西村ルル
PROGRESSプライベッターにて連載中の現代AU×近未来AU眼鏡マッドサイエンティスト藍湛×何故かセクサロイドとして誕生した戦闘用アンドロイドのスケベラブコメディ。
第二話の途中経過。
第一話はコチラ↓
https://privatter.net/p/8998770 568
kirari_world
DONE藍湛のお誕生日絵だったのに、ぜんぜん間に合わなかったやつ。描いてる途中で、どうしてもらおずVer.も描きたくて、我慢できなくて結局先にらおずの方が仕上がりました。
次はR18な何かが描きたい。 4
taro_and_cream
DONE🔞R18🇭🇰藍二哥哥,羨羨以後不會再惡作劇了,可以把抹額解開嗎?
🇯🇵藍二哥哥,羨羨はこれから良い子になるから、抹額を解いてくれる?
🇺🇸 Lan Er Gege, Xian Xian will be a good kid from now on. Can you remove the headband? 2
巨大な石の顔
SPUR MEサンサーラシリーズの続き。短いので番外編という形です。兄上と江澄はでてきません。青蘅君と藍夫人のお話。捏造もりもり。タイトルは映画『楽園の瑕』の英語タイトルを和訳したものです。時のかけら みるからに粗末な香炉から白い煙が細くのぼり、衣装掛けに無造作にかけられた襦袢に染み込んでいく。襦袢は雲深不知処近くを流れる渓流のように青く清々しい。
なぜか恩師が好んでよく着ている青い衣を若者は思い浮かべた。
立派な髭をたくわえた美しい青年は、素っ裸の身を起こして寝台から下りた。頭をすっきりさせる香が薫る襦袢をひっかけて鏡台の前に座る彼女に近づく。
濃い緑にもみえる豊かな黒髪をとかしている情人もまた、素肌に白い襦袢に細い帯をまきつけているだけだ。襦袢は床に裾をひきずっている。その白い襦袢は若者のもので帯は抹額だった。
抹額の意味は教えていたから、情人のいたずらにうぶな若者は思わず頬を赤らめて鼻を肩にうずめた。
3809なぜか恩師が好んでよく着ている青い衣を若者は思い浮かべた。
立派な髭をたくわえた美しい青年は、素っ裸の身を起こして寝台から下りた。頭をすっきりさせる香が薫る襦袢をひっかけて鏡台の前に座る彼女に近づく。
濃い緑にもみえる豊かな黒髪をとかしている情人もまた、素肌に白い襦袢に細い帯をまきつけているだけだ。襦袢は床に裾をひきずっている。その白い襦袢は若者のもので帯は抹額だった。
抹額の意味は教えていたから、情人のいたずらにうぶな若者は思わず頬を赤らめて鼻を肩にうずめた。
ぬのさと
DONE魔道祖師オンライン交流会6のペーパーラリー「蓮」で書いた、小さい頃の師姐のお話。聖女のような彼女も抑圧や鬱屈があったのかなと。
姉 私が思い出せる限りの昔から、私の両親は不仲でした。夜中に厠へ行こうと起きたとき、両親が云い争いをしている声が扉から漏れていて、暗い廊下をそれ以上は進めずにうずくまってしまったことがあります。ただ、そのころはまだ、子どもの前では喧嘩をしないという意識は、両親にもあったようです。父と母、バラバラでちぐはぐながら、どちらもにかわいがられた記憶もあります。
待望の江氏の嫡男として弟が産まれ、子はかすがいどころか、それにより両親の仲は決定的にこじれました。
元々、雲夢江氏と異なり、母の実家である眉山虞氏は身分による規律と権威を重視し、家風も、個人の気質も相容れません。母にそっくりな風貌の弟は、成長するにつれて性格も母とよく似ていることがわかり、両親の喧嘩も増えていきました。このころには、もはや親の喧嘩を子どもに隠すということすらしなくなりました。
1679待望の江氏の嫡男として弟が産まれ、子はかすがいどころか、それにより両親の仲は決定的にこじれました。
元々、雲夢江氏と異なり、母の実家である眉山虞氏は身分による規律と権威を重視し、家風も、個人の気質も相容れません。母にそっくりな風貌の弟は、成長するにつれて性格も母とよく似ていることがわかり、両親の喧嘩も増えていきました。このころには、もはや親の喧嘩を子どもに隠すということすらしなくなりました。
