naru381231
TRAINING父の墓を見に佐渡へやってきた月鯉(何でも大丈夫な方向け)
(ショタ之進)
(墓地でイチャついてる)
※赤子のオトノシンをコイト家から攫って前世の🎏に仕上げようと育ててるイカれた月さんがいます。
!注意!
※現パロ、転生。🌙記憶あり🎏記憶なし
※歳の差二十歳以上の月鯉
※倫理観薄めの二人の世界です。既に普通に手を出して恋人同士になってます。
※※※※※
酒瓶片手に暴力を振るい、人を人とも思わぬ非道な父が、数年前に他界した。
十代のうちに実家を飛び出し、縁を切った月島にとって、それは一切関係のないことで、役所からの電話をその場で乱暴に切り捨てたことを、今でも後悔はしていない。
畜生は、生まれ変わっても畜生のままだった。
その畜生の墓を、今年は何故だか訪れてみたくなった。
死んだことを確認する為。成れの果てを嘲笑う為。積もり積もった恨み言をぶつける為。今世は己の手で殺さずに済んだのだと安堵する為。理由なら、きっと全部だ。
2335※現パロ、転生。🌙記憶あり🎏記憶なし
※歳の差二十歳以上の月鯉
※倫理観薄めの二人の世界です。既に普通に手を出して恋人同士になってます。
※※※※※
酒瓶片手に暴力を振るい、人を人とも思わぬ非道な父が、数年前に他界した。
十代のうちに実家を飛び出し、縁を切った月島にとって、それは一切関係のないことで、役所からの電話をその場で乱暴に切り捨てたことを、今でも後悔はしていない。
畜生は、生まれ変わっても畜生のままだった。
その畜生の墓を、今年は何故だか訪れてみたくなった。
死んだことを確認する為。成れの果てを嘲笑う為。積もり積もった恨み言をぶつける為。今世は己の手で殺さずに済んだのだと安堵する為。理由なら、きっと全部だ。
0129chinhostar
DONE夢の話7/23月夜に恋の投げキッスにて無料配布した漫画です
「はじめくんのおねえさん♂」の続きのような気持ちで描きましたが、本編読んでいなくてもお楽しみいただけます! 4
zeana818
DONEみんな大好き俳優パロです。月鯉ですよ〜wどっちがいい? カンカン照りの空の下、音之進はドディオン・ブートンのアクセルを思い切り吹かした。ドルンドルンと重く空吹かしになり、舌打ちする。やっぱり少しでも上り坂になると動きが悪い。父上に言えば調整してくれるだろうか……いや、忙しいと一喝されておしまいだろう。それすらもされないかもしれない。悪くすれば取り上げられるかも……思えば、父の顔もこの数日見ていなかった。
ふんと鼻息荒く、更に吹かす。音之進の気合が乗り移ったか、ドルンッと強く反応した。今のうちだ。体重を前に掛け、勢いをつけた。ドディオンは音之進の意志のまま、加速した。
その瞬間、目の前を人影が横切る。あっと思った時には遅かった。跳ね飛ばされた人間が、ぐるん! と大きく回転した。
4429ふんと鼻息荒く、更に吹かす。音之進の気合が乗り移ったか、ドルンッと強く反応した。今のうちだ。体重を前に掛け、勢いをつけた。ドディオンは音之進の意志のまま、加速した。
その瞬間、目の前を人影が横切る。あっと思った時には遅かった。跳ね飛ばされた人間が、ぐるん! と大きく回転した。
mizuki_mir
MAIKINGちょっと書き換えるかもですが、進捗です前の話→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18028286
ましゅまろ→https://marshmallow-qa.com/mizuki_mir?utm_medium=twitter&utm_source=promotion
ドーナツホールの続きから食べる⑤5
窓の外から雨の音がする。
パタン、パタンと屋根を叩く音が断続的に聞こえていて、この分では明日の漁もなくなりそうだ。
図書館から借りていた本が、もう少しで読み終わる。
社会人の時にずっとできなかったことのひとつだ。
図書館に通って、背表紙が気になった本を片っ端から読み漁る。当たり外れはもちろんあるが、それを含めて、だ。
