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    ことざき

    @KotozakiKaname

    GW:TのK暁に今は夢中。
    Xと支部に生息しています。

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    ことざき

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    以前にXに連投していた、暁人くんに対する自己解釈です。

    #GhostwireTokyo
    #ゴーストワイヤー東京
    ghostwireTokyo
    #伊月暁人
    izuki-chan

    主に、暁人くんに対する自己解釈 ゲーム本編当日が2022年で母3回忌後だと、少なくとも母死亡時から約3か月は暁人君も未成年だし、妹は義務教育中。
     暁人君が子どもとして助けを求めるには年齢が微妙で、しかし法的にも社会的にも無力。さらに、成人しても社会的な部分は自動的に解決せず低いまま。

     新しいスタート云々の力強い台詞は、そうでもしないとボキリと折れるから。底無し沼に沈みかけていたのは暁人君も同じ。
     でもそれを認めると、唯一の家族である妹との生活が破綻する。だから、とにかく頑張ろうとしていた。
    (実際は最初から破綻していたから本編開始時のムービーがああだったわけだが)

     二人には大人や専門家の助けが必要だった。
     けれど、ゲーム本編から推測する母の死因や、暁人君が隙間の年齢にあること、暁人君が妹以外の身近な人の話を一切口にせず匂わせもしないことを考えるに、暁人君も妹も『自分たちは助けてもらえる存在だ』と思う(=人や社会を信用する)のが難しかったのだろうと。
     ゲーム本編で、そんな場合じゃないと言われても犬をかまい、サブミッションの霊や街の霊を必死で救おうとしていたのは、その裏返しだったのではないか。

     がんがん前に進もうとする年長者と半強制的に行動を共にしながら、反発し口答えし、助け助けられ、認められ褒められることで、暁人君は独りでなくなった。
     サブミで霊の未練を晴らし、杭に貫かれた霊の呟きを耳にして、暁人君は成功体験を積み、誰もが何かを抱えて生きているのだと気づく。
     一方で、彼らを救えば救うほど、褒められ独りではないと実感すればするほど、妹への罪悪感が募る。自分だけが、と。
     その噴出が電話口やタワーで聞こえた幻聴かなと。

     もしラスボスが何もしないかKKさんが返り討ちにあわなければ、KKさんは命を落とさなかっただろうが、暁人君は妹の喪失に耐えきれなかったと思う。
     KKさんにしても、その時は長らえても、暗い感情を抱えたまま、遅かれ早かれ燃えつきて…とも。

     あのエンドは訪れうる結末の、最善のものだったのかな、と。
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    ことざき

    DONEこぼれ落ちてゆくもの。K暁。薄暗い。

    診断メーカー【あなたに書いて欲しい物語(ID:801664)】さんの【「ぱちりと目が合った」で始まり、「君は否定も肯定もしなかった」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば3ツイート(420字程度)でお願いします。】から。
    忘れじの行く末に ぱちりと目が合った。それで分かった。これは夢なのだと。
     僕が右手を伸ばすと、彼もまた右手を差しだしてきた。重ねた指先は突きぬけなかった。筋張ってゴツゴツとした手の甲、かさついた皮膚の感触。やや低い、じんわりとした体温。握りこめば、同じだけの力で握りかえされた。
     彼がいる。今ここに、僕の目の前に。確かな身体を持って。夢でもかまわない。だって、彼がここにいるのだ。
     心臓を鋭い痛みが貫いた。喉が締めつけられ、押し戻された空気で顔中が熱くなった。気づいた時には、目の前のすべてが歪んでいた。
     波立つ水面のように揺らめく視界では、彼の姿を脳裏に焼きつけられない。しゃくりあげながら顔を拭おうとした僕より早く、彼の手の平が頬をおおった。そのまま親指の腹で目元をこすられる。とても優しい仕草なのに、硬いささくれが皮膚に刺さって痛い。思わず息を呑むと、覚えのある苦い香りが鼻先を掠めた。
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    related works

    時人歩

    DONE本編後n年後(多分暁人くん大学は卒業している)の夏の日を想定/暁人くんがKKと同じお仕事をするようになったという妄想を軸に。いなくなった人は、いない。
    暁人くん一人称。