ちょりりん万箱
DONE始めます。若啓コンビの話。青蘅君の字や啓仁先生の名は全て捏造でございます。
温若寒の三男設定などなどもかなりの捏造です。
太陽と雲と①<一>
岐山の教化司で行われる清談会には、各地の仙門が集まっていた。
岐山温氏、蘭陵金氏、姑蘇藍氏、雲夢江氏、清河聶氏の五大世家を中心として仙門は形成される。
中でも長年仙門の長たる仙督を務める岐山温氏の力は絶大で、他の四家でさえ一歩退く程である。
それでも、四家が纏まれば岐山温氏に対抗しうる力になるために、温氏は四家を蔑ろにするわけにもいかず、その均衡は保たれていた。
まだ若い宗主というものが軽んじられる仙門において、姑蘇藍氏の宗主・青蘅君こと藍和同は穏やかな気質と端正な容姿、優雅な立ち振舞いから十七歳でありながら一目置かれていた。
堅苦しい家規が家訓石に刻まれた姑蘇藍氏の中で育ちながらも柔軟な思考と発想で宗主としての統率力も優れ、どの世代からも尊称で呼ばれるほどの人物だ。
5271岐山の教化司で行われる清談会には、各地の仙門が集まっていた。
岐山温氏、蘭陵金氏、姑蘇藍氏、雲夢江氏、清河聶氏の五大世家を中心として仙門は形成される。
中でも長年仙門の長たる仙督を務める岐山温氏の力は絶大で、他の四家でさえ一歩退く程である。
それでも、四家が纏まれば岐山温氏に対抗しうる力になるために、温氏は四家を蔑ろにするわけにもいかず、その均衡は保たれていた。
まだ若い宗主というものが軽んじられる仙門において、姑蘇藍氏の宗主・青蘅君こと藍和同は穏やかな気質と端正な容姿、優雅な立ち振舞いから十七歳でありながら一目置かれていた。
堅苦しい家規が家訓石に刻まれた姑蘇藍氏の中で育ちながらも柔軟な思考と発想で宗主としての統率力も優れ、どの世代からも尊称で呼ばれるほどの人物だ。
ちょりりん万箱
DONEMDZS交流会6にて無配したお話。夜狩り後に鬼ごっこする少年組と魏先輩😁
鬼事逃げろ
逃げろ
今宵の月は全てを照らし
明るく獲物を浮かび上がらせる
獲物の足元
暗い影はなりを潜め
この腕から逃げ出すことはできない
山の中を逃げ回った少年たちは、それぞれ地面に座ったり膝をついたりして、ゼエゼエと整わない呼吸と格闘していた。
「誰だよぉ…暴れ足りないなんて言った奴は………」
恨みがましく藍景儀が言うと一斉にみんなが、欧陽子真を指差した。
「私!? 違うよっ! 今日の夜狩りはあっさりでしたね、って魏先輩に言っただけだろ!?」
「そしたら、師叔が暴れ足りないのか? って言い出したんだ」
指差された欧陽子真が首と手を振りながら否定する。金如蘭がそれに付け加えてぼやいた。
「それで鬼ごっこしよう、ってところが魏先輩だね」
8781逃げろ
今宵の月は全てを照らし
明るく獲物を浮かび上がらせる
獲物の足元
暗い影はなりを潜め
この腕から逃げ出すことはできない
山の中を逃げ回った少年たちは、それぞれ地面に座ったり膝をついたりして、ゼエゼエと整わない呼吸と格闘していた。
「誰だよぉ…暴れ足りないなんて言った奴は………」
恨みがましく藍景儀が言うと一斉にみんなが、欧陽子真を指差した。
「私!? 違うよっ! 今日の夜狩りはあっさりでしたね、って魏先輩に言っただけだろ!?」
「そしたら、師叔が暴れ足りないのか? って言い出したんだ」
指差された欧陽子真が首と手を振りながら否定する。金如蘭がそれに付け加えてぼやいた。
「それで鬼ごっこしよう、ってところが魏先輩だね」
はるもん🌸
MOURNING今日も家訓をやぶって藍忘機に口づけをしている場所を発見してしまった藍啓仁。当初は同様で血を吐くほどだったが、もう見慣れて今はため息しか出ない。刹那、今は亡き江楓眠の言葉を思い出す。魏無羨はそういう人間なのだと。そんなことは藍啓仁には関係がない事だ。今日も彼は彼の正義のために説教をする――――――――。かわいい子には旅をさせろかわいい子には旅をさせろ。若い頃、国外から来た客人にそんなことわざがあると教わった。
