煩悩『煩悩・・・ですか』
そこから端正な顔立ちの法師陰陽師がつらつらと語る。
『まぁ、諸説ありますが、人の感情が108あると言われており、そこから来ているのが「六根の説」です。』
『六根は、仏教において感覚と意識を司る六つの器官「眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)・意(い)」のこと。
六根は、人にとって重要とも言えますが、欲や迷いを起こす原因を生じさせるとも言われております。
六根で生じた感覚・状態を表すのが好・悪・平です。
良い(好)・悪い(悪)・普通(平)と判断します。
そこから、さらに「浄(覚り)」と「染(迷い)」に分けることができます。
浄と染も前世・今世・来世の三世を意味する「過去」「現在」「未来」を組み合わせて、煩悩を数えます。
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