aoirosorashido
DOODLEエアブー開催おめでとうございます!突発で出した新刊「たいへんよくできました。」【https://ecs.toranoana.jp/joshi/ec/item/040031096966/ 】のりょいと同じ設定のまったり日常漫画です。
こちらのみでも読めると思います。ゆるいりょいの現パロですがよろしくお願いします^^* 14
ariakenri
SPUR ME7/24の再録中心新刊の書き下ろしぶんの冒頭とちょっとすけべ。できればもうちょっと校正したい。倫理観薄めで性に奔放すぎる以蔵さんにこのあと怒られが発生するやつだと思っていたけど怒るというよりごねられる感じかもしれない。目指したのはオカダのメス落ちです。ミルキーウェイで星の瞬く夜について◆
以蔵が見おろすケージのなかには小さな生き物がみっついた。
白い帽子に白い軍服、ケージの高さいっぱいまで伸びてゆらゆらと揺れているセーラー服、そして黒のインバネスコートに橙の襟巻きというそれらの姿は、多少の誤差はあるものの、いずれも大変よく覚えのあるものである。
それぞれが見た目の通り、龍馬とお竜、以蔵の霊基の一部からうまれた雛形のような存在で、ある日突然カルデアに現れて以降、特に害はないだろうと判断されてからは、基本的に三匹まとめて龍馬の部屋で世話をされている。
けれどもこの日、それらのいるケージが置かれているのは龍馬の部屋ではなかった。
ミニチュアの家具で小部屋の体裁が整えられたケージのなかは、二時間ドラマのクライマックスもかくやという悲壮感でいっぱいだ。
4156以蔵が見おろすケージのなかには小さな生き物がみっついた。
白い帽子に白い軍服、ケージの高さいっぱいまで伸びてゆらゆらと揺れているセーラー服、そして黒のインバネスコートに橙の襟巻きというそれらの姿は、多少の誤差はあるものの、いずれも大変よく覚えのあるものである。
それぞれが見た目の通り、龍馬とお竜、以蔵の霊基の一部からうまれた雛形のような存在で、ある日突然カルデアに現れて以降、特に害はないだろうと判断されてからは、基本的に三匹まとめて龍馬の部屋で世話をされている。
けれどもこの日、それらのいるケージが置かれているのは龍馬の部屋ではなかった。
ミニチュアの家具で小部屋の体裁が整えられたケージのなかは、二時間ドラマのクライマックスもかくやという悲壮感でいっぱいだ。
朝凪S
DONE世界に後押し(物理)してもらってくっつく龍以の話途中でやめてしまった龍以
プロローグ
テレビに「カッコよすぎる生物化学者」と、「生理学・医学ノーベル賞受賞」というテロップが出ている中に、わしの幼馴染、坂本龍馬が世界中の女という女を虜にするスマイルで小さく手を振った。
するとテレビから、「あー!女性記者が坂本研究員のあまりのかっこよさに倒れました!」という悲鳴と女性の黄色い声が聞こえ、わしは他人事のように研究員よりもホストの方が儲かったんじゃないだろうか・・・なんて考えていた。
数時間前までうちにいてさらに、半べそかきボクサーパンツだけを身に付け
「うわーん! 白衣は新しいやつで来いって言われてたんだった~! 以蔵さぁぁあん、僕の白衣出してぇ~~」
と慌てくさっていたのが嘘のようだ。
6924テレビに「カッコよすぎる生物化学者」と、「生理学・医学ノーベル賞受賞」というテロップが出ている中に、わしの幼馴染、坂本龍馬が世界中の女という女を虜にするスマイルで小さく手を振った。
するとテレビから、「あー!女性記者が坂本研究員のあまりのかっこよさに倒れました!」という悲鳴と女性の黄色い声が聞こえ、わしは他人事のように研究員よりもホストの方が儲かったんじゃないだろうか・・・なんて考えていた。
数時間前までうちにいてさらに、半べそかきボクサーパンツだけを身に付け
「うわーん! 白衣は新しいやつで来いって言われてたんだった~! 以蔵さぁぁあん、僕の白衣出してぇ~~」
と慌てくさっていたのが嘘のようだ。