弟子は皆可愛く思う。その中でも、藍忘機には才能を感じ、早くから様々な夜狩に向かわせた。
その結果、どうなったか。
丹精込めて育て上げ、特に気に入っていた弟子は得たいの知れない人間なのか魔なのかよくわからない奴に惑わされてしまった。未だに二人の仲をよくは思っていない。いつか藍忘機が魏無羨に飽きてくれればいいのにとさえ思っている。
しかしそんな日は来ないだろう事はわかっていた。
藍忘機の執着心は父親にソックリなのだ。
そしてもう一つ、藍啓仁は理解している事がある。表向きは魏無羨が藍忘機を惑わしたように見えるが、実際は違う。
魏無羨は昔から美しい女性が好きだったという噂はかねがね聞いていた。
847弟子は皆可愛く思う。その中でも、藍忘機には才能を感じ、早くから様々な夜狩に向かわせた。
その結果、どうなったか。
丹精込めて育て上げ、特に気に入っていた弟子は得たいの知れない人間なのか魔なのかよくわからない奴に惑わされてしまった。未だに二人の仲をよくは思っていない。いつか藍忘機が魏無羨に飽きてくれればいいのにとさえ思っている。
しかしそんな日は来ないだろう事はわかっていた。
藍忘機の執着心は父親にソックリなのだ。
そしてもう一つ、藍啓仁は理解している事がある。表向きは魏無羨が藍忘機を惑わしたように見えるが、実際は違う。
魏無羨は昔から美しい女性が好きだったという噂はかねがね聞いていた。
はるもん🌸
MOURNING※捏造設定おセッセしまくると相手に霊力が溜まるという設定ですが健全です
天賦の才――この体は弱い。そう、思っていた。
* * *
夜狩りの指導の際、魏無羨は琴を使って攻撃をするように指示をする機会がある。
実のところ魏無羨は藍家の琴が放つ攻撃の威力というのをいまいち把握していない。琴で衝撃波を放つ時の基本を知れば子供たちに何かいい助言をしてやれるかもしれないと魏無羨は考えた。
特にやることもなかったというのが一番の理由なのだが、琴の練習に付き合わせてほしいと藍啓仁に願い出てみた。自分の考えを伝えると、思っていたよりも簡単に同行の許可を得ることができた。「遊びではないぞ」と一言忠告は受けたが、理由があるのであればむやみに藍啓仁は魏無羨を邪険にはしない。
岩の上に琴を置いてポロロンと音を鳴らしてみる。美しい音色が響き、魏先輩は琴も弾けるんですね、などと褒められた。ふふんと魏無羨は鼻を高くするものの、皆のように重力を使った攻撃波を打つことができないので少し肩を落とす。
1945* * *
夜狩りの指導の際、魏無羨は琴を使って攻撃をするように指示をする機会がある。
実のところ魏無羨は藍家の琴が放つ攻撃の威力というのをいまいち把握していない。琴で衝撃波を放つ時の基本を知れば子供たちに何かいい助言をしてやれるかもしれないと魏無羨は考えた。
特にやることもなかったというのが一番の理由なのだが、琴の練習に付き合わせてほしいと藍啓仁に願い出てみた。自分の考えを伝えると、思っていたよりも簡単に同行の許可を得ることができた。「遊びではないぞ」と一言忠告は受けたが、理由があるのであればむやみに藍啓仁は魏無羨を邪険にはしない。
岩の上に琴を置いてポロロンと音を鳴らしてみる。美しい音色が響き、魏先輩は琴も弾けるんですね、などと褒められた。ふふんと魏無羨は鼻を高くするものの、皆のように重力を使った攻撃波を打つことができないので少し肩を落とす。
はるもん🌸
MOURNINGまだ魏無羨は弟子たちを引きつれたまま帰ってこない。泊まり込みになると聞いてはいた。魏無羨が不在になってから二日目の午後、気づけば魏無羨の事ばかり考えている。なかなか家業に集中できずにいる自分に気づき、冷泉で少し頭を冷やそうと考えた。冷泉に体を落とし、心が落ち着いてもやはり頭に魏無羨がよぎる。あの笑顔を思いだすと、自然と胸がじんわりとあたたまる。愛しい。そう思った時、一つの旋律が藍忘機に流れた―――藍忘機の鼻歌「…~♪」
魏無羨は耳を疑った。
(まさか藍湛の…鼻歌?!)
