@筒賀
DONE実装されたうれし~~絵と、キャラクターコンテストの時のしまぱんじゃないよ
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@筒賀
DONEROアイテムデザコン2023投稿作品3枚全て特別賞いただきました!ありがとうございます! 実装されたら嬉しいなあ
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traum_ro
DOODLEhttps://twitter.com/itanoitachi/status/1711047545252933643こちらの『ぼくらのマリッジイベント』紙媒体版、ゲスト寄稿させていただいてます。
よろしくお願いします~!!10/15まで!!
traum_ro
DOODLE「まぁ職服自体は可愛いんだけどさぁ……ペレ俺の話聞いてる?」インクイジター最低でも上着3枚は重ね着してるから修羅に比べて絶対暑いし着膨れするってレベルじゃねえぞからの
→もう一番下に着てるのとかよく伸びて通気性いい感じのアレだよ
→つまり汗でボディラインすけすけ……ってコト?!
私はインクイジターちゃんニーハイガーター派なんですけど汗で透けてる白タイツもえっちだなって、破く楽しみもあるし(?
tonamiRO
DOODLEHoliday!.
1.こちら生体研究所地下3階
「なんじゃこらああああああああ」
闇の中、野太い男の悲鳴が木霊した。
ここは、企業都市リヒタルゼンの中でも、最大の大企業と言われるレッケンベル本社の地下3階である。
本来ならここは、レッケンベルの研究すべてが詰め込まれた極秘中の極秘の場所の筈だった。しかし過去、ここで非人道的な扱いを受けていた生体実験体による暴動と、それに伴い起きた火事により、封鎖された場所でもあったのだ。
もちろん封鎖された原因は、それだけではない。
この場所には、それから『でる』ようになったのだ。
つまりレッケンベルが行った『研究』のために、命を落とした者達の怨念が霊となり生者に襲い掛かるので、今現在も立ち入り禁止区域となっていた。
232111.こちら生体研究所地下3階
「なんじゃこらああああああああ」
闇の中、野太い男の悲鳴が木霊した。
ここは、企業都市リヒタルゼンの中でも、最大の大企業と言われるレッケンベル本社の地下3階である。
本来ならここは、レッケンベルの研究すべてが詰め込まれた極秘中の極秘の場所の筈だった。しかし過去、ここで非人道的な扱いを受けていた生体実験体による暴動と、それに伴い起きた火事により、封鎖された場所でもあったのだ。
もちろん封鎖された原因は、それだけではない。
この場所には、それから『でる』ようになったのだ。
つまりレッケンベルが行った『研究』のために、命を落とした者達の怨念が霊となり生者に襲い掛かるので、今現在も立ち入り禁止区域となっていた。
tonamiRO
DOODLEサマスぺ!~ミュータントダンジョンはマラソン会場です~.
茹るような暑さの中、とある森に謎のダンジョンが発見される。
「ミュータントダンジョン」と名付けられた4層からなるダンジョンは、進化を遂げた昆虫たちの楽園だった。
国は調査隊を結成しダンジョンの中に入り、途中昆虫たちが何故か嫌う魔粘土という巨大な結晶がある場所を休憩所として作りあげた。
そして、最上階まで駆け上がった彼らが見たのは、触れるものに力を与える謎の花。
パワースポットと名付けられたその花から力を得ようと、後日解放されたこのダンジョンに侵入した一般の冒険者たちは今日も一階から最上階までのダンジョンをマラソンで駆け抜けて行くのだった。
サマスぺ!~ミュータントダンジョンはマラソン会場です~
バードのオスロには恥ずかしがり屋の恋人がいる。
11149茹るような暑さの中、とある森に謎のダンジョンが発見される。
「ミュータントダンジョン」と名付けられた4層からなるダンジョンは、進化を遂げた昆虫たちの楽園だった。
国は調査隊を結成しダンジョンの中に入り、途中昆虫たちが何故か嫌う魔粘土という巨大な結晶がある場所を休憩所として作りあげた。
そして、最上階まで駆け上がった彼らが見たのは、触れるものに力を与える謎の花。
パワースポットと名付けられたその花から力を得ようと、後日解放されたこのダンジョンに侵入した一般の冒険者たちは今日も一階から最上階までのダンジョンをマラソンで駆け抜けて行くのだった。
サマスぺ!~ミュータントダンジョンはマラソン会場です~
バードのオスロには恥ずかしがり屋の恋人がいる。
tonamiRO
DOODLECLOSS WORLD2~聖職者の矜持~.
