海乃くま
DONE【フィガ晶♂】夢から覚めてもだいぶ前についった~で書きたいよ~!と言っていたよっぱらい晶くんのお話です。ちゅっちゅしていちゃいちゃしてるだけのお話です。よろしくお願いします。
【フィガ晶♂】夢から覚めても へへ、とバーカウンターに突っ伏した彼はむにゃむにゃ唇を動かしながら夢現に気の抜けた笑い声を溢した。
「と言う状態ですので」
「潰れるまで飲ませておいてよく言うよ」
「ふふ、うっかりしておりました」
上品に笑って見せたシャイロックは全てわかっている癖に、私は何も知りませんよとでも言うように目を細めてグラスにシャンパンを注いでいる。
「足を運んでいただいたお礼です」
「そこまでされる義理はないけど、まぁお酒に罪はないからね」
フルートグラスで小さな泡を立てている淡い琥珀色の液体を飲み干して、カウンターですやすやと気持ち良さげに寝息を立てている彼の肩を軽く揺すった。ん、とむずがる子供のように息を吐いてそれでも彼は目覚める素振りを見せないので、よほど深く眠りについているのだろう。
11861「と言う状態ですので」
「潰れるまで飲ませておいてよく言うよ」
「ふふ、うっかりしておりました」
上品に笑って見せたシャイロックは全てわかっている癖に、私は何も知りませんよとでも言うように目を細めてグラスにシャンパンを注いでいる。
「足を運んでいただいたお礼です」
「そこまでされる義理はないけど、まぁお酒に罪はないからね」
フルートグラスで小さな泡を立てている淡い琥珀色の液体を飲み干して、カウンターですやすやと気持ち良さげに寝息を立てている彼の肩を軽く揺すった。ん、とむずがる子供のように息を吐いてそれでも彼は目覚める素振りを見せないので、よほど深く眠りについているのだろう。
cherryboy_lover
DONEフィガ晶♂オンリーオンリー開催おめでとうございます✴︎遅刻の上に大したものではありませんが…賑やかしになれば嬉しいです🥳しかも当日にフィガ晶強めなプロポーズボイス(幻聴じゃ無い)を浴びて考え込んでたせいです(言い訳すな)
よろしくお願いします!
✴︎ネップリ
ファミマorローソン
QAY267AUWB
柚月@ydk452
DONEフィガ晶♂SSフィガ晶くんワンドロ企画
2週目お題 内緒話 指先
虚飾に彩る舞踏の影で「ほら、顔を上げて。心配しなくとも、誰も賢者様だって分からないさ。」
「うう、そうは言ってもですね…。」
西の国の、とある貴族の屋敷にて。煌びやかな装飾と派手な衣装に包まれた人々が織りなす喧騒の中、晶はしどろもどろになりながらも、精一杯背筋を伸ばしていた。
そばで付き添うフィガロは、実に慣れた仕草で晶をエスコートする。周囲にたむろするのは、上流階級の人々ばかり。給仕に勤しむ執事やメイドの会釈に、動揺しないよう軽く頷くのが精一杯だった。
二人はクロエ渾身の力作である、上品なタキシードに身を包んでいた。一般庶民である晶はどうしても礼儀作法に遅れをとるだろうが、外見だけは場に溶け込めていると信じたい。
どうしてこの場に馳せ参じたかと言うと――話は数日前に遡る。
7171「うう、そうは言ってもですね…。」
西の国の、とある貴族の屋敷にて。煌びやかな装飾と派手な衣装に包まれた人々が織りなす喧騒の中、晶はしどろもどろになりながらも、精一杯背筋を伸ばしていた。
そばで付き添うフィガロは、実に慣れた仕草で晶をエスコートする。周囲にたむろするのは、上流階級の人々ばかり。給仕に勤しむ執事やメイドの会釈に、動揺しないよう軽く頷くのが精一杯だった。
二人はクロエ渾身の力作である、上品なタキシードに身を包んでいた。一般庶民である晶はどうしても礼儀作法に遅れをとるだろうが、外見だけは場に溶け込めていると信じたい。
どうしてこの場に馳せ参じたかと言うと――話は数日前に遡る。
柚月@ydk452