いてもたってもいられなくなった。彼は急いで服を脱ぎ、ザブンと冷泉に入る。
* * *
今回の夜狩りの監督は大変だった。新参者の姑蘇の弟子が複数いて、それぞれ腰を抜かしそうになったり手が震えるものがいたりしたのだ。
「俺が14歳だったころはもっと男らしかったぞ」などとぼやきながら静室に戻ろうとしていたその時、
曲がり角でばったりと藍思追と遭遇した。
「魏先輩」
「思追、どこにいくんだ?さっき帰ってきたばっかなんだからヘトヘトだろう。なんだその本の量」
「夜狩りでの魏先輩を見ていたら、まだまだだなと思いまして」
「それで、その量の本を今から読むのか?やめろやめろ。勉強なんて寝てからやれ」
1843魏無羨は耳を疑った。
(まさか藍湛の…鼻歌?!)
いてもたってもいられなくなった。彼は急いで服を脱ぎ、ザブンと冷泉に入る。
* * *
今回の夜狩りの監督は大変だった。新参者の姑蘇の弟子が複数いて、それぞれ腰を抜かしそうになったり手が震えるものがいたりしたのだ。
「俺が14歳だったころはもっと男らしかったぞ」などとぼやきながら静室に戻ろうとしていたその時、
曲がり角でばったりと藍思追と遭遇した。
「魏先輩」
「思追、どこにいくんだ?さっき帰ってきたばっかなんだからヘトヘトだろう。なんだその本の量」
「夜狩りでの魏先輩を見ていたら、まだまだだなと思いまして」
「それで、その量の本を今から読むのか?やめろやめろ。勉強なんて寝てからやれ」
はるもん🌸
MOURNING魏無羨がニヤニヤしながら嗅がせてきたのは、いつしか見た事のある見た目がおかしい香炉。眠る前から怪しい展開になるだろうことはわかっていたが、まさかこの時の夢を見るとは思わず、数回ほど藍忘機は目を瞬かせた。香炉 初めての口づけ―――これは、夢か。
魏無羨が目隠しをしたまま笛を吹いている。自分はそれを眩しそうに見ていた。どうせ気づかれない、気づかれてもこれは夢。そう思い、藍忘機は昔と同じように木の上にいる魏無羨の元へと足を運ばせた。いつしかの夜狩りの帰りに、見知らぬ夫婦が木陰で深い口づけをしているのを見かけた。
好きなもの同士なら、ああやって愛し合うのかと学んだ。
そして魏無羨と同じ事がしたいという欲を感じた。
魏無羨に初めて口づけをしかけた時、あの夫婦のそれを真似た。目を隠しをしたまま的(マト)に矢を放った時の魏無羨は本当に美しく見えた。あれは私のもだと印をつけたくなるほどに。
笛の音が聞こえた瞬間、霊獣を狩る事よりも魏無羨の傍にいたいという欲求が強まった。そっと遠くから眺めるつもりだったが、風を感じて気持ち良さそうにしている無防備な彼を目前に我慢をする事ができなかった。もうすでに自分たちは道侶。今襲わなくても毎晩これでもかと愛し合っている。しかしこの瞬間、藍忘機はあの時の劣情がまざまざと蘇り、気づけば彼の手首を抑えて口づけていた。それも無理やり。
1378魏無羨が目隠しをしたまま笛を吹いている。自分はそれを眩しそうに見ていた。どうせ気づかれない、気づかれてもこれは夢。そう思い、藍忘機は昔と同じように木の上にいる魏無羨の元へと足を運ばせた。いつしかの夜狩りの帰りに、見知らぬ夫婦が木陰で深い口づけをしているのを見かけた。
好きなもの同士なら、ああやって愛し合うのかと学んだ。
そして魏無羨と同じ事がしたいという欲を感じた。
魏無羨に初めて口づけをしかけた時、あの夫婦のそれを真似た。目を隠しをしたまま的(マト)に矢を放った時の魏無羨は本当に美しく見えた。あれは私のもだと印をつけたくなるほどに。
笛の音が聞こえた瞬間、霊獣を狩る事よりも魏無羨の傍にいたいという欲求が強まった。そっと遠くから眺めるつもりだったが、風を感じて気持ち良さそうにしている無防備な彼を目前に我慢をする事ができなかった。もうすでに自分たちは道侶。今襲わなくても毎晩これでもかと愛し合っている。しかしこの瞬間、藍忘機はあの時の劣情がまざまざと蘇り、気づけば彼の手首を抑えて口づけていた。それも無理やり。
はるもん🌸