愛は いつまでも 絶えることがない
その二人と目があった時、私は鼻歌のようにそのフレーズを口ずさんでいた。
このグラストヘイム古城にペア狩りに来ていたのだろう。気のよさそうなロードナイトと、私を見て怪訝な表情を浮かべたアークビショップの二人。
以前は荘厳だったのだろう重厚さを感じさせる古い城に入る手前の庭先で、目が合ったから小さく目礼だけして離れたところですれ違う。互いに武器を持っているのである程度距離を取るのは狩場でよくある風景である。
私と共に来ていたオレンジ色の髪にゴーグルをしたアサシンクロスが彼らの後ろ姿と私を見比べる。
「知ってる人?」
「さぁ」
私は彼の名前も知らなかったのでいつものように薄く微笑みながら正直にそういった。
9499愛は いつまでも 絶えることがない
その二人と目があった時、私は鼻歌のようにそのフレーズを口ずさんでいた。
このグラストヘイム古城にペア狩りに来ていたのだろう。気のよさそうなロードナイトと、私を見て怪訝な表情を浮かべたアークビショップの二人。
以前は荘厳だったのだろう重厚さを感じさせる古い城に入る手前の庭先で、目が合ったから小さく目礼だけして離れたところですれ違う。互いに武器を持っているのである程度距離を取るのは狩場でよくある風景である。
私と共に来ていたオレンジ色の髪にゴーグルをしたアサシンクロスが彼らの後ろ姿と私を見比べる。
「知ってる人?」
「さぁ」
私は彼の名前も知らなかったのでいつものように薄く微笑みながら正直にそういった。
tonamiRO
DOODLE転職に当たり、名前を追加。雰囲気が変わった上にハイプリ×アサクロ→アクビ×ギロクロ色強め。■■■ 大惨事 おまけ.
まだ二人がプリーストとアサシンだった頃の話だ。
「二つ出たから丁度いいよな」
アサシンはそう言って当時まだプリーストだったクロノスの掌に乗せたのは銀の指輪。
クロノスはそれを見て瞳を瞬かせる。
アサシンであるラズはクロノスの様子に気がつかず、自分の分の指輪を太陽にかざした。
「よかった。欲しかったんだー」
ラズがそう言うのは今ルティエでリングに名前を彫ってもらえるからだ。
イベントがあるたび何でも作る好奇心の塊のようなこの男の横に、クロノスは青石を掴んでワープポータルを開いた。
そしてラズをそこに蹴り込む。
「何するんだよっ! ・・・・て、え?」
浮遊感に軽くめまいを起こしつつ、気がつけばそこはルティエのまさしく今からラズが行こうとしていた建物の中だった。
12051まだ二人がプリーストとアサシンだった頃の話だ。
「二つ出たから丁度いいよな」
アサシンはそう言って当時まだプリーストだったクロノスの掌に乗せたのは銀の指輪。
クロノスはそれを見て瞳を瞬かせる。
アサシンであるラズはクロノスの様子に気がつかず、自分の分の指輪を太陽にかざした。
「よかった。欲しかったんだー」
ラズがそう言うのは今ルティエでリングに名前を彫ってもらえるからだ。
イベントがあるたび何でも作る好奇心の塊のようなこの男の横に、クロノスは青石を掴んでワープポータルを開いた。
そしてラズをそこに蹴り込む。
「何するんだよっ! ・・・・て、え?」
浮遊感に軽くめまいを起こしつつ、気がつけばそこはルティエのまさしく今からラズが行こうとしていた建物の中だった。
tonamiRO
DOODLE9話 ~ドッペルゲンガー~.
