higumafactory
REHABILI五夏。授乳コンカフェで働くsgrくんに甘えまくるstrくんの話。連載形式でちまちまあげていきます。授乳コンカフェのすぐるママと甘えん坊さとるくん。1「授乳コンカフェ……?ラルゥ、今世ではまた…すごいことやってるね?」
前世の盟友は赤いリップを塗った形の良い唇で笑うと、私に言う。
「うふふ。そうなの。他にもおっぱいパブに、乳牛コンカフェもやってるのよ。どのお店も経営は順調よ♡」
…世も末だな。そう思いながら私は目の前のカップに手を伸ばした。
死後の世界である、あの空港で唯一無二の親友と別れ今世に生まれ落ちた。前世で関わった人間にまた出会ったりしているが、悟には未だ会えていない。
「傑ちゃん…今世でも私と手を組まない?」
ラルゥはニッと笑う。
「…手を組むって…共同経営者とか?魅力的な話だけど、まだ大学在学中だからなぁ…」
悟と再会した時に「授乳コンカフェの経営者をやっていて…」と説明するのは色々面倒だ。当たり障りのない様に断るのが賢い選択だろう。
1490前世の盟友は赤いリップを塗った形の良い唇で笑うと、私に言う。
「うふふ。そうなの。他にもおっぱいパブに、乳牛コンカフェもやってるのよ。どのお店も経営は順調よ♡」
…世も末だな。そう思いながら私は目の前のカップに手を伸ばした。
死後の世界である、あの空港で唯一無二の親友と別れ今世に生まれ落ちた。前世で関わった人間にまた出会ったりしているが、悟には未だ会えていない。
「傑ちゃん…今世でも私と手を組まない?」
ラルゥはニッと笑う。
「…手を組むって…共同経営者とか?魅力的な話だけど、まだ大学在学中だからなぁ…」
悟と再会した時に「授乳コンカフェの経営者をやっていて…」と説明するのは色々面倒だ。当たり障りのない様に断るのが賢い選択だろう。
menhir_k
REHABILIデキてないのに別れ話をするアシュクロ逃げないでも似気無いでもどちらでも
にげないぼくら 薄ら白く幽鬼のように浮かび上がる、レースに似た花を視界の端に捉える。冷たい夜の空気の中、煽したばかりの火が風に吹かれて頼りなく揺れていた。乾いた枝を投げ込むと、ぱちりと小さな火花を散らして焚き火が爆ぜる。驚いて手を引いくアシュトンの様子を見ていた隣の青年が、思わずといった様子で小さく噴き出した。気恥ずかしさに、頬が照る。
「ごめんごめん。そうむくれるなって」
言葉とは裏腹に、深まる青年の笑みにつられてアシュトンも笑った。
「クロードよりぼくの方が野宿には慣れてるんだよ」
「知ってるよ。ぼくはアシュトンみたいに食材を上手く扱えないし」
そんなわけで、はい。道具袋をあさり始めたかと思えば、クロードが眩しい笑顔で肉の塊を突き出してきた。最後に立ち寄った村で仕入れた少し値の張る上質の肉だ。本来、野宿の延長で調理し、振る舞うような肉ではない。
5278「ごめんごめん。そうむくれるなって」
言葉とは裏腹に、深まる青年の笑みにつられてアシュトンも笑った。
「クロードよりぼくの方が野宿には慣れてるんだよ」
「知ってるよ。ぼくはアシュトンみたいに食材を上手く扱えないし」
そんなわけで、はい。道具袋をあさり始めたかと思えば、クロードが眩しい笑顔で肉の塊を突き出してきた。最後に立ち寄った村で仕入れた少し値の張る上質の肉だ。本来、野宿の延長で調理し、振る舞うような肉ではない。
menhir_k
REHABILIオペラさんを仲間にしてから竜の巣で双剣士の死体を見付けるクロードの話死者 死体を見付けた。陽の光も届かない、寒々しく暗い坑道の最奥に、その死体はひっそりと横たわっていた。ところどころ魔物に食べられているのか損傷が多く、申し訳程度に残った肉も腐り果てている。それでも辛うじて残った衣服の残骸から、その遺体がかつて人であったことが知れた。それも剣士だ。投げ出された一対の短剣を見下ろして目を細める。
「クロード。そちらには誰かいまして」
落ち着いた柔らかい声が聞こえて、クロードはゆっくりと振り返った。独特の装飾具を揺らしながら、紋章術師の女が近付いてくる。明るく開けた屋外では春の花のような淡紫色の髪は、彩度を欠いた闇の中では鈍い銀色に見えた。
クロードが口を開くより先に足元に視線を落とした女が、小さな声を発した。
2357「クロード。そちらには誰かいまして」
落ち着いた柔らかい声が聞こえて、クロードはゆっくりと振り返った。独特の装飾具を揺らしながら、紋章術師の女が近付いてくる。明るく開けた屋外では春の花のような淡紫色の髪は、彩度を欠いた闇の中では鈍い銀色に見えた。
クロードが口を開くより先に足元に視線を落とした女が、小さな声を発した。
ひまわり
REHABILI2023年のクリスマス用に書いたお話です。れんサンタの贈り物無限列車の戦いの後ここに来た。
生前と同じ町並みで、いつも暖かく皆穏やかに過ごしている。
傷を負った体も綺麗になり、今は自由に走り回る事も出来る。
この世界にずっと居ると、嫌な思いがだんだんと薄れていき、楽しかった事や幸せと感じていた本来の姿へと戻っていく不思議な世界。
屋敷では母上と2人一緒に過ごしている。