DONEフィガ晶♂SSフィガ晶くんワンドロ企画
1週目お題 ハグ 君が決めてよ
欠片集めの行く末 どこか俯瞰して見ているような、不思議な人という印象だった。優しく大らかな人が多い南の国らしく、誰とでも手を取り合って話すことができる人。でも北の生まれらしく、ちょっとずれた倫理観も併せ持っていて――あの時握った手の冷たさは、まだ覚えている。
「考え事?賢者様。」
「…いいえ。この紅茶、美味しいなって。」
「それは良かった。ルチルが薦めてくれた甲斐があったな。」
満ちた月が、夜空を輝かんばかりに照らしている。日付の変わる間近、ひっそりと開かれた小さなお茶会。不定期に開催されていたそれは、いつの間にか満月の夜に固定されるようになった。大抵はフィガロが飲み物を用意してくれているが、たまに任務先などで見つけた茶葉などを晶が持参する事もある。
4616「考え事?賢者様。」
「…いいえ。この紅茶、美味しいなって。」
「それは良かった。ルチルが薦めてくれた甲斐があったな。」
満ちた月が、夜空を輝かんばかりに照らしている。日付の変わる間近、ひっそりと開かれた小さなお茶会。不定期に開催されていたそれは、いつの間にか満月の夜に固定されるようになった。大抵はフィガロが飲み物を用意してくれているが、たまに任務先などで見つけた茶葉などを晶が持参する事もある。
hms_hama
DOODLE現パロならおしゃれなカフェデートしてそうだなって思ったフィガ晶♂。テーブルの上のフィの片手は晶くんと距離詰めたいな~って狙ってる手で、足が二人とも近くなってるのは無意識に段々心許していく、みたいな感じ。
フィガロ、都会的なお店似合う。
※おしゃれに見えないかもしれませんがおしゃれなカフェ画像見ながら描いたのでご容赦を
takami_mhyk
MOURNING夜の散歩に誘うだけの話『お手をどうぞ、賢者様』 魔法舎に灯る明かりのひとつに、フィガロは音を立てずにそっと近づく。
カーテンに遮られていない窓からは、部屋の中で賢者の書に何か書き込む晶の姿が見えた。
よく考えながら記しているのだろう。フィガロには読めない彼の世界の文字を書く手を時折止めて、考え込むように顎に手を添え本を見つめる。そして書き込む内容を決めると、すっかり扱いが上手くなった羽ペンにインクをつけて、滑らかに紙面を走らせた。
しばし真剣なその様子を眺めていたフィガロは、ふう、と晶が一息つこうとしたところで窓を軽く叩く。
「こんばんは、賢者様」
すぐに音に気がつき窓に振り返った晶に、ひらりと手を振り声をかける。しかし返ってきた反応は何度か瞬くばかりで、姿が見えていないのかとフィガロは小さく首を傾げた。
2324カーテンに遮られていない窓からは、部屋の中で賢者の書に何か書き込む晶の姿が見えた。
よく考えながら記しているのだろう。フィガロには読めない彼の世界の文字を書く手を時折止めて、考え込むように顎に手を添え本を見つめる。そして書き込む内容を決めると、すっかり扱いが上手くなった羽ペンにインクをつけて、滑らかに紙面を走らせた。
しばし真剣なその様子を眺めていたフィガロは、ふう、と晶が一息つこうとしたところで窓を軽く叩く。
「こんばんは、賢者様」
すぐに音に気がつき窓に振り返った晶に、ひらりと手を振り声をかける。しかし返ってきた反応は何度か瞬くばかりで、姿が見えていないのかとフィガロは小さく首を傾げた。
tamagobourodane
DOODLEお互いのチャンネルに日参してるVtuberのフィガ晶♂の話※Vtuberパロ注意/リバの気配というか左右曖昧注意
なりゆきで弱小センシティブめ企業Vやってる晶くんが、厄介リスナーの「がるしあさん」に悩まされつつ「フィガロちゃん」の配信に通う話
文字通りほんとに悪ふざけの産物です
