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    #ろぼとみ他支部職員

    アロマきかく

    DOODLEたまにはサブ職員さんの解像度を上げてみよう。
    49日目、オフィサーまでも一斉にねじれもどきになってその対応に追われる中、元オフィサーであったディーバにはやはり思う所があるのではないか。そんな気がしたので。
    甲冑で愛着禁止になったときも娘第一的な思考だったし。
    なお勝手に離婚させてしまってるけどこれは個人的な想像。娘の親権がなんでディーバに渡ったのかは…なぜだろう。
    49日目、ディーバは思う 嘔吐感にも似た気色の悪い感覚が体の中をのたうち回る。その辛さに耐えながら、“元オフィサー”だった化け物共を叩きのめす。
    「クソっ、一体何がどうなってやがんだよ……ぐ、っ」
     突然社内が揺れ始めて何事かと訝しがっていたら、揺れが収まった途端にこの有様だ。
     俺がかろうじて人の形を保っていられるのは、管理職にのみ与えられるE.G.O防具のお陰だろう。勘がそう告げている。でなければあらゆる部署のオフィサーばかりが突如化け物に変貌するなどあるものか。

     もしボタンを一つ掛け違えていたら、俺だってこんな得体のしれない化け物になっていたかもしれない。そんなことをふと思う。
     人型スライムのようなアブノーマリティ――溶ける愛、とか言ったか――が収容された日。ヤツの力によって“感染”した同僚が次々とスライムと化していく。その感染力は凄まじく、たちまち収容されている福祉部門のオフィサーが半分近く犠牲になった。そんな元同僚であるスライムの群れが目前に迫ったときは、すわ俺もいよいよここまでかと思ったものだ。直後、管理職の鎮圧部隊がわらわらとやって来た。俺は元同僚が潰れてゲル状の身体を撒き散らすのを、ただただ通路の隅っこで震えながら見ていた。支給された拳銃を取り出すことも忘れて。
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    アロマきかく

    MOURNING確か緑が蒼の傷跡着てる絵を2・3枚は見てる気がするので完全に当時の緑は蒼の傷跡でイメージが固定されちゃってたんだけど
    ちょっと前に突然緑の幹着てる絵が上がって
    本編でも緑の幹で確定しちゃってェ…

    完全に蒼の傷跡前提でちまちま進めてたやつが爆発四散してしまったので有り得た可能性として供養。
    ここからどうやって肉体関係に持っていこうかワシにはとんとわからん!ので展開止まっちゃってたしまぁええか、と。
    愚痴 グラスを僅かに傾ける。安物ではあるが、ウイスキー独特の香りが鼻をくすぐる。
     香りを堪能したら、ぐいと大きめに一口煽る。ハイボールの炭酸が鼻に抜け、刺激と相まって爽快感が喉から頭へ突き抜ける感覚。微かに残ったウイスキーの香りと後味を堪能しつつ、つまみに手を伸ばす。
     アスパラのベーコン巻き……はいちいち巻くのが面倒なので、巻かずに纏めてオリーブオイルで炒めただけの”アスパラベーコン炒め”。どうせ纏めて口の中に入れてしまえば同じことだ。

    「よくそんな炭酸グイグイいけるな。口ン中痛くないのか?」
     円形のローテーブルを二人で囲む。果たしてたった二人で囲んでいると言えるのかはともかく、彼はあたしの真向かいではなくややずれた位置にいつも座る。「なんか向かいだと落ち着かないんだよ」とは彼の言。
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    アロマきかく

    MOURNINGコービン君から見た緑の話。
    と見せかけて8割位ワシから見た緑の話。未完。
    書き始めたらえらい量になり力尽きて改めて緑視点でさらっと書き直したのが先のアレ。
    コービン君視点、というかワシ視点なのでどうしても逆行時計がなぁ。
    そして33あたりから詰まって放置している。書こうにもまた見直さないといかんし。

    緑の死体の横で回想してるうちに緑の死体と語らうようになって精神汚染判定です。
     管理人の様子がおかしくなってから、もう四日が経つ。



     おかしくなったというよりは……”人格が変わった”。その表現が一番相応しい。むしろそのまま当てはまる。
     Xから、Aへと。

    「記憶貯蔵庫が更新されたらまずい……それまでになんとかしないと……」
     思い詰めた様子でダフネが呟く。続くだろう言葉はおおよそ察しがついていたが、念のため聞いてみる。
    「記憶貯蔵庫の更新をまたぐと、取り返しがつかないんですか?」
    「……多分」
    「多分、とは」
    「似た状況は何回かあった。ただし今回のような人格同居じゃなしに、普段はXが表に出ていてAは眠っている状態に近い……っつってた、管理人は。相変わらず夢は覚えてないし、記憶同期の際に呼び起こされるAの記憶は、Aが勝手に喋ってるのを傍観しているような感じだったらしい」
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    アロマきかく

    DOODLEこの物語にハッピーエンドは存在しない。

    先に4000字以上削り出しておいてまだ10万字制限ギリギリで戦うならもう別のとこ投げろよ!とは思う。でももう投げちゃったものは仕方ない。

    『木陰』・『月明かり』に続く、蛇足も蛇足。
    森林浴の約束見て勢いで書いて、それの補足であり蛇足。
    そして陰ながらDay49の応援。気が早い?

    この世界にハッピーエンドは存在しない。
    知らないからこそ目指そうと思える。
    夏の日差しに、ふたり『僕の話からしましょうか。たぶん、ダフネさんの話よりはずっと早く終わると思いますし』
     エックスが自らを落ち着かせるように深呼吸をしようとして、さっと悲哀を帯びた顔色になる。どうしたんだ。
     目を伏せ、視線を逸らすエックス。小さく肩を震わせながら胸に右手をあててシャツを握りしめ、じっと数秒。
     少し顔を上げ、話し始める。

    『僕は……皆さんを置いて、無責任に逃げ出してしまった、管理人失格な……ただのXなんです』
    『おい、そこからなのかよ。どうしようもなかったんだ、あんたのせいじゃない。そこらへんも含めて、色々話すからさ』
     すぐ終わりますから、”色々”はそのあとで。
     口を動かさずにエックスが遮る。直後、はっとなって口に左手を添えた。まだ口を動かさずに”声”が出せることに慣れていないんだろう。それでも、せめて口を動かして喋りたい。せめて人としての活動を忘れずにいたい。そんな意思が見て取れる。
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    アロマきかく

    DOODLEこのままじゃどうも収まりが悪い。
    向こうが俺たちの戦いはこれからだエンド、じゃぁこっちは?
    せめて一区切り付けてやりたい。そんな気持ちから生まれた盛大な蛇足。の序章。
    ベースはラ・ルナのアブノーマリティとしての解釈。

    綺麗に終わると思ったろ?ここからgdgdになっていくんだよ。
    最初は親友Xとダフネを会わせてやりたかっただけだったんですぅ…。
    そしたら勝手にいちゃつきだして…。
    月明かりの下、ふたり 西の空が朱に染まる。

     朝よりもずっと長い影。空の色を仄かに乗せた木々は大きくその印象を変える。
     吹く風はやや勢いを強め、暖かさを退けて肌寒さを齎す。

     後悔が無いと言えば嘘になる。
     自身の役目も目的も、もう果たした。
     でも自分は欲張りだから。
     ずっと側で守りたかった。
     自分には”今後”なんてないことくらい、とうにわかっていたのに。

     朱から藤へと移ろう空。

     ずっと空は灰色だと思っていた。
     灰色なのは自身の心だった。
     心が視界から色を奪っていた。
     こんなに空が多様な顔を持っていたのか。
     知ることが出来たのは、全てあの約束のおかげ。

     藤の空に紺が混ざる。

     後悔がもうひとつ。
     もう少し陽当たりの良い場所にしておけばよかった。
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