幼くして残してきた千寿郎や父上の事を、母上はいつも心配をしていた。
しばらくして胡蝶や時透、甘露寺は伊黒と手を繋ぎかわるかわる会いに来てくれた。
最後の戦いの話を聞いた。
その話を聞いた住民達は、時透達を歓迎し昼夜問わず何日も宴が続いた。
目の錯覚なのか、時透が二人いるようにみえた。
父上の事を聞き、母上は安堵した表情を浮かべていた。
2927生前と同じ町並みで、いつも暖かく皆穏やかに過ごしている。
傷を負った体も綺麗になり、今は自由に走り回る事も出来る。
この世界にずっと居ると、嫌な思いがだんだんと薄れていき、楽しかった事や幸せと感じていた本来の姿へと戻っていく不思議な世界。
屋敷では母上と2人一緒に過ごしている。
幼くして残してきた千寿郎や父上の事を、母上はいつも心配をしていた。
しばらくして胡蝶や時透、甘露寺は伊黒と手を繋ぎかわるかわる会いに来てくれた。
最後の戦いの話を聞いた。
その話を聞いた住民達は、時透達を歓迎し昼夜問わず何日も宴が続いた。
目の錯覚なのか、時透が二人いるようにみえた。
父上の事を聞き、母上は安堵した表情を浮かべていた。
eaureka
REHABILINight Time Wind-down DayTezEvery morning, when Daybit wakes up, the sunlight falls on his face.
Gentle, warm sunlight. Like a little nudge to his side, urging him to get up, yet doesn't want him to leave the bed so early.
He greets the sunlight by running his fingers through it. Playing with the tip of its strands. Admiring its unchanging luster, as if unaffected by the passing of time.
903Gentle, warm sunlight. Like a little nudge to his side, urging him to get up, yet doesn't want him to leave the bed so early.
He greets the sunlight by running his fingers through it. Playing with the tip of its strands. Admiring its unchanging luster, as if unaffected by the passing of time.
夕映(ゆうえ)
REHABILIお正月ボイスかわいかったね~!という話ひたすら好きな女に甘い晶とかれぴとイチャイチャしたいオエ
当社比でめちゃくちゃ甘ったるい女に仕上がったなと満足しています
※便宜上女って言ってるだけで男同士のままイチャイチャしている話です
「ねえ。あれやろうよ。おまえの顔をバラバラにして組み立てるやつ」
「俺の顔をバラバラにして組み立てる……?」
新しい年が始まってすぐの昼下がり、談話室に連れ込まれたかと思えば、唐突な提案に意味がわからず思わず首を傾げた。いくら二人きりとはいえ、誰が来るかわからない談話室のソファに座らされてその上に乗られている状況というのも手伝って、まともな答えが浮かんでこなかった。
「ほら、あれだよ。目隠しして元に戻す遊び」
「目隠し……戻す……ああ! 福笑いですね!」
キーワードを断片的に繋ぎ合わせてようやくわかったけれど、オーエンがイメージしている福笑いはきっと自分の世界にあったそれとは大きくかけ離れているに違いない。
4260「俺の顔をバラバラにして組み立てる……?」
新しい年が始まってすぐの昼下がり、談話室に連れ込まれたかと思えば、唐突な提案に意味がわからず思わず首を傾げた。いくら二人きりとはいえ、誰が来るかわからない談話室のソファに座らされてその上に乗られている状況というのも手伝って、まともな答えが浮かんでこなかった。
「ほら、あれだよ。目隠しして元に戻す遊び」
「目隠し……戻す……ああ! 福笑いですね!」
キーワードを断片的に繋ぎ合わせてようやくわかったけれど、オーエンがイメージしている福笑いはきっと自分の世界にあったそれとは大きくかけ離れているに違いない。
kamaitati88
REHABILIバレ後の両片思い官ナギカンタロウは保護観察官として務めようと恋愛感情を殺して接していた
同居が終わったらナギリが一人でもちゃんと自立できるよう指導してきた
それに気づいたナギリは、
「お前が俺を捕まえたのに、お前の為に生きようと思ったのに、お前に必要とされなくなったら、俺には…もうッ、生きる意味なんてない、」
そう言ってみっともなく泣く
この先も一緒に暮らしていくのだと思ったのに、お前と会話が合わない事に気づいて、俺は何の為に掃除や料理を覚えたり金の使い方を学んだ?