カトリーヌは自室のベットの上にぺたんと座り、顔を上げて目を閉じていた。
身に纏う青いオーラの塊はふわりふわりと漂ってはカトリーヌを照らす。
「ここは広くて、もし進入された時テレポートで飛ばれたら索敵するのに時間がかかる。・・・・だから、進入経路の見張りとは別に見回りをすることになったけど、冒険者証もないからPT機能も耳打ちも飛ばせない状況では仲間を呼ぶのも困難・・・・・」
仲間の場所を知ることができるパーティ機能も、耳打ちも冒険者証を所有していればこそできるサービスの一つ。
こういう時あったらいいのにと思うが、自分達のそれはもうすでに研究所の者によって処分されているのだからしかたない。
冒険者証さえあればあればセンサー式のエレベーターでこの地下三階から上の二階に行くことも可能になる。もちろん逆もしかり。そうすれば二階の子供達と連携を取ることもできるのにと思わずにはいられない。
13956カトリーヌは自室のベットの上にぺたんと座り、顔を上げて目を閉じていた。
身に纏う青いオーラの塊はふわりふわりと漂ってはカトリーヌを照らす。
「ここは広くて、もし進入された時テレポートで飛ばれたら索敵するのに時間がかかる。・・・・だから、進入経路の見張りとは別に見回りをすることになったけど、冒険者証もないからPT機能も耳打ちも飛ばせない状況では仲間を呼ぶのも困難・・・・・」
仲間の場所を知ることができるパーティ機能も、耳打ちも冒険者証を所有していればこそできるサービスの一つ。
こういう時あったらいいのにと思うが、自分達のそれはもうすでに研究所の者によって処分されているのだからしかたない。
冒険者証さえあればあればセンサー式のエレベーターでこの地下三階から上の二階に行くことも可能になる。もちろん逆もしかり。そうすれば二階の子供達と連携を取ることもできるのにと思わずにはいられない。
tonamiRO
DOODLE8話 ~風邪を引いたら暖かくして眠りましょう~.
それは些細な違和感からだった。
体を起こしたとたん、妙に足が重く感じた。
「・・・・・・・・・・・」
エレメスは自分の手のひらを見ながら、眉をひそめてため息をついた。
わずかにある異変はあえて言うなら『体調が悪い』。
「しくじったな」
自己管理は当たり前のことだと思っていただけにエレメスは苦い顔をする。
そういえば昨夜部屋の前にハワードが仕掛けていた『エレメス捕獲のための7つ道具その2。エレメスコイコイ』というねばねばした捕獲機にひっかかった。
そのまま捕獲機ごとハワードの部屋に連れて行かれそうになったのを蹴り倒し逃げたのはいいのだが、全身ねばねばする液体まみれになってしまった。それを洗い落としたのだが、湯沸かし器の調子が悪く湯が出ずに水ですませてしまったのだ。
8339それは些細な違和感からだった。
体を起こしたとたん、妙に足が重く感じた。
「・・・・・・・・・・・」
エレメスは自分の手のひらを見ながら、眉をひそめてため息をついた。
わずかにある異変はあえて言うなら『体調が悪い』。
「しくじったな」
自己管理は当たり前のことだと思っていただけにエレメスは苦い顔をする。
そういえば昨夜部屋の前にハワードが仕掛けていた『エレメス捕獲のための7つ道具その2。エレメスコイコイ』というねばねばした捕獲機にひっかかった。
そのまま捕獲機ごとハワードの部屋に連れて行かれそうになったのを蹴り倒し逃げたのはいいのだが、全身ねばねばする液体まみれになってしまった。それを洗い落としたのだが、湯沸かし器の調子が悪く湯が出ずに水ですませてしまったのだ。
tonamiRO
DOODLE7話 ~揺らぐ心~.
