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    ariari2523_dai

    @ariari2523_dai

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    ポプダイ中心に右ダイ、竜父子、ダイレオ。左右固定というよりは、解釈固定。「ダイ君可愛い」が信念。原作既読のアニメ完走組。基本的にSS書いてるか妄想してる。成人済み。

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    DONE「ディーノ君と隠棲パッパ」シリーズのこぼれ話。
    パロディ軸。捏造設定。竜父子+北の勇者。

    パッパ→ディーノ君は、意識のないディーノ君に薬を飲ませる際に何度もしてると思いますが、ディーノ君→パッパは初めてかもですねw キスとしてはノーカンだとパッパもディーノ君も言い張るでしょうが。

    時系列的には、パッパからの贈り物→隠棲パッパ→魔法使い→天使の梯子→お姫さま→北の勇者→パッパへの贈り物、の順になります。
    ディーノ君と北の勇者 ルーラによる着地音を響かせながら、ノヴァはレジスタンスの拠点となっているカールの砦から少し離れた地へと降り立った。
     既に夜の帳が深く色濃く下りており、周囲の木々も砦も闇に紛れている。見上げれば星が薄く光っていた。雲がかかっているのだろう。明日は天気が崩れるかもしれない。ここから遠い前線の地まで影響がなければ良いのだがと、戦地で戦う者たちを憂う。
     ノヴァは用心深く周囲を警戒しながら見渡し、邪なモンスターや魔王軍の気配を探った。特に気になる事象はない。小さく息を吐いてノヴァは砦へと足を向けた。
     歩き出すと懐から紙が擦れる小さな音がする。ノヴァは瞑目して我知らず胸元に手を当てた。懐にはアバンへ手渡す手紙がある。あの竜の騎士から託されたものだ。
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    DONEダイ君とポップの七色のキャンディー
    原作軸。捏造設定。

    「最高の友達!!2」展示SSです。
    ダイ君が初めての飴玉をポップと食べるお話。
    題材は甘いですが、中身はビター風味です。
    えちちな描写はほとんどありませんが、キスはがっつりしてます。
    ダイ君とポップの七色のキャンディー「わぁ、綺麗だなぁ……!」
     すぐ隣の頭ひとつ分低い位置から上がった歓声を耳にして、おれはぶらぶらと街の通りを往く足を止めた。それから目を輝かせる相棒の視線の先を追う。
     小さな勇者さまの関心を射止めたのは、焼けた黒ずみや剣戟の跡が刻まれて傷んだ箇所を出来合いの木片で貼り付けて直した手押し屋台に並べられた、幾つものガラスの小瓶だった。所々細い蔓草模様で装飾された何の変哲もないただの小瓶だが、中には色とりどりの飴玉が詰め込まれている。
     赤、青、緑、黄、桃、紫、そして白。七色の飴玉だ。おれには色からだいたいの味を想像することができる。小瓶同様に飴玉も巷にありふれたフルーツ系のものだろう。
     もっとも、姫さんが見れば安堵に胸を撫で下ろすだろうなと、おれは美しくも勝ち気な、けれども己に課された王女としての役目を誠心誠意務める少女の姿を思い浮かべた。復興途中のパプニカの市に、ついに嗜好品の飴玉が美しいガラスの小瓶に詰められて並びだした。その報はどれほど彼女の疲れた身体を労ってくれるだろうか。
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    DONEダイ君と叶えたい願い(ポプダイ)
    原作軸。謎時空。えちちなシーンは匂わせ程度。
    ポップ視点→モブメイドさん視点。

    WEBオンリーイベント「最高の友達!!」
    展示SS その2
    ダイ君と叶えたい願い(ポプダイ)「そう……上手いぞ、ちゃんとこの間おれが言ったこと守れてる」
    「ほんと? おれ、ちゃんとできてる?」
    「ああ。まだちょいと危ういとこはあるけどな」
    「ううう……頑張るよ」
     椅子に座って書き物をするダイの背後から、おれは小さな手が辿々しく綴っていく文字を見守った。細い長方形の紙切れへと少しばかり震えた手が綴る文字は、形は歪んでいて悪いし、真っ直ぐに並ばず次第に斜めになっていて読みにくいことは否定しない。けれど、手習いを始めたばかりの辛うじて文字だと判別できるかなという程度だった頃に比べれば、飛躍的にレベルアップしていると言える。
     この紙は短冊、っていうらしい。年に一度願い事を書き込んで所定の植物に飾り付け、星に願う遠い異国の行事だと、今朝会った姫さんに説明された。明日の夜に城の中庭に掲げるのでよろしくねという一言とともにダイの分の短冊も渡されたので、つまるところこいつが願い事を書き込むまで面倒を見ろってことだとおれは解釈した。そんでもって今現在の状況になっている。
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    DONEディーノ君と父への贈り物
    if世界軸。捏造設定。

    ディーノ君と隠棲パッパのふたりです。
    大魔王との戦いに赴くパッパに花冠を作りに行くディーノ君のお話。

    バラダイWEBオンリー「ばらだいぱらだいす」展示SSになります。
    ディーノ君と父への贈り物 息子のディーノの就寝時間も迫った頃。お願いがあると言って、ディーノが魔法使いの少年ポップとパプニカ王女レオナに左右を固められて目前に立ったのを、バランは片眉を軽く吊り上げて見やった。やたらと改まった三人の言動に、バランは内心嫌な予感を覚える。
    「父さん、明日の朝からポップとレオナと一緒に……花を摘みに行きたいんだ」
    「許可をいただけませんか、バラン殿」
    「ここから徒歩で十五分ほどのところにある開けた草原地帯にが目的地だ」
     すらすらと、まるで打合せたかのように言葉を継いで請願され、バランはそれぞれの顔を発言順に視界に留めた。明後日には大魔王の根城に攻め込むというのに、何を悠長なことを言い出すのか。
     ましてやディーノは本調子には程遠い体調だ。数日前に毒刃を受けて以来、ずっと微熱が続いている。起き上がる程度ならともかく、動き回るのはもちろんのこと、長時間の会話すら体力的に厳しい状態だった。
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