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    miNa1423

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    miNa1423

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    カブユウ一緒に年越ししてほしいと願って。
    メインストーリーは、この一年前にカブさんが悩んでいる話だったのですが、どうにも時間が間に合わないので、翌年、イチャイチャしている話のみ。

    #カブユウ

    年越しの二人「今年の年越しバトルは、ダンデ・キバナペアの優勝です!!!」
    ナレーションの声とともに、会場からの声援と拍手が響いた。画面越しでも、二人のバトルが盛り上がったことが伝わってくる。
    「あれ?寝過ごしちゃった」
    まだ、準決勝だったはずなのにいつの間にか終わってしまっていた。こたつの心地よさに負けてしまったのは今回だけじゃないけど、なんだか悔しい。
    うー、とうなりながら、身体を伸ばすと、キッチンからいい匂いがしてくるのに気づいた。
    おしょうゆとおだしの香りだ。最初はなじみのない味と香りにおどろいたけど、今では食卓にお醤油がないと寂しいくらいだ。
    そのまま、伺うようにキッチンをのぞき込めば、コンロの前に立つ彼がちょうど振り返った。
    「遅くなってごめんね。少し手間取ってしまって」
    「いいえ、私の方こそお手伝いもせず、ごめんなさい」
    実はこたつで眠ってしまったと伝えると、

    「えっと、僕の国では12月31日の夜に、このおそば、年越しそばを食べる習慣があります。そばは細くて長いので、来年も健康で長生きできるようにという願いと、」
    彼はひとすくい麺を持ち上げると少し力を入れる。麺はプチリと簡単に切れてしまった。
    「そばは切れやすいから、一年の厄を断ち切るという意味もあります」
    「素敵ですねぇ」
    「僕は小さい頃から食べてきたものだけど、君も良ければ」
    「はい、もちろんいただきます」
    箸をとって、
    「すごい、具だくさん。エビの天ぷらに、たまご、お肉・・・他にもたくさん入ってる」
    具がたくさん入っていて、なかなかそばにたどり着けない。それでもそばを掬い出して、一口すする。だしといろんな具材からでたうまみが口一杯に広がる。美味しい、それにとっても温まる。
    「これが、カブさんの家の味なんですね」
    早く作れるようになって、今度は私が彼に作ってあげたいという思いを込めて伝えると、彼は露骨に目をさまよわせる。
    「ごめんなさい。張り切ってしまいました」
    「え?」
    「君がいると思って、いろいろと入れてしまいたくなって。・・・普段はそばとネギしか入っていません」
    なぜか頭を下げるカブさんに笑ってしまうけど、それもどこか彼らしい。
    「去年もですか?」
    彼は記憶をたどるように上を見上げると、苦笑いをした。
    「あぁ、そうだね。・・・去年は、飲み会が終わった後、寝ようと思ったんだけど、何か決まりが悪くて、麺だけゆでて食べました」
    ネギも入れませんでした。と白状するかぶさんは本当に生真面目でそこが愛おしい。
    「来年は一緒に作りましょう、豪華じゃなくていいから」
    「うん、そうだね」
    少し恥ずかしそうに笑う彼が頷いてくれたことに安心しながら、あたたかい湯気に目を細めた。
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