エレメスは夢を見た。
夢の中で顔の見えない男が自分に向かって手を伸ばす。
その手には何かが握られていた。
『ほれ、転職祝』
彼が差し出すそれを自分はもらうのを一瞬躊躇った。
彼から何かをもらうということはこれが初めてで、それが何故だか照れくさくて、ひどく嬉しかったのだと思う。
まるで特別なもののようにそれを受け取る。
『ありがとう。 』
言ったはずの彼の名前が思い出せない。
感情を素直に出せない自分は、ちゃんと礼が言えていたのだろうか。
彼にとっては他の仲間と同じように自分の転職祝いにそれを用意してくれていたのだろうと分かっていても、それでもやはり嬉しかった。
礼を言って彼を見上げると、彼にしては珍しく少し照れくさそうに笑った。
12702エレメスは夢を見た。
夢の中で顔の見えない男が自分に向かって手を伸ばす。
その手には何かが握られていた。
『ほれ、転職祝』
彼が差し出すそれを自分はもらうのを一瞬躊躇った。
彼から何かをもらうということはこれが初めてで、それが何故だか照れくさくて、ひどく嬉しかったのだと思う。
まるで特別なもののようにそれを受け取る。
『ありがとう。 』
言ったはずの彼の名前が思い出せない。
感情を素直に出せない自分は、ちゃんと礼が言えていたのだろうか。
彼にとっては他の仲間と同じように自分の転職祝いにそれを用意してくれていたのだろうと分かっていても、それでもやはり嬉しかった。
礼を言って彼を見上げると、彼にしては珍しく少し照れくさそうに笑った。
tonamiRO
DOODLE6話 ~力強き瞳~.
レッケンベル社の地下に建設された生体工学研究所の地下2階。
そこはつい先日まで人体実験場として使われてきた場所だけあってあちこちでその凄惨さをうかがい知ることができた。
そしてそこには今も犠牲者が魂となって漂っているのだという。
LOOP~力強き瞳~
「また、来たんですか」
「・・・・・・・・そう言わないでほしいのだが」
ソードマンの少女イグニゼム=セニアは、警ら中通路の真ん中で少女二人と座り込んで談笑していたアサシンクロスの青年を見つけて眉をひそめた。
このアサシンクロス、名をエレメス=ガイルという。
腰まで伸ばした青紫色の髪から覗く深柘榴色の瞳で困ったように自分より背の低い少女を見上げる姿はどこか情けない。
9698レッケンベル社の地下に建設された生体工学研究所の地下2階。
そこはつい先日まで人体実験場として使われてきた場所だけあってあちこちでその凄惨さをうかがい知ることができた。
そしてそこには今も犠牲者が魂となって漂っているのだという。
LOOP~力強き瞳~
「また、来たんですか」
「・・・・・・・・そう言わないでほしいのだが」
ソードマンの少女イグニゼム=セニアは、警ら中通路の真ん中で少女二人と座り込んで談笑していたアサシンクロスの青年を見つけて眉をひそめた。
このアサシンクロス、名をエレメス=ガイルという。
腰まで伸ばした青紫色の髪から覗く深柘榴色の瞳で困ったように自分より背の低い少女を見上げる姿はどこか情けない。
tonamiRO
DOODLE4話5 ~絆・マーガレッタ~.
「レディムプティオ?」
エレメスははじめて聞く単語に疑問符をつける。
『贖(あがな)い』という意味のそれはおそらく聖職者のスキル名なのだろう。
だがそのようなスキル聞いたことが無かった。
セイレンはテーブルの上で指を組み話を続けた。
「聖職者にだけ可能とされる奇跡の団体蘇生術。いわゆるリザレクションの範囲版だな。聖職者が自分の命と精神力を引き換えに戦闘不能に陥ったパーティメンバーすべてを生き返らせるスキルだ」
それにエレメスは信じられないと眼を見開く。
「まさか・・・。少なくとも拙者はそんなスキルがあることすら聞いたことがない」
もしそんなスキルが存在しているのであれば、もっと噂になっているはずだ。
「そうだな。俺も後から知ったんだけど、そのスキルは今までは書物でしか存在を知る術は無かった。だけど、俺達はそれを体験した。1年前・・・・・グラストヘイムで」
11497「レディムプティオ?」
エレメスははじめて聞く単語に疑問符をつける。
『贖(あがな)い』という意味のそれはおそらく聖職者のスキル名なのだろう。
だがそのようなスキル聞いたことが無かった。
セイレンはテーブルの上で指を組み話を続けた。
「聖職者にだけ可能とされる奇跡の団体蘇生術。いわゆるリザレクションの範囲版だな。聖職者が自分の命と精神力を引き換えに戦闘不能に陥ったパーティメンバーすべてを生き返らせるスキルだ」
それにエレメスは信じられないと眼を見開く。
「まさか・・・。少なくとも拙者はそんなスキルがあることすら聞いたことがない」
もしそんなスキルが存在しているのであれば、もっと噂になっているはずだ。
「そうだな。俺も後から知ったんだけど、そのスキルは今までは書物でしか存在を知る術は無かった。だけど、俺達はそれを体験した。1年前・・・・・グラストヘイムで」
tonamiRO
DOODLE4話4 ~絆・セイレン~.