sunyaxxx
DONE龍馬さんが以蔵さんと付き合ってると思ってる話以蔵さんが男ビッチだよ
龍馬さんが以蔵さんと付き合ってると思ってる話6 盗聴、盗撮を続けながら(犯罪です)龍馬は以蔵と付き合っている。
以蔵が龍馬の知らない相手に抱かれているのを確認しながら気分を見ながら抱き方を変えていく少しずつ僅かばかりに主管手管を変えながら。
自分一人に溺れてしまえばいい自分の腕の中しか満足できなくなればいいと思いながら。
龍馬がどれだけ以蔵を満足させても全く変わる様子がない。
飲みに誘われただけだと思えば、いきなり連絡が入ったセフレの元へ行くし、かといっていきなり龍馬が誘ってくれば声次第では来てくれる。
こんなにも気分屋だっただろうか?と思う。
とにかく以蔵はあっちにふらりこっちにふらりと居場所が落ち着いていない。
だがしかしわかることはある、本当に龍馬が疲れてしんどいと思った時には必ず来てくれるのだ、そこはやはり長年培ってきた情があるのだろう。
2544以蔵が龍馬の知らない相手に抱かれているのを確認しながら気分を見ながら抱き方を変えていく少しずつ僅かばかりに主管手管を変えながら。
自分一人に溺れてしまえばいい自分の腕の中しか満足できなくなればいいと思いながら。
龍馬がどれだけ以蔵を満足させても全く変わる様子がない。
飲みに誘われただけだと思えば、いきなり連絡が入ったセフレの元へ行くし、かといっていきなり龍馬が誘ってくれば声次第では来てくれる。
こんなにも気分屋だっただろうか?と思う。
とにかく以蔵はあっちにふらりこっちにふらりと居場所が落ち着いていない。
だがしかしわかることはある、本当に龍馬が疲れてしんどいと思った時には必ず来てくれるのだ、そこはやはり長年培ってきた情があるのだろう。
sunyaxxx
DONE龍馬さんが以蔵さんと付き合ってると思ってる話以蔵さんが男ビッチだよ
龍馬さんが以蔵さんと付き合ってると思ってる話5 相変わらず以蔵は浮気を続けている、いや、以蔵本人は浮気と思っていないのだ、突っ込みたい時は女、突っ込まれたい時は男と決めているだけで。
付き合い始めて最初に聞いたことがあった、男とそういう仲になっても大丈夫か気持ち悪くないかと、そう聞けば、なんちゃあないとさらっと返された。
そこでも深く聞かずに男女の役割を決めてしまったのが敗因でもある、どう考えても浮かれすぎていた…だけども半年も気付かなった自分が恨めしいやら情けないなら。
色々とあるけども、次の予定は決めている、ならその間を調べる。
以蔵のスマホに追跡アプリと盗聴アプリを仕込んだから全てが龍馬に筒抜けになる。もちろん浮気の証拠以外は聞く気もないしプライベートにまで踏み込もうとは思わない。
2003付き合い始めて最初に聞いたことがあった、男とそういう仲になっても大丈夫か気持ち悪くないかと、そう聞けば、なんちゃあないとさらっと返された。
そこでも深く聞かずに男女の役割を決めてしまったのが敗因でもある、どう考えても浮かれすぎていた…だけども半年も気付かなった自分が恨めしいやら情けないなら。
色々とあるけども、次の予定は決めている、ならその間を調べる。
以蔵のスマホに追跡アプリと盗聴アプリを仕込んだから全てが龍馬に筒抜けになる。もちろん浮気の証拠以外は聞く気もないしプライベートにまで踏み込もうとは思わない。
sunyaxxx
DONE龍馬さんが以蔵さんと付き合ってると思ってる話以蔵さんが男ビッチだよ
龍馬さんが以蔵さんと付き合ってると思ってる話4 朝、目を覚ますと冷蔵庫にもなかった材料で食卓に並べられた食事。
龍馬は寝坊するが以蔵はどれだけ遅く就寝しても基本的に決まった時間に目を覚ます。
寝付きもいいが寝起きもいいのだ。
どうせと泊ったのだから自分も腹が減った、まあ、ついでだと龍馬の分も作ったのだろう、それがテーブルに並べられている。
「全部食えたあ言わん、食えるだけ食え」
そう言っても、あるのは白米と味噌汁、焼き魚だ、普通に食べられる量しか作っていない。