手にはワセリン、傍らにはティッシュペーパー。ジェル、コットン、ブラシだ耳かきだのが並ぶ脇には、更に行程表が見える。『耳かき左右五分ずつ、ジェルボール五分、ここで耳ふーを挟む。数分おきに全肯定、“よしよし”』。アドリブに弱い晶が、慌てないようにと自分の為に用意したものだ。
成人男性が普通なら机の上に並べないようなそれらのアイテムの真ん中に鎮座しているのは、奇妙な形をしたマイクだった。四角く黒い躯体の両側に、二つの耳がついており、その奥に小さなマイクが設置されている――最近流行りのバイノーラルマイクというやつで、このタイプは手軽に耳かきをされているような音声を録音することができる。
そしてその奥にあるのはモニターとオーディオインターフェース――画面に流れるのは、大手配信サイトの管理画面と、コメント欄だ。配信のタイトルが目に入るといつもげんなりするので、いつもその画面は閉じているのだけれど、今日はその手順を忘れていた。――「ぐっすり眠れる耳かきとジェルボール――入眠用ASMR♡」。
6749成人男性が普通なら机の上に並べないようなそれらのアイテムの真ん中に鎮座しているのは、奇妙な形をしたマイクだった。四角く黒い躯体の両側に、二つの耳がついており、その奥に小さなマイクが設置されている――最近流行りのバイノーラルマイクというやつで、このタイプは手軽に耳かきをされているような音声を録音することができる。
そしてその奥にあるのはモニターとオーディオインターフェース――画面に流れるのは、大手配信サイトの管理画面と、コメント欄だ。配信のタイトルが目に入るといつもげんなりするので、いつもその画面は閉じているのだけれど、今日はその手順を忘れていた。――「ぐっすり眠れる耳かきとジェルボール――入眠用ASMR♡」。
dosudedosu
CAN’T MAKE晶フィ晶 にょたですフィガロの紋章と晶ちゃんのはなし
午前1時、共同浴場にて湯船に足を突っ込んで、ゆっくりと中へ入っていく。湯の中に腰を沈めるとじんわりと熱さが広がっていき、自然とため息を吐いた。
私はフィガロの向かいに陣取り、かつ彼女は私の方を向いて座っているので、その表情がよく見えた。目を閉じて心地良さげにしている。つられてこちらも顔が緩んだ。それからしばらくの間私たちに会話はなく、湯船に湯が足される水音だけが2人きりの浴場内に木霊していた。
そういえばフィガロの紋章は右肋にあると言っていたが、全く見えなかったな。なんてことを考えつつ彼女の方を眺めていると、突然ぱちりと目が開かれた。慌てて目を逸らしたが、くすりと笑われてしまう。
内心酷く焦りながらも何食わぬ顔で紋章について訊くと、ああ、と納得したあと、見せてあげようかと言ってくれたのでお願いすることにした。
816私はフィガロの向かいに陣取り、かつ彼女は私の方を向いて座っているので、その表情がよく見えた。目を閉じて心地良さげにしている。つられてこちらも顔が緩んだ。それからしばらくの間私たちに会話はなく、湯船に湯が足される水音だけが2人きりの浴場内に木霊していた。
そういえばフィガロの紋章は右肋にあると言っていたが、全く見えなかったな。なんてことを考えつつ彼女の方を眺めていると、突然ぱちりと目が開かれた。慌てて目を逸らしたが、くすりと笑われてしまう。
内心酷く焦りながらも何食わぬ顔で紋章について訊くと、ああ、と納得したあと、見せてあげようかと言ってくれたのでお願いすることにした。
unhkiss
DONEフィガロに軟禁(精神的に)されている賢者様のお話真夏の夜の夢「起きて……起きてよ、賢者様」
優しく肩を揺さぶられて、卓袱台に突っ伏していた晶はゆっくりと面を上げた。
重いまぶたをやっとのことで持ち上げて、晶は視界に映り込んだ人物の顔をぼんやりと見つめる。
晶の視線を受け止めて、フィガロが照れ臭そうに頬をかく。