そのために買った読書灯が座卓の真ん中を照らして鎮座している。最近買ったばかりだが気に入っていて、部屋備え付けの小さな座卓に座布団、そして読書灯。このスペースは、自分が作り上げたものだ。自分の居場所に対して、真摯に向き合って作るのは、会社を辞めてから初めてのことだった。
ぺらりと紙をめくる音が響く。
1820窓の外から雨の音がする。
パタン、パタンと屋根を叩く音が断続的に聞こえていて、この分では明日の漁もなくなりそうだ。
図書館から借りていた本が、もう少しで読み終わる。
社会人の時にずっとできなかったことのひとつだ。
図書館に通って、背表紙が気になった本を片っ端から読み漁る。当たり外れはもちろんあるが、それを含めて、だ。
そのために買った読書灯が座卓の真ん中を照らして鎮座している。最近買ったばかりだが気に入っていて、部屋備え付けの小さな座卓に座布団、そして読書灯。このスペースは、自分が作り上げたものだ。自分の居場所に対して、真摯に向き合って作るのは、会社を辞めてから初めてのことだった。
ぺらりと紙をめくる音が響く。
ぎねまる
MOURNING網走の夜の一幕。「月下の獣」の続きのSSの予定でした。多分「地獄にふさわしい」ってフレーズが書きたかっただけ。朔の竜「なあ月島。ここは戦場に似ていたか?」
「いいえ。
砲弾も飛んでこない。
飛び散り焼け焦げる肉片も無い。
敵はまともな武器すら持っていなかった。
せいぜいが、制圧です。」
虐殺という言葉は使わない。
「ああ、腹が減ったな」
「携帯糧食はありますが、駆逐艦の中です」
「重焼麵麭は嫌だ。口の中の水分を持っていかれる。握り飯がいい」
「我慢してください。石を舐めたら唾が出ますよ」
「ここの台所に食べものがあるんじゃないか? 位置的に燃えていないはずだ」
「将官が略奪を企んでどうするんですか……」
ああそうか。
弁えている。
鯉登は甘えるべきところ、我儘を言うべきところを知っている。身なりを整え清潔に上品に味の良いものを食べるべき場所と、泥と血に塗れながら喰い物を食べ戦い続ける場所とを知っている。あるべき場所での振る舞い方を知っている。
450「いいえ。
砲弾も飛んでこない。
飛び散り焼け焦げる肉片も無い。
敵はまともな武器すら持っていなかった。
せいぜいが、制圧です。」
虐殺という言葉は使わない。
「ああ、腹が減ったな」
「携帯糧食はありますが、駆逐艦の中です」
「重焼麵麭は嫌だ。口の中の水分を持っていかれる。握り飯がいい」
「我慢してください。石を舐めたら唾が出ますよ」
「ここの台所に食べものがあるんじゃないか? 位置的に燃えていないはずだ」
「将官が略奪を企んでどうするんですか……」
ああそうか。
弁えている。
鯉登は甘えるべきところ、我儘を言うべきところを知っている。身なりを整え清潔に上品に味の良いものを食べるべき場所と、泥と血に塗れながら喰い物を食べ戦い続ける場所とを知っている。あるべき場所での振る舞い方を知っている。
naru381231
MOURNING※単行本十一巻あたりの全然できてない月鯉です。※意識してもらいたくて意味のわからない絡み方をする鯉くん。
※こんなやりとりがあれば良いなぁ、の腐った妄想です。
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士官学校では、粋がる無法者も少なくはなかった。
容姿端麗、文武両道、勇猛精進、品行方正。そんな四拍子をぴったりと揃え持った鯉登を、良くは思わない人間だっている。
正々堂々と、真っ向から喧嘩を売る者はまだわかりやすかった。向かってくるのなら叩くまで。血気盛んな男子らしい発想だと、鯉登は笑って相手を叩きのめした。
一方で、陰湿な嫌がらせには少々手を焼いた。私物が失くなったと思いきや、翌日には汚れて返ってくる。根も葉もない噂を流されては、それを信じた阿呆がすり寄ってくる。顔も見せず、罵声も発さず、直接的ではない攻撃の方が始末に終えないものだと、鯉登は月島のなだらかな鼻をつつきながら言う。
2296士官学校では、粋がる無法者も少なくはなかった。