「400年前にも今のように魔物が溢れ、世界の終末を知らせるヴァルキリーが現れた。そして資格を持った者達が転生を果たした」
ウイザードの衣装に身を包んだまだ20歳にも満たない美しい女性は、婀娜な笑みを浮かべる。
「・・・・それでも多くの冒険者が戦いに命を落とした。そして魔物の勢いが衰えるとヴァルハラに繋がる道も塞がれ、後は時間の流れがその当時の者達を伝承者と呼ぶようになったのさ」
タバコを指で挟んで紗に構えて懐かしむような目で宙を見る視線は老いを感じさせ違和感を感じさせる。
それもそのはずで、今この身体の中にいるのは間違えようのない400年前に生きていたという『カトリ』というウィザードカトリーヌの先祖に当たる人物だった。
9802「400年前にも今のように魔物が溢れ、世界の終末を知らせるヴァルキリーが現れた。そして資格を持った者達が転生を果たした」
ウイザードの衣装に身を包んだまだ20歳にも満たない美しい女性は、婀娜な笑みを浮かべる。
「・・・・それでも多くの冒険者が戦いに命を落とした。そして魔物の勢いが衰えるとヴァルハラに繋がる道も塞がれ、後は時間の流れがその当時の者達を伝承者と呼ぶようになったのさ」
タバコを指で挟んで紗に構えて懐かしむような目で宙を見る視線は老いを感じさせ違和感を感じさせる。
それもそのはずで、今この身体の中にいるのは間違えようのない400年前に生きていたという『カトリ』というウィザードカトリーヌの先祖に当たる人物だった。
tonamiRO
DOODLE4話3 ~絆・カトリーヌ~.
それは些細な違和感からだった。
「お。エレメスおはよ」
「おはよう」
常駐する宿でもある酒場兼食堂。
そこでアサシンのエレメスがパンとコーヒーだけの朝食を済ませたところで、ブラックスミスのハワードが2階から降りてきた。その後ろからウィザードのカトリーヌもやってくる。
「・・・・・おはよ」
「ああ、おはよう」
聞き逃してしまいそうなほど小さな声で挨拶をしたカトリーヌは、低血圧のせいかまだ眠そうに目を細めている。ふらふらとしている彼女にエレメスは自分の横の椅子を引いて座らせた。
礼を言って座るカトリーヌはまだぼーっとしている。
毎日のこととはいえ大丈夫だろうかと心配したエレメスは、ふと、彼女に小さな違和感を感じた。
11648それは些細な違和感からだった。
「お。エレメスおはよ」
「おはよう」
常駐する宿でもある酒場兼食堂。
そこでアサシンのエレメスがパンとコーヒーだけの朝食を済ませたところで、ブラックスミスのハワードが2階から降りてきた。その後ろからウィザードのカトリーヌもやってくる。
「・・・・・おはよ」
「ああ、おはよう」
聞き逃してしまいそうなほど小さな声で挨拶をしたカトリーヌは、低血圧のせいかまだ眠そうに目を細めている。ふらふらとしている彼女にエレメスは自分の横の椅子を引いて座らせた。
礼を言って座るカトリーヌはまだぼーっとしている。
毎日のこととはいえ大丈夫だろうかと心配したエレメスは、ふと、彼女に小さな違和感を感じた。
tonamiRO
DOODLE4話2 ~絆・セシル~.
