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    Alhaitham × Cyno

    noa_noah_noa

    MOURNINGアルセノもどき謎パロ。
    なんでもありな人用。
    ※18世紀後半くらいの西欧のどこかの国っぽいイメージかもしれない
    最初と最後、そしてタイトルが言いたかっただけ。
    唯一の男。唯一の男。




    セノはいつだって淋しがりやに囲まれている。

    セノという少年について語るには、まず彼の母親について話さなければならない。

    セノの母親はこの国で3番目に大きな都市でとある娼館の5番目くらいに人気のある娼婦だった。
    異国から流れてきたという彼女は、闇に溶け込んでしまう程の漆黒の髪に太陽に焦がされた褐色の肌をしていた。この国では滅多に見かけない色と妖艶な肉体は男達の関心を誘った。一方で彼女は母国とはやや発音も文法も異なるこの国の言葉は殆ど話せず、子供程度の語彙しか持っていなかったため、異国の血を引く豊満な身体の女に似合わぬ愛らしさがあった。それもまた男達の欲を駆り立てたのだった。
    彼女は自分のことを愛してくれる男達のことが大好きだった。故郷で家族を全て失い、この国に来た彼女にとって男達は自分を求め、一晩中その大きな腕の中で包み込んでくれる貴重な存在だった。男達との夜は彼女を祖国での過去を忘れさせ、冷え切った心を温めてくれた。
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    noa_noah_noa

    MOURNINGアルセノに狂ってしまい、タイトルとほんの少しのシーンが書きたくて書いてしまった。
    物語調の語り口になっているのはアルハイゼンの視点になると頭のおかしさが激化してしまうので、抑えるため。
    先人達に刺されないかだけが心配。
    なんでも許せる人しか読んではいけない私だけが満足している。
    気ぐるいの書記官(アルセノ)気ぐるいの書記官


    スメールにアルハイゼンというとても優秀な書記官がいました。
    アルハイゼンは知恵の国スメールの書記官にふさわしい頭脳と学者特有の未知への好奇心から培われた豊富な知識を持っていましたが、自分のポリシーに反することはたとえ仕事に関することでもしない、他人からの評価を気にせず、物事の本質をストレートに言ってしまい、周囲の反感を買いやすく人間味の薄いことから「気狂い」と呼ばれていました。

    そんなアルハイゼンにも例外がありました。
    それは彼の恋人です。

    アルハイゼンの恋人はセノという、正義感と人情に溢れる大マハマトラでした。セノは教令を破った学者を裁くマハマトラのトップで、学者たちには恐れられていましたが、「大マハマトラ」の兜を脱いだセノを知る人たちからすれば思いやりの塊のような青年でした。そんなセノの一面を知る人はほんの一握りでしたが。
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