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    mazetamagohan

    妄想を吐き出します

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    POIPOI 22

    mazetamagohan

    PROGRESS最終的にもうちょっと微調整するのであくまで『仮』サンプル……
    でも基本的な話の流れはここからは変わりません。

    メインスト2部・4周年後の時間軸で、舞踏会に参加することになった晶さんと、そのパートナーを任せられたフィガロが、すれ違ったり魔導書の中に取り込まれたりする話です。
    色々捏造してるしダンスに関してはド素人が想像で書いてます!!!
    【5/4新刊仮サンプル】私たちはお伽噺になれないプロローグ

     シンデレラ。
     意地悪なまま母と義理の二人の姉から虐げられ、灰かぶりと笑われた少女。
     魔法で生み出された美しいドレスを纏い、彼女はきらびやかな舞踏会へと向かった。
     裾からのぞくのは、シャンデリアの眩い光を反射しきらめくガラスの靴。普段よりも高い目線に臆することなく、靴音を響かせまっすぐに進む。
     あの美しい令嬢は誰だと、興味と好奇心の滲む囁きが耳に届いた。
     ひときわ豪華な衣装を身に着け、つややかな光沢を帯びるマントを翻しこちらへ歩いてくる青年は、きっと『シンデレラ』の運命の王子様だ。
    (それでも、私は――)
     迷いも疑問も振り捨てて、晶は一つの決意を固める。そして立ち止まると、ドレスの裾を大きく持ち上げた。
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    mazetamagohan

    DOODLEネと晶さんが一緒にいることに気付いていた先生が、ほんの少しの嫉妬心でネに「昼間、何を話していたんだ」と聞く→二人の関係を知ってるネが笑いながらその時の状況を話した、みたいな感じを想像してます😋

    ※ネは自分でも言ってる通り親切心で晶さんに悩みを打ち明けさせたし、自分が気に入ってる二人(晶さんと先生)がうまくいくといいなって他意なく思ってる
    甘えたい晶さんとファウストのふぁうあき「いいなあ……」
     食堂の窓の外、中庭で繰り広げられる穏やかな光景に、気付けば思ったことがそのまま口から零れ出ていた。
    「いいな? ――ああ、あれか」
     濡らした布巾を手にキッチンから出てきたネロが、晶の独り言に小首をかしげながら同じように中庭へ視線を向け、そして納得したように頷く。
     穏やかな日差しの差し込む中庭には、影のように真っ黒な人影が一人、木の傍に腰を下ろしていた。その膝には三毛柄の猫が、心地よさそうに腹を見せて寝転がっている。
    「あんたもファウストも、本当に猫が好きだな」
    「あっ、いえ、そうではなくて……」
     くくっ、と喉の奥で笑ったネロに、うっかり首を横に振ってしまって、反応を間違えたと後悔した。これでは晶の先ほどの独り言について、確実に言及されてしまう。
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