itono_pi1ka1 @itono_pi1ka1だいたい🕊️師弟の話。ここは捏造CP二次創作(リバテバリバ)も含むので閲覧注意。 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 36
ALL リト師弟 リ CP itono_pi1ka1DOODLE子守任務のお昼寝当番をしているテバを目撃するリーバルの話。※捏造100% ※ハイラル城奪還決戦までのどこかのモラトリアム。記憶羽ばたく寝物語子守任務のお昼寝当番をしているテバを目撃するリーバルの話。 『黎明を追う鳥』の話を前提にしている二人。 ※捏造100% ◇ おや、聞きなれない声がする。リトの村は昼下がり、任務を終えて一息つける場所を探していたリーバルは、知己であるはずの低い声に誘われて、ぱちりと瞬いた。 風の音、鳥のさえずりヤンマの羽音、つむじ風なんて当たり前に動じず少し声を張って売り買いをする人々の会話、板張りの階段通路をきいきい鳴らす往来の音。村の穏やかな喧騒のなかで、さほど目立つでもないその低い声音を拾い上げてしまった自分の聞き耳に内心少し首をかしげる。 しかし、一度拾い上げた声音は耳から離れない。理由を深く考え始めたら墓穴を掘る気がするのでナシだ。後に詰めている仕事もない、他に仕方なしと興味の向くまま声音をたどって、リーバルは風に揺られる編み髪を押さえながら村の階下を見下ろした。 11761 itono_pi1ka1DONE──風にとりあげられた荷を取り戻した青年は、フタを開けて一言、「おれの分が食われた」と言って、青い空のような目をきゅっと悔しそうに閉じたという。苺ジャムをつくるリーバルとテバの春のお話、と族長テバの雪解け。※BotW、厄災の黙示録、TotKのリト周りのネタバレを含みます。まぶたに浮かぶいちご色 ぽてぽて歩く毛玉の子らの彩なす群れを連れて、尾長の[[rb:猛禽 > とり]]が木立の間を行く。 青い尾長の猛禽の目元は、赤い目蓋に、白い縁もように、緑の目がおりなす苺のブローチのよう。その苺の実のように赤いまぶたがさっと降りて、次に開いたまなざしの先にはいつも赤赤とした果実が生っているのが見つかるので、雛鳥たちは彼の赤い目蓋と苺の果実、緑の目と辺りの緑の草木とを見比べて、線でも繋がっているのかしらと不思議そうに首をかしげながらついてきたものだった。 まぶたに浮かぶいちご色 苺ジャムをつくるリーバルとテバの話、と族長テバの思い出。 ぼんやりと『飛ぶ鳥尽きて、』 の話を前提にしています。 ※捏造200% 46815 itono_pi1ka1DONEやくもく決戦準備の頃。リーバルとテバが兵士の墓参りに行く話。 ※モブ兵士の死描写(軽度)を含みます。※リーバルの家族関係についての捏造設定(孤児)を含みます。 ※その他も捏造200%ヘブラの空墓 高い空、白い氷雪の山から吹き下ろす冷気が、からからと赤い屋根上の風車の帆を押している。 そばに遙か上空から一羽の鳥が近づいてくる。しかしその鳥は人のように皮鎧と鋼の胸当てを着け、弓を背負っている翼の民リトの戦士であった。 鳥はすっくと屋根に立つと、不用心にもその翼の先で回る風車に触れた。人の手指のように厚く丈夫なその翼は、勢いづいている風車の羽根にもびくともせず、その回転を止めた。静止し、花のように広がった風車の弁の姿形が露になる。 風車のどれもが一様に青い布地に、羽根を拡げた鳥のような黄色の丸い紋章が刺繍され、縁に白の一本線が入ったセイルウィング型だ。 「100年前のヘブラでも、この風車のデザインは俺の記憶とも変わらんようだな」 31865 itono_pi1ka1DONEやくもく6章~7章辺り。メドーとリーバルが優秀過ぎてテバが身の上話をする時間がなかったために、テバのことを全然知らないままリトの仲間たちと合流したリーバルの話。 ※リトの皆のあたまがゆるい。※捏造設定だらけ尾追いの鳥跡 メドーとリーバルが優秀過ぎてテバが身の上話をする時間がなかったために、テバのことを全然知らないままリトの仲間たちと合流したリーバルの話。 