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TRAININGテツとモブ ときどき黒猫 その2モブ視点 テツは添えるだけです
その1はこちら
https://poipiku.com/3272345/9731615.htm
昨日はほんとに落ち着かなかった。
近くの別荘地で火事が起こったとかで、深夜になるまでヘリコプターの音が聞こえていた。
うちは山に入る手前でコンビニもどきな雑貨屋を営んでいて、閉店は夜九時としているけれど、雑誌の記者みたいなのとかテレビ局の団体みたいなのとかがひっきりなしにやってきて、結局店を閉めたのは十時を軽く過ぎていた。そこからレジの金額をあわせ、翌日の発注をチェックして、布団に入ったのが十二時……。店の開店時刻は朝六時だけどその前に準備するアレコレを、と考えていたらなかなか寝つけなかった。
わたしの塞いだ気持ちに反して今朝の天気は快晴だった。
着替えてから店のシャッターを開けて外の掃除をはじめる。山沿いだから枯葉が風に飛ばされてよく店先に溜まるのだ。
2189近くの別荘地で火事が起こったとかで、深夜になるまでヘリコプターの音が聞こえていた。
うちは山に入る手前でコンビニもどきな雑貨屋を営んでいて、閉店は夜九時としているけれど、雑誌の記者みたいなのとかテレビ局の団体みたいなのとかがひっきりなしにやってきて、結局店を閉めたのは十時を軽く過ぎていた。そこからレジの金額をあわせ、翌日の発注をチェックして、布団に入ったのが十二時……。店の開店時刻は朝六時だけどその前に準備するアレコレを、と考えていたらなかなか寝つけなかった。
わたしの塞いだ気持ちに反して今朝の天気は快晴だった。
着替えてから店のシャッターを開けて外の掃除をはじめる。山沿いだから枯葉が風に飛ばされてよく店先に溜まるのだ。
mutofarm
TRAINING14幕めでたしめでたしの後付き合ってると思ってる始さんと
付き合ってないと思ってる隼さんで
気持ちを伝え合うわからせ諸々をしてほしい
(2枚目は差分)
はじしゅんの日おめでとう🎶 2
西田聖
TRAININGアルカヴェ習作後輩のお誘い
先輩が頑張ってるときは黙ってサポートしてあげることもあるけど基本的には自分のしたいこと優先の🌱
もとより扉は開いていた。リビングに繋がる出入り口から、先に食事を終えたルームメイトが書斎に足を踏み入れたこともわかっていた。
頭の中で闇雲に絡まった糸はもくもくと膨れあがり、カーヴェの意識を現実から引き離す。解決の糸口を掴んだと思っても、それは水面に浮かぶ藁であったり、煙に映る影であったりして、一向にほどけていく実感がない。自分の深いところを浚ってみても、砂金の一粒も見つかりそうになかった。
書斎の片隅で広げた紙面には、精緻な設計図が描かれている。カーヴェがここしばらくかかりっきりで引いていた美しい図面を、描いた本人は苦々しい気持ちで睨みつけていた。
あと少し、何かが足りない。喉元まで出かかっているはずの答えがどうしても出てこない。ペンの先を押し付けた紙にはインクのシミが広がるばかりだ。もがけばもがくほど後退して、まるで流砂に足を取られたような焦りで頭を掻きむしりたくなる。
2490頭の中で闇雲に絡まった糸はもくもくと膨れあがり、カーヴェの意識を現実から引き離す。解決の糸口を掴んだと思っても、それは水面に浮かぶ藁であったり、煙に映る影であったりして、一向にほどけていく実感がない。自分の深いところを浚ってみても、砂金の一粒も見つかりそうになかった。
書斎の片隅で広げた紙面には、精緻な設計図が描かれている。カーヴェがここしばらくかかりっきりで引いていた美しい図面を、描いた本人は苦々しい気持ちで睨みつけていた。
あと少し、何かが足りない。喉元まで出かかっているはずの答えがどうしても出てこない。ペンの先を押し付けた紙にはインクのシミが広がるばかりだ。もがけばもがくほど後退して、まるで流砂に足を取られたような焦りで頭を掻きむしりたくなる。