tatara_boshi
MAIKINGちょっと形にしてみようかなと思っているものの書きかけです。タイトル未定プロローグ
五条悟は数少ない休日に映画を観る——。
それは無趣味な彼の数少ない習慣だった。
私物化している高専の薄暗い地下室には、無作為に買いそろえたDVDがズラリと並び、ローテーブルに山積みになっている。
深々と皮張りのソファに腰掛けて、明かりも点けずにぼんやりと画面を眺めるその顔には少しばかり疲れの色が浮かんでいた。
今流れているのは数年前のヒューマンドラマ作品——。
実父と義父に2度も妊娠させられ、母親には愛されず、学校にも通えずにいた16歳の少女。そんな悲惨な状況に置かれた少女はある日、一人の教師と出会う。そこから始まる人生の転機——。文字の読み書きができるようになって、友人もでき、愛を知る。まさに人生の目覚め。そして最後は母親が主人公に今までの行いを涙ながらに謝罪し、母親との関係が改善。そして最後は、二人の子供と共に実家を出て幸せに暮らし始める——というお話。
1985五条悟は数少ない休日に映画を観る——。
それは無趣味な彼の数少ない習慣だった。
私物化している高専の薄暗い地下室には、無作為に買いそろえたDVDがズラリと並び、ローテーブルに山積みになっている。
深々と皮張りのソファに腰掛けて、明かりも点けずにぼんやりと画面を眺めるその顔には少しばかり疲れの色が浮かんでいた。
今流れているのは数年前のヒューマンドラマ作品——。
実父と義父に2度も妊娠させられ、母親には愛されず、学校にも通えずにいた16歳の少女。そんな悲惨な状況に置かれた少女はある日、一人の教師と出会う。そこから始まる人生の転機——。文字の読み書きができるようになって、友人もでき、愛を知る。まさに人生の目覚め。そして最後は母親が主人公に今までの行いを涙ながらに謝罪し、母親との関係が改善。そして最後は、二人の子供と共に実家を出て幸せに暮らし始める——というお話。
もちこ〜そよ風を添えて〜
TRAINING祓本夏五です!珍しく酔ってベロベロになった傑を悟が介抱する話。
※以前投稿した、祓本密着企画の世界線です!(読んでなくてもわかります)
馬鹿な恋人「ただいまぁ」
「さ〜とるっ」
仕事終わり、月曜の二十二時。玄関でのことだ。
「悟〜! 随分遅かったじゃないか」
「うっわ、酒くさ!」
「え〜、臭くないよ〜」
祓ったれ本舗という漫才コンビを組んで数年。「漫才界のシンデレラ」と呼ばれた俺たちはデビューしてからトントン拍子で売れっ子になっていき、お笑いの仕事はもちろんのこと、容姿や言動も相まってかラジオ、雑誌、ニュース番組と、朝から晩まで引っ張りだこだった。
そんなわけで、ピンでの仕事もかなり増えてきた昨今だが、比較的真面目な印象を売りにしている傑と違い、俺は深夜のバラエティやラジオに呼ばれることが多かった。
朝はニュース番組でコメンテーターとして出演する傑、昼間は二人で生放送、夜はゴールデンタイムの番組にゲストで呼ばれる俺、といった調子で、俺たちが会えるのは大抵昼間だけ。それも現場でようやく顔を合わせて収録して即別行動、といった具合だから、なかなかゆっくりと会うことも難しい。
4034「さ〜とるっ」
仕事終わり、月曜の二十二時。玄関でのことだ。
「悟〜! 随分遅かったじゃないか」
「うっわ、酒くさ!」
「え〜、臭くないよ〜」
祓ったれ本舗という漫才コンビを組んで数年。「漫才界のシンデレラ」と呼ばれた俺たちはデビューしてからトントン拍子で売れっ子になっていき、お笑いの仕事はもちろんのこと、容姿や言動も相まってかラジオ、雑誌、ニュース番組と、朝から晩まで引っ張りだこだった。
そんなわけで、ピンでの仕事もかなり増えてきた昨今だが、比較的真面目な印象を売りにしている傑と違い、俺は深夜のバラエティやラジオに呼ばれることが多かった。
朝はニュース番組でコメンテーターとして出演する傑、昼間は二人で生放送、夜はゴールデンタイムの番組にゲストで呼ばれる俺、といった調子で、俺たちが会えるのは大抵昼間だけ。それも現場でようやく顔を合わせて収録して即別行動、といった具合だから、なかなかゆっくりと会うことも難しい。
たんごのあーる
TRAINING[夏五ワンライ]お題:愛するもの呪専で、さしすで、離反前と離反後。置いていくほうが辛いのか、置いていかれるほうが辛いのか。
愛するもの初めて同級生3人で任務につき、思いの外、と思っていたのは補助監督だけだけれど、予定時間よりもずいぶん早く片が付いて、それならばと直帰ではなく、晩ごはんを食べて帰ろうとした日のことだった。