「おーいリーバル~、お前宛てに手紙だぞ、て・が・み!」 今日も今日とて厄災の放つ魔物の尖兵たちを退けて、戦闘任務から拠点に帰還したリーバルを出迎えたのは、いやに[[rb:猫 > ・]][[rb:な > ・]][[rb:で > ・]][[rb:声 > ・]]で自分を呼ばわる古株のリトの戦士の声だった。 「手紙……? わざわざこのキャンプまで……?」 リーバルはいぶかしんだ。リーバルの居住地は公にはリトの村ということになっているから、戦闘任務のための拠点であるベースキャンプまでリーバル宛てに手紙が来るというのは珍しいことだ。大厄災の戦乱が極まる中でシーカー族の古代技術の復興が進み、ワープによってあちこちの前線拠点へと移動できるようになってからは、戦士であるリーバルが滞在しているキャンプ地を特定することから難しいため、さらに珍しいことになった。 13846 itono_pi1ka1DONEやくもくエンディング後の世界で族長になった老リーバルがテバを思い出してわりと元気にやってる話。※捏造200%※モブキャラがたくさん喋る。揺り椅子のぐぜり唄「俺にとって、やはりあなたは遠い遠い空を[[rb:征 > ゆ]]く人なのです」 そう言って微笑む男に、僕はポカンと嘴を開けてその顔を見つめ返してしまった。その男とはもうずいぶん前に別れたっきりで、もう会うこともない筈だったからだ。思い出すのも久しぶりだ。死人というわけではない。もしかしたら死んでいるかもしれないが、そうだとして、僕にはその死んだか生きているかという事実を知る術さえもがまったくない、そういう境遇にある存在だった。 もう一度その男は僕の方を向いて言った。 「俺にとって、やはりあなたは遠い遠い空を[[rb:征 > ゆ]]く人なのです」 台本通りの舞台劇、あるいは詩歌のレコードを再生するように、男は同じ言葉を繰り返した。 40773 itono_pi1ka1DONE2020~2022のTwitterSSログ。だいたいリーバルの話。テバとカッシーワの話が少し。モブリト青年の話と勇者の話とめどりばの話が一つ。リトSSログ◇憧れ映すは琥珀の眼 風の便りというのは、時にどんな吟遊詩人よりも早く[[rb:市井 > しせい]]の出来事を戯曲に仕立て上げる。たとえばリト族の詩人の元にとある伝説の幕切れを伝えたのは、言葉でなく青い閃光と轟音、そして風が運んできた青い花びらの群れだ。それは彼の友が大切にしていた花で、名前を姫しずかと言った。 それから昼日、近頃リトの村へと帰郷した吟遊詩人を訪ねて、ハイリア人の旅人がやって来た。かつて村の窮地を救ってくれたその旅人にリト達は戦士も商人も深く謝意を示し、詩人の待つ広場へとすぐさま案内をして、後は静かに風の吹くまま彼が過ごせるよう計らった。 吟遊詩人は旅人の青年の姿を認めると、楽器を奏でていた手を止め、他のリト同様に深く一礼した。そして用向きを尋ねてみると青年は「旅の終わりを報告に来たのだ」と言う。吟遊詩人もかつては旅がらす、その道行きの最中で青年と知り合った。旅を終えて故郷の村へと帰ってきたのは、ひとえに旅の目的、すなわち古の唄の研究と完成が果たされたからだった。 32464 itono_pi1ka1DOODLEpixivから引っ越し。惚気るテバともだもだするリーバルの話とんだ闇夜の烏撃ち 暗澹たる夜空は、多く鳥目のリト族にとっては憂鬱なるものだが、リーバルにとってはそうではない。 正確には、リーバルのよく知るリトの戦士にとっては、だ。 その男は、夜の青い闇を指して美しいとさえ言う。そのことを聞くとき、リーバルは胸のあたりがうずくような感覚を覚える。苦々しいものと心地よいものと、行き来するような不思議で落ち着かない心地がするのだ。 飛行訓練場のバルコニーから、リーバルは暗い夜空を見上げて、ふっとそんな男の言った言葉を思い出していた。 『リーバル様の翼は夜の色に似ています』 リーバルは夜がどんな色をしているのか知らない。けれどそんな見えない夜が、美しい色をしているらしいことは、その男の言うとおりに信じていた。 