容姿端麗、文武両道、勇猛精進、品行方正。そんな四拍子をぴったりと揃え持った鯉登を、良くは思わない人間だっている。
正々堂々と、真っ向から喧嘩を売る者はまだわかりやすかった。向かってくるのなら叩くまで。血気盛んな男子らしい発想だと、鯉登は笑って相手を叩きのめした。
一方で、陰湿な嫌がらせには少々手を焼いた。私物が失くなったと思いきや、翌日には汚れて返ってくる。根も葉もない噂を流されては、それを信じた阿呆がすり寄ってくる。顔も見せず、罵声も発さず、直接的ではない攻撃の方が始末に終えないものだと、鯉登は月島のなだらかな鼻をつつきながら言う。
じぇひ
TRAINING月鯉 修作 現パロ毎日何かしら上げていきたいです。文字書き上手くなりて〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
接待線香花火 花火がしたい。仕事中、なんの脈絡もなくふっと浮かんだ願望だった。鯉登は手持ち花火をしたことがあるのだろうか。さすがにあるか、と思いつつも子供のようにはしゃぐ彼を想像してしまう。弾ける火花に照らされる華がある顔だとか、眉間に皺を寄せるほどに真剣に線香花火をする様子だとか。愛しい恋人の喜ぶ姿を空想すれば、月島の中で花火をすることは既に決定事項になっていた。
コンビニにも置いてあるのだから便利な時代なったものだな、と片手に抱えて自宅まで小走りする。潮風にのって生暖かな空気が、身を包むスーツと相まって体感温度を上げていく。額には薄らと汗が滲んで来たけれど拭いもせず一心不乱に足を動かす。健康的な鯉登のことだからそろそろ寝る準備を始めているかもしれない。一層恋しくなって、自分を縛り付けるスラックスが煩わしい。ネクタイを緩めると、はしゃいでるのは俺の方だと自嘲した。そこの角を曲がれば鯉登のいる我が家が見えてくる。
2349コンビニにも置いてあるのだから便利な時代なったものだな、と片手に抱えて自宅まで小走りする。潮風にのって生暖かな空気が、身を包むスーツと相まって体感温度を上げていく。額には薄らと汗が滲んで来たけれど拭いもせず一心不乱に足を動かす。健康的な鯉登のことだからそろそろ寝る準備を始めているかもしれない。一層恋しくなって、自分を縛り付けるスラックスが煩わしい。ネクタイを緩めると、はしゃいでるのは俺の方だと自嘲した。そこの角を曲がれば鯉登のいる我が家が見えてくる。
naru381231
MOURNING何かのお祭りにいく月鯉エノのさんこいち(細かいことは気にしない)※もやもや月鯉未満
※現パロ
※社会人月と大学生鯉と小学生エノちゃん
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商談用の資料をまとめ上げ、急いで会社を飛び出した月島は、その足で二つ隣の駅へと向かった。駅を降り、脇目も振らずある神社を目指す。
風もない蒸し暑い夜だった。
そんな不快な夜でも、広い神社の周囲は明るく、人で溢れ返っている。今夜は年に一度の祭事らしい。
真っ赤な鳥居の下、目を見張る程の美男子が肩に少女を乗せて激しく手を振っていた。
「月島ぁ!こっちだ、こっち!」
「月島ニシパ!残業長いよぉ!」
祭りに相応しく、ぴしりと浴衣で決め込んだ鯉登とエノノカが、牛串とクレープを各々手に持ち月島を迎えた。
「す、すみません!これでも急いで来たんですが」
二人の前で止まり、膝に手を置き乱れた呼吸を整える。涼しげに着飾った二人とは違い、月島はYシャツに革靴という少し場違いな出で立ちだ。
4136商談用の資料をまとめ上げ、急いで会社を飛び出した月島は、その足で二つ隣の駅へと向かった。駅を降り、脇目も振らずある神社を目指す。
風もない蒸し暑い夜だった。
そんな不快な夜でも、広い神社の周囲は明るく、人で溢れ返っている。今夜は年に一度の祭事らしい。
真っ赤な鳥居の下、目を見張る程の美男子が肩に少女を乗せて激しく手を振っていた。
「月島ぁ!こっちだ、こっち!」
「月島ニシパ!残業長いよぉ!」
祭りに相応しく、ぴしりと浴衣で決め込んだ鯉登とエノノカが、牛串とクレープを各々手に持ち月島を迎えた。
