Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In
    (#腐術廻戦 )( #夏五 )( #GEGO )( #sugusato )( #725 ) ( #게토고죠 ) ( #게고 ) ( #เกะโกะ )

    rinrizerosyura

    DONEGEGO DIG. AUTUMN 開催おめでとうございます。展示用の新作長編です。
    祓ったれ本舗の夏油傑と、祓ったれ本舗であるはずの五条悟、二人の舞台(世界)と過去の縛り。
    夏油目線でお送りします。

    夏五Forever……
    ☆作品の感想等は、スペースの書き込みボードか、当方のTwitterにあるwaveboxからお送り頂けますと嬉しいです(о´∀`о)
    あの照明(光り)を覚えているか「……、さとる」

     隣に佇む相方の肩を叩く。サングラスに隠された、日本人とは思えない蒼の瞳が瞬きもなく会場を見つめていた。

    「さとる、悟。行こう、呼ばれてるよ」
    「……すぐる、俺たち……」
    「そうだよ」

     たくさんの紙吹雪が舞い、歓声が響く。金色のテープも床や私たちの頭の上にまで引っかかってて、悟の頭のそれを取ってあげた。

    「私たち、優勝したんだよ!」

     念願だった。芸人としてデビューしてから今日まで長かったような、あっという間だったような。十年以上寄り添ってきた相方兼親友はまだ現実を飲み込めていないのか、一言と発さない。私は彼の手を引いて舞台の中央まで向かった。
     私たちが優勝したのは、若手芸人の登竜門とも言われ、全国で生放送されているお笑いグランプリだった。ずっとこれを目標に生きてきたのだ、嬉しくない訳が無かった。
    23843

    wsst_nvl

    DONE学生五+夏がラーメンを食べる話。
    ツイッターでハイジさんが呟いてらしたネタに鷲下が茶々入れてたら楽しくなっちゃったので、冒頭ワンシーンを許可いただいて小説に仕立てました。夏油をまともに書いたの初めてな気がする。

    タイトルの「連理の簪」は続編で登場する予定。いつ書けるか分からんけど。
    ブロマンスのつもりですが、BLと思って読まれても問題ないのでそのようにタグ付けしています。お好きにどうぞ。
    【五+夏】特級呪物・連理の簪①【ブロマンス】「悟、ラーメン食わないか?」
    「ひのき屋? 行く行く!」
     高専から麓へ少し下ると、ほどなく小さなラーメン屋が見えてくる。藍染めの暖簾を潜ると、まずは券売機。続くたった四席のカウンターの奥には、捻り鉢巻の大将がしかめ面で立っている。
    「いらっしゃい」
     俺の定位置は一番奥、隣が傑だ。各々置いた食券を一瞥して、大将はテボに麺を放り込んだ。
    「七海、大丈夫かな? 今日結構キツくしたよね」
     ついさっきまでやっていた自主練は、灰原が座学の補習だとかで、一年生は珍しく七海一人だった。
    「あれぐらいでバテるとか弱すぎ。任務で死ぬより俺らにしごかれてぶっ倒れる方がマシだろ」
    「それはそうだけど」
     傑は苦笑いして、首に掛けたタオルで汗を拭った。シャワーを浴びたばかりの長髪はまだ湿っていて、白いTシャツの背中に染みを作っている。
    2647

    おはぎ

    DONE夏五版ワンドロワンライのお題をお借りしたものでした~!主観色、とても素敵なお題で色々書きたくなりますね!

    お題:第80回「恋する/主観色」
    彩度と輝度――恋をすると、世界が薔薇色に見えるものなのよ

     昔見た映画のワンシーンだっただろうか、柔らかいブロンドの髪を揺らしながらヒロインが口にしたその台詞をその時は良く分かっていなかった。恋は盲目とか、痘痕あばたえくぼとか、恋をすると冷静な判断が出来なくなって、周りが見えなくなって、まるでこれまでの自分では無くなってしまったように振り回されるものなのだと思っていた。そんな風になってしまうなら恋なんてしなきゃいいのに、そんな状態になるまでハマらないようにすればいいのに、なんて冷めた目で見ていた。

     昔から映画を見るのは好きだった。映画の中の人物には汚い呪力がまとわりついていることもないから表情をしっかり読み取ることができ、没入している間は自分も普通の世界を見ている気分になった。別にをもって生まれたことを悔やんだことは一度も無いし、普通になりたいなんて思ったことも一度もない。ただ、興味はあったのだ。普通の眼を通してみた世界はどのようなものなのか。
    3016