プラズマ・ダイブ!!!②「よッ。相変わらず仏頂面だなァ。」
海軍本部の裏庭に設置されたベンチにちょこんと座る背中を見つけたロシナンテは、くわえ煙草のままその顔を覗き込んだ。
"兄"が連れ帰った、"珀鉛病"の少年。
"ロー"は出会った時から変わらぬ瞳で、ロシナンテを見上げた。
「・・・ドフラミンゴの弟。」
「・・・いやまァ、そうなんだが。・・・ロシナンテだ。」
「お前ら兄弟は名前が長い。」
「ハハ、確かにな。」
ローは膝の上で広げた難しそうな本から顔も上げず、生意気な言葉を吐く。
この少年がこんな"似つかわしく無い"場所に来て、一週間が経った。
世界政府には、珀鉛の害を"隠していた"負い目がある。
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