全部、お前の為だったのに
お前は違った事が腹立たしかった、悔しかった、悲しかった
バレ前に、俺の助けが必要だと信じていた丸には大切な家族がいた。
俺の助けなんて、最初からいらなかったと知った時、俺は何の為にここにいるんだと思って苦しかった
865同居が終わったらナギリが一人でもちゃんと自立できるよう指導してきた
それに気づいたナギリは、
「お前が俺を捕まえたのに、お前の為に生きようと思ったのに、お前に必要とされなくなったら、俺には…もうッ、生きる意味なんてない、」
そう言ってみっともなく泣く
この先も一緒に暮らしていくのだと思ったのに、お前と会話が合わない事に気づいて、俺は何の為に掃除や料理を覚えたり金の使い方を学んだ?
全部、お前の為だったのに
お前は違った事が腹立たしかった、悔しかった、悲しかった
バレ前に、俺の助けが必要だと信じていた丸には大切な家族がいた。
俺の助けなんて、最初からいらなかったと知った時、俺は何の為にここにいるんだと思って苦しかった
おきじ
REHABILI明けましておめでとうございます。辰年なので神龍寺ナーガの金剛兄弟です。
SNSにあげるため阿含に無理やり写真撮らされる雲水。辰年だから龍のフィルターとか可愛いスタンプとか阿含がデコりまくって、できたデータを後で送られて正月から頭を抱える雲水なのでした。
という説明しないと分からない絵になってます。
でも、楽しそうな阿含と、嫌そうな雲水が描けて楽しかったです。
陽炎@ポイピク
REHABILI寒ブリさんのイラストにインスパイアされて書きました※神龍兄貴がちょっとヘタレ
※兎族ペッシが結構チョロい
龍菟婚姻譚昔々ある所に、卯の國という所がございました。
そこは愛らしい兎の耳の生えた菟一族が住んでおり、彼等は平和に暮らしておりました。ですが、彼等には守らねばならない掟がございました。
神龍の一族の長に加護を受ける代わりに、贄として毎年若い兎を差し出さなければならなかったのです。
贄に捧げられた菟は誰ひとり卯の國へ戻って来る事はありませんでした。神龍に捧げられる供物……つまり喰われる為の贄だったのです。
今年も卯の集落に贄の献上を報せる白羽の矢が長の家の屋根へ立てられました。ですが、長は孫娘が贄に選ばれるなど耐えられぬ、あの子は未だ嫁入り前なのだと言って聞きませんでした。困り果てた菟一族の者達は、話し合いの結果ペッシという少年を贄にしようと思い立ったのです。
5139そこは愛らしい兎の耳の生えた菟一族が住んでおり、彼等は平和に暮らしておりました。ですが、彼等には守らねばならない掟がございました。
神龍の一族の長に加護を受ける代わりに、贄として毎年若い兎を差し出さなければならなかったのです。
贄に捧げられた菟は誰ひとり卯の國へ戻って来る事はありませんでした。神龍に捧げられる供物……つまり喰われる為の贄だったのです。
今年も卯の集落に贄の献上を報せる白羽の矢が長の家の屋根へ立てられました。ですが、長は孫娘が贄に選ばれるなど耐えられぬ、あの子は未だ嫁入り前なのだと言って聞きませんでした。困り果てた菟一族の者達は、話し合いの結果ペッシという少年を贄にしようと思い立ったのです。
mizus_g
REHABILIしばらくリハビリする!11月にWaveBoxでいただいたネタをつかわせていただきます(その説はありがとうございます間が空いてしまってすみません あとリハビリ的な万全でない状態での消化ですみません…)これはギュステでいちゃつくパージク 11月初旬当時まだそこそこ暑かったですよね※あとで直すかもしれないです
「何処へ行っていた」
「沖だ」
短く答えると、パーシヴァルはサングラスを持ち上げながら紅い瞳を細めてジークフリートを見上げた。
その瞼と睫毛には傾き始めた西陽の色が宿って艶めいている。水着でビーチチェアに寝そべる姿は彼らしい品の良さを備えつつも優美で、ジークフリートはふと、ずぶ濡れの戦闘用水中着を身につけて無骨な武器を携えた自身の容姿を省みた。
こういうふうに自分の見た目に意識が行くようになったのはつい最近のことだ。最近――つまり、具体的に言えばパーシヴァルと恋人同士のような関係性になった少し後の頃合いから、急に思考が及ぶようになった。とはいえ、いつ何度考えてみたところで自分の姿が彼と様子を異にすることが理解できるだけで、そのことが持ち含む意味や良し悪しについてはよくわからない。
3106「沖だ」
短く答えると、パーシヴァルはサングラスを持ち上げながら紅い瞳を細めてジークフリートを見上げた。
その瞼と睫毛には傾き始めた西陽の色が宿って艶めいている。水着でビーチチェアに寝そべる姿は彼らしい品の良さを備えつつも優美で、ジークフリートはふと、ずぶ濡れの戦闘用水中着を身につけて無骨な武器を携えた自身の容姿を省みた。
こういうふうに自分の見た目に意識が行くようになったのはつい最近のことだ。最近――つまり、具体的に言えばパーシヴァルと恋人同士のような関係性になった少し後の頃合いから、急に思考が及ぶようになった。とはいえ、いつ何度考えてみたところで自分の姿が彼と様子を異にすることが理解できるだけで、そのことが持ち含む意味や良し悪しについてはよくわからない。