31632 itono_pi1ka1DOODLEpixivより引っ越し。リト師弟がリトの仲間からかわいがられている話。 「末っ子が他所ん家の末っ子相手に兄貴風吹かしていやがる!」 リトの村の文化に多大な捏造があります。モブ戦士たちがよく喋る。末っ子誰だリト師弟がリトの仲間からかわいがられている話。 厄災の黙示録メインストーリー7章2節ハイラル城奪還戦までの間のモラトリアム期間のゆるい日常の幻覚。 ※リトの村の文化に多大な捏造があります。 ※モブ戦士が良く喋る。 ひょんなことで伝説に聞く100年前の過去の世界にやってきてからというものの、リトの戦士テバは大きく二つの悩みを抱えていた。 その悩みの一つは、ずばり“[[rb:飯 > めし]]を食べ過ぎていること”である。 テバは戦士であるから、もちろん身体は第一の資本だ。身体づくりのため日々の食事には気をつけている。基本は一日三食、好き嫌いはせずに肉野菜に穀物をバランスよく食べるし水分だって欠かさない。もちろん暴飲暴食などご法度だ。 27008 itono_pi1ka1DOODLEpixivより引っ越し。雪の日のリト師弟と白い羽毛の話。かくれ雪 はあっとリーバルは嘴の隙間から白い息を吐いて、ごうごうと唸り声のする外の景色を覗き込んだ。 「吹雪いてるねえ」 万年氷漬けの雪山にある飛行訓練場は、今日はとびきりの猛吹雪に遭っていた。ごうごう聞こえるのはその吹雪の音だ。おかげで朝だというのに火を焚かなくては中も外も何も見えないほど薄暗い。リーバルたちリト族は翼に蹴爪に嘴と、鳥のような見た目と同じに[[rb:鳥 > ・]][[rb:目 > ・]]を持っているので、さらに弱り目だ。気分もふさいでしまう。 「これは当分止まないぞ……今日は任務に出るのは厳しそうだ。テバの奴、ちゃんと帰ってこられるかな」 同居人のテバは明朝に雲行きの怪しさを見て、薪の確保をすると言って出て行ったきりまだ帰っていない。まだ備蓄があるから大丈夫だとリーバルは言ったのだが、テバは「ここらの空気がどんより重たくって、うなじの毛がふわふわするようなこういう天気のときは、後でどっさり雪がくる予兆に決まっているんです」と言って籠もりの準備をするのを譲らなかった。未来の世界で飛行訓練場の[[rb:ヌ > ・]][[rb:シ > ・]]をやっている経験と勘がそう教えてくれるらしい。そのときは吹雪がこれほど強くなるとは知らなかったから、リーバルも止めそこなってしまった。今の[[rb:ヌ > ・]][[rb:シ > ・]]であるリーバルはそんな予兆は感じ取れなかったし、テバの言うことにも半信半疑だったのだが、眼前の吹雪はテバの勘の方が正しかったことを容赦なく突きつけてくる。 7597 itono_pi1ka1DOODLEpixivより引っ越し。リト師弟が飛行訓練場でなんやかやする話。やくもく5章、ハイラル西部救援戦語の神獣戦闘(ヴァ・メドー)が終わった辺りの時間軸。帰巣の風 雪道をゆく影二つ。ハイラル北西の雪山へブラの麓は今日も今日とて重く雪の舞うなか、日も入り近くでようく冷え込んでくる頃に笠の一つ、上着の一つも無くようようと歩いていける人影は、正気を疑う武者修行の阿呆か、痛みを知らない魔物のどれか、というのはハイラルを旅する者の心得だ。一寸先が白の闇、息も凍る寒さのヘブラで出会うには、どちらも関わり合うことなかれが安全の秘訣である。 しかし、この度の影はどちらの例にも違っていた。 歩いているものの影は魔物というよりも、人というよりも、鳥のすがたをしていた。頭はとさかに嘴、足元は尾羽に蹴爪と、両の肩からは大きな翼が伸びて、羽先が手指のように弓を持っている。 今にも羽ばたいて空へ飛んでいけそうな鳥であり、大地に生きる人でもある生き物。 22698 itono_pi1ka1DOODLEpixivより引っ越し。やくもく5章、神獣から生き延びたリーバルが夢を見る話。「雪よりも月よりも白いのは、夜を明けさせる朝日の光だ 」※厄災の黙示録メインストーリー5章以降のネタバレがあります。