MOURNING金丹の核を生み出す秘術が藍家にあるif「生まれ生まれて死に死に死んでいゆく。そうやって人は転生していくんだ。俺が万が一死んでも、それは天命って事で受け入れるよ」
含光君×夷陵老祖「姑蘇へ帰ろう。そうすれば、君の体の…」
藍忘機が最後まで言い終わる前に、魏無羨は言う。
「生まれ生まれて死に死に死んでいゆく。そうやって人は転生していくんだ。俺が万が一死んでも、それは天命って事で受け入れるよ」
邪に侵された者の末路は死。藍忘機は魏無羨が魔に魅入られないよう、親切にも姑蘇で清心音を奏でると毎日言いに来てくれるのだ。はじめのうちは金丹を無くした情けない自分を知られたくなくて突き放していた。しかしこうして頻繁に藍忘機が来てくれる事から、だんだんと彼に心を許すようになっていった
「藍湛、俺さ、金丹が無いんだ」
「…?」
藍忘機になら、もうすべて言ってもいいと思った。話し終わったあと、藍忘機は目を閉じ、きつく眉を寄せていた。
1146藍忘機が最後まで言い終わる前に、魏無羨は言う。
「生まれ生まれて死に死に死んでいゆく。そうやって人は転生していくんだ。俺が万が一死んでも、それは天命って事で受け入れるよ」
邪に侵された者の末路は死。藍忘機は魏無羨が魔に魅入られないよう、親切にも姑蘇で清心音を奏でると毎日言いに来てくれるのだ。はじめのうちは金丹を無くした情けない自分を知られたくなくて突き放していた。しかしこうして頻繁に藍忘機が来てくれる事から、だんだんと彼に心を許すようになっていった
「藍湛、俺さ、金丹が無いんだ」
「…?」
藍忘機になら、もうすべて言ってもいいと思った。話し終わったあと、藍忘機は目を閉じ、きつく眉を寄せていた。
はるもん🌸
MOURNING散歩してたら運命の相手を発見した魏嬰とその運命の相手、藍湛との恋の始まりのお話。※魏嬰が犬克服してます注意
転生後の彼ら 天気の良い昼下がり。まだ朝早くではあるが、今日も夷陵の公園には人が集まる。ある人はコーヒーを片手に森林のような木々を眺めて歩き、またある人は柔らかい芝生の上にシートを敷いて寝そべっている。実に気持ち良さそうだ。
夷陵の公園は広い。端から端まで歩くと1時間はかかる広さだ。ペットのお散歩にはもってこい。そこに髪を高く結った、活発そうな美青年が歩いている。そして彼と共に歩いてるのは真っ白なチワワ。道行く人、犬、鳥などに見境なくキャンキャンと吠えている。
「こら~、江澄、そこの犬が怯えてるだろ。吠えるのヤメロって」
江澄の頭を撫でてなだめてやる。すると、まだグルル…とは唸るものの、大人しくなった。
「そうそう。良い子にしてな」
4280夷陵の公園は広い。端から端まで歩くと1時間はかかる広さだ。ペットのお散歩にはもってこい。そこに髪を高く結った、活発そうな美青年が歩いている。そして彼と共に歩いてるのは真っ白なチワワ。道行く人、犬、鳥などに見境なくキャンキャンと吠えている。
「こら~、江澄、そこの犬が怯えてるだろ。吠えるのヤメロって」
江澄の頭を撫でてなだめてやる。すると、まだグルル…とは唸るものの、大人しくなった。
「そうそう。良い子にしてな」
はるもん🌸
MOURNING金凌が生き埋めになって助かった直後、江澄につかまった魏嬰がもし逃げるのに藍湛を利用してたらif 実は俺、含光君と親しい仲なんだ「俺は莫玄羽だ。魏無羨なんかじゃないし、それに藍湛ととっても親しい仲だ。お前がもし俺を殺せば藍湛が黙ってないぞ。藍家と江家の戦争が始まるかもな?」
江澄はまるきり無視は出来なかった。なぜなら莫玄羽…魏無羨に対する藍忘機の態度に、異様なものを感じ取っていたからだ。
「いいだろう。証明できるなら、その話信じてやってもいい」
すぐに江家の門弟を使い藍忘機を呼び寄せた。経緯を説明し、状況を理解した藍忘機は頷いた。
「藍の二の若様が嘘をつけない事は承知している。さて藍忘機、本当にその男と恋仲なのか。答えろ!」
江澄の荒々しい怒声に、魏無羨はあきらめとも似た笑いを浮かべる。
「…恋仲ではない」
江澄は勝ち誇ったように魏無羨を見る。魏無羨もわかっていた。藍忘機が嘘をつけない事くらい。