まるで新婚さんみたいだなと喜べる、のに、
「昨日は無理させて、ごめん」
先にその謝罪をする。龍馬がテーブルについたところで以蔵は目の前の食事に手をつける。
「仕事で煮詰まっとったんじゃろ、別にえい、たまにゃあ、あがなおまんもえいにゃあ、痛いのは勘弁じゃがの」
1067龍馬は寝坊するが以蔵はどれだけ遅く就寝しても基本的に決まった時間に目を覚ます。
寝付きもいいが寝起きもいいのだ。
どうせと泊ったのだから自分も腹が減った、まあ、ついでだと龍馬の分も作ったのだろう、それがテーブルに並べられている。
「全部食えたあ言わん、食えるだけ食え」
そう言っても、あるのは白米と味噌汁、焼き魚だ、普通に食べられる量しか作っていない。
まるで新婚さんみたいだなと喜べる、のに、
「昨日は無理させて、ごめん」
先にその謝罪をする。龍馬がテーブルについたところで以蔵は目の前の食事に手をつける。
「仕事で煮詰まっとったんじゃろ、別にえい、たまにゃあ、あがなおまんもえいにゃあ、痛いのは勘弁じゃがの」
sunyaxxx
DONE龍馬さんが以蔵さんと付き合ってると思ってる話以蔵さんが男ビッチだよ
龍馬さんが以蔵さんと付き合ってると思ってる話3 決めてないのに、自分の告白を聞いて頷いてくれたのはどうしてだと責めたい。
「中に入って、ちょっと散らかってるけど…ごめん」
様子のおかしい龍馬を見て、会社でかなり煮詰まってるのかと思う。
とりあえず中に入ると思うほど散らかってはいない、今現在プロフェクトがどうのこうのと言っていたから本当に寝に帰るだけなのだろう。
座ってと促され、まるで幽鬼のような顔のままで言われるが、
「いや、おまん、寝た方がえいがやないか?」
「寝る?」
「自分がどがな顔しゆかわかっとらんのか?ほれ、もう寝や、側におっちゃるきに」
力の入っていない龍馬の手を掴んでベッドルームに引きずるように連れて行く。
飲んで楽しめるような状態ではない、もう寝かさせばと心配するほどだ。
1585「中に入って、ちょっと散らかってるけど…ごめん」
様子のおかしい龍馬を見て、会社でかなり煮詰まってるのかと思う。
とりあえず中に入ると思うほど散らかってはいない、今現在プロフェクトがどうのこうのと言っていたから本当に寝に帰るだけなのだろう。
座ってと促され、まるで幽鬼のような顔のままで言われるが、
「いや、おまん、寝た方がえいがやないか?」
「寝る?」
「自分がどがな顔しゆかわかっとらんのか?ほれ、もう寝や、側におっちゃるきに」
力の入っていない龍馬の手を掴んでベッドルームに引きずるように連れて行く。
飲んで楽しめるような状態ではない、もう寝かさせばと心配するほどだ。
sunyaxxx
DONE龍馬さんが以蔵さんと付き合ってると思ってる話以蔵さんが男ビッチだよ
龍馬さんが以蔵さんと付き合ってると思ってる話2 以蔵と付き合い始めて、そろそろ半年が過ぎた。
今日は仕事が早くに終わって久々の定時退勤、マンションにも早くに戻れた。
一人で晩酌しながら、
「…部屋ってこんなに広かったっけ?」
今日は一人でのんびりとしようかなとコンビニで買った冷めた弁当を温め冷蔵庫には常備してある冷えたビール、それかキッチンの横にある日本酒を出すのだが、確かに一人で住むにしても3LDKは広い。
以蔵を再会するまで広いとは思っていなかった部屋が、なんだかとてつもなく広く感じた。
冷めた弁当も温めたはずなのに冷たく感じ味気なく感じるし冷えたビールも美味く感じない。
「以蔵さんに会いたいな」
決めた日は明後日なのだが、無性に寂しくなった、どうして自分はこんな広い部屋に一人でいられたのかわからないほどだ。
2033今日は仕事が早くに終わって久々の定時退勤、マンションにも早くに戻れた。
一人で晩酌しながら、
「…部屋ってこんなに広かったっけ?」
今日は一人でのんびりとしようかなとコンビニで買った冷めた弁当を温め冷蔵庫には常備してある冷えたビール、それかキッチンの横にある日本酒を出すのだが、確かに一人で住むにしても3LDKは広い。
