らせる。その表情すら愛おしくて、全くおさまる様子のない己に呆れ果てた。
【誘惑に負けない!子羊くんシリーズ②】
たまには霊験あらたかな場所で禊を行いたいと言い、泉は危険な場所にあるからと護衛を強請られた時に気づけば良かったのだ。『ふたりきりですね』なんて囁く唇が、泉の成分のせいなのかやけに艶めいて見えた。
たなかんぼ
DONEクリテメ※4章クリア後推奨
※転生ネタ
※直接表現なし事後
生まれ変わった君と『……ッ クリック君……?』
『……どちら様でしょうか?』
一一一一一彼が失われて17年の月日が経ったある日の事だった。
あれから傷心旅行だの散歩だのと、赴任先の教会に言い訳をしながら彼の居た痕跡を辿っていた。彼の故郷に訪れると偶然が必然か、親族への面会が叶い遺品の一部をわけて貰うことに成功した。後生大事にする心算で、鎧の一部を首飾りに加工し肌身離さず持ち歩いていたのだが……まさか、その張本人に瓜二つの人間に遭遇するとは。神は何を考えているのやらと深い溜息が手前勝手に漏れ出ていく。それほどにあの旅の先々での想い出は、今も褪せずに心へ深く根を伸ばしていた。
別人と理解しながらも身体の奥底に熱が灯る。本当に気紛れに…けれど離れがたくて、関係を持ってしまったあの夜。寒さのせいだったのかもしれない。宿の外ではしんしんと積もる雪が窓を凍てつかせ、吐く息をも白くしていたのに。不思議と寒さは消え、噎せ返るほどの引かぬ熱さと彼の放つ激情に揺さぶられた記憶が一息に蘇った。
2149『……どちら様でしょうか?』
一一一一一彼が失われて17年の月日が経ったある日の事だった。
あれから傷心旅行だの散歩だのと、赴任先の教会に言い訳をしながら彼の居た痕跡を辿っていた。彼の故郷に訪れると偶然が必然か、親族への面会が叶い遺品の一部をわけて貰うことに成功した。後生大事にする心算で、鎧の一部を首飾りに加工し肌身離さず持ち歩いていたのだが……まさか、その張本人に瓜二つの人間に遭遇するとは。神は何を考えているのやらと深い溜息が手前勝手に漏れ出ていく。それほどにあの旅の先々での想い出は、今も褪せずに心へ深く根を伸ばしていた。
別人と理解しながらも身体の奥底に熱が灯る。本当に気紛れに…けれど離れがたくて、関係を持ってしまったあの夜。寒さのせいだったのかもしれない。宿の外ではしんしんと積もる雪が窓を凍てつかせ、吐く息をも白くしていたのに。不思議と寒さは消え、噎せ返るほどの引かぬ熱さと彼の放つ激情に揺さぶられた記憶が一息に蘇った。