「す、すみません!これでも急いで来たんですが」
二人の前で止まり、膝に手を置き乱れた呼吸を整える。涼しげに着飾った二人とは違い、月島はYシャツに革靴という少し場違いな出で立ちだ。
じぇひ
DOODLE月鯉 書きたいとこだけ7/11 加筆
涙も美しいのだな、と眼前でしゃくり上げている男を見つめる。彼の長い睫毛を濡らすそれは朝露のようで、きらきら輝く様は彼の目を一層魅力的にするアクセサリのようだった。大きな雫となり輪郭を滑り落ちていくので溢れてしまっては勿体無いと拭い取ってやる。それでも流れ続ける涙の粒はやがて一筋の川の様になっていった。拭き取るだけでは追いつかなくなって、軽く舐め取る舌に広がる塩味は、痺れと共に確かな甘露ものせて味覚を刺激した。根源ごと吸い取ってしまおうか、と眼球に舌を這わせようとしたところで鯉登が目を見開いたので大きな瞳が露わになる。涙で濡れたそれは、かつて故郷の地で見た海。或いはかの人を、またはあの人を呑み込んでいった溟渤のようだった。ゆらゆらと強い輝きを放ち熱を持ちつつこちらを見つめている。なかないでください。と、言うとお前もだ、月島と言いべろんと瞼ごと舐められた。少し瞼がひんやりとして、また熱い流れができてようやく自分も涙を流していることに気がつく。ツン、と脳をつんざくような刺激が電流の様に鼻奥を駆け上がる。枯れたと思っていたのに。そう思っていたからこそ言われるまで気が付かなかったのだ。大切な物を、尊い物を諦めて進む道の途中に置いてきたからこそ染みついた鈍感さだった。喉が締め付けられる様に収縮するのが酷く苦しい。堪えきれずにえずくと泣くなぁと自分よりも大きな声でわんわん泣いている鯉登につよく、強く抱きしめられる。
1130ぎねまる
MOURNING初登場前の、苛烈な時代の鯉登の話。わりと殺伐愛。過去話とはいえもういろいろ時期を逸した感がありますし、物語の肝心要の部分が思いつかず没にしてしまったのですが、色々調べて結構思い入れがあったし、書き始めてから一年近く熟成させてしまったので、供養です。「#####」で囲んであるところが、ネタが思いつかず飛ばした部分です。
月下の獣「鯉登は人を殺したことがあるぞ」
それは鯉登が任官してほどない頃であった。
鶴見は金平糖を茶うけに煎茶をすすり、鯉登の様子はどうだ馴染んだか、と部下を気にするふつうの上官のような風情で月島に尋ねていたが、月島が二言三言返すと、そうそう、と思い出したように、不穏な言葉を口にした。
「は、」
月島は一瞬言葉を失い、記憶をめぐらせる。かれの十六歳のときにはそんな話は聞かなかった。陸士入学で鶴見を訪ねてきたときも。であれば、陸士入学からのちになるが。
「……それは……いつのことでしょうか」
「地元でな──」
鶴見は語る。
士官学校が夏の休みの折、母の言いつけで鯉登は一人で地元鹿児島に帰省した。函館に赴任している間、主の居ない鯉登の家は昵懇の者が管理を任されているが、手紙だけでは解決できない問題が起こり、かつ鯉登少将は任務を離れられなかった。ちょうど休みの時期とも合ったため、未来の当主たる鯉登が東京から赴いたのだ。
13599それは鯉登が任官してほどない頃であった。
鶴見は金平糖を茶うけに煎茶をすすり、鯉登の様子はどうだ馴染んだか、と部下を気にするふつうの上官のような風情で月島に尋ねていたが、月島が二言三言返すと、そうそう、と思い出したように、不穏な言葉を口にした。
「は、」
月島は一瞬言葉を失い、記憶をめぐらせる。かれの十六歳のときにはそんな話は聞かなかった。陸士入学で鶴見を訪ねてきたときも。であれば、陸士入学からのちになるが。
「……それは……いつのことでしょうか」
「地元でな──」
鶴見は語る。
士官学校が夏の休みの折、母の言いつけで鯉登は一人で地元鹿児島に帰省した。函館に赴任している間、主の居ない鯉登の家は昵懇の者が管理を任されているが、手紙だけでは解決できない問題が起こり、かつ鯉登少将は任務を離れられなかった。ちょうど休みの時期とも合ったため、未来の当主たる鯉登が東京から赴いたのだ。