「どうしたんだい?そんなに見つめて。俺の顔に何かついてる?」
「フィガ、ロ…………?」
寝起きのため喉は乾燥していて、晶が発した声はひどくかすれていた。
晶が名前を呼ぶとフィガロの口元がほころんだ。眼差しを細めて、眩しいものを見るように、愛しいものを見るように、やわらかく笑み崩れる。
「はい、賢者様のフィガロですよ」
とても恥ずかしい台詞をさらりと吐いてみせるフィガロに、晶は眉を潜めて首を傾げる。――何かが変だ。
19288優しく肩を揺さぶられて、卓袱台に突っ伏していた晶はゆっくりと面を上げた。
重いまぶたをやっとのことで持ち上げて、晶は視界に映り込んだ人物の顔をぼんやりと見つめる。
晶の視線を受け止めて、フィガロが照れ臭そうに頬をかく。
「どうしたんだい?そんなに見つめて。俺の顔に何かついてる?」
「フィガ、ロ…………?」
寝起きのため喉は乾燥していて、晶が発した声はひどくかすれていた。
晶が名前を呼ぶとフィガロの口元がほころんだ。眼差しを細めて、眩しいものを見るように、愛しいものを見るように、やわらかく笑み崩れる。
「はい、賢者様のフィガロですよ」
とても恥ずかしい台詞をさらりと吐いてみせるフィガロに、晶は眉を潜めて首を傾げる。――何かが変だ。
りう_
DONE11/14逆トリオンリー「月よりのエトランゼ」で展示していた作品です。逆トリで晶くんの世界にやって来たフィガロと晶くんが買い物デートして二人でダーツをしています。
ご都合主義なので、厄災がどうにかなって、二人はお互いの世界を行き来出来るようになっている…という想定です。
※ちょっとだけフィガロ親愛ストのネタバレがあります。
勝者の願い そこそこ人の多い、昼下がりの商店街。自分と同じく買い物に出ている人や外食に来ている人が多いのだろう。
彼と連れ立って歩くとちらちらとすれ違う人たちの視線を感じた。その視線は、俺では無く隣を歩く人へと一心に向けられている。それはそうだろう、俺の横にはこの国では見かけない珍しい色彩と、頭一つ飛びぬけた長身、それに整った顔立ちを持った麗人が居るのだから。
そっと斜め上を見遣ると、彼は珍しそうに立ち並ぶ建物たちを眺めているようだった。色とりどりの看板がひしめき合うように集まり、その身を光らせ主張している。建物の入り口には所々のぼりがあるのも見えた。
その一つ一つに書かれた文字を確認するように、時折フィガロの唇が開いては、音もなく動く。どうやら看板に書かれた文字を読み取っているようだ。
5024彼と連れ立って歩くとちらちらとすれ違う人たちの視線を感じた。その視線は、俺では無く隣を歩く人へと一心に向けられている。それはそうだろう、俺の横にはこの国では見かけない珍しい色彩と、頭一つ飛びぬけた長身、それに整った顔立ちを持った麗人が居るのだから。
そっと斜め上を見遣ると、彼は珍しそうに立ち並ぶ建物たちを眺めているようだった。色とりどりの看板がひしめき合うように集まり、その身を光らせ主張している。建物の入り口には所々のぼりがあるのも見えた。
その一つ一つに書かれた文字を確認するように、時折フィガロの唇が開いては、音もなく動く。どうやら看板に書かれた文字を読み取っているようだ。
Ukue
DONE11/14【月よりのエトランゼ】展示作品です。PWはおしながきに貼っているリンク先に記載しています。
自分の住む世界にフィガロが来てもまだ「好き」を素直に伝えられない晶♂と
「好き」と言われていることに気づかないフィガロのお話。
I love youは聞こえない→フィガロの話
I love youは届かない→晶♂の話
になっています。
I love youは聞こえない / I love youは届かないあの世界の月――≪大いなる厄災≫は綺麗ではなかった。
たくさんの生物を殺し、大地を壊し、賢者の魔法使いたちに傷を与えた。
血に染まった、醜い存在。