黎明を追う鳥 目蓋の裏から赤い暗闇が見えている。 おや、自分の目蓋のなかを流れる血の色かと思って目を開けると、もっと赤が濃くなる。 目に映るのは黒いばっかりの闇なのだけれど、どうしてかリーバルの脳裏では「赤い」と言う声がするのだ。 赤くて暗い。そんな言葉でしか言い様の無い、ぽっかり心細い暗闇だった。 目と頭で、見ている色もちぐはぐに感じてしまうのは、自分が夜盲のせいなのか。 リーバルは意味を為さないまばたきで自分の鳥目を皮肉った。 リーバルは暗闇がよく見えない。彼がリト族であるせいだ。鳥が翼と嘴を持ったまま人間の知恵と力を手に入れたらこんな姿になるだろう、という見た目をしているリト族は、ハイラルで唯一、空を自由に羽ばたく代わりに、夜を出歩くことがからっきし出来ないのだ。 28356 itono_pi1ka1DOODLEpixivより引っ越し。「とりあえずサインください」原作リト師弟が出会う話エピローグ。リトの戦士の話エピローグ◇ あれから。嵐を乗りこなす一夜を明かしてから。 謹慎明けの最初の朝、テバが行ったのは探し物だった。神獣にぶつからない程度に高く飛んで、上から順に蟻の子一匹見逃さない視線の鋭さで、空を射抜いて落ちた筈の矢を探した。流石に龍の角を切り出し特別に誂えた矢とはいえ、見つかったのは欠片だけだった。 その欠片が今は、テバの白い羽毛に紛れるように首元で揺れている。 普段、装飾に無頓着なテバがアクセサリーを作れと言ったものだから、ハーツにも防具屋のネックにも、やれ熱があるのか、やれ明日は槍が降るだの大層な口振りだった。長い付き合いでも失礼すぎるというもの。 その後、始終を話したサキにまで「嵐の時に、誰か別の人と入れ替わったんじゃありませんよね」と言われたテバがこれからはもう少し身なりに拘りを持とう、とチクチク痛む胸に決意を固めるのは、また別の話である。 2469 itono_pi1ka1DOODLEpixivより引っ越し。原作リト師弟が出会う話後編。「浴びるは称賛、仰ぐは空。意にかけるは己のみ。その英雄サマを引っ張り出せたんだ。目に留まる程度には見込みがあるってことだろう?上々だ」リーバルとテバに師弟してほしかった夢の跡。リトの戦士は生意気である 後編諸注意 ※捏造200パーセント。 ※キャラも設定もふわふわしてる。正気を失って読んでください。 ※リトの戦士達で師弟してほしい願望だけでできています。 ◇ 「運命なんかに捕まるはずもないと思っていたけれど、これが中々。一つ進めば右と左がひっくり返るような有り様だ。飛べども翔べども風が肺をねじ切り、空気の膜がゆるりと頭をうだらせる。──光を見ただろ。空を裂き、海に溶け落ちる永遠さ。不思議と思うか、悪夢と思うか、どっちにしろ女神は微笑んだままなんだよ」 そういって、若い戦士は弓を手に取りチラチラと燃える火に斜めに横に透かしてニッと笑う。幾何学的な模様が月明かりに光った。 彼が知る限り、気取った様子を崩したことのない屁理屈屋はいつでもこの調子。 39619 itono_pi1ka1DOODLEpixivより引っ越し。原作リト師弟が出会う話前編。「僕が一番すごいんだから、みんな僕よりかは下手くそに決まってるだろう?安心して無様に不格好に戦士らしく食い下がるといい!」リーバルとテバにリト師弟してほしかった夢の跡。リトの戦士は生意気である 前編諸注意 ※たぶんED後時間軸。 ※キャラも設定もふわふわしてる。 ※リト師弟してほしかった捏造と願望だけでできている何か。 ──ヘブラの山には龍が棲む。 音を吸い込む白さ。 この世ならぬものが覗いていそうな透明さ。 さあ龍を見てやるぞと、揚々やってきた心をぽっかり食べてしまう鈍色の。 寒気怖気のヘブラの雪山。 命知らずの旅人は言った。 ヘブラの山には登れない。ヘブラの山にゃ龍が棲む。 青い青い龍に一目見られたならば、つまの先から心の底まで凍りつく。 悪運のつよい不幸者は言った。 ヘブラの山には登れない。ヘブラの山にゃ女神に仕える龍が棲む。 白い白い龍が一息風を吹いたならば、向くも返るも銀灰の闇。 34590 1