以蔵を再会するまで広いとは思っていなかった部屋が、なんだかとてつもなく広く感じた。
冷めた弁当も温めたはずなのに冷たく感じ味気なく感じるし冷えたビールも美味く感じない。
「以蔵さんに会いたいな」
決めた日は明後日なのだが、無性に寂しくなった、どうして自分はこんな広い部屋に一人でいられたのかわからないほどだ。
sunyaxxx
DONE龍馬さんが以蔵さんと付き合ってると思ってる話以蔵さんが男ビッチだよ
龍馬さんが以蔵さんと付き合ってると思ってる話1「以蔵さん?」
忙しい通勤ラッシュ、また寝坊したと走って会社に向かっていた忙しい人達が行きかうスクランブル交差点。
相手は歩いていて、のんびりと思わず名前を呼び腕を掴んだ。
「龍馬?」
大きな琥珀の目を見開いてぱちくりとされた。
十年ぶりに再会した幼馴染だった。
「遅くなって、ごめんね」
指定された居酒屋は賑わっている。
比較的、会社から近かったので数分程度の遅刻で済んだ。
「会社勤め、大変じゃの」
テーブルを見れば、そこにあるのは冷えた水と温かいお茶だけだった、あとは喫煙者ゆえにその手に煙草を一本挟みふかして待っていたようだ。
喫煙席でくつろいで待ちながらいじっていたスマホをズボンの後ろポケットにしまう。
1956忙しい通勤ラッシュ、また寝坊したと走って会社に向かっていた忙しい人達が行きかうスクランブル交差点。
相手は歩いていて、のんびりと思わず名前を呼び腕を掴んだ。
「龍馬?」
大きな琥珀の目を見開いてぱちくりとされた。
十年ぶりに再会した幼馴染だった。
「遅くなって、ごめんね」
指定された居酒屋は賑わっている。
比較的、会社から近かったので数分程度の遅刻で済んだ。
「会社勤め、大変じゃの」
テーブルを見れば、そこにあるのは冷えた水と温かいお茶だけだった、あとは喫煙者ゆえにその手に煙草を一本挟みふかして待っていたようだ。
喫煙席でくつろいで待ちながらいじっていたスマホをズボンの後ろポケットにしまう。
tokiha_ameshita
DONEBENI(@BE_NI_222)さんの素敵イラスト(https://twitter.com/be_ni_222/status/1443432848833138697)から生まれたモノ♥️これを人様の誕生日に贈るのかというエロ特盛つゆだくいちゃラブマゾいじめエッ…な一品になりました…🤔
パスは受けの誕生日4ケタで 62
ネオン(どシコりシコ太郎)
TRAINING・カルデア時空のリョイ・坂本が指フェラをするというお題だったがどうしてこうなった?
透明なゆびさき男の背を見るのが好きだった。
いまとなっては職業柄、不用意に他者に背後を取らせない彼の、長着だけを纏う背筋。
カルデアベース内、食堂敷設のキッチンとは違う、ちいさな給湯室。その片隅で規則正しく動く腕がぴたりと止まるまで、坂本龍馬はその背中を飽かず、眺めていた。
「以蔵さんやか。こんな時間にどうしたの」
「…………おまんか」
男は振り向きもせずに答える。いつもより低い位置、首の後ろでひとつにまとめた癖毛が項をすっかり隠してしまっている。
「気安ぅ声かけなや」
「そう言わないでよ。丑三つ時に人影があったら気になるだろ」
以蔵の腕は、止まったままだ。龍馬は音もなく歩を進め、その隣に並んだ。
「……どうも眠れんち思うて」
2386いまとなっては職業柄、不用意に他者に背後を取らせない彼の、長着だけを纏う背筋。
カルデアベース内、食堂敷設のキッチンとは違う、ちいさな給湯室。その片隅で規則正しく動く腕がぴたりと止まるまで、坂本龍馬はその背中を飽かず、眺めていた。
「以蔵さんやか。こんな時間にどうしたの」
「…………おまんか」
男は振り向きもせずに答える。いつもより低い位置、首の後ろでひとつにまとめた癖毛が項をすっかり隠してしまっている。
「気安ぅ声かけなや」
「そう言わないでよ。丑三つ時に人影があったら気になるだろ」