だけど、この世界に来てからはどうだろう。
この世界の月は俺たちに危害を加えることはないし、何かを壊すこともない。
毎晩暗くなった街を照らし、人々に希望を与えている。
「あの世界で『月が綺麗だ』って言ったら、フィガロは不謹慎だと怒りましたよね」
「そりゃそうだよ。賢者様は殺人鬼を美しいと思うのってあの時も聞いたはずだけど」
「俺はそんな変わった人じゃないです」
賢者様はたまに意味不明なことを言う。
蒸し暑い時に「今日は少し肌寒いですね」とか、晴れているのに「雨、止みませんね」とか言っていた。俺が「風邪引いたの?」「大丈夫?」と声をかける度、悲しそうな顔をしていた。
1357たくさんの生物を殺し、大地を壊し、賢者の魔法使いたちに傷を与えた。
血に染まった、醜い存在。
だけど、この世界に来てからはどうだろう。
この世界の月は俺たちに危害を加えることはないし、何かを壊すこともない。
毎晩暗くなった街を照らし、人々に希望を与えている。
「あの世界で『月が綺麗だ』って言ったら、フィガロは不謹慎だと怒りましたよね」
「そりゃそうだよ。賢者様は殺人鬼を美しいと思うのってあの時も聞いたはずだけど」
「俺はそんな変わった人じゃないです」
賢者様はたまに意味不明なことを言う。
蒸し暑い時に「今日は少し肌寒いですね」とか、晴れているのに「雨、止みませんね」とか言っていた。俺が「風邪引いたの?」「大丈夫?」と声をかける度、悲しそうな顔をしていた。
りう_
MAIKINGフォ学オンリーの新作です。完成は後日になりますが、登場人物数人で繰り広げられるフォ学サスペンス?のようなもの。
出来上がり次第、追記していく予定です。
あんまりフィガ晶♂ではないですが、追々そうなっていくと思います。
※開幕で人が死んでいますので要注意。
フォ学なんちゃってサスペンス「……っ」
ぴちゃり、と音を立てるものはなんだろう。ぼんやりと足元を見下ろす先に、見覚えのある色が見えた。
ふわふわと柔らかそうで、けれど冬の海のような、どこか冷たさをはらんだ灰と青。
暗闇に目が慣れて来たのか、ゆっくりと目の前の光景が像を結ぶ。いつも清潔に整えられているはずの髪が乱れて、その色が床に散っていた。
「…ぁ…」
知らず、声が漏れる。視線が、無意識にその先を追う。
ぴちゃり。もう一度あの音がした。
その時初めて、嗅ぎ慣れない何かの匂いを感じる。生臭く、空気ごと重くするようなその匂い。
灰青の先。多分、背中のあたり。ベージュのベストが赤黒くグラデーションしている。
どうしてだろう。
鮮烈すぎる光景は思っていたよりも彩度は無い。それでも、『それ』が赤いのだ。赤かったのだと分かる。分かってしまう。
3411ぴちゃり、と音を立てるものはなんだろう。ぼんやりと足元を見下ろす先に、見覚えのある色が見えた。
ふわふわと柔らかそうで、けれど冬の海のような、どこか冷たさをはらんだ灰と青。
暗闇に目が慣れて来たのか、ゆっくりと目の前の光景が像を結ぶ。いつも清潔に整えられているはずの髪が乱れて、その色が床に散っていた。
「…ぁ…」
知らず、声が漏れる。視線が、無意識にその先を追う。
ぴちゃり。もう一度あの音がした。
その時初めて、嗅ぎ慣れない何かの匂いを感じる。生臭く、空気ごと重くするようなその匂い。
灰青の先。多分、背中のあたり。ベージュのベストが赤黒くグラデーションしている。
どうしてだろう。
鮮烈すぎる光景は思っていたよりも彩度は無い。それでも、『それ』が赤いのだ。赤かったのだと分かる。分かってしまう。
れれれ
DONE【晶くんオンリー】 passはお品書きに記載今回のイベントで発行する新刊をイベント期間限定で、表紙あとがきその他除いた本文のみ公開します。
⚠️注意⚠️
死(石)の匂わせがあります
なんでも許せる人向け
◾︎装丁
・アートカットフレーム
