本日はお日柄もよくとある日、なんてことない日。俺はガチガチに固まってこぶしを膝の上で握りしめていた。
(こういうときって何から話しかければいいんだ…?今日の服可愛いね…とか…?いや…いつも同じ服だから意味ないな…。髪型…も同じだから意味がないし…)
ベッドに座る隣に同じく緊張したお面持ちで腰かけて、小さな手をぎゅっと握りしめている 彼女。恥ずかしながらマスターとサーヴァントという関係性でありながら、それ以上でも ある。ここは格好良くリードしてあげたいところなのに…こういう場面になるといつも情けなくなってしまう。
(コルデーも緊張しちゃうよな…これだと…)
「マスター、」
「コルデー!あのさ…」
「えっ はいっ…な、なんでしょう…?」
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