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    お蔵入り

    HakurenTask

    MOURNINGもしかしたらお蔵入りにするかもしれん
    1842でカントボーイ学校が終わって声をかけてきたツレには適当なことを言ってごまかして家への帰り路を急ぐ。途中コンビニの前を通り過ぎようとしてあいつが前に気に入っていた飲み物とお菓子を買ってもう一度走り出す。夕方よりも少し早い時間。俺みたいに学校帰りなんだろう、学生服を着ているやつらを何人も追い越していく。家にたどり着いてガラス戸に手をかければがちゃん、と音がして鍵がかかっていることに気づく。母さんもパートに出てるんだろう。玄関のすぐわきにある植木鉢の下から鍵を引っ張り出して鍵穴に刺す。玄関には兄弟揃いのローファーが一足。弟みたいにかかとを踏んでるわけでもない。ものを大事にあいつらしいなって思う。居間に買ってきたものが入ってるビニールを投げて子供部屋への階段を上がる。カバンを勉強机のとこに置いて制服をハンガーにかける。もう週末だからシャツはクリーニングに出すために部屋の端に置いておいて、部屋着のパーカーとスウェットを身に着け階段を下りた。兄弟6人に両親二人何営う大家族だから、家の中には常に人の気配がある。それなのに今は家の中はしんと静まり返っている。だって、家の中にいるのは俺とあと一人。居間に置きっぱなしだったビニールを拾い上げてさらに奥の客間に足を進める。襖を開ければ部屋の中央に敷かれた一人用の布団の中、俺の足音に気づいていたらしい兄弟が体を起こして待ち受けていた。
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    holic_comic

    MOURNING社会人パロです。長義くんと国広くんはメーカーのシステム部に所属しています。

    長義くん…本社から出向している社員
    国広くん…支社採用の社員
    清麿さん…本社での長義くんの同僚

    長義くんは国広くんより二年先輩やけど、システム部に配属されたのは同時なので「同僚」のような関係で仲良しなのです。

    ここまで書いて、「前もやったな」と、思ったのでお蔵入り。
    国広は長義の何なんだ(南泉談)
    長義の同僚「――えっ。清麿が来てるのか」
    「何。誰」
     もうすぐ終業というタイミングで、長義が自身のスマホを見て珍しく声をあげた。そしてお約束の「寝そべる姿勢」から身を起こして、スマホの画面に向かって親指を動かす。
     誰って? きよまろ? 知り合い?
    「うん。同期なんだけど、出張でこっちに来てるから寄るって、……もう、いつも急なんだから……」
    「へえ……。長義の同期……。なんでわざわざ連絡を?」
    「だから、出張でこっちに来たんだって」
    「飯食いに行くのか?」
    「そうだねえ……。せっかくだし、行けたらいいかな……」
    「なんで? そいつ、長義に何の話があるんだ?」
    「さあ……? 行けばわかるんじゃない?」
    「おかしいだろそんな急にあんたに話があるとか!」
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    nuu__twst

    MOURNINGpixivで連載してたフロリド再録本「Devlilshness Boy」の書き下ろし、「“My”Sweetness boy」のフロ視点ver.です。原稿やってるとき結局お蔵入りしたやつなんだけど、データ探してたら出てきたので…気が向いたら書きたい
    “Your”Sweetness boy  視界の隅で黙って光ったスマホを手に取る。他ならぬ金魚ちゃんの部屋で無粋な音を鳴らしたくないがために、オレはスマホをサイレントモードに設定していた。もし画面を伏せっていれば通知に気づくことはなかっただろう。
     スマホに表示されていたのは、アズールからのメッセージ通知。
    【今月にあるモストロ・ラウンジの外部解放日、オープンラストで出勤お願いします】
     差出人はともかく、内容を見たオレはうえぇ、と変な声を出しそうになって、結局すんでのところで堪えた。しつこいようだけど、ここは金魚ちゃんの部屋だし。
    【先日の件、忘れていませんよね】
     まだ既読も付けてねえのに、ダメ押しみたいなメッセージが追加で届く。
     そう、少し前に金魚ちゃんとパンケーキを食べに行くために急遽休みをもぎ取った対価がこれだった。あれからは本当に色々あって、期間が空いたのもありすっかり忘れていたところだった。終わり良ければすべて良し、って言うじゃん。
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