1009江澄はまるきり無視は出来なかった。なぜなら莫玄羽…魏無羨に対する藍忘機の態度に、異様なものを感じ取っていたからだ。
「いいだろう。証明できるなら、その話信じてやってもいい」
すぐに江家の門弟を使い藍忘機を呼び寄せた。経緯を説明し、状況を理解した藍忘機は頷いた。
「藍の二の若様が嘘をつけない事は承知している。さて藍忘機、本当にその男と恋仲なのか。答えろ!」
江澄の荒々しい怒声に、魏無羨はあきらめとも似た笑いを浮かべる。
「…恋仲ではない」
江澄は勝ち誇ったように魏無羨を見る。魏無羨もわかっていた。藍忘機が嘘をつけない事くらい。
はるもん🌸
MOURNING魏嬰先生のお話。 魏嬰先輩の講義「思追、自分の長所を一つあげてみろ」
「!」
魏無羨が講義をしていると聞いた。夜狩りから戻ってきてすぐ入った情報だ。
一体何を教えているのかは知らないが、魏無羨が教える事なら役に立つ情報のはずである。
もうすでに講義は始まっていた為、邪魔にならないよう音を立てずに後ろの席に座った。そして気づいた魏無羨は部屋に入ってきたばかりの藍思追に自分の長所を言えと指示をしてきたのである。
「えぇっと…」
立ち上がり、それなりの回答をしなければと頭を巡らすも、なかなか答えられない。
いつもは質問にすぐに答える事ができる藍思追だが、この質問は魏無羨が思った通り藍思追には難しいようだ。
「どうした?謙虚にならなくていいぞ。これは授業なんだから。言わないと話が進まない」
1461「!」
魏無羨が講義をしていると聞いた。夜狩りから戻ってきてすぐ入った情報だ。
一体何を教えているのかは知らないが、魏無羨が教える事なら役に立つ情報のはずである。
もうすでに講義は始まっていた為、邪魔にならないよう音を立てずに後ろの席に座った。そして気づいた魏無羨は部屋に入ってきたばかりの藍思追に自分の長所を言えと指示をしてきたのである。
「えぇっと…」
立ち上がり、それなりの回答をしなければと頭を巡らすも、なかなか答えられない。
いつもは質問にすぐに答える事ができる藍思追だが、この質問は魏無羨が思った通り藍思追には難しいようだ。
「どうした?謙虚にならなくていいぞ。これは授業なんだから。言わないと話が進まない」
あんとろ
DONEはやて丸さんのイラストを勝手にお借りして、短いですが文章を添えさせて頂きました。 しんみりほっこり有難うございます💕2022/1/14(7/4移設)
君が居ないと寂しい「あ~寒い」
両手を擦り合わせ、口元に持って行くとはあ~と息を吹きかける。ほんのり温まった手を揉みながら空を見た。
白い粉雪が降りてくるのに、また息を吐く。水蒸気となって霧散する様子に、身を震わせた。
「雪か」
どおりで寒い訳だ。
「早く帰らないと」
藍湛が心配する。今日は一人で麓の彩衣鎮へと下りて来ていた。本当は二人で出かける予定であったが、仙督に急な仕事が入ってしまい流れてしまった。藍湛は心底すまなそうな表情でいたが、俺は笑って言った。
「いいよ。気にするな、また日を改めて一緒に行こう」
手を振って藍湛を見送った。
「さて」
一人になってしまったなと思い、今日一日何をして過ごそうかと思案する。久々の二人の時間に、一人での過ごし方は考えていなかった。
1439両手を擦り合わせ、口元に持って行くとはあ~と息を吹きかける。ほんのり温まった手を揉みながら空を見た。
白い粉雪が降りてくるのに、また息を吐く。水蒸気となって霧散する様子に、身を震わせた。
「雪か」
どおりで寒い訳だ。
「早く帰らないと」
藍湛が心配する。今日は一人で麓の彩衣鎮へと下りて来ていた。本当は二人で出かける予定であったが、仙督に急な仕事が入ってしまい流れてしまった。藍湛は心底すまなそうな表情でいたが、俺は笑って言った。
「いいよ。気にするな、また日を改めて一緒に行こう」
手を振って藍湛を見送った。
「さて」
一人になってしまったなと思い、今日一日何をして過ごそうかと思案する。久々の二人の時間に、一人での過ごし方は考えていなかった。
