コウ。
REHABILI【石神千空へのお題】現パロで書きます・自分の部屋・指を噛む・夜はこれから
(お題メーカー様より)
「夜はこれからじゃねぇか!」
「そうだけど!ちょっと待っ」
司の制止を無視してポテチの大袋を開け、わざわざパーティ開きにする。ゲームの合間にスナック菓子を食べたくなるのは仕方ない。
「千空……うん、君はそんなに食べないよね?」
「朝まで時間あんだから、そのうち食い終わるだろ。」
早速パリッと口に運び、コントローラーを握って難しい顔でこちらを見る司の口元にも差し出してやる。
「ん」
「……はぁ」
溜め息で許容した司がパカッと口を開けた。摘んだポテチが口に収まって、
「ってぇ!」
結構な勢いの歯が人差し指をカプッと食む。
「ぉい!ちょっ」
慌てて引き抜けば、舌がポテチだけ攫った。モグモグと咀嚼して、真顔でシレッと一言。
「ごめん、目測を誤った」
424「そうだけど!ちょっと待っ」
司の制止を無視してポテチの大袋を開け、わざわざパーティ開きにする。ゲームの合間にスナック菓子を食べたくなるのは仕方ない。
「千空……うん、君はそんなに食べないよね?」
「朝まで時間あんだから、そのうち食い終わるだろ。」
早速パリッと口に運び、コントローラーを握って難しい顔でこちらを見る司の口元にも差し出してやる。
「ん」
「……はぁ」
溜め息で許容した司がパカッと口を開けた。摘んだポテチが口に収まって、
「ってぇ!」
結構な勢いの歯が人差し指をカプッと食む。
「ぉい!ちょっ」
慌てて引き抜けば、舌がポテチだけ攫った。モグモグと咀嚼して、真顔でシレッと一言。
「ごめん、目測を誤った」
haribote_san
REHABILIそのうち続くかもしれないし続かないかもしれないし続かないかもしれない高3×高2のあとひよいつかはこういう日が来ることはきっとどこかで理解していた。
U-17W杯。日本代表は今日予選リーグを突破し、決勝トーナメントへの進出を決めたばかりだ。
「日吉。これから付き合え」
言葉少なに跡部にそう告げられて、日吉はラケット片手に従う。普段なら口をつく憎まれ口は言葉にしなかった。太陽は残り少ない今日の出番を良いことに空を紅く染めはじめ、残り火にしてはやたら眩しく自らの存在を主張している。
所狭しと人でひしめき合っていたテニスコートも、決勝トーナメントを控えるのみとなった今は空いているコートを探しやすくなった。それなのに跡部は殊更人気のないコートに着くまで足を止めようとしない。日吉も特に何も口を挟まなかった。
1677U-17W杯。日本代表は今日予選リーグを突破し、決勝トーナメントへの進出を決めたばかりだ。
「日吉。これから付き合え」
言葉少なに跡部にそう告げられて、日吉はラケット片手に従う。普段なら口をつく憎まれ口は言葉にしなかった。太陽は残り少ない今日の出番を良いことに空を紅く染めはじめ、残り火にしてはやたら眩しく自らの存在を主張している。
所狭しと人でひしめき合っていたテニスコートも、決勝トーナメントを控えるのみとなった今は空いているコートを探しやすくなった。それなのに跡部は殊更人気のないコートに着くまで足を止めようとしない。日吉も特に何も口を挟まなかった。
あんこ
REHABILIhttps://twitter.com/ank_udachi/status/1440678978038075395?s=19その後〜です 身構えると顔がこわくなる話
ご提案マロありがとうございました!キッスしてほしい🥲 4
たんそ
REHABILI診断メーカーお題より「忠臣」「いや、うん、うっかり」140字SS
忠臣、貴様ー!ととんでもない大声が聞こえる。あぁまたグスタフのおっさんが忠臣のやらかしを発見したんだろう。「どうかしたのかよ」アタリがふたりの手元を覗き込む。空っぽのプリンカップが転がっていた。「いや、うん、うっかり」みたいな顔してるけどこれはそうとう意地悪いぜと思うアタリだった
140しらえ(FF14垢のすがた)
REHABILI蒼天序盤って感じの話です。文字書き初心者です ↕よろしくお願いします!↕
一歩進んで一回休み「ぜぇっ、はぁ……っ、は、あ」
雲に覆われ、僅かに明るくなりだした早朝。出歩く人の姿のない静かなイシュガルドを走る冒険者の姿があった。息は切れ、足取りはふらつき、いかにも「倒れそうです」といった様相だ。
「も、もう無理……休憩……」
そう言ってずるずると石畳の階段に座り込む。
彼女が、わざわざこうして早朝の皇都を息を切らして走っているのには、程々に深い訳があった。
「……君はまず、体づくりから始めないといけませんね」
黒い鎧に身と顔を包んだ、暗黒騎士の師は腕を組んで、少し申し訳なさそうにそう答えた。騒動のほとぼりも冷め、やっと暗黒騎士としての一歩を教わらんと訪れた彼女に突きつけるには、あまりにも酷だとは思ったのだろう。
1615雲に覆われ、僅かに明るくなりだした早朝。出歩く人の姿のない静かなイシュガルドを走る冒険者の姿があった。息は切れ、足取りはふらつき、いかにも「倒れそうです」といった様相だ。
「も、もう無理……休憩……」
そう言ってずるずると石畳の階段に座り込む。
