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DONEライバボ25ページのトーンが最後まで間に合わなかったので、これから描く15ページを足した40ページ分を3月の大観覧車合わせで発行させていただきます。25ページの冒頭部分だけ掲載しておきます。ウェブオンリー開催ありがとうございました。桃丸 3にゃろまぐ
PASTライバボ/モブレ(モブ安)輪姦注意/スコの死後、身体を使う仕事を断れなくなってしまったバボを、信じて見守るライの話▼救済編含めて本にしました
https://ec.toranoana.jp/joshi_r/ec/item/040030969911 6923
ビョン
DONE2/13 ライバボwebオンリー Small b@ tch にてPixivで公開しました『眩惑絢爛 -Precious glare-』のライ視点おまけ小話です。時系列としては第2章の後から、第3章の途中、「その夜」までの間の話になります。
僕の番犬 : ライ氏の密かなる悩み 三人でのパーティー任務の翌日、俺は一人で魔女のもとを訪れた。
「何かしら。あなたが私に用だなんて、珍しいこと」
「これから、あいつを……バーボンを連れ回す時は俺も呼べ」
「あら? あんなくだらない任務に呼ぶのは最後にして欲しいんじゃなかった?」
あからさまな揶揄に苛立つが何も言えない。
「あの子が気にかかるんでしょ。ええ、分かるわ。それにあなたたち二人で並ぶとなかなか良いことも分かったし……いいわよ、任務に支障が無い範囲であなたも呼んであげる。うふふ、まるであの子の忠実な番犬ね」
「黙れ」
魔女の揶揄くらいで済むなら安いものだ。
どうしてあんな子どものような男がこんな腐ったところにいるのだろう。実年齢を聞いた今でも信じられない。見た目だけの問題では無い、なにか無垢でアンバランスなのだ。凄まじく有能で充分に腕も立つのは知っている。なのにどうにも無防備で、周りが見えていない。特に、自分に向けられる好意や欲望にひどく鈍い。
1993「何かしら。あなたが私に用だなんて、珍しいこと」
「これから、あいつを……バーボンを連れ回す時は俺も呼べ」
「あら? あんなくだらない任務に呼ぶのは最後にして欲しいんじゃなかった?」
あからさまな揶揄に苛立つが何も言えない。
「あの子が気にかかるんでしょ。ええ、分かるわ。それにあなたたち二人で並ぶとなかなか良いことも分かったし……いいわよ、任務に支障が無い範囲であなたも呼んであげる。うふふ、まるであの子の忠実な番犬ね」
「黙れ」
魔女の揶揄くらいで済むなら安いものだ。
どうしてあんな子どものような男がこんな腐ったところにいるのだろう。実年齢を聞いた今でも信じられない。見た目だけの問題では無い、なにか無垢でアンバランスなのだ。凄まじく有能で充分に腕も立つのは知っている。なのにどうにも無防備で、周りが見えていない。特に、自分に向けられる好意や欲望にひどく鈍い。
ビョン
Happy New Yearれいくんの家で一緒にお正月休みを過ごすつきあってない赤安の話です。あかいさんがキャラ崩壊してます。
一月一日の魔法「ところで降谷くん、タメシトテとは何だ」
僕の家のこたつにぬくぬくと足を突っ込んだ赤井はおもむろに言った。
同じオフィスで働くようになってからというもの、赤井は休みのたびに飲みだ遊びだとやたらに僕を誘うようになり、そのうち僕の家に入り浸るようになった。正月休みといえど例外ではなく、仕事納めとともにボストンバッグと良い酒をかついでやって来て、二人で年越しをし、そのまま三が日のくつろいだ時間を一緒に過ごしている。
こたつの向かい側に、みかんを剥きながら駅伝を見る赤井秀一がいる正月。そんな時が来るなんて、少し前まではまったく想像もできなかったなあ。
「はい? 何です?」
「Tameshitote、とは何だろうか」
1739僕の家のこたつにぬくぬくと足を突っ込んだ赤井はおもむろに言った。
同じオフィスで働くようになってからというもの、赤井は休みのたびに飲みだ遊びだとやたらに僕を誘うようになり、そのうち僕の家に入り浸るようになった。正月休みといえど例外ではなく、仕事納めとともにボストンバッグと良い酒をかついでやって来て、二人で年越しをし、そのまま三が日のくつろいだ時間を一緒に過ごしている。