春をなでる
DONE🌟交流会6についてのお礼🌟主催者さまと作品を見せてくださった方々、見てくださった方々にこの場をお借してお礼申し上げます。ありがとうございました。
また交流会参加できますこと楽しみにしております。
HARU
西村ルル
PROGRESS⚠️魏無羨女体化注意⚠️pixivで公開中の『藍忘機少年はそれを我慢できない 前編~問題児の秘密~』https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17621574の後編の進行状況です。
ここから先がなかなか進みません😭 1405
西村ルル
CAN’T MAKE⚠️藍忘機女体化注意⚠️ちょっとマニア向き?なバンドAU。
わかる人にしかわからん専門用語だらけですみません。
いつか書きたいけどいまは書けない😂
清楚なお嬢様バンギャ藍忘機♀(ふたなり)×コテコテV系バンドのヴォーカル魏無羨♂(童貞)
※バンギャ=V系バンドファンの女性。
※繋がり=バンドマンと個人的に繋がってる人。
※狙いギャ=繋がりたくてバンドマンを狙う人。 1848
enbi1024
DONEpixivから転載。MDZS交流会5でネップリにしていたものです。魏嬰の誕生日の話。「お前に呪いをくれてやる」と同一軸です。
散々な一日 バタバタと誰かが走る音がする。緊急事態だろうか。寝そべりながら書を眺めていた魏無羨は、あまりの慌ただしさに身を起こしながら気を引き締めた。「廊下は走るべからず」の家規に則って、藍氏の者はよほどのことでも走らない。それがこんなにも音を立てて走っているのだから、きっととんでもないことが起こっているのだろう。こちらに向かってきているであろう弟子の姿を想像しながら、魏無羨は険しい顔つきで扉を引いた。
そこには確かに姑蘇藍氏の校服を纏った人物がいたけれど、今はいるはずのない人物が立っていた。
「藍湛」
仙門百家で行われる夜狩に監督役として参加するため、藍忘機は明日まで不在のはずだ。どうしてと思い、それほどの緊急事態なのかと息を飲む。普段、夫夫で睦み合う時以外は髪一つ乱すことがないのに、今は息が乱れているし抹額も心なしか曲がっている。どれだけの邪祟が現れたらこんなにも取り乱した様相になるのだろう。何を言われても驚かないという覚悟をもって藍忘機からの言葉を待つ。
3565そこには確かに姑蘇藍氏の校服を纏った人物がいたけれど、今はいるはずのない人物が立っていた。
「藍湛」
仙門百家で行われる夜狩に監督役として参加するため、藍忘機は明日まで不在のはずだ。どうしてと思い、それほどの緊急事態なのかと息を飲む。普段、夫夫で睦み合う時以外は髪一つ乱すことがないのに、今は息が乱れているし抹額も心なしか曲がっている。どれだけの邪祟が現れたらこんなにも取り乱した様相になるのだろう。何を言われても驚かないという覚悟をもって藍忘機からの言葉を待つ。
enbi1024
DONEpixivから転載。本人と江澄だけが知っている魏嬰の生まれた日の話。忘羨ベースの江澄視点。
お前に呪いをくれてやる「明日は道侶殿の誕生日だろう? 道侶思いの貴殿のことだから、当日に祝いたいに違いないと思ったんだが。違うのか?」
色の白い肌がいつにも増して白くなっていく。江澄の目の前にいる男は、初対面の人間でも一目で顔色が悪いとわかるほどにみるみる青ざめていった。いつも余裕綽々な顔をしている人物のらしくない姿に、ほんの少し胸がスッとする。精々慌てふためいて、右往左往すればいい。道侶になったことに浮かれているからこんなことになるのだ。
これは八つ当たりだ。人の気も知らないで幸せな毎日を過ごしているくせに、肝心なところをひた隠しにしようとしている愚か者への、ほんのささやかな嫌がらせ。
(精々肩身の狭い思いをするんだな)
8825色の白い肌がいつにも増して白くなっていく。江澄の目の前にいる男は、初対面の人間でも一目で顔色が悪いとわかるほどにみるみる青ざめていった。いつも余裕綽々な顔をしている人物のらしくない姿に、ほんの少し胸がスッとする。精々慌てふためいて、右往左往すればいい。道侶になったことに浮かれているからこんなことになるのだ。
