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    まどろみ

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    まどろみ

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    七灰パロ。営業職灰と学生七と祓本。灰→記憶無、七と祓本と夜→記憶有。導入だけ

    #七灰

    常識人枠が灰しかいない世界『祓ったれ本舗』とは、突如動画投稿サイトに現れた現役高校生の漫才師コンビである。だが今回の話の主役は二人ではない。彼らに巻き込まれる形で動画に出ている少年だ。皆には『ナナミン』と呼ばれ、コンビの後輩だのマネージャーだのパシリだの散々言われているが、仲は一応良好である。
    そんな彼が注目される事態が起きた。動画のリアルタイム配信の雑談会で「ナナミンは漫才しないんですか?」の質問にこう答えたのだ。
    「そうですね…相方の『灰原雄』が見つかれば、漫才でもなんでもやりますよ」
    こうして、ナナミンデビューと灰原雄という単語がSNSでトレンド入りした。

    ***

    「なにこれ?」
    終電の中、時間つぶしにとSNSを開いたら自分のフルネームがトレンド入りしていた。
    個人情報保護が叫ばれる現代、氏名が流出するにはそれなりの理由があるはず。恐る恐る詳細をみると、どうやら学生の動画投稿の発言が起因のようだった。
    「同姓同名なだけだよね」
    灰原雄26歳、不動産営業職。明日も朝一で仕事の彼は、その日を境に日常が変わっていくことにこの時はまだ気づいていなかった。

    ***

    「どうもー払ったれ本舗でーす!灰原雄さんいますかー?」
    ネット社会というのは恐ろしいもので。氏名がトレンド入りした翌日、原因の学生たちが灰原の所属する不動産屋にやって来た。
    「ウチは不動産屋なんで灰原雄は取り扱ってないですね」
    「ノリが悪いなー」
    促してもいないのに席に座るサングラスの少年にため息をつく。
    「未成年に家を売るなり貸すなりできるわけないでしょう。お帰りください」
    「金ならあるよ」
    「社会的信用がないって言ってるんだよ」
    「社会的信用ねぇ」
    ごねられるかと思ったが意外と物分かりはいいらしく「出直すわ」と後ろに控えていた塩顔のイケメンと金髪の少年と共に帰っていった。

    翌日

    「会社立ち上げて大人を社長にしたからこれでいいだろ」
    「灰原すまない…それにしても大きくなったな…先生嬉しいぞ…」
    「はあ…」
    サングラスをかけた強面の男は涙を流しているがこちらはそれどころではない。怖い。
    「で、どんな家をおさがしですか?」
    現状についていけないが、とりあえず本業をこなすのみと灰原は仕事モードに切り替える。
    「私の家を」
    声を上げたのは金髪の少年だった。
    「私と灰原が一緒に住む家を」
    「お帰りください」

    ***

    から始まる後々コンビになるしょたおに概念七灰を探しています。


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    まどろみ

    TRAINING七灰♀。バレンタインデーとホワイトデーの続き。ほのぼの
    可愛い君がいっぱい見たい単独任務が終わり、次の任務に行く補助監督を見送り徒歩で帰宅する。その道中で女性物の服屋にある一つのマネキンに目が止まった。正確にはマネキンが着ている服に。白のブラウスにカーディガン、ロングスカートとショートブーツという春らしい装いだ。
    (これなら灰原も着てくれるだろうか)
    頭に思い浮かべるのは愛しい恋人の姿。彼女の名前は灰原雄、高専の同級生だ。付き合いだして半年経つが七海には悩みがあった。等級違いの任務で負傷して以降、彼女が男物の服しか着ないのだ。それまで制服は通常の上着とカスタムのキュロットを着用していたのに、復帰時には上着は短ランに、キュロットは男子と同じズボンに変わっていた。私服も今までは可愛らしいものが多かったのに、最近はパーカーとジーンズのようなシンプルな装いばかりになっていた。それが彼女の好みなら文句は言わない。しかし、一緒に出かける時に同性に羨望の眼差しを向けていることを七海は知っている。だからこそやるせなかった。一度「前みたいに可愛い服は着ないのか?」と聞いてみた結果「可愛い服の似合う女の子と付き合えば?」と返され大喧嘩に発展してしまったので以降服装の話題は出さない様にしている。格好いい彼女ももちろん素敵だが、それ以上にいろんな姿の彼女が見たいというのが本音だった。
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