こたつの向かい側に、みかんを剥きながら駅伝を見る赤井秀一がいる正月。そんな時が来るなんて、少し前まではまったく想像もできなかったなあ。
「はい? 何です?」
「Tameshitote、とは何だろうか」
かとうあんこ
DONE付き合ってないオメガバ赤安(α✖︎Ω)君が濡れた夜 アパートの一室で本を読んでいた赤井は、雨の音を感じてふと目を上げた。しめきったままのカーテンの隙間から窓を見ると、降り出したばかりだと言うのにそのほとんどが濡れていた。
こんな雨の夜、彼はどうしているだろう。そう考えてしまうのは、赤井の癖の一つになっていた。
彼というのは、同じ組織に潜入していた捜査官のことであり、かつては殺したいほど憎まれていたこともあった。因縁の組織が実質的に壊滅してからは、同じ陣営になり、共に戦う仲間になったが、赤井にとって彼は言葉では言い表せない特別な相手だった。
そんな降谷零と初めて会った日のことは今でもはっきり覚えてる。黒い服に身を包んだ彼は、犯罪組織の一員とは思えないほど清らかで美しかった。
5471こんな雨の夜、彼はどうしているだろう。そう考えてしまうのは、赤井の癖の一つになっていた。
彼というのは、同じ組織に潜入していた捜査官のことであり、かつては殺したいほど憎まれていたこともあった。因縁の組織が実質的に壊滅してからは、同じ陣営になり、共に戦う仲間になったが、赤井にとって彼は言葉では言い表せない特別な相手だった。
そんな降谷零と初めて会った日のことは今でもはっきり覚えてる。黒い服に身を包んだ彼は、犯罪組織の一員とは思えないほど清らかで美しかった。
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PROGRESS11/10イイシュウレイの日に向けて組壊後/赤安♀︎両片想い(前半)
ハンドケアのお話
可愛くなりたいと思ったのは今までの人生で初めてだった。容姿については昔からさんざ言われてきたので整っている自負はある。だがしかしそれでも、彼のまわりと比べたら、自分はなんと貧相で華のない人間なのだろうと卑下してしまうのだ。メイクもヘアスタイルもファッションもカラフルな米国女性陣は、自分の魅せ方がうまい。それが彼女たちの自信や原動力の源なのだと、現在の合同捜査でなんとなくわかっていた。でもだからといって地味な僕に自信や原動力がないわけではない。むしろ溢れんばかりだ。着飾らないと湧き出てこないようなタイプではないし、その前に着飾るものを持っていないし…バーボンの場合は別だけど。今は降谷零の話だ。薄いオフィスメイクとおなじみグレーのセットアップスーツで米国勢の部屋へ諸用に行けば、自分はかなり浮いている。言い方を変えれば、とても目立つ。
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CAN’T MAKEされ竜『そして、楽園はあまりに永く』の概念を詰め込みまくった赤安そして、永遠の短さよ 警察庁警備局警備企画課近くの自販機コーナーにて、赤井秀一は降谷零の姿を見かけた。思わず小さく胸が弾む。まるで少年のような自分に人知れず苦笑を零し、赤井は降谷の姿を再び認めた。
彼の手にはメモのような小さな紙が握られており、すぐ近くまで接近していた赤井に気付くことなく、そればかりを注視していた。長きに渡る潜入捜査を熟してきた降谷らしからぬ集中力の有り様である。この距離で気付かれない方が珍しい。
「降谷君」
声を掛けて、ようやく降谷の青い瞳が赤井を見た。きょとんとした表情は、年齢よりも若く見られる彼の顔立ちをより幼く見せる。
ふと気を緩めたのは一瞬だったのだろう。降谷は失態を恥じるような表情を浮かべると、すぐにいつも通りの澄ました顔を取り繕った。
6047彼の手にはメモのような小さな紙が握られており、すぐ近くまで接近していた赤井に気付くことなく、そればかりを注視していた。長きに渡る潜入捜査を熟してきた降谷らしからぬ集中力の有り様である。この距離で気付かれない方が珍しい。
「降谷君」
声を掛けて、ようやく降谷の青い瞳が赤井を見た。きょとんとした表情は、年齢よりも若く見られる彼の顔立ちをより幼く見せる。
ふと気を緩めたのは一瞬だったのだろう。降谷は失態を恥じるような表情を浮かべると、すぐにいつも通りの澄ました顔を取り繕った。