以蔵の腕は、止まったままだ。龍馬は音もなく歩を進め、その隣に並んだ。
「……どうも眠れんち思うて」
ariakenri
MOURNING「きっと、ぜんぶ、夏のせい」「それも、だから、夏のせい」の二編を収録した『SUMMER HEART OVERDRIVE』という本につけていたおまけペーパーの再録です。刑部姫視点の話。リョイです。「それも、だから、夏のせい」(ルルハワの方の話)を読んでから見てもらえるとフフッとできるかも。発行から3年ほど経つのでさすがにいいかなと思い、載せておきます!なるほど、これが、夏のせい!◆
思うに、同人誌作りにおいて、萌えの鮮度というやつはもっとも重要な要素のうちのひとつだ。
自分の内側から燃えあがる情熱、どこかに吐き出さなければ溺れ死にかねないという強い幻覚。
煮詰めた萌えの旨みもいいけれど、煮詰まりすぎては食卓にあがる前に腐ってしまう。
萌えを萌えたままに昇華するにはタイミングを逃さないことが必要で、霞のように儚く消えてしまいそうな妄想のしっぽをいかにして捉えられるかに、全部がかかってると言っても過言じゃない。
つい数時間前まで、話の辻褄を合わせようと何度もこねくりまわすうち、すっかりと萌えの鮮度を失って絶望感に浸っていたわたし――こと、刑部姫は、そういうわけで、唐突に降って湧いた新たな萌えの数々に頭を抱えながら、同時にめちゃくちゃに焦っている最中だった。
4485思うに、同人誌作りにおいて、萌えの鮮度というやつはもっとも重要な要素のうちのひとつだ。
自分の内側から燃えあがる情熱、どこかに吐き出さなければ溺れ死にかねないという強い幻覚。
煮詰めた萌えの旨みもいいけれど、煮詰まりすぎては食卓にあがる前に腐ってしまう。
萌えを萌えたままに昇華するにはタイミングを逃さないことが必要で、霞のように儚く消えてしまいそうな妄想のしっぽをいかにして捉えられるかに、全部がかかってると言っても過言じゃない。
つい数時間前まで、話の辻褄を合わせようと何度もこねくりまわすうち、すっかりと萌えの鮮度を失って絶望感に浸っていたわたし――こと、刑部姫は、そういうわけで、唐突に降って湧いた新たな萌えの数々に頭を抱えながら、同時にめちゃくちゃに焦っている最中だった。
96wdl_die5
MOURNINGはるか昔に書いた小説のリメイクです。寝る以外に魔力を回復する方法がなくなったのに、不眠症みたいな霊基異常に掛かってしまったいぞうさんが寝酒を飲んで酷い目に遭うだけの話です。
気持ち帝都騎殺の触手×いぞうさん。not18禁だけど閲覧注意。 5435
96wdl_die5
INFO※死にネタ注意。間に合えば持っていきたいです。8/22 画家人魚バドエン本冒頭その部屋はおおよそ人間の暮らしていける環境であるとは思えないほど、そこかしこにゴミや脱ぎ捨てられた衣服が散乱し、切れかかった電球がチカチカと明滅を繰り返しているような酷いありさまだった。
例えある程度色々な事に大雑把で、多少はずぼらな人物であったとしてもきっと、この部屋に一歩足を踏み入れる事には躊躇うであろう。
部屋と呼ぶより獣の巣穴とでも形容すべき場所。
……そんな様相の部屋の隅、白髪交じりの髪を乱雑に括り、あちこちに絵の具が飛び散った、皺だらけのシャツを身にまとった老人がひとりでぽつんと座っていた。
年の割には若く見える、優しげな顔立ちには似つかわしくないほど厳めしい表情を浮かべて、老人は一心不乱に絵筆を握っている。
7387例えある程度色々な事に大雑把で、多少はずぼらな人物であったとしてもきっと、この部屋に一歩足を踏み入れる事には躊躇うであろう。
部屋と呼ぶより獣の巣穴とでも形容すべき場所。
……そんな様相の部屋の隅、白髪交じりの髪を乱雑に括り、あちこちに絵の具が飛び散った、皺だらけのシャツを身にまとった老人がひとりでぽつんと座っていた。
年の割には若く見える、優しげな顔立ちには似つかわしくないほど厳めしい表情を浮かべて、老人は一心不乱に絵筆を握っている。