一振り目のソにながら手マンをする典が二振り目のソと話す話わさわさする。
口の中で呟きながらソハヤは書類を片手に廊下を歩く。すっかり日も落ちて本丸中を包む淫らな霊力がソハヤの下腹部にも甘くかかる。
彼は性に奔放な本丸に最近顕現してきたソハヤノツルキであった。少し淫猥ではあるが政府に許される程度には膨大な霊力と戦果を持つ本丸において刀育成のためついこの間兄弟と共に顕現された二振り目である。
顕現して自然と二振り目の光世と恋仲になったソハヤであるが、性の経験は驚くほど乏しい。今も廊下を歩けば公開プレイに勤しんでいる刀たちのまぐわいが見えているがそれだけで顔が熱くなる。セックスをするのが嫌なわけじゃない。でもそれよりも恥ずかしいのだ。
ここでは自分たちの働きさえしていればどんな性交をしていても構わない。とやかく口出しする方がおかしいのだ。ソハヤは足早に目的の部屋に進んでいく。
「一振り目の兄弟。ちょっといいか?」
戸の前で声をかける。中の大典太から許可が降りて開けて、目の前の光景に驚愕した。
「あ♡あッ♡〜〜〜♡♡♡♡♡♡」
「……ッ!!」
「……二振り目、悪いが戸を閉めてくれないか?ソハヤの声が漏れる」
「あ、ああ」
二振り目のソハヤは後ろ手で戸を閉める。閉めてしまえば自動的に防音結界が施されて外に声は漏れない仕様だ。
部屋の中で大典太は文机の前で書物をしていた。最近二振り目と同じ第二部隊に所属し隊長を務めているだけあって報告書などがあるのだろう。
ソハヤにとって問題はその横で全裸で四つん這いになって大典太にながらで手マンされている一振り目のソハヤであった。
「っ、その、出直した方がいい、か?」
「いや、明日の出陣についてだろう。今でいい。そこに座ってくれ」
「でも……一振り目……」
「待てないと言うから尻を弄ってやってるだけだ。気にしなくていい……ソハヤ少し静かにできるな?」
「っ♡あ、♡……おうっ♡しずかに、するなっ♡♡」
ソハヤは首を縦に振りながら肩を震わせる。陰茎からどろっと先走りが出て床板にシミを作っているのが見えた。
大典太が書物から目を離して二振り目の方を見る。左手だけは一振り目の中で動いている。ぐちゅぐちゅと音が響いて、二振り目のソハヤは逃げたくなった。あまりにも異様な光景だ。こちらはこれから戦の話をするというのに、同位体は全裸で腹の中を遊ばれている。
「それは主からか?」
「え、ああ。明日の出陣の追加資料だと」
「ふぁ……、ッ……♡、ぅうっ……♡♡」
言いつけ通りに声を殺す一振り目の喘ぎ声が漏れる。大典太が資料に目を向ける中、ソハヤは居住まいを正すが居た堪れない。
「……敵の変容か。こちらも対策を練ろと。薙刀を一振入れるか、あるいは……」
「――ーーーーーッ♡♡♡♡」
ぶつぶつと資料を読んで思考を巡らせながら大典太の指が激しく動く。既にローションを入れていたのか、一振り目の孔から泡立ったものがコポコポと垂れている。快楽を逃すためか舌を突き出し、頭を振る様は同位体ながら惨めで……。
「いいなぁ……♡♡」
思わず出てしまった言葉に二振り目は驚いた。本当に自分の言葉なのか。自分はそんな、一振り目みたいに下品ではしたない刀ではないつもりだったのに。慌てて耳まで真っ赤にして口を押さえるがこぼれた言葉は大典太に届いていた。
にやぁ、と彼は笑うと、一振り目の中の指を今までとは比べ物にならないくらい激しく動かしていく。
「んッ!!!♡♡♡♡きょうだいっ!?まって♡手マンはげしいっ♡♡ぉおお……♡♡♡イくうぅ♡イグイグイグぅ♡いく♡いく♡いく〜〜♡♡♡」
ソハヤが約束など守れずに大声を上げて射精する。びゅるっと勢いよく床板に溢すと、四つん這いになる力もないのか、足を震わせて自分の汚した水溜りの上に倒れ込んでしまった。
「静かにしろと言っただろう」
「ひっ、♡むりだって…あんな本気のやつ♡♡♡
」
ソハヤの腸液でぐっしょりと汚れた手を大典太が舐めとった。確実にそれは二振り目へに向けたものだ。彼らの煽るような痴態に二振り目のソハヤが股を濡らしていたのは明らかであった。
「二振り目、おいで♡まんこ弄ってやろう♡♡」
「ッ〜〜〜!!!いい!!!俺部屋に戻るから!!」
耐えられない!!だめだ!俺にはこんなえっちなこと恥ずかしすぎる!!
二振り目のソハヤは逃げるように部屋を出て行った。
「……俺が悪かったか?」
「んっ……♡そうじゃねーから大丈夫♡♡」
射精の余韻から戻ってきたソハヤが少ししょぼくれる大典太の指を舐めて慰める。
「そうだな♡先輩としてちょっと二振り目たちに指導しにいかなきゃかもな♡♡」
近々二振り目の三池部屋に急襲をかけてやろう、とソハヤは舌舐めずりをして笑った。