これは八つ当たりだ。人の気も知らないで幸せな毎日を過ごしているくせに、肝心なところをひた隠しにしようとしている愚か者への、ほんのささやかな嫌がらせ。
(精々肩身の狭い思いをするんだな)
enbi1024
DONEMDZS交流会6展示物です。後日pixivにもUPします。原作後、江澄がひょんなことから魏嬰と共闘する話。
変わったもの 変わらないもの いつ来ても変わらない清廉な空気を肌で感じながら、江澄は周囲の景色を見回した。
いつ来ても静かで、動植物の気配しか感じられない場所だ。それこそ、若い時の記憶から一寸も変わっていないように見える。一度焼けてしまったものを建て直したはずだが変化のない並びはとてもその様に見えない。
宗主として江澄は雲深不知処を訪れていた。いつもは苛々しながら用事を終えるのだが、今日は比較的穏やかな心持ちでいる。苛立ちの原因である含光君と顔を合わせていないためだ。忙しいのか不在なのか、どちらかは知らないが好都合である。あの男に関わると不愉快な思いしかしないのだから。
一方で、ひょっとしたら顔を合わせた方が良かったのかもしれないとも思う。気持ちに余裕があったらあったで、要らぬことを考える。それだけここは因縁の場所だ。
9855いつ来ても静かで、動植物の気配しか感じられない場所だ。それこそ、若い時の記憶から一寸も変わっていないように見える。一度焼けてしまったものを建て直したはずだが変化のない並びはとてもその様に見えない。
宗主として江澄は雲深不知処を訪れていた。いつもは苛々しながら用事を終えるのだが、今日は比較的穏やかな心持ちでいる。苛立ちの原因である含光君と顔を合わせていないためだ。忙しいのか不在なのか、どちらかは知らないが好都合である。あの男に関わると不愉快な思いしかしないのだから。
一方で、ひょっとしたら顔を合わせた方が良かったのかもしれないとも思う。気持ちに余裕があったらあったで、要らぬことを考える。それだけここは因縁の場所だ。
春之助
MOURNING魏嬰が猫のように死に際に姿を消すお話し私の2021年11月22日のメモ帳に残ってたお話なんだけど、続きがなくて誰か知らない??これ壁打ちしてたとかあるのかな……、あまりにも記憶が無い、、
猫ってすごくすごく可愛いよね魏嬰が猫のように死に際に姿を消すお話し
魏嬰のコロコロ変わる表情にいつしか笑い皺が増えた。髪は綺麗な白銀を宿し、赤と黒の若々しさは無くなった。人を揶揄う言動は変わらないのに、声は落ち着き、目には慈愛を含んでいた。共に過ごしてもう何十年も経っているのだと愛しい月日に思いを馳せた。
彼の変わっていく新しい姿に毎日のように愛しさが増していく。しかし、その新しい姿は次第に寿命を感じさせていった。 歳を重ねてもお酒好きは変わらなかったが、飲む量は格段に減っていた。天天と言った行為も彼の負担が大きかったから徐々に減りいつしか無くなった。食事も姑蘇の食事をよく食べるようになり、私が用意する事は減っていった。魏嬰は自分でやらなきゃ身体が鈍るのだと、私に世話を妬かせる事を拒否するようになった。
4651魏嬰のコロコロ変わる表情にいつしか笑い皺が増えた。髪は綺麗な白銀を宿し、赤と黒の若々しさは無くなった。人を揶揄う言動は変わらないのに、声は落ち着き、目には慈愛を含んでいた。共に過ごしてもう何十年も経っているのだと愛しい月日に思いを馳せた。
彼の変わっていく新しい姿に毎日のように愛しさが増していく。しかし、その新しい姿は次第に寿命を感じさせていった。 歳を重ねてもお酒好きは変わらなかったが、飲む量は格段に減っていた。天天と言った行為も彼の負担が大きかったから徐々に減りいつしか無くなった。食事も姑蘇の食事をよく食べるようになり、私が用意する事は減っていった。魏嬰は自分でやらなきゃ身体が鈍るのだと、私に世話を妬かせる事を拒否するようになった。