    ―――以下、作者の独り言―――
    前回の作品が2023年の11月ってマジ?
    その時未クリアって明記したわけですが、そのあと本編を無事クリアしました。
    今、蜘蛛の糸18層から下に降りられない芸人になってます。フフ(涙)
    再訪、きさらぎ駅『―――鉄道をご利用いただきありがとうございます。各駅停車、―――行きです』
    「……ん……」
    いつの間にか眠っていたらしい。電車内の放送の声で意識が浮上する。
    パチパチ、と瞬きを数回。
    目の前の座席には誰も座ってない。……それどころか周りを見渡すと車両の中には自分以外誰もいない。
    (……あれ……?この時間のこの電車こんなに空いてたっけ……?)
    言いようのない不安感を覚える。
    『次は、『きさらぎ駅』、『きらさぎ駅』……お出口、左側に変わります』
    再び車内に放送が流れる。その内容に、僕は弾かれるように座席を立った。
    窓の外を見れば夜よりも深い闇に濃い霧が出ていた。
    「……っ」
    反射的に普段持ち歩いている仕事用鞄の中を確認する。
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    recommended works

    リキュール

    DONE日本ゲーム大賞優秀賞おめでとうございます!(遅刻)
    おめでたいと祝われるK暁です。本編後KK生存if、『黒猫』より少し前。
    愛したくて仕方がないが我慢していたKK×子供扱いされたくない暁人のお話。
    吉事あれば腹の内を晒せ「(おや、ちょうどいいところに)」

    ふわりと浮かぶ猫又が調査帰りの僕たちの元にやってきて尻尾を揺らした。暗い路地裏、夜も遅いこともあって人通りはないため、周囲を気にせずに堂々と触れる。耳元を撫でると、顔を擦り寄せうっとりとした表情でにゃぁんと鳴いた。これを人がいるところでやると虚無を撫でるヤバい人になってしまうので注意しなくてはならない。あれは結構恥ずかしい。

    あの夜が明け、消えていた人たちが帰ってきた。街の活気が戻り再び多くの人が行き交う渋谷になってからというもの、気がついた時には既に猫又たちはコンビニや屋台から姿を消していた。まあ人間がいなくなりこれ幸いと店を乗っ取っていただけなので、人が帰ってきてしまえば返さざるを得ず仕方がないと言えばそれまでで。だからもう会うことは無いのかと寂しく思っていたら、人気のない夜道や路地裏でひょこっと顔を出すようになったのだ。驚いたが、またあの可愛らしい鼻歌が聞けると思うと自然と顔が緩んでしまう。彼らはいつも見つけられるわけではない。気紛れに現れて、たまに撫でさせてくれて、掘り出し物を売買する。この気分屋な感じ、猫はいつだって可愛いのだ。
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    りんご

    DONEまじない、あるいは、のろい (ここまで読みがな)
    K暁デー「スーツ」
    お題的なこともあって結婚と葬送の話をどっちも書きたかっただけです。あっきーがバカ重い感じですが、その環境ゆえにうまく隠すことがうまかっただけで彼の本質はこうだろうなーとか思ったり。いつものごとく二人で喧嘩して、戦って、駆け抜ける話です。
    中の人本当にありがとうございました、お陰で細々と楽しくK暁を追いかけられました。
    呪い短くも長くもない人生を振り返るにあたり、その基準点は節目にある行事がほとんどだろう。かくいうKKも、自らのライフイベントがどうだったかを思い出しながら目の前の光景と類比させる。
    準備が整ったと思って、かつての自分は彼女に小さな箱を差し出した。元号さえ変わった今ではおとぎ話のようなものかもしれないが、それでもあの頃のKKは『給与三ヵ月分』の呪文を信じていたし、実際差し出した相手はうまく魔法にかかってくれたのだ。ここから始めていく。そのために、ここにいる隣の存在をずっと大事にしよう。そうして誓いまで交わして。
    まじないというのは古今東西、例外なく『有限』である。
    呪文の効力は時の流れに飲まれて薄れてゆき、魔法は解け、誓いは破られた。同じくしてまさか、まじないの根本に触れることになるだなんて思わなかった、ところまで回想していた意識を、誰かに強い力で引き戻される。
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