彼女が、わざわざこうして早朝の皇都を息を切らして走っているのには、程々に深い訳があった。
「……君はまず、体づくりから始めないといけませんね」
黒い鎧に身と顔を包んだ、暗黒騎士の師は腕を組んで、少し申し訳なさそうにそう答えた。騒動のほとぼりも冷め、やっと暗黒騎士としての一歩を教わらんと訪れた彼女に突きつけるには、あまりにも酷だとは思ったのだろう。
mizu_020
REHABILI最近様子がおかしいチームメンバーをつけたら……という前提の元に読むお薬飲めたねSSそこには、見知った男がいた。嫌悪感でぞわりと鳥肌が立つ。苛立ちのままに砂利を踏みつけて、那月はギチリと唇を噛んだ。
ダークグレーのスーツに、首からはふわりと広がる淡いブルーのストールがかかっている。そして何より、長く伸ばされた銀髪がその男を特徴づけていた。自分自身よりも小さいはずの相手に、那月は無意識のうちに指先を震わせる。
「──あー、ナツキくんだぁ」
軽薄な声が響く。男は振り返って、那月をじっとりと見つめて、笑った。
「偶然、だね?」
「アレクサンドロス……ッ!」
怒りを込めて名を呼べば、相手はケラケラと楽しそうに肩を揺らした。やだなあ、と三日月形に歪めた口元を、白い手袋がはめられた手の甲で覆い隠す。
「サーシャって呼んでって言ったじゃない」
3703ダークグレーのスーツに、首からはふわりと広がる淡いブルーのストールがかかっている。そして何より、長く伸ばされた銀髪がその男を特徴づけていた。自分自身よりも小さいはずの相手に、那月は無意識のうちに指先を震わせる。
「──あー、ナツキくんだぁ」
軽薄な声が響く。男は振り返って、那月をじっとりと見つめて、笑った。
「偶然、だね?」
「アレクサンドロス……ッ!」
怒りを込めて名を呼べば、相手はケラケラと楽しそうに肩を揺らした。やだなあ、と三日月形に歪めた口元を、白い手袋がはめられた手の甲で覆い隠す。
「サーシャって呼んでって言ったじゃない」
kakiisoishii
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おひとつとうぞ 出陣先の平成の時代で主がどうしても、と部隊にお使いを頼んだのは棒が二本刺さったソーダアイスだった。三十年ほどの販売期間で人々を魅了したという。本来の目的を果たした後、購入した氷菓を保冷鞄に詰め急いで本丸へと戻ればお使いの駄賃にとひとつ渡された。
袋を破り取り出せば、なるほど、中央で割って分けて食べるものらしい。俺がアイスを一緒に食べたい相手はもちろん。
俺たち兄弟に割り当てられた部屋へと歩く道中で、二つに折り分けた一方を先にかじってしまった。この頃すっかり夏めいておりひやりと爽やかな食感にほう、とため息が出る。氷菓に冷やされた吐息も温度が下がっており、こおりのいぶき!なんつって。
部屋では兄弟が気ままに過ごしていたようで、癖の強い髪の隙間にちらりと見える耳が不意に目についた。アイスをもうひと口かじり、咀嚼する。準備完了だ。
517袋を破り取り出せば、なるほど、中央で割って分けて食べるものらしい。俺がアイスを一緒に食べたい相手はもちろん。
俺たち兄弟に割り当てられた部屋へと歩く道中で、二つに折り分けた一方を先にかじってしまった。この頃すっかり夏めいておりひやりと爽やかな食感にほう、とため息が出る。氷菓に冷やされた吐息も温度が下がっており、こおりのいぶき!なんつって。
部屋では兄弟が気ままに過ごしていたようで、癖の強い髪の隙間にちらりと見える耳が不意に目についた。アイスをもうひと口かじり、咀嚼する。準備完了だ。
kakiisoishii
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雷の話 ピシャリ、と空に閃光が走る。一寸遅れて響くごろごろ……本日の本丸は雷雨に見舞われていた。
「まーた光ったなぁ」
「そうだな。……しばらくは止まないだろう」
大典太御用達になりつつある蔵で何をするでもなく休日を過ごしていた三池兄弟。雨脚は強まるばかりで、母屋へと戻る僅かな距離の移動も億劫になるほどだ。
「雷の日なのに非番なんて残念だよなぁ。出陣だったら兄弟のカッコイイ活躍が見れたのに」
「別に……少し調子が良くなるだけだ」
「またまた」
からからと笑うソハヤに対し、小さな文庫本の陰に隠れるように膝を抱えて大きな体を縮まらせる大典太。素直な褒め言葉に照れているらしい。
「加賀では雷が多かったからな。蔵にいても稲妻と雷鳴は届く……外のことが分かるのは嬉しかったんだ」
627「まーた光ったなぁ」
「そうだな。……しばらくは止まないだろう」
大典太御用達になりつつある蔵で何をするでもなく休日を過ごしていた三池兄弟。雨脚は強まるばかりで、母屋へと戻る僅かな距離の移動も億劫になるほどだ。
「雷の日なのに非番なんて残念だよなぁ。出陣だったら兄弟のカッコイイ活躍が見れたのに」
「別に……少し調子が良くなるだけだ」
「またまた」
からからと笑うソハヤに対し、小さな文庫本の陰に隠れるように膝を抱えて大きな体を縮まらせる大典太。素直な褒め言葉に照れているらしい。
「加賀では雷が多かったからな。蔵にいても稲妻と雷鳴は届く……外のことが分かるのは嬉しかったんだ」