晩ごはんにも少し早い時間だったので、どこかで暇つぶしをしようと入ったのが、五条が行ったことがないと言う、街中のゲームセンターだった。
ぐるりと廻って、クレーンゲームやら、シューティングゲームやら気になったものをいくつか試した後、
「やっぱりプリクラ、いっとく?」
と、家入が言った。
「プリクラ、って何?」
「んー、写真をシールにするんだよ。今日の記念にいいかもね。で、どれにする?硝子。」
いくつかあるプリクラを覗いて、一番綺麗に撮れると評判の一台に決め、お金を入れると
1230晩ごはんにも少し早い時間だったので、どこかで暇つぶしをしようと入ったのが、五条が行ったことがないと言う、街中のゲームセンターだった。
ぐるりと廻って、クレーンゲームやら、シューティングゲームやら気になったものをいくつか試した後、
「やっぱりプリクラ、いっとく?」
と、家入が言った。
「プリクラ、って何?」
「んー、写真をシールにするんだよ。今日の記念にいいかもね。で、どれにする?硝子。」
いくつかあるプリクラを覗いて、一番綺麗に撮れると評判の一台に決め、お金を入れると
もちこ〜そよ風を添えて〜
TRAINING※夏(28)と夏(16)×五(16)の二輪挿しです!!!!【完結しました】夏の元カノに嫉妬していたら、大人の夏に襲われちゃった話……
※本当になんでも許せる方向け
↓18歳以上の方のみお進みください 9420
たんごのあーる
TRAINING月が出てる間に。ショートショート。ストロベリームーン真夜中にふと目を覚ますと、カーテンの隙間から青い光が差し込んでいた。そういえば、今晩は満月だと誰かに聞いた気がする。
「親友」が同じベッドの上で安らかな眠りに落ちているのを確認し、起こさないよう、光に誘われるようにそっと布団から抜け出した。
薄いカーテンをそっと捲り、窓を開けてベランダに出ると、昼間降った雨のせいか、梅雨独特の湿り気がTシャツ一枚の身体に纏わりつく。見上げると切れ切れの雲の隙間から、月が顔を覗かせていた。
部屋から持ち出した煙草に火を点けふかす。呪霊の味を誤魔化すために始めた煙草だが、今紫煙を燻らすのは、すぐに高揚する心や欲望を落ち着かせるためのおまじないや儀式のようなものでもあった。落ち着かせるついでにと、立ち昇る煙を見ながら、最近測りかねている「親友」との距離について思いを巡らせ始める。
779「親友」が同じベッドの上で安らかな眠りに落ちているのを確認し、起こさないよう、光に誘われるようにそっと布団から抜け出した。
薄いカーテンをそっと捲り、窓を開けてベランダに出ると、昼間降った雨のせいか、梅雨独特の湿り気がTシャツ一枚の身体に纏わりつく。見上げると切れ切れの雲の隙間から、月が顔を覗かせていた。
部屋から持ち出した煙草に火を点けふかす。呪霊の味を誤魔化すために始めた煙草だが、今紫煙を燻らすのは、すぐに高揚する心や欲望を落ち着かせるためのおまじないや儀式のようなものでもあった。落ち着かせるついでにと、立ち昇る煙を見ながら、最近測りかねている「親友」との距離について思いを巡らせ始める。
もちこ〜そよ風を添えて〜
TRAINING高専教師してる夏と生徒の五がすれ違いながらくっつく話です!(前回の続き)※夏がnot離反ルートで特級呪術師として高専教師してます!28歳。
※五は夏が受け持つ特級クラスの生徒。夏油先生のことが好きな17歳の乙女です。
※創作呪霊がでてきますが、彼女は夏五の民です。身体を張ってくれました。
色々許せる方向け! 5926
もちこ〜そよ風を添えて〜
TRAINING高専教師してる夏と生徒の五がすれ違いながらくっつく話です!(続きます)※夏がnot離反ルートで特級呪術師として高専教師してます!28歳。
※五は夏が受け持つ特級クラスの生徒。夏油先生のことが好きな17歳の乙女です。
色々許せる方向け!
教師傑(28)と生徒悟(17)がくっつくまでの秘密のお話「なあ〜すぐるぅ、俺のこと……お、か、す?」
「はぁ〜〜〜」
風呂上がりに濡れ髪のままバスタオル一枚の俺、対するはソファーで読書用眼鏡をかけて本を読む傑。
「悟、そんな品のないこと言うもんじゃないよ」
「品とか関係ねぇし。なあ犯す〜?」
「犯しません。ほら、髪乾かしてあげるからおいで」
「ちぇ」
毎日手を替え品を替え、こんなに可愛く誘っているのに返ってくるのはため息ばかり。なんで? 俺たち恋人同士じゃないわけ?