・遊び紙アンティークゴールド
・本文色替え(ネイビー)
・表紙2.3印刷あり
紙媒体がお好きな方はよろしくお願いします。 20
りう_
DONEパラロイオンリーの展示作品。フィガ晶♂です。イベント終了しましたので全体公開に変更しました。
『好き』の感情初心者の二人が、お互いの感情を理解出来ないまま行動して戸惑ってます。
〇〇ってなんですか?/フィガ晶♂「……?」
ちゅ、と空気が微かな音を立てて、接触していた肌と肌が離れる。
肩に置かれていた彼の掌が、一度ゆるやかに二の腕へと滑って、それから持ち主の元へと戻っていく。俺のセンサーは正しく機能していて、その温度を正確に感知していた。普段は人間の平均より少し低い彼の体温。けれど、今触れていた指先はいつもより少しだけ高かったように思うーー俺の記憶領域にまだそこまで彼に関するデータがあるわけでは無かったけれど。
どうしてだろう。なぜ今、彼の指先の温度が高くて、なぜ今、俺は彼に触れられたのだろう。
今の肌と肌の接触の仕方は何?その行動を示す単語は、確かに俺の中に知識としてはある。その行為を行う理由も、情報としては知っているのだけれど。それでも、どうしても。
5489ちゅ、と空気が微かな音を立てて、接触していた肌と肌が離れる。
肩に置かれていた彼の掌が、一度ゆるやかに二の腕へと滑って、それから持ち主の元へと戻っていく。俺のセンサーは正しく機能していて、その温度を正確に感知していた。普段は人間の平均より少し低い彼の体温。けれど、今触れていた指先はいつもより少しだけ高かったように思うーー俺の記憶領域にまだそこまで彼に関するデータがあるわけでは無かったけれど。
どうしてだろう。なぜ今、彼の指先の温度が高くて、なぜ今、俺は彼に触れられたのだろう。
今の肌と肌の接触の仕方は何?その行動を示す単語は、確かに俺の中に知識としてはある。その行為を行う理由も、情報としては知っているのだけれど。それでも、どうしても。
Mienhua
DONEフィガ晶♂2021年費加洛生日小人4格漫畫衍伸
噗浪晶♂受連攤展示
魔法晶創作題第一回
君に永遠を、祝福を…俺の全てを「捏,賢者大人,可以再幫我倒一杯嗎?」
費加洛捏著纖細的高腳杯頸,仰躺在沙發椅上,向晶問道。
怎麼說呢,比平常他給人的感覺還要慵懶、隨性,面頰上微微泛著紅色,估計有些醉意了。
這為他染上一抹性感。
晶輕咳一聲,掩飾似的轉過身拿起香檳酒。
「哎呀?賢者大人,是不是稍微臉有點紅呢?啊!難道說,對費加洛醫生我大人的魅力感到心跳加速了?」
拔開軟木塞,晶托著瓶身走到沙發前,笑意盈盈的費加洛似乎十分期待著回答。晶心裡嘆了口氣。
「就這樣幫躺在沙發椅上的費加洛斟酒,同時擔心著會不會不小心灑出來,確實令人膽戰心驚地心跳加速呢。」
這樣好看的服飾,弄髒實在太可惜了。
「這樣啊…那麼再幫賢者大人增加難度怎麼樣啊?啊哈哈哈!」
費加洛逗弄晶似的,不停左右搖晃杯子。剛才給人難得的慵懶全都一掃而光,偶爾像這樣嶄露孩子氣的一面,就像是對自己撒嬌一樣。
1056費加洛捏著纖細的高腳杯頸,仰躺在沙發椅上,向晶問道。
怎麼說呢,比平常他給人的感覺還要慵懶、隨性,面頰上微微泛著紅色,估計有些醉意了。
這為他染上一抹性感。
晶輕咳一聲,掩飾似的轉過身拿起香檳酒。
「哎呀?賢者大人,是不是稍微臉有點紅呢?啊!難道說,對費加洛醫生我大人的魅力感到心跳加速了?」
拔開軟木塞,晶托著瓶身走到沙發前,笑意盈盈的費加洛似乎十分期待著回答。晶心裡嘆了口氣。
「就這樣幫躺在沙發椅上的費加洛斟酒,同時擔心著會不會不小心灑出來,確實令人膽戰心驚地心跳加速呢。」
這樣好看的服飾,弄髒實在太可惜了。
「這樣啊…那麼再幫賢者大人增加難度怎麼樣啊?啊哈哈哈!」
費加洛逗弄晶似的,不停左右搖晃杯子。剛才給人難得的慵懶全都一掃而光,偶爾像這樣嶄露孩子氣的一面,就像是對自己撒嬌一樣。