『世界の終末「ラグナロク」が近付けば・・・ヴァルキリーたちが偉大な人間を捜し出して・・・偉大な殿堂、ヴァルハラに導く・・・』
LOOP~絆・セシル~
ベンチで休んだ3人は、途中で他の3人の仲間用に冒険の必需品や菓子などを買い込み戻ろうとしていた。
セシルを真ん中にして歩くのはもちろんエレメスがセクハラの被害にあわないための予防策だった。
「転生?」
「そう、要するに生まれ直しだな。それまでの記憶はそのままにノービス時代まで身体の『時』を戻す。覚えていたスキルなんかは使えなくなってしまうけど、それを覚え直していけば上位二次職につけるって話。それにはジュノーにある書物が関係あるらしい。それで俺達もそれやろうかって思ってるんだ。それにはレベルを99まで上げねーとなんだけどな」
8792『世界の終末「ラグナロク」が近付けば・・・ヴァルキリーたちが偉大な人間を捜し出して・・・偉大な殿堂、ヴァルハラに導く・・・』
LOOP~絆・セシル~
ベンチで休んだ3人は、途中で他の3人の仲間用に冒険の必需品や菓子などを買い込み戻ろうとしていた。
セシルを真ん中にして歩くのはもちろんエレメスがセクハラの被害にあわないための予防策だった。
「転生?」
「そう、要するに生まれ直しだな。それまでの記憶はそのままにノービス時代まで身体の『時』を戻す。覚えていたスキルなんかは使えなくなってしまうけど、それを覚え直していけば上位二次職につけるって話。それにはジュノーにある書物が関係あるらしい。それで俺達もそれやろうかって思ってるんだ。それにはレベルを99まで上げねーとなんだけどな」
tonamiRO
DOODLELOOP ~失ったもの、残るもの~.
どうして、ここにいるのか分からなかった。
目が覚めた時、深い喪失感よりも先に空虚が襲った。
両手を見ると地面が透けて見える。
ああ、自分は死んだのだと悟った。
驚きは不思議と無かった。
ただ、体の中から自然と溢れるものが目から零れ落ちる。
守れなかった。
守れなかった。
あんなにも守りたいと思っていたものが。
深く強く。
これ以上無いほどに守りたいと思っていたのに。
それなのに、それが何かすら今の自分には分からなかった。
「・・・・・・えっと・・・・」
ぼんやりとしていた自分に躊躇いがちにかけられる声に驚いて顔を上げる。
そこには、あまり馴染みの無い服を着た男が立っていた。
短く切られたジャケット。胸元や使い古されたジーンズを飾る銀細工。
10308どうして、ここにいるのか分からなかった。
目が覚めた時、深い喪失感よりも先に空虚が襲った。
両手を見ると地面が透けて見える。
ああ、自分は死んだのだと悟った。
驚きは不思議と無かった。
ただ、体の中から自然と溢れるものが目から零れ落ちる。
守れなかった。
守れなかった。
あんなにも守りたいと思っていたものが。
深く強く。
これ以上無いほどに守りたいと思っていたのに。
それなのに、それが何かすら今の自分には分からなかった。
「・・・・・・えっと・・・・」
ぼんやりとしていた自分に躊躇いがちにかけられる声に驚いて顔を上げる。
そこには、あまり馴染みの無い服を着た男が立っていた。
短く切られたジャケット。胸元や使い古されたジーンズを飾る銀細工。
tonamiRO
DOODLE■■■ 大惨事 3話.
さて、話は前回より少し遡る。
大惨事が始まる運命の日を前日に迎えた日。
『JOBを上げまくって恙無く3次職になるための良い子のギルドツアー』はギルドマスターであるロードナイトと他数名が主体となり、巻き込まれる形になった者更に数名、レベルが合わないものも合間を縫って別にPTを組んで参加し、PT毎に狩り場を変えつつまさしくギルド総出で行われた。
朝も昼もない洞窟や地下などのダンジョンで、ほぼ睡眠なしで狩り続けることがどれだけ精神と肉体に悪影響を及ぼすか彼らは実感として知ることになる。
「あはははははっ! 楽し――!!」
「てめぇ、程よく連れてきやがれえええええ!!」
「ひいいいいいいいっ! す、すとおむがすとおおおおおおっ」
5556さて、話は前回より少し遡る。
大惨事が始まる運命の日を前日に迎えた日。
『JOBを上げまくって恙無く3次職になるための良い子のギルドツアー』はギルドマスターであるロードナイトと他数名が主体となり、巻き込まれる形になった者更に数名、レベルが合わないものも合間を縫って別にPTを組んで参加し、PT毎に狩り場を変えつつまさしくギルド総出で行われた。
朝も昼もない洞窟や地下などのダンジョンで、ほぼ睡眠なしで狩り続けることがどれだけ精神と肉体に悪影響を及ぼすか彼らは実感として知ることになる。
「あはははははっ! 楽し――!!」
「てめぇ、程よく連れてきやがれえええええ!!」
「ひいいいいいいいっ! す、すとおむがすとおおおおおおっ」
tonamiRO
DOODLE■■■ 大惨事 2話.
ロードナイトは両手の指を組みながら神に祈るように空を仰いだ。
その表情はどこまでも清らかで、清廉。
短い髪は逆立てて凛々しさを絵に描いたような男は遠い目をしながら呟いた。
「俺・・・・・三次職になったら、上への訴えも含めて裸で竜に乗るんだ」
「行う前にギルドだけは解体してくれ。頼む」
「裸一貫。まずはそこから三次という道を歩こうと思う。裸は男のフル装備って言うもんな」
ハイプリーストの訴えなど聞いていないこの男こそが、ハイプリーストとアサシンクロスのギルドマスター、諸悪の権現なのだった。
■■■ 大惨事 2
「腰巻ないとやだやだやだやだやだやだ―――!!」
今日も今日とてアサシンクロスはギルドのたまり場であるプロンテラの一角、木箱の上でごろごろと駄々を捏ねていた。
4187ロードナイトは両手の指を組みながら神に祈るように空を仰いだ。
その表情はどこまでも清らかで、清廉。
短い髪は逆立てて凛々しさを絵に描いたような男は遠い目をしながら呟いた。
「俺・・・・・三次職になったら、上への訴えも含めて裸で竜に乗るんだ」
「行う前にギルドだけは解体してくれ。頼む」
「裸一貫。まずはそこから三次という道を歩こうと思う。裸は男のフル装備って言うもんな」
ハイプリーストの訴えなど聞いていないこの男こそが、ハイプリーストとアサシンクロスのギルドマスター、諸悪の権現なのだった。
■■■ 大惨事 2
「腰巻ないとやだやだやだやだやだやだ―――!!」
今日も今日とてアサシンクロスはギルドのたまり場であるプロンテラの一角、木箱の上でごろごろと駄々を捏ねていた。
tonamiRO
DOODLE■■■ 大惨事 1話.
プロンテラの東。カプラさんが立っているところからわずかに北。
人通りどころか、ここをたまり場にしているギルドの面々しか来ないような寂れた裏路地。
さらに街を守る外壁に沿うように並べられた木箱の上で、アサシンクロスが両膝を抱えて座っていた。
その表情は暗く、憂いを帯びている。
アサシンクロスは膝の上に頭を乗せてため息をついた。
「なぁ・・・・この世界はどこまで、俺を苦しめればすむんだろう・・・・」
「お前限定って訳じゃないと思うがな」
その横で木箱に寄りかかる様に座っているのはハイプリーストだった。
プロンテラ新聞を読みながら、タバコを吹かせる姿からはアサシンクロスの事を心配している様子は欠片も無い。
口調も至極あっさりしたものだった。
3476プロンテラの東。カプラさんが立っているところからわずかに北。
人通りどころか、ここをたまり場にしているギルドの面々しか来ないような寂れた裏路地。
さらに街を守る外壁に沿うように並べられた木箱の上で、アサシンクロスが両膝を抱えて座っていた。
その表情は暗く、憂いを帯びている。
アサシンクロスは膝の上に頭を乗せてため息をついた。
「なぁ・・・・この世界はどこまで、俺を苦しめればすむんだろう・・・・」
「お前限定って訳じゃないと思うがな」
その横で木箱に寄りかかる様に座っているのはハイプリーストだった。
プロンテラ新聞を読みながら、タバコを吹かせる姿からはアサシンクロスの事を心配している様子は欠片も無い。
口調も至極あっさりしたものだった。
tonamiRO
DOODLEYOU WISH.
お願いです、助けてください。
私の御主人が死にそうなんです。
死なせたくないんです。
私の命を上げますから。
足りなければなんでもします。
だからどうか。
御主人を悲しいままで終らせないで下さい。
…ああ、神様。
これがあなたの仕業なら何てひどい。
私はこの時ほどあなたを恨んだ事は無い。
YOU WISH
始めまして。皆様。
私は騎士に仕えるペコペコと申します。
年は、お嫁さん募集中だということだけは言っておきましょう。
ちなみに毛並みが綺麗で足首に色気のあるくちばしのふっくらした方が好みです。
…いえ、余談ですが。
私の御主人はVIT騎士です。
騎士になられた頃からお仕えしておりますが、名前をツカサといいまして、それはそれはのほほんとした騎士でございます。
12072お願いです、助けてください。
私の御主人が死にそうなんです。
死なせたくないんです。
私の命を上げますから。
足りなければなんでもします。
だからどうか。
御主人を悲しいままで終らせないで下さい。
…ああ、神様。
これがあなたの仕業なら何てひどい。
私はこの時ほどあなたを恨んだ事は無い。
YOU WISH
始めまして。皆様。
私は騎士に仕えるペコペコと申します。
年は、お嫁さん募集中だということだけは言っておきましょう。
ちなみに毛並みが綺麗で足首に色気のあるくちばしのふっくらした方が好みです。
…いえ、余談ですが。
私の御主人はVIT騎士です。
騎士になられた頃からお仕えしておりますが、名前をツカサといいまして、それはそれはのほほんとした騎士でございます。
tonamiRO
DONE8年前のハワエレアンソロに参加した際の原稿。 その先に見えるもの.
「その上腕二頭筋で槍振ってますってのが気にいらねぇ! その立派な槍に相応しい僧帽筋と広背筋鍛えてケツの穴締めて出直してこい!」
突進してきたルーンナイトを騎乗竜ごと両手斧で弾き飛ばし、嬉々として叫ぶ緑髪のホワイトスミスをハワード=アルトアイゼンと言う。
普段は燈色である筈の瞳が赤く変わり、小さく爆発する火花を身に纏う姿は百戦錬磨の戦人のものである。元々高い攻撃力にアドレナリンラッシュによる連打が加われば、ルーンナイトごと壁を破壊することも容易い。そして一人始末をつけて、くるりと回した斧の柄で次の獲物の服を引っ掛け、天井にまで打ち上げる。
悲鳴を上げたアークビショップの女に止めを刺すために連続で矢を射るのは、鮮やかなオレンジに輝く長髪と強気な瞳を持つ女スナイパー、セシル=ディモンだ。
12296「その上腕二頭筋で槍振ってますってのが気にいらねぇ! その立派な槍に相応しい僧帽筋と広背筋鍛えてケツの穴締めて出直してこい!」
突進してきたルーンナイトを騎乗竜ごと両手斧で弾き飛ばし、嬉々として叫ぶ緑髪のホワイトスミスをハワード=アルトアイゼンと言う。
普段は燈色である筈の瞳が赤く変わり、小さく爆発する火花を身に纏う姿は百戦錬磨の戦人のものである。元々高い攻撃力にアドレナリンラッシュによる連打が加われば、ルーンナイトごと壁を破壊することも容易い。そして一人始末をつけて、くるりと回した斧の柄で次の獲物の服を引っ掛け、天井にまで打ち上げる。
悲鳴を上げたアークビショップの女に止めを刺すために連続で矢を射るのは、鮮やかなオレンジに輝く長髪と強気な瞳を持つ女スナイパー、セシル=ディモンだ。