俺がぷくりと頬を膨らませると傑は困った顔で手招きした。
「ほら、そのままだと風邪をひくよ」
「引かねぇし」
「拗ねないの。ほら、ここ座って」
傑は、俺が通っている呪術高専で担任を務めている教師、そして俺は生徒。けれど、訳あって今はいわゆる同居中だ。
3892「はぁ〜〜〜」
風呂上がりに濡れ髪のままバスタオル一枚の俺、対するはソファーで読書用眼鏡をかけて本を読む傑。
「悟、そんな品のないこと言うもんじゃないよ」
「品とか関係ねぇし。なあ犯す〜?」
「犯しません。ほら、髪乾かしてあげるからおいで」
「ちぇ」
毎日手を替え品を替え、こんなに可愛く誘っているのに返ってくるのはため息ばかり。なんで? 俺たち恋人同士じゃないわけ?
俺がぷくりと頬を膨らませると傑は困った顔で手招きした。
「ほら、そのままだと風邪をひくよ」
「引かねぇし」
「拗ねないの。ほら、ここ座って」
傑は、俺が通っている呪術高専で担任を務めている教師、そして俺は生徒。けれど、訳あって今はいわゆる同居中だ。
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TIREDじゅで初めて書いたお話です文字通り放り投げます(続きはないです)
夏五♀女の躰に男の名前、五条悟。
この世界で、女なんて最悪だ。こどもは女の躰からしか出来ない癖に、孕めば産めば、御役目御免とばかり。
末路、末路、末路。
そんなのを掃き捨てるほど見た。
掃き捨てるほどのものを横目に、女五条悟は生きている。
生きている、生かされている、生きようとしている。
無下限呪術、六眼を持っていなければ、掃き捨てる方に転がり堕ちていた筈だ。なんの因果がそれを併せ持つ。五条家当主なんかはまさか女にと思っただろう。笑い話だ、喉から手が出るほど欲しいそれらを全て己が持っている。女だなんだと蔑んできた奴らは悪足掻きとばかりに男の名前をつけたけれど。どう足掻いても、女五条悟に傅かねばならないのだ。
はは、ははは。
4419この世界で、女なんて最悪だ。こどもは女の躰からしか出来ない癖に、孕めば産めば、御役目御免とばかり。
末路、末路、末路。
そんなのを掃き捨てるほど見た。
掃き捨てるほどのものを横目に、女五条悟は生きている。
生きている、生かされている、生きようとしている。
無下限呪術、六眼を持っていなければ、掃き捨てる方に転がり堕ちていた筈だ。なんの因果がそれを併せ持つ。五条家当主なんかはまさか女にと思っただろう。笑い話だ、喉から手が出るほど欲しいそれらを全て己が持っている。女だなんだと蔑んできた奴らは悪足掻きとばかりに男の名前をつけたけれど。どう足掻いても、女五条悟に傅かねばならないのだ。
はは、ははは。
たんごのあーる
TRAINING[夏五ワンライ]お題:まばたきすぐるは嘘は上手くつきそうだけど、見抜くのはどうだろ。
まばたき嘘をついたことがない、なんて嘘をつくほど、自惚れてはいないし、馬鹿でもない。良い嘘や悪い嘘なんていうのは方便だし、嘘は嘘でしかないと知っている。
嘘だという時点で、何かしら後ろ暗いことがあるのは自明だし、あとは赦されるかどうかだと思っている。
生きていれば誰だって、保身のために、あるいは快楽のために、自身の利益のために、耳触りのいい嘘を並べ立てることはよくあることで、罪悪感の残るような嘘をつくことは稀である。
息をするように嘘をつく、そんなことを言われて詰られたこともあるけれど、それは相手に望まれた言葉を適宜使用したからであって、あるいは、嘘を愛する女がいることもまた事実で、その投げた言葉や行為が嘘だと認識された時点で、それは嘘となる。認識されるのはちょっとした仕草の違いや、勘、らしいが、そもそも、こんなことをつらつらと考えてしまうのは、現状が思っていたよりも退屈なせいだった。
1383嘘だという時点で、何かしら後ろ暗いことがあるのは自明だし、あとは赦されるかどうかだと思っている。
生きていれば誰だって、保身のために、あるいは快楽のために、自身の利益のために、耳触りのいい嘘を並べ立てることはよくあることで、罪悪感の残るような嘘をつくことは稀である。
息をするように嘘をつく、そんなことを言われて詰られたこともあるけれど、それは相手に望まれた言葉を適宜使用したからであって、あるいは、嘘を愛する女がいることもまた事実で、その投げた言葉や行為が嘘だと認識された時点で、それは嘘となる。認識されるのはちょっとした仕草の違いや、勘、らしいが、そもそも、こんなことをつらつらと考えてしまうのは、現状が思っていたよりも退屈なせいだった。
たんごのあーる
TRAINING[夏五ワンライ]お題:エコー。くりかえし、とかの意味から。パッヘルベルのカノンの感じで。
カノンある晴れた日。爽やか風に包まれる。
何かに感謝したい気持ちになった。
いい天気だね。
どこにいこうか?
どこまででも。すぐると一緒なら。
時間もいっぱいあるし。
これから、何がしたい?
美味しいもの食べたいな。
あ、あの雲、綿菓子みたい。
甘い物、好きだよね。
なんか甘い匂いがする。
ほら、そこ。クチナシの花。
白くてキレイ。
奇麗だね。
ねぇ、キスしてもいい?
自然に触れ合う。
見つめ合う目と目。求め合う唇。
同じことの繰り返しだと思っていた毎日。
出会ったことで世界が変わる。
呼吸できる自分に戻る。
世界が変わって見えてくる。
毎日は同じことの繰り返しじゃないと気づく。
つなぎ合う手と手。求め合う心。
自然と触れ合う。
ねぇ、キスしてもいい?
509何かに感謝したい気持ちになった。
いい天気だね。
どこにいこうか?
どこまででも。すぐると一緒なら。
時間もいっぱいあるし。
これから、何がしたい?
美味しいもの食べたいな。
あ、あの雲、綿菓子みたい。
甘い物、好きだよね。
なんか甘い匂いがする。
ほら、そこ。クチナシの花。
白くてキレイ。
奇麗だね。
ねぇ、キスしてもいい?
自然に触れ合う。
見つめ合う目と目。求め合う唇。
同じことの繰り返しだと思っていた毎日。
出会ったことで世界が変わる。
呼吸できる自分に戻る。
世界が変わって見えてくる。
毎日は同じことの繰り返しじゃないと気づく。
つなぎ合う手と手。求め合う心。
自然と触れ合う。
ねぇ、キスしてもいい?
もちこ〜そよ風を添えて〜
TRAINING祓本のインタビューが見たすぎて書きました。※夏五前提の脳が書いてます
(twitterにアップした画像の文字が小さすぎるので、全文書き起こしたものになります。内容は同じです!)
人気お笑いコンビ『祓ったれ本舗』 ロングインタビュー企画 第一弾ファン待望♡
人気お笑いコンビ『祓ったれ本舗』
ロングインタビュー企画 第一弾
平成X年、十二月三十一日。
その日は、我々が忘れもしない夜になった。
突如お笑い界に現れ、瞬く間に階段を駆け抜けていく黒い大きな影が二つ。夏油傑と五条悟が成すお笑いコンビ『祓ったれ本舗』を知らない者は、もはや日本にはいないだろう。年末のJワン・グランプリでの優勝が、彼らの地位をさらに確固たるものにしたことは言うまでもない。そんな我々の評価に「いやそんな」と謙遜するのは、『祓ったれ本舗』のツッコミ担当、夏油傑。彼の魅力というのを一言で表すとするなら、ミステリアス。翻って胡散臭さ。もちろん悪い意味ではなく、彼の笑みには底知れない魅力があって、それがお笑いだけに留まらない彼ら独自のの世界へとファンを誘う。一方相方の五条悟は、恵まれたルックスに反するような粗雑な言動が魅力的なギャップとなって、ファンを虜にする。彼らの関係は、白と黒、凹と凸、水と油。様々な性質を持ち、それらを変弁自在に出し入れして我々を魅せてくれるのだ。
1857人気お笑いコンビ『祓ったれ本舗』
ロングインタビュー企画 第一弾
平成X年、十二月三十一日。
その日は、我々が忘れもしない夜になった。
突如お笑い界に現れ、瞬く間に階段を駆け抜けていく黒い大きな影が二つ。夏油傑と五条悟が成すお笑いコンビ『祓ったれ本舗』を知らない者は、もはや日本にはいないだろう。年末のJワン・グランプリでの優勝が、彼らの地位をさらに確固たるものにしたことは言うまでもない。そんな我々の評価に「いやそんな」と謙遜するのは、『祓ったれ本舗』のツッコミ担当、夏油傑。彼の魅力というのを一言で表すとするなら、ミステリアス。翻って胡散臭さ。もちろん悪い意味ではなく、彼の笑みには底知れない魅力があって、それがお笑いだけに留まらない彼ら独自のの世界へとファンを誘う。一方相方の五条悟は、恵まれたルックスに反するような粗雑な言動が魅力的なギャップとなって、ファンを虜にする。彼らの関係は、白と黒、凹と凸、水と油。様々な性質を持ち、それらを変弁自在に出し入れして我々を魅せてくれるのだ。