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    リンネ

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    リンネ

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    7/3は波の日だった…と言う訳で現代AU宋暁の波の日短文です。
    交流会の時間内に上げたかった!
    口調等書く度に迷子。

    #宋暁
    songZhiZhi

    波打ち際の天使or小悪魔「うわあ、大きい波が来た!ねえ子琛!」
    子どものようにはしゃぐ暁星塵に思わず宋嵐は苦笑を零す。山育ちの彼は今時珍しく実際に海を見たことがないというから連れて来たのだ。
    真夏日が続くけれど海水浴にはまだ早く、サーフィンする人以外は星塵と同じように波打ち際で波と戯れている。
    「そう言えば、星塵は泳げるのか?」
    「もちろん!」
    「それはそうか。海じゃなくてもプールがあるし、体育の授業でも水泳はあるからな」
    我ながらバカなことを訊いたと宋嵐は独り言つ。すると星塵から続けて予想外の言葉が返って来た。
    「海と違って、川はこんな風に波はなかったけれど。ただ気を付けないと急に深くなったり流れが急になって……子琛?変な顔をしているけれどどうかした?」
    「いや……」
    野生児か。
    そうだった。
    一見柔らかく窓際で本を読んでいそうなイメージのある暁星塵は、事実宋嵐などより余程活発で所謂野生児なのだ。
    「海開きしたら泳ぎに来るか?」
    そう言うと、星塵はパッと笑って頷いた。
    「是非!」
    「海の家も出来るかな」
    「海の家?」
    「そう。海水浴と言ったら焼きそばだ」
    宋嵐は自分の夏の思い出を星塵に教えた。
    「ふふ」
    「何だ?」
    「その思い出に、今度は私が加われるんだなと思って」
    「……、お前は、すぐそういう……。帰りがてら、水着でも見ていくか?」
    「選んでくれるの?」
    「だからっ」
    「あははは。もう少し遊んでからね!」
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    DONEお野菜AU。
    雲夢はれんこんの国だけど、江澄はお芋を育てる力が強くてそれがコンプレックスでっていう設定。
    お野菜AU:出会い 藍渙が初めてその踊りを見たのは彼が九つの年だ。叔父に連れられ蓮茎の国である雲夢へと訪れた時だった。ちょうど暑くなり始め、雲夢自慢の蓮池に緑の立葉が増え始めた五月の終わり頃だ。蓮茎の植え付けがひと段落し、今年の豊作を願って雲夢の幼い公主と公子が蓮花湖の真ん中に作られた四角い舞台の上で踊る。南瓜の国である姑蘇でも豊作を願うが、舞ではなくて楽であったため、知見を広げるためにも、と藍渙は叔父に連れてこられた。
     舞台の上で軽快な音楽に合わせて自分とさほど年の変わらない江公主と弟と同じ年か一つか二つ下に見える江公子がヒラリヒラリと舞う姿に目を奪われた。特に幼い藍渙の心を奪ったのは公主ではなく公子だった。
     江公主は蓮茎の葉や花を現した衣を着て、江公子は甘藷の葉や花を金糸で刺繍された紫の衣を着ていた。蓮茎の国では代々江家の子は蓮茎を司るが、なぜか江公子は蓮茎を育てる力よりも甘藷を育てる力が強いと聞く。故に、甘藷を模した衣なのだろう。その紫の衣は江公子によく似合っていた。床すれすれの長さで背中で蝶結びにされた黄色い帯は小さく跳ねるのにあわせてふわりふわりと可憐に揺れる。胸元を彩る赤い帯もやはり蝶のようで、甘藷の花の蜜を求めにやってきた蝶にも見えた。紫色をした甘藷の花は実を結ぶことが出来なくなった際に咲くというから、藍渙は実物をまだ見たことないが、きっと公子のように可憐なのだろうと幼心に思った。
    2006