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    omoti_022

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    omoti_022

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    煙草とキスの話。
    K暁がちゅーしている。あきくんが唾液ものむ。kおじの肉体アリの謎時空。

    香る煙草の匂い。自身は吸わないのに、KKと常に共にいることで覚えてしまった匂いだ。
    離れていても、匂いひとつでKKの存在を感じる事が出来る。そればかりか、唇を合わせると、彼と味覚を共有しているような感覚に陥る。それが、暁人にとってはたまらなく嬉しいことだった。

    「ん…ぁ、ふ……け、けぇ…もっと…」
    「フッ…ほら」
    「んぅ…ん、ふ……」

    トロリととろける瞳で強請ると、KKは楽しそうに口角をあげて応えた。
    再び口付けられ、KKの首に手を回す。舌が痺れる程に没頭し、彼の全てを求めた。

    また、KKとひとつに成りたい。僕の中に入って欲しい。僕からいつまでも離れないで。僕をひとりにしないで。

    浮かんでは溜まっていく、いつまでも満たされない欲望。純粋で、欲深いそれを、口付けと不埒な行為で満たそうとした。けれど、穴の空いた壺のように、満たされた傍から無くなり、また次を求める。
    終わりのない欲に、暁人は気付かずに溺れていた。
    それを、KKは傍観していた。時折餌を与えてはいるが、自分に溺れる子が愛しくて仕方なかったのだ。

    「ふぁ…けぇけぇ……んっ、んっ…….」

    飲み込めなかった唾液が顎をつたい、地面に落ちる。それさえ分からないほど、暁人は口付けに無我夢中だった。

    「はっ…はっ…けぇ、け…おいし…」
    「…口開けろ、暁人」
    「ん、あ…」

    はふはふと息をつき、KKを味わう可愛らしい獣。従順に口を開けたその姿に、KKは笑みを隠すことなくご褒美を与えた。
    とろぉ…とKKの舌から伝う唾液が、銀の糸をつくりながら暁人の口の中に零れた。それを、こくりと。苦くて、濃厚なかおりのするKKの。歓喜で包まれる暁人は、大事そうに飲み込んだ。

    「美味いか?」

    KKが問いかける。たっぷりの熱と甘さを孕んだ声で。
    暁